一生をかけて愛し合うことを誓った男女が、いつの間にか不仲になる。
結婚生活が長くなるごとに、どんどん夫婦関係が冷え切ってしまう。
最近では、互いに触れ合うことはおろか、会話さえもままならない…。
夢の結婚生活がそんな結末を迎えたら、寂しいですよね。
でも、そうなりやすいのも事実だと思います。
離婚率が増加していると言われますが、夫婦円満であり続ける秘訣はあるのでしょうか?
今回は夫婦円満になるための方法を解説していきますね。
日本の離婚は年間20万件以上
「日本の離婚率は30%以上」と言われますが、それは本当なのでしょうか?
厚生労働省が行っている「人口動態統計」によると、離婚件数は次のようになっていました。
- 2014年:222,107件
- 2015年:226,198件
- 2016年:217,000件
離婚件数が年間20万件以上もあるとは、想像をはるかに超えていました。
ちなみに2015年の婚姻件数は635,096組、一方で離婚件数は226,198件ですから、離婚率は約28%。
「日本の離婚率は3割」という説は、たしかに正しいようですね。
ただし、これは調査を行った年の婚姻件数を離婚件数で割っているだけなので、本当の意味での離婚率ではありません。
あくまでも数日のトリックがあることを踏まえておきましょう。
結婚や離婚の推移についてもっと詳しく知りたい方は、厚生労働省の調査報告をチェックしてくださいね。
参考サイト:人口動態統計(2015年度)
参考サイト:人口動態統計(2016年度)
パートナーと不仲になる原因
パートナーと不仲になるのは、一体なぜなのでしょうか?
夫婦生活が冷え切ってしまうくらいですから、よほどの原因がありそうですよね。
男女の不仲の原因になりやすいのは、次のようなことです。
- 性格や趣味が合わない
- 家事や育児を手伝わない
- 子育てについての意見が合わない
- 旦那がギャンブルばかりしている
- 家族に内緒で借金をしていた
- たばこ・酒・夜遊びがひどい
- 信頼を損なう嘘をついてしまった
- 不倫(浮気)
おそらく独身の方からすれば「そんな些細なことで不仲になるの?」と感じるでしょうね。
ですが、長い結婚生活では、こうした小さな積み重ねがストレスになり、いつしか爆発するものです。
恋人として付き合っている段階から、上記のようなことには気をつけてくださいね。
夫婦喧嘩をしたときの対処法は、以下の記事で。
父親と母親の不仲は子供にも影響する
冷え切った夫婦関係が厄介なのは、子供にも影響するところです。
たとえば父親と母親が日常的にケンカをしていたら、子供はストレスを感じるでしょう。
ケンカはせずとも、家庭内のコミュニケーションがほとんどないような状態なら、感情表現が苦手な子供になるかもしれません。
あくまでも可能性ですが、夫婦の不仲が次のよう症状につながるケースもありますので、くれぐれも注意してください。
- 引きこもり
- 自閉症
- うつ病
- 非行(問題行動)
- 自傷行為
- 破壊行為
- 精神障害(不安症、パニック障害など)
万が一、家族がうつ病になったときは、できるかぎりサポートしてあげてください。
夫婦円満であり続ける秘訣
それでは次に、夫婦円満であり続けるための秘訣を紹介します。
ちなみにここで紹介する方法は、ぼくの周りにいる仲の良い夫婦を参考にしました。
嘘をつかない
嘘をつかないことは、良好な夫婦関係をつくるうえで何よりも重要だと思います。
たとえば「今日の夜はどこに行くの?」という奥さんの質問に対し、本当は飲み会なのに「残業だよ」と言う。
たった1回のウソのようにも思えますが、結婚歴が長くなるほど小さなウソが蓄積されるのです。
ときには相手を傷つけないための嘘もあるとは思いますが、真実を語ったほうが良いのは間違いありません。
名前で呼び合う
仲の良い夫婦は、いつまでも名前で呼び合います。
たとえそれが「よっちゃん」「とっしー」のような愛称であっても、名前で呼ぶことを大切にしているのです。
結婚生活が長くなるほど、次のように呼びがちですよね。
- ママ(パパ)
- お前(あんた)
- おい(ねえ)
- 旦那(嫁)
これ以外にも、「あの人」とか、「そっちの人」といった呼び方をする人も実在します。
いつまでも男性として、女性として扱うことは本当に大切だと思います。
話し合いから逃げない
真剣に話し合おうとするたびに、はぐらかしたり、逃げようとする人がいますよね。
夫婦円満であり続けるためには、それは絶対にNGです。
ぼくの周りにいる人を見渡してみると、意外にも「いい人」と呼ばれるようなタイプでも離婚を経験しています。
いい人は、相手を傷つけまいとするあまり、真剣な話し合いを避けたり、「あなたの好きにしていいよ」と言ってしまうもの。
実はこれがパートナーのストレスになり、離婚につながってしまうのです。
いわゆる「仮面夫婦」になるのも避けたいですよね。
些細なことでも感謝を伝える
どんな些細なことでも、パートナーに感謝を伝えるのは大切なことです。
たとえば次のようなときに、「ありがとう」と言っていますか?
- 起こしてもらったとき
- 食事を作ってもらったとき
- コーヒーをいれてくれたとき
- 子供の送迎をしてくれたとき
- 電球をかえてくれたとき
- 買い物に付き添ってくれたとき
毎日のルーティーンになっている事ほど、相手への感謝を忘れてしまいますよね。
恋人になりたての頃は、きっとまめに感謝を伝えていたはずです。
家に帰りたくなる環境を作る
思わず家に帰りたくなる環境を作っていますか?
