自己啓発本(または自己啓発書)とは、文字通り、自己を啓発してくれる本のこと。
自分の能力の向上や、精神的な成長につながる本です。
そんな自己啓発本には、様々な種類があります。
偉人の自伝もあれば、その道に長けた人によるハウツー本もあり、小説に仕立てた本もあります。
あまりにも種類が多いので、これから自己啓発本を読む人は、どれを買おうか迷ってしまうのではないでしょうか。
というわけで今回は、おすすめの自己啓発本をジャンル別に紹介しますね。
この記事の要点
- おすすめの自己啓発本を8ジャンル=計40冊紹介
- 自己啓発本の選び方のポイントは「著者の経歴を確認する」など
- 読み方のポイントは「最初に目次を読み、内容をイメージする」など
自己啓発本のジャンル別おすすめ40選
この記事では、自己啓発本のおすすめをジャンル別に紹介します。
なぜ、この記事を書こうと思ったかというと、自己啓発本は年々増えていて、選ぶのが大変になっている気がしたからです。
たとえばこんな経験はありませんか?
ためになる本を探しに書店に行ったら、派手な表紙の本がズラリと並んでいて、結局どれを買えばいいかわからなくなった…。
経験があるなら、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
仕事や人生に役立つ!自己啓発本のジャンル別おすすめ40選
それでは、仕事や人生に役立つ自己啓発本のおすすめにいきましょう。
紹介するジャンルは以下のとおりです。
- ベストセラー
- 小説
- 偉人・有名人・成功者に学ぶ本
- ライフハック・ハウツー本
- 仕事・お金を学ぶ本
- 考え方・哲学を学ぶ本
- 20代・30代に読んでほしい本
- 女性に読んでほしい本
自分に合った自己啓発本を見つけてくださいね。
ベストセラーのおすすめ
まずは自己啓発本のベストセラーから見ていきましょう。
ベストセラーのおすすめポイント
- 自己啓発の基礎を知るのにぴったり
- 「思考は現実になる」「引き寄せの法則」などがわかる
- 多くの人に評価される本は総じて読みやすい
人を動かす:(著者)D・カーネギー
1936年に出版された「人を動かす」は、自己啓発の原型になり、今でも売れ続ける世界的ベストセラーです。
著者のデール・カーネギー氏は、雑誌記者、俳優、営業マンなど、様々な職種を経験するなかで人間観察を続けました。
そこで見出した人を動かす理論を、以下のようにまとめています。
- 人を動かす三原則
- 人に好かれる六原則
- 人を説得する十二原則
- 人を変える九原則
- 幸福な家庭をつくる七原則
自己啓発本というと、経営者や心理学者が書いてるイメージですが、どちらかと言うと芸術家よりのデール・カーネギー氏が書いていて、その内容が現在の自己啓発のベースになったところが面白いです。
これから人の上に立つ人、あるいは昇進を狙っている人は一読の価値ありですよ。
7つの習慣:(著者)スティーブン・R・コヴィー
「7つの習慣」も世界的ベストセラーです。
1989年に出版され、全世界で2,000万部以上売れたといわれています。
アメリカで経営コンサルタントとして活躍していたスティーブン・R・コヴィー氏は、現代にある「成功本」のほとんどは、表面的なテクニック(個性主義)を紹介しているにすぎないと考え、もっと本質的なあり方(人格主義)が必要だと感じました。
そこで考え抜いた真理が、以下の7つです。
- 主体的である
- 終わりを思い描くことから始める
- 最優先事項を優先する
- Win-Winを考える
- まず理解に徹し、そして理解される
- シナジーを創り出す
- 刃を研ぐ
成功とは、果たしてお金持ちになることだろうか?
成功とは、インスタなどのSNSで有名になることだろうか?
自分なりの成功に気づき、そこに向かわせてくれる内容です。
ザ・シークレット:(著者)ロンダ・バーン
同じく世界的ベストセラーである「ザ・シークレット」は、オーストラリアの作家・プロデューサーのロンダ・バーン氏が書いた本です。
こちらも世界的ベストセラーで、2,000万部以上売れたといわれています。
本書が説くのは、自己啓発の分野では有名な「引き寄せの法則」について。
感謝の気持ちをもって毎日をいい気分で過ごしながら、理想的な状態をイメージすると、それを達成するのに必要なことが引き寄せられるという理論です。
たとえば「スニーカーを買おう」と思い、どれを買うかぼんやり考えていたら、偶然目の前に靴屋さんがあった。
そんな経験はありませんか?
