「やる気がないなら帰れ!」と上司に言われたことはありませんか?
この記事を読んでいるということは、きっとあるのでしょう。
ちょっと前なら、「いえ、やらせてください!」と食い下がるのが最適解でしたが、今は時代が違います。
もし上司から突き放されるようなセリフを言われたら、どうすればいいのでしょうか?
実は、ぼくには「やる気がないなら帰れ!」と言われて本当に帰った経験があります。
一瞬はすっきりするのですが、後が面倒でした。
その経験談も含めて、今回は「やる気がないなら帰れ!」と言われた場合の対処法を紹介しますね。
この記事の要点
- 上司の「帰れ」はあくまでも間接的発話行為
- 会社に残る場合は、淡々と挽回を
- 本当に帰る場合は、周りの負担も考えて
なぜ上司は「やる気がないなら帰れ!」と言うのか?
学生時代の部活で、コーチや先輩から言われませんでしたか?
1980年生まれのぼくらの世代では、まだまだ「帰れ文化」は残っていました。
現在でも、「帰れ」と言う上司は根強くいるといいます。
彼らは本当に部下を帰らせたいのでしょうか?
間接的発話行為である
最初に結論ですが、上司は部下を帰らせたいわけではありません。
「帰れ」はあくまでも間接的発話行為です。
間接的発話行為とは、あえて直接表現は使わず、受け手に感じ取らせる話法のこと。
Aさん:「その右手、素敵だなぁ」
Bさん:「あ、コーヒー淹れましょうか?」
こんな話法です。
「コーヒーを飲みたい」とは言わず、ちょっと遠回しに言うことですね。
「やる気がないなら帰れ!」に置き換えると…。
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やる気を出して頑張れ
ほとんどの場合、このような意味が込められています。
基本的には本当に帰ってほしいわけではない
ですから、上司の「帰れ」の裏には真意があります。
まぁ部下からすれば「面倒だからハッキリ言ってくれよ」でしょうが、古いタイプの上司に当たることも想定して対処法を覚えておきましょう。
「やる気がないなら帰れ!」と上司に言われた場合の対処法
「やる気がないなら帰れ!」と言われたら、「残る」か「帰る」しか選択肢はありません。
その時になったらムカついてオフィスを飛び出してしまうかもしれないので、冷静な今こそ対処法を学んでおきましょう(笑)
「会社に残る場合」と「本当に帰る場合」、それぞれで解説します。
会社に残る場合
まずは会社に残る場合です。
上司の言い分を最後まで聞き、怒りを吐き出させる
「やる気がないなら帰れ」と言うくらいですから、上司は烈火のごとく怒っているでしょう。
まずは上司の言い分を最後まで聞き、怒りを吐き出させてください。
上司に限らず、怒っているところに横槍を入れたり、反論したりすると、怒りは倍増します。
逆に、ひと通り吐き出したら怒りは鎮火するものですよ。
自分に非があれば謝罪し、淡々と仕事に戻る
上司の怒りの原因が自分にある場合は、きちんと謝罪し、淡々と仕事に戻ってください。
「淡々と」が重要です。
怒りが鎮火したとはいえ、上司の怒りは完全に消えたわけではありません。
やる気を見せようとして意気込みを語ったり、涙ながらに思いを語るのは逆効果です。
今まで以上に仕事を頑張って挽回する
仕事に戻ったら、今まで以上に頑張って挽回しましょう。
仕事で求められるのは結果です。
「頑張る」という姿勢も評価ポイントになりますが、結果ほど雄弁なものはありません。
上司が求めていることを理解し、それに沿った結果を出しましょう。
本当に帰る場合
さて、次は本当に帰る場合です。
理不尽に怒られた場合は帰ってもいい
あきらかに理不尽に怒られた場合は、帰ってOKです。
翌日の空気に耐えられるだけのメンタルがあるなら、の話ですが(笑)