たとえば以下のようなことです。
- 美味しい料理をつくる
- 家を清潔にする
- 自室を整理整頓する
- 寝具にこだわる
- リラックスできるリビングを作る
イラストレーターのリリー・フランキーさんも、「奥さんの料理が美味しければ男は家に帰る」と発言されていました。
これは何も男性に限った話ではなく、女性も寝具が充実していたり、リラックスできる環境があれば帰宅したくなるでしょう。
自宅がいちばん落ち着くからです。
不平不満を言ったときでも、ポジティブな内容で締める
不平不満を言いっぱなしになっていませんか?
人間ですから、不平不満を言わないのはほぼ不可能です。
会社のこと、友人のこと、家族のこと、近所付き合いのこと、いろんな不満があるでしょう。
でも、不満を不満のまま終わらせていては、聞いているほうも疲れてしまいます。
たとえば「上司がムカつく」と言ったときは、「だからこそ部下が頑張らなきゃ」で締めること。
「もっと家事を手伝って欲しい」と言ったときは、「私も協力するから」で締めることが大切です。
誕生日・結婚記念日などのお祝いを欠かさない
夫婦円満の人たちは、誕生日や結婚記念日など、特別なイベントのときのお祝いを欠かしません。
大切な日を覚えているからこそ、プレゼントや当日の食事についてもちゃんと計画しています。
何も高額なプレゼントをしたり、外食する必要はないんです、気持ちが形になってさえいれば。
ぼくの友人は、奥さんの誕生日に手紙を書くそうですよ。
次のような特別な日は、ちゃんと覚えておきましょう。
- 誕生日
- 結婚記念日
- クリスマス
- バレンタインデー
- ホワイトデー
たまには子供抜きで食事に出かける
子供がいるご家庭は、2人だけになるのがなかなか難しいですよね。
育児を優先しているうちに、夫婦の距離感が離れてしまうこともあると思います。
もし実家が近くにあるなら、たまには両親に甘えて子供を預けましょう。
そして、夫婦だけで食事や買い物に出かけるのです。
月に1回くらいは育児のことを忘れ、恋人だったときに戻ってみてください。
家庭のなかに新鮮な空気が流れるはずです。
夫婦円満な人たちに見られる特徴
ここまで紹介してきた夫婦円満の秘訣は、すぐに始められることばかりですよね。
他にも、夫婦円満な家庭には次のような特徴があるようです。
- パートナーの話をよく聞いている
- ケンカしそうになったら距離をおき、冷静になる
- スキンシップを取っている(タッチ、キス、夜の夫婦生活など)
- 育児・家事を分担している
- 異性として見られる努力をしている(服装、髪型、体型など)
- 適度に束縛している
- いつまでも寝室が一緒
- 頻繁に家族で旅行に出かける
- お互いに甘え上手である
- サプライズプレゼントをしあっている
ちなみにぼくもできていないことが沢山ありますね…。
夫婦円満だからって、ケンカがゼロではありません。
でも、ケンカしたときの対処法が冷え切った夫婦とは全く違うんでしょうね。
夫婦円満の特徴をまとめると、「いつまでもパートナーへの愛情を持ち、恋人のように接すること」と言えそうです。
スキンシップも男女関係の重要な要素です。
ときには「言わない」「見ない」「聞かない」を使い分ける
夫婦円満の人たちは、「ゆるさ」も大切にしています。
ここまで紹介してきた夫婦円満の秘訣を実践しつつ、ときには「言わない」「見ない」「聞かない」を使い分けているのです。
そうすることで相手を傷つけることを避け、自分をストレスから守っているのでしょう。
たとえば「鮨屋 水谷」の大将である水谷八郎さんは、以前にこんな話をしていました。
ちなみに「鮨屋 水谷」とは、ミシュランでも星を獲得した名店中の名店です。
ぼくら(夫婦)は、あんまり言わないです。
自分の思ってることを100%どころか、50%も言ったらケンカになりますもん。
やっぱりね、(夫婦の)長続きの秘訣はね、思ってることを1/3かな。
お互いにそれぐらいにしておかないとケンカになりますもん。
引用元:IMAGINE
もう何十年も結婚生活を続ける人たちの言葉には、重みがありますね。
結婚歴が長くなるほど正面から向き合うことが大切
結婚生活が長くなるほど、「言わなくてもわかる」がコミュニケーションのベースになりがちですよね。
とくに日本は「阿吽の呼吸」を最高の人間関係とするきらいがありますし。
でも、付き合いが長くなるほど正面から向き合うことが大切です。
なぜなら「言わなくてもわかる」が、いつしか「言わなくてもわかってほしい」になり、最後に「なんで理解してくれないの?」に変換されるからです。
言うべきことを言っていないのは自分なのに、察してくれない相手の責任にする。
これでは夫婦の溝は埋まりません。
どうかパートナーと正面から向き合ってみてください。
ちゃんと話し合えるまでに時間がかかるかもしれませんが、また良好な関係に戻れるチャンスはいくらでもありますから。
夫婦の問題に関する記事
結婚生活がそれなりに長くなると、いろんな問題に直面しますよね。
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- 仮面夫婦かもしれない
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- 夫婦関係が冷え切ってしまった
- 夫婦仲が子供に影響するって?
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ミラクリから一言
ぼくは両親のあり方から、大切なことを学びました。