優柔不断な性格にイライラしていませんか?
あるいは優柔不断な人を見て、ストレスを溜めていないでしょうか?
二者択一(二択)なのに、どうしても悩んでしまう。
ある商品について調べ上げ、メリットやデメリットを全て理解したのに、結局不安のほうが大きくなって買うのをやめてしまう。
「決断できない性格」は、何かとストレスフルですよね。
では、なぜ物事をハッキリ決められないのでしょうか?
今回は、優柔不断な人の心理的特徴を解説します。
あわせて、その原因と改善方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
優柔不断とは?
まずは優柔不断の意味を知っておきましょう。
優柔不断とは、物事の決断が鈍く、ぐずぐずしていることを言います。
たとえばランチのメニューを決めるのに時間を浪費したり、お店選びに四苦八苦するようなことですね。
優柔不断な性格が行き過ぎると、本人はストレスが溜まり、周囲も不快にさせてしまいます。
優柔不断な人が持つ10の心理的特徴
では、優柔不断な人には、どのような心理的特徴があるのでしょうか?
主なポイントをまとめてみました。
失敗するのが怖い
優柔不断な人には、「失敗するのが怖い」という心理があります。
何かを決断した後に失敗したり、後悔するようなことを恐れているのです。
たとえばランチに「とんかつ定食」を頼んだあと、同僚が「豚の生姜焼き定食」を食べている姿を見て後悔するようなことですね。
どんな些細なことでも、「失敗した…」と感じたときはストレスが溜まるもの。
小さな後悔が蓄積され、次第に決断すること自体が怖くなってしまうのです。
自分に自信がない
優柔不断な人は、自分に自信がない傾向があります。
自分に自信を持っていないのですから、決断に自信を持てないのも当然。
それゆえに、「これが最善だ!」と信じて突き進むような意思決定力がありません。
意思決定力がないから、フラフラした気持ちになります。
「自分嫌い」というと言いすぎかもしれませんが、それに近い状態なのは間違いないでしょう。
悩んでもしょうがないことで悩んでいる
優柔不断な人は、悩んでもしょうがないことで悩んでいます。
具体例は次のとおり。
- 人の気持ち
- 他者からの評価
- 天気
- 将来
- 経済情勢
- 会社の人事
たとえば天気のことを心配しすぎて、彼氏(彼女)と出かける場所をなかなか決められない。
他者からの評価を気にしすぎて、チャレンジングな仕事から逃げてしまうようなことですね。
天気予報は存在しますが、本当の天気は明日になってみなければわからないもの。
そうとわかっているのに考えすぎてしまうのが、優柔不断な人のつらいところです。
「もっと良い決断があるのでは?」と考えている
優柔不断な人は、「もっと良い決断があるのでは?」と考えています。
たとえば次のようなことで思い悩んでいないでしょうか?
- 恋人
- 結婚相手
- 仕事
- 会社
- ファッション
- ランチのお店・メニュー
- 旅行をする場所
より理想的な異性がいるのでは?と思っていたら、目の前の彼女(彼氏)をきちんと愛することができませんよね。
そのように考えすぎて、今が疎かになっているのです。
ぼくの友人に、「結婚したい」が口癖の男性がいます。
彼は女性にモテるのに、なぜか恋愛が長続きせず、結婚もできません。
その理由を尋ねると、「理想の相手を探しているから」とのこと。
まだ見ぬ相手に想像を膨らませているうちは、彼は結婚できないでしょう。
(もちろん彼の自由ですが。笑)
選択肢が多くても、少なくても迷う
優柔不断な人は、選択肢が多くても、少なくても迷います。
つまり選択肢の数に関係なく、いずれにしても悩むということですね。
選択肢が10個あったら、パニックになって決められない。
じゃあ二者択一(二択)なら良いかというと、そうではありません。
失敗と成功の確率が「50:50」になったことで、余計に悩んでしまいます。
あらゆる選択肢を検討しすぎて、逆に不安になる
優柔不断な性格の人は、あらゆる選択肢を検討しすぎる傾向もあります。
たとえば新しい炊飯器を検討しているとします。
まずはネットで検索して、お目当ての機種を10個に絞りました。
それから家電量販店に見に行って、店員さんにも話を聞き、それぞれのメリット・デメリットを理解しました。
ところが、「じゃあどれにする?」という段階になると、急に尻込みしてしまう。
これはあまりにも情報を知りすぎたがゆえに、かえってパニックになっている状態ですね。
物事には必ずメリットとデメリットがあり、それをどこまで許容できるかという問題なのに、デメリットを受け入れる気がないため、急に不安になるのです。
決断した後、周りを見渡して後悔する
優柔不断な人は、決断した後に周りを見渡して後悔します。
たとえばぼくの知人に、こんな人がいます。
彼女は自分が注文した料理がきたら、まず周りを見渡します。