なぜなら上司の「帰れ」を、「業務命令=指示」と解釈することもできるからです。
「なんで帰ったんだ!?」と聞かれたら、「指示されたんで」と言いましょう。
パワハラに該当する場合も帰っていい
上司の言動がパワハラに該当する場合も、帰ってOKです。
たとえば上司の権限を乱用して、「もうお前に仕事はさせない」「辞めさせてやる」と言われた場合ですね。
帰るのはリスクが高いですが、パワハラをする人が役職にいる時点で、その会社に未来はありません。
いい機会だと思って帰ってしまいましょう。
注意点:仕事を投げ出す人に優しい会社は少ない
帰る場合の注意点は2つあります。
1つめは、仕事を投げ出す人に優しい会社は少ないということです。
ネット上には「帰れって言われたら帰るやろwww」「上司が終わってるwww」みたいな意見も多いですが、我慢するのが一般的だからです。
翌日からの風当たりはきつくなるので覚悟しておきましょう。
注意点:同僚に迷惑がかかることも自覚して
2つめの注意点は、自分が帰ると同僚に迷惑がかかることです。
仕事を代わりにやってもらうのだから当然ですね。
その負担は埋め合わせで済むこともあれば、わだかまりとして残る場合もあるので注意しましょう。
「やる気がないなら帰れ!」と言われて本当に帰った人の体験談
さて、ここからはぼくの体験談です。
ぼくは「帰れ」と言われて帰ったことが2回あるのですが、今回はそのうちの一つを紹介しますね。
恥ずかしいですが、参考になれば!
ワンマン経営者に「帰れ」と言われて会社を飛び出した
ぼくは当時、ワンマン経営者のもとで仕事をしていました。
パワハラまがいの言動は日常茶飯事で、ビクビクしながら働いていたのですが、しばらくの間ぼくに被害はありませんでした。
ところがある日、ワンマン経営者が部下と言い合いになり、オフィスは騒然とします。
部下は一歩もひかず、今までの恨みつらみを洗いざらいぶつけ、オフィスを出ていきました。
その場の空気に耐えかね、なんとかなだめようとしたぼくに、ワンマン経営者は「やる気がないなら帰れ!」と言ったのです。
それでぼくはプッチーーーンときてしまって、同じようにオフィスを飛び出しました。
帰ったときはすっきりするけど、後々面倒になる
帰ったときは正直すっきりしました。
これで仕事が回らなくなって困ればいい
そんな幼稚な考えが浮かび、「このまま辞めてやる」とさえ思いました。
ただ、翌日からは地獄でしたよ。
ワンマン経営者に謝罪するもわだかまりは残り、同僚たちの白い目にも耐えなければいけませんでした。
最初に出ていった部下はそのまま辞めてしまったため、はからずも騒動の全責任を負う形になったのです。
自分が悪いのだから仕方ないですが、「社会って厳しいなぁ」と思った出来事でした。
上司の立場になったら、「やる気がないなら帰れ!」は言わないほうがいい
このような経験から、ぼくが上司になったら、「やる気がないなら帰れ!」は言わないと決めました。
やる気のない人、指示を無視する人、自分勝手な人。
部下にもいろんな人はいますが、「やる気がないなら帰れ!」はあまりにも難しいコミュニケーション手段だと思ったからです。
時間はかかっても、きちんと人と向き合う。
それを意識したいですね!
「やる気がないなら帰れ!」が容認される会社からは転職したほうがいい
今の会社はどうですか?
「やる気がないなら帰れ!」と言う上司を容認する会社ですか?
もしそうなら転職を考えたほうがいいかもしれませんよ。
「やる気がないなら帰れ!」はハッキリ言って時代遅れですし、そのようなコミュニケーションしか取れない上司と、その上司を容認する組織も時代遅れだからです。
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ミラクリから一言
「やる気がないなら帰れ!」は誰得ですね。