前向きな心でイメージすれば、望む自分になれて、欲しい物が手に入る。
逆に言うと、今の状況は自分の中にあるイメージが引き寄せたものだと。
スピリチュアル要素の強い本ですが、強い説得力があり、希望をもたせてくれますよ。
思考は現実化する:(著者)ナポレオン・ヒル
「思考は現実化」するも、現代の自己啓発の基礎になった名著です。
1937年に出版され、全世界で1億部以上売れたといわれています。(*途方もない数字ですね。)
本書が説くのは、タイトルのままですが、頭でイメージしたことは全て現実になるということ。
先ほどの「引き寄せの法則」に似ています。
潜在意識にある思い込みをポジティブに書き換えれば、望む自分になれて、欲しい物が手に入るという内容です。
普段ぼくたちが意識できる「意識」ではなく、もっと深いところにある「潜在意識」のお話ですね。
潜在意識を操れるようになれば、人生は大きく変わるでしょう。
小さいことにくよくよするな!:(著者)リチャード・カールソン
「小さいことにくよくよするな!」は、全米で500万部以上を売り上げ、世界各国で翻訳されたベストセラーです。
本書が説くのは、諸行無常のあり方。
つまり、「完璧じゃなくていい」「気を抜いていい」「100年後にはすべて過去」といった考え方です。
人は誠実であろうとすればするほど正義やモラルが強くなり、人にもそれを強要するようになります。
昨今の人の失敗(不祥事、失言など)に厳しい風潮は、まさにそうではないでしょうか。
小さなことでイライラしたり、腹を立てたりするのは、自分にとっても他人にとってもストレスでしかありません。
もっと広い目で、そして長い目で考える、「ゆるい生き方」の秘訣がここにあります。
小説のおすすめ
次は小説に仕立てた自己啓発本を見ていきましょう。
小説のおすすめポイント
- ビジネス書特有の堅苦しさがない
- 物語になっているので、内容が入ってきやすい
- 登場人物に感情移入できれば、さらに内容が入りやすい
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら:(著者)岩崎夏海
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は、とてもユニークなビジネス小説です。
経営の神様として知られるピーター・ドラッカー氏の名著「マネジメント」を、高校生の女子マネージャーが読んだら、という設定です。
甲子園を目指す野球部を強くするために、何をするべきか。
それを女子マネージャーが体系的に考え、実践していきます。
とても読みやすい本ですよ。
夢をかなえるゾウ:(著者)水野敬也
「夢をかなえるゾウ」は、小説家である水野敬也氏のベストセラー小説です。
こちらの設定もユニークですよ。
ヒンドゥー教の神である「ガネーシャ」がさえない青年の前に現れ、関西弁で、成功するために必要なことをコーチングします。
無知な青年が大切な真理に気づいていく様は痛快で、「なるほど」と思わされます。
「成功法則」のような鼻息荒い本が苦手な方にとって、これほどぴったりの本はないでしょう。
拝金:(著者)堀江貴文
「拝金」は、元ライブドア社長で、実業家の堀江貴文氏が書いたビジネス小説です。
ある若者がITベンチャーを立ち上げ、数年で上場し、プロ野球チームやテレビ局を買収する。
そんなどこかで聞いたことがある話を、小説に仕立てています。
堀江貴文氏いわく、「小説にした理由は各所に迷惑がかかるから」だそうで、つまりは半ノンフィクションということですね。
「この登場人物は、実在の誰にあたるのかな…」なんてドキドキしながら読めますよ。
とくに起業や独立を考えている人には、大きな刺激になるでしょう。
成金:(著者)堀江貴文
「成金」は、先ほども登場した堀江貴文氏さんのビジネス小説第二弾です。
前作の「拝金」からさらにさかのぼり、1999年の渋谷界隈を舞台に描かれています。
堀井健史率いる「チーム・AKKA」が、時価総額5兆円の巨大企業の乗っ取りを画策する。
史上最大の下剋上が描かれています。
こちらも「拝金」同様、この会社は実在のどの会社で、どの人物だろうと、ドキドキしながら読めますよ。
仕事は楽しいかね?:(著者)デイル ドーテン