そして、「田中さんの◯◯定食、すごく美味しそう〜」とか、「◯◯にすれば良かった〜」などと言ってから食べ始める。
つまり食べる前から、すでに後悔しているということですね。
優柔不断な人は、決断と後悔をセットにしている節があるようです。
人のアドバイスに影響されすぎる
優柔不断な人は、人のアドバイスに大きく影響されます。
たとえば仕事のことで悩んでいたら、上司をはじめ、同僚や他部署の人にも意見を求め、それによって決断がブレブレになるようなことですね。
「転職したほうがいい」と助言されたら、「ですよね!」と言い、「今の環境で頑張るべきだ」とアドバイスされたら、「やっぱりそうか」となる。
自分自身がフラフラしている状態で人の話を聞くのですから、いちいち左右されるの仕方ありません。
「何でもいいよ」が口癖
優柔不断な人は、「何でもいいよ」が口癖です。
これは周囲の人に対する気遣いもありますが、単純に決断するのが面倒なので、人任せにしているという面も。
自分で決められないから、人に決めてもらおうということですね。
ちょっと厳しい言い方をすると、責任を放棄している状態です。
「八方美人」とも言えるでしょう。
リーダーになりたがらない
優柔不断な人は、リーダーになりたがりません。
自分の決断力に自信がないのですから、当然といえば当然ですね。
また、何かを決断することで、周囲の反感を買うことを避けたいという心理もあります。
リーダーは、誰かに文句を言われたり、嫌われることも多い。
そのプレッシャーから逃げているのです。
優柔不断になる原因は「不安症」「完璧主義」など
では、なぜ優柔不断になるのでしょうか?
その原因は様々ですが、代表的なものをまとめてみました。
- 不安症
- 完璧主義
- 気遣い屋さん
1つめの不安症の人は、必要以上に不安を感じたり、過剰に心配する癖があるため、決断することを敬遠してしまいます。
2つめの完璧主義の人は、失敗を許容する余裕がないため、大きな決断を避けがち。
3つめの気遣い屋さんは、人に気を使うあまり、決断を人任せにしてしまう傾向にあります。
さて、あなたはどれに当てはまるでしょうか?
優柔不断な性格を直す方法
では、優柔不断な性格を直すためには、どうすれば良いのでしょうか?
主な改善方法をまとめてみました。
食事のメニューを即決する癖をつける
優柔不断な性格を直すためには、決断する癖をつけることが大切です。
そのためのトレーニングをしましょう。
身近なところでいうと、食事のメニューを即決すること。
これはアスリートも実際に取り組んでいるトレーニングです。
早い人なら、メニュー表を開いてから3秒以内に決めてしまうそうです。
最初のうちは、焦って失敗したり、後悔することもあるでしょう。
その積み重ねによって、少しずつ決断力が養われていきます。
ちなみに成功者と呼ばれる人たちには、物事を即決する習慣があります。
完璧主義をやめる
優柔不断な性格を直すためには、完璧主義をやめることも大切です。
完璧を目指すことは大切ですが、それが行き過ぎると単なる独りよがりに。
しかも完璧主義が災いして、優柔不断になっているならば、その性格を捨てない理由はないはずです。
失敗したって、後悔したって、また次のチャンスがあります。
全てを完璧にしようなんて、思わなくてもいいのです。
どれだけストイックに努力したって、失敗することもあるのですから。
自分のことを優柔不断だと思っている人が74%も!
さて、ここでちょっと話題を変えます。
世間には、優柔不断な人がどれくらいいるのでしょうか?
決断できない性格に苦しんでいるのは、自分だけなのでしょうか?
ここでは、「GMOインターネット株式会社」が行った意識調査を紹介します。
35,880名に対してアンケートを行ったところ、優柔不断な性格を自認する人は、次のような比率になったそうです。
自分は優柔不断だと思いますか?
- 優柔不断だと思う:74%
- 優柔不断だと思わない:26%
引用元:ポイントタウン(GMO)
なんと、自分のことを優柔不断だと思っている人が74%もいるそうです。
これはあくまでも意識調査ですから、本当に優柔不断なのか、決断力が足りないと思っているだけなのかは不明ですが、いずれにしてももっとスムーズに物事を決断したいと考えている人が多いようですね。
仕事や恋愛はもちろんのこと、人生全般においても決断力は重要です。
自分で決断したほうが、人生はより楽しくなる
決断を人任せにするよりも、自分で決めたほうが人生はより楽しくなります。
決断を人に委ねるにしても、ただ惰性でそうするのと、「今回はお願いする」という決断を下すのとでは、雲泥の差ですからね。
自分で選択したことには、成功もあれば、失敗もあるでしょう。
いい思い出なることもあれば、苦い記憶になることもあるはず。
ただ、それだけ感情が揺れ動くのは、自分で決断を下しているからです。
優柔不断でいるよりも、ずっと楽しいですよ。
ミラクリから一言
優柔不断でストレスが溜まるのは、他ならぬ自分自身です。