意地悪な人とは、どう付き合えばいいのか。
それは永遠の課題です。
どんな環境にも意地悪な人の1人や2人はいるものですし、自分を押し殺してそういった人と付き合わなければならない場面も必ずありますからね。
すぐに嫌味を言ったり、人の悪評を流したり。
失敗を誘発するようなことをわざとやったりして、ケタケタ笑っている。
まるでドラマに出てくるようなたちの悪い人に出会うと、びっくりするでしょう。
意地悪な人とうまく付き合うためには、その心理や特徴を理解し、できるだけ近づかないこと。
第三者に相談するのも手ですが、その際は逆恨みされないように注意してください。
今回は、意地悪な人の心理と特徴、性格が悪い人との正しい接し方について解説します。
意地悪とは?
意地悪とは、わざと人を困らせたり、つらく当たったりすること。
あるいは、そういったことをする人のことです。
「意地悪な性格」「意地悪をする」というふうに使われる言葉です。
意地悪をする人の心理は様々
では、なぜ人は意地悪をするのでしょうか?
その心理を以下にまとめてみました。
- 単なる暇つぶし
- 気に食わない
- 人を困らせたい
- いじめたい
- 憂さ晴らしをしたい
- 自分に注目を集めたい
- 上下関係をはっきりさせたい(ライバル心)
- 人の評価を貶めたい
- 世代間ギャップ
- 嫉妬
単なる暇つぶしとして楽しんでいる場合もありますし、「気に食わない」とか、「憂さ晴らしをしたい」のような単純な動機の場合もあります。
ライバル心や嫉妬心、あるいは「人の評価を貶めたい」のような動機の場合は、意地悪がより悪質に、過激になるでしょう。
意地悪がすぎるとハラスメントになる
意地悪がすぎると、「ハラスメント」と呼ばれるレベルになります。
具体例は以下のとおり。
- モラルハラスメント(モラハラ)
- パワーハラスメント(パワハラ)
- セクシャルハラスメント(セクハラ)
- ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)
- マリッジハラスメント(マリハラ)
- ソーシャルハラスメント(ソーハラ)
心理的に攻撃する「モラハラ」や、立場の強い者が行う「パワハラ」、あるいは性的なことを強要する「セクハラ」については、とくに社会の目が厳しくなりつつありますよね。
ハラスメント被害にあっている場合は、まずは第三者に相談し、自分の身を守ることが大切です。
意地悪な人の10の特徴
では、意地悪な人とは、具体的にどんな人なのでしょうか?
主な特徴をまとめてみました。
自分より立場の弱い人をターゲットにする
意地悪な人は、自分より立場の弱い人をターゲットにします。
具体的には、以下のような人です。
- 部下
- 後輩(年下)
- 自分より成績が下
- いじられキャラ
- 嫌われ者
- 物静かで、言い返さない人
つまり、「いじめても大丈夫な人」を選んでいるということですね。
何をしても抵抗せず、言い返してもこないとわかっていて意地悪をするので、本当に厄介です。
自分より立場が上の人(上司、先輩など)を狙うようなことは、決してありません。
どんなことでも意地悪の材料にする
意地悪な人は、どんなことでも意地悪の材料にします。
たとえば、Aさんが目の前で道端のゴミを拾ったとしましょう。
普通は「Aさんは気が利くなぁ…」という感想になるはずですが、意地悪な人は正反対。
「あの人、点数稼ぎ上手だなぁ」とか、「人前で善行するなんていやらしいよね」などと言うのです。
ポジティブなことも、ネガティブなことも、成功も、失敗も、全て意地悪のネタになるのは、そういう視点で物事を見ているからです。
意地悪をしている自覚がない
意地悪な人は、意地悪をしている自覚がありません。
たとえば後輩に嫌がらせをして、それを注意されたら平然と「教育のため」と言うでしょう。
若手に対して愛のないいじり方をしたときも、「おいしくしてあげた」くらいに思っています。
呼吸をするように意地悪をしているので、もはや自覚がない。
それゆえに、性格を直そうという気もありません。
自分が傷つくことには超敏感
意地悪な人は、自分が傷つくことに関しては超敏感です。
たとえば意地悪をした若手から反抗されたら、「生意気な後輩にひどい目にあわされた…」と吹聴するでしょう。
同僚に嫌味を言って反論されたら、「私はあなたのことを思って言ったのに…」と泣き出します。
人を傷つけることには鈍感なのに、自分が傷つくことには超敏感。
この「打たれ弱さ」も、意地悪な人が嫌われる要因です。
目立ちたがり屋
意地悪な人は、基本的に目立ちたがり屋です。
意地悪に精を出すのは、自分に注目を集めるためでもあるのです。
小学校時代を思い出してください。
皆から注目されたくて、誰かをいじめたりするような子がいませんでしたか?
みんなの気を引くための手段が、その人にとってはたまたま「意地悪」だったのです。
だからと言って、意地悪をされた人の気が収まるわけではありませんが…。
かまってちゃん
意地悪な人は、「かまってちゃん」でもあります。
もういちど小学校時代を思い出してください。
皆から注目されたくて、バカをやるような子がいませんでしたか?
周りはうんざりしているのに、それでも大騒ぎしたり、人に迷惑をかけたりする子が。
大きな声で誰かをいじることで、みんなの気を引けると意地悪な人は思い込んでいるのです。
人を困らせるのが好き
意地悪な人は、人を困らせるのが大好き。
困り果てた顔や、今にも泣き出しそうな顔を見るのが大好きなのです。
自分が意地悪をしたことで、目の前の人がオロオロしている。
そんな状況になると、自分が王様になったような気になるのです。
この腹黒さは、一種の性癖と言えるでしょう。
人の悪口を言ったり、悪評を流すことに躊躇がない
意地悪な人は、人の悪口を言ったり、悪評を流すことに躊躇がありません。
自分を守るためなら、どんな手段でも使います。
たとえば会社の同僚に意地悪をしていたことがバレて、自分の評判が落ちそうになったら、その同僚の悪評を吹聴するでしょう。
しかも事実と嘘を巧みにおり交ぜるので、本当に厄介。
完全な作り話なら見抜けますが、ところどころ真実が混ざっているので、意外と信じる人が多いのです。
もはや「虚言癖」と呼べるレベルの人もいるかもしれません。
劣等感(コンプレックス)が強い
意地悪な人は、劣等感(コンプレックス)が強い傾向もあります。
本当は自分に自信がなく、自尊心も低い。
それゆえに嫉妬心が強く、すぐに人をライバル視する。
人を貶めることで自分の評価を上げようとしたり、ストレスを発散したりするのは、それが理由です。
自分に自信があれば、実力で一番になればいいだけですからね。
意地悪が好意のサインの場合もある
ごく稀に、意地悪が好意のサインの場合もあります。
具体的には、以下のとおり。
- こっちを向いて欲しい
- 友だちになりたい
- もっと話したい
- 好き
- 羨ましい
お近づきになりたいけれど、その方法がわからないから、意地悪をして気を引こうとする。
ちょうど好きな子に対して意地悪をする小学生と同じですね。
性格が悪い人との正しい接し方
では、意地悪な人(性格が悪い人)とは、どう付き合えばいいのでしょうか?
ここでは、その対処法を紹介します。
できるだけ近づかない
性格が悪い人には、できるだけ近づかないのが一番です。
目を合わせず、会話もしないこと。
関わらなければ意地悪をされることはありませんし、悪口を言われたとしても耳に入りませんからね。
どうしても付き合わなければならないときは、せめて「心のシャッター」を下ろしましょう。
相手にせず、話題にもしない
2つめのポイントは、できるだけ相手にせず、話題にもしないこと。
よくやりがちな失敗は、表面的には普通に接して、影で悪口を言ってしまうことです。
これをやってしまうと、悪口が本人の耳に入ったときに、また意地悪の対象になりかねません。
ですから、表面的にも相手にせず、話題にもしないでください。
無関心であることが相手に伝われば、意地悪のしがいがなくなるため、そのうち相手の関心もなくなりますよ。
どんなときでも感謝を伝える
意地悪な人と関わらないことに罪悪感を覚えるなら、どんなときでも感謝を伝えましょう。
ひどいことをされても、嫌味を言われても、感謝の姿勢を見せてください。
以下のようなことを口に出しみましょう。
- ありがとう
- 感謝です
- さすがですね
- 素晴らしいです
- 尊敬します
- 勉強になりました
最初は嘘でも構いませんし、心の中でムカついていても構いません。
それでも感謝の言葉を口に出し続けていれば、意地悪な人が「人間的に成長させてくれる存在」に思えてきますよ。
第三者への相談は慎重に
意地悪な人の存在がストレスになっている場合は、第三者に相談するのも手ですが、その場合は慎重に行いましょう。
誰かに相談したことが本人の耳に入ったら、「告げ口」と受け取られ、逆上されかねないからです。
意地悪な人は、自分自身の風評には敏感ですから、くれぐれも慎重に。
口の固い人を選んで相談してください。
男性から女性への意地悪は「好き」の裏返し?
「意地悪は好きの裏返し」ということを聞いたことはありませんか?
とくに男性から女性への意地悪には、その傾向があるようです。
「ログミー」というサイトが行った街頭インタビューでも、それが明らかになりました。
以下に引用しますね。
好きな女子にしてしまういじわるな言動は?
- 1位:いじわるしない
- 2位:言葉攻め、いじる
- 3位:無視、そっけなくする
〜その他の意見〜
置いてく
鼻くそくっつける
ちょっかいを出す
頭叩く
興味ないふり
LINEの既読無視 など引用元:ログミー
「いじわるしない」が1位ではありますが、「言葉攻め、いじる」や「無視、そっけなくする」も上位にランクイン。
やはり男性は、女性に照れ隠しで意地悪をすることがあるようです。
このあたりは小学生のときから何ら変わっていないようですね。笑
意地悪な人と無理して付き合う必要はない
意地悪な人と無理して付き合う必要はありませんよ。
大人になればなるほど人間関係を断ち切るのは難しくなりますが、付き合う人を選ぶ権利もあるのですから。
会社の同僚でも、上司でも、ママ友でも、親族でも、関係ありません。
その人の存在がストレスになっているなら、ご自身の体調が悪化する前に、関係を清算するか、距離を取りましょう。
充実した人生を取り戻してください!
*嫌な人・苦手な人との接し方については、次の記事をご覧ください。
ミラクリから一言
人間関係の問題を抱えているときほど、心が荒むときはない。