「仕事は楽しいかね?」は、仕事がつまらない人におすすめの一冊です。
大雪で閉鎖された空港で、たまたま出会った老人から「仕事は楽しいかね?」と聞かれた35歳の女性。
答えに困っていると、老人は講義をはじめます。
「人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが〈何度も〉繰り返されていくのだよ」というセリフにガチッと心を掴まれます。
他にも「試してみることに失敗はない」「明日は今日と違う自分になる、だよ」など、重要な”あたりまえ”に気づくでしょう。
話し言葉をベースに物語が進んでいくので、内容が入ってきやすいです。
偉人・有名人・成功者に学ぶ本のおすすめ
次は、偉人・有名人・成功者に学ぶ本のおすすめを見ていきましょう。
偉人・有名人・成功者に学ぶ本のおすすめポイント
- 大切な真理が詰まっている
- 先駆者の人生を追体験できる
- 読み返すたびに新たな気づきがある
生き方:(著者)稲盛和夫
「生き方」は、KDDIの創業者であり、JALを窮地から救った稲盛和夫氏の著書です。
実際の体験をもとに、人として、経営者として大切なことがまとめられています。
「求めたものだけが手に入る」という稲盛和夫氏の理論は、引き寄せの法則に近いです。
また、「現実になる姿が「カラー」で見えているか?」という問いから、鮮明にイメージすることの大切さが伺えます。
日本を代表する名経営者が、人生を通じて見出した真理がここにあります。
道をひらく:(著者)松下幸之助
「道をひらく」は。1968年に出版され、450万部以上を売り上げたベストセラーです。
著者は、松下電器(パナソニック)の名経営者で知られる松下幸之助氏。
「運命を切りひらくために」「日々を新鮮な心で迎えるために」「ともによりよく生きるために」などの構成で、どちらかと言うと生き方を説く本になります。
本書では、素直でいること、謙虚でいること、感謝することの大切さがくり返し説かれているため、人間としてのあり方を見直すきっかけになるでしょう、
何度も読み返したい一冊です。
スティーブ・ジョブズ Ⅰ&Ⅱ:(著者)ウォルター・アイザックソン
「スティーブ・ジョブズ」は、Appleを創業し、一度は会社を追い出されながらも、また舞い戻って大成功させた、スティーブ・ジョブズ氏のドキュメンタリー本です。
「Ⅰ」「Ⅱ」の2冊に分かれています。
スティーブ・ジョブズ氏の生い立ちや人格、そしてAppleの創業や、それに関連する人間関係が、入念な取材のもとにまとめられています。
ビジネス分野では「神」のように崇められているスティーブ・ジョブズ氏ですが、まぁたいへんな性格ですよ。笑
それでも決して諦めない執念や、目的を達成すること以外は徹底的に排除する姿勢は、学ぶべきところです。
多動力:(著者)堀江貴文
「多動力」は、小説部門でも登場した堀江貴文氏の著書です。
不況と言われ、様々な社会変動やパンデミックのある今の時代。
複数の仕事や肩書を持つことが大切だと著者は説きます。
実際ご本人も、経営者、タレント、作家などの顔を持ち、店舗経営、メルマガ、YouTube、講演など、様々な仕事をしているので説得力があります。
「サラリーマンとして、9:00〜18:00まで働くのが普通」という考えはまだ根強いので、いい刺激になるでしょう。
諦める力〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉:(著者)為末大
「諦める力」は、400mハードル日本記録保持者で、世界陸上でメダリストになった為末大氏の著書です。
本書が説くのは、「いい意味で」諦めること。
「諦める」というのはネガティブなイメージですが、本書においてはそうではありません。
自分自身の才能や能力を理解すること。
そして勝てる分野を探し、効率的に努力することが大切だといいます。
わかりやすく言うと、バスケットボールの日本人選手がどれだけ努力しても、NBA選手のようなジャンプ力やフィジカルは手に入りませんよね。
だからこそ俊敏性やシュート力やチーム力で勝負するのです。
「才能がなければ諦めよう」といった趣旨の発言で炎上したこともある為末大氏ですが、その理由を聞くと納得できます。
ライフハック・ハウツー本のおすすめ
次は、ライフハック・ハウツー本のおすすめを見ていきましょう。
ライフハック・ハウツー本のおすすめポイント
- テーマのはっきりした本なので、選びやすい
- スラスラ読める本が多い
- 実用的な知識が書かれているため、すぐ実践できる
人は見た目が9割:(著者)竹内一郎
「人は見た目が9割」は、人は思った以上に「見た目」に左右されることに気づかせてくれます。
アメリカのUCLA大学の心理学者、アルバート・メラビアン氏によると、人の印象は出会って3〜5秒以内に決まるとのこと。
印象を決定するのに使われる情報は、「1.視覚情報=55%」「2.聴覚情報=38%」「3.言語情報=7%」で、1と2を足したら90%以上になります。
それが「人は見た目が9割」の根拠です。
つい軽視しがちな「非言語コミュニケーション」について学べば、人間関係が今よりうまくいくかもしれませんよ。
伝え方が9割:(著者)佐々木圭一
「伝え方が9割」は、コミュニケーションについて学べる良書です。
著者の佐々木圭一氏は、今となってはテレビにも出演する売れっ子コピーライターですが、博報堂に入社した頃は誰もが認めるダメ社員だったそうです。
そこから這い上がる過程であみだしたコトバの使い方がまとめられています。
簡単に言うと、伝え方一つで、「NO」を「YES」に変える方法ですね。
たとえば「洗い物してよ!」という頼み方を、「早く片付けて、一緒に映画見ない?」に変えるだけで、洗い物をしてもらえる可能性は高まりますよね。
言っている内容は同じなのに、です。
「伝え方が9割」は、そういった伝え方のコツを教えてくれますよ。
「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!:(著者)池田千恵
「「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!」は、タイトルがキャッチーなので「早寝早起きを勧める本」だと思われがちですが、決してそうではありません。
要は、「誰にも邪魔されない時間を確保し、人生をコントロールしている感覚を手に入れよう」という内容です。
その方法が著者の池田千恵氏にとっては、たまたま「朝4時起き」だったのです。
もちろん、早起きのメリットもまとめられていますよ。
朝日を浴びるとくよくよしなくなる、仕事の生産性が劇的に上がる、好きなことをする時間が増えるなどなど。
自分だけの時間を持つことのメリットは数知れません。
一日の生産性を高めたい人や、生活スタイルを見直したい人におすすめの一冊です。
筋トレが最強のソリューションである:(著者)Testosterone(テストステロン)
「筋トレが最強のソリューションである」は、Twitterで人気のTestosterone(テストステロン)氏の著書です。
本書が発売された2016年、著者のフォロワーは3万人でしたが、現在は100万人以上に達しています。
「筋トレとプロテインで、この世の問題の99%は解決する!」
そう言い切るTestosterone氏は、高校時代は110kg以上の肥満児だったそうですが、留学中に出会った筋トレによって40kgのダイエットに成功しました。
現在は会社を経営し、筋トレの正しい知識や素晴らしさを広めるために活動しています。
「メンタルがヘラってきてるそこの君! 自傷行為に走る前に筋トレで筋繊維を傷つけよう!」などなど。
思わずくすっと笑ってしまう内容を、科学的根拠をそえて説明されています。
仕事、恋愛、人間関係、自信のなさ…などで悩んでいるなら、ぜひ本書を読んでみてください。
自分を操る超集中力:(著者)メンタリストDaigo
「自分を操る超集中力」は、メンタリストDaigo氏の著書です。
メンタリストDaigo氏は、1日に20冊以上の本や論文を読み、YouTubeやニコニコ動画で複数の動画を配信し、講演などの仕事もして、スポーツジムにも出かける。
そんな超人的な一日を過ごしています。
その秘訣が「超集中力」にあるというわけです。
集中力は1日に使える総量が決まっているため、やりたいことだけに使うこと。
そのためには、決断しなければならないことを減らし、食事や睡眠などの環境を整え、全てを習慣化することが大切だと説きます。
スティーブ・ジョブズ氏が毎日同じ服を着ていたのも、「今日は何を着よう?」という決断を減らすためだったと言われています。
思うように集中力を発揮できない人は、本書を手にとって環境を見直してみましょう。
仕事・お金を学ぶ本のおすすめ
次は、仕事・お金を学ぶ本のおすすめにいきましょう。
仕事・お金を学ぶ本のおすすめポイント
- 仕事の参考になる
- 新しい働き方のヒントになる
- 「自分にとってお金とは?」を考えるきっかけになる
メモの魔力:(著者)前田裕二
「メモの魔力」は、SHOWROOM株式会社の代表取締役を務め、多数のメディアにも出演する前田裕二氏の著書です。
メモというと、新入社員向けの「メモのとり方」みたいな内容を想像しますが、本書はまったく違いますよ。
前田裕二氏は「記録」するためではなく、「知的生産」のためにメモを取ります。
まずは情報として受け取った「ファクト(事実)」をメモし、それから「抽象化」を行い、「転用」まで考えて思考を深めます。
たとえば「人気のパンケーキを食べた(ファクト)」→「人気商品に触れた(抽象化)」→「愛される○○を創りたい(転用)」という感じですね。
新しいアイディアを考えるときって、刺激的な何かからヒントを得ようとしますが、前田裕二氏の考えに触れると、アイディアは日常のそこら中あると気づくはずです。
週4時間だけ働く:(著者)ティモシー・フェリス
「週4時間だけ働く」は、「ニューリッチ」という考えを提唱するティモシー・フェリス氏の著書です。
ニューリッチとは、ひとつの場所や仕事に縛られない、金銭的にも時間的にも自由な人のことです。
ティモシー・フェリス氏は、起業したての頃、週7日働いて高額収入を得ていたそうですが、あるとき嫌気が差し、仕事のやり方を激変させたそうです。
そのやり方が、タイトルの「週4時間だけ働く」です。
週4時間労働を実現するために、顧客を選び、仕事をシステム化して、自分がいなくても回るようにしました。
とても分厚い本なので、読むには気合いがいりますが、仕事の生産性を高めるヒントが詰まっていますよ。
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣:(著者)本田健
「ユダヤ人大富豪の教え」は、自己啓発の分野では有名な本田健氏の著書です。
本書は、お金の本であるにも関わらず、堅苦しさは一切ありません。
講演活動をしていた大学生のケンが、ユダヤ人大富豪のゲラーさんと出会い、成功するために必要なことを学んでいくという、ストーリー仕立てになっているので読みやすいですよ。
「自分を知り、大好きなことをやる」「思考と感情の力を知る」「失敗とうまくつき合う」などなど。
大切な真理が詰まっています。
個人的には、「お金持ちになりたければ、お金のことは忘れなさい(*意訳)」という教えがかなり重要だと思いました。
金持ち父さん 貧乏父さん:(著者)ロバート・キヨサキ
「金持ち父さん 貧乏父さん」は、自己啓発の分野では超有名なロバート・キヨサキ氏の著書です。
本書は世界的ベストセラーで、2013年時点で3,000万部以上を売り上げています。
タイトルから想像できたかもしれませんが、本書は金持ちと貧乏の考え方の違いを明らかにしています。
「お金に対する執着は悪だ」 「持ち家は資産になる」 「お金のために働かないと」
そんな根強い考えはありませんか?
本書を読めば、お金のために働くのではなく、「お金に働いてもらう」という感覚が理解できますよ。
働くことが嫌な人のための本 仕事とは何だろうか:(著者)中島義道
「働くことが嫌な人のための本」は、哲学者である中島義道氏の著書です。
タイトルからは「仕事の意義」みたいな内容を想像するかもしれませんが、実は人生自体を考える本です。
多くの人にとって「働く」とは、会社で仕事をして、お金を稼ぐことでしょうが、中島義道氏の考えは違います。
「それぞれが好きなことをして、生きること自体が仕事になるような生き方こそが仕事」という考えです。
「仕事=人生」と考えがちなところに新しい風を吹き込んでくれますよ。
自分にとっての生きる意味がわかれば、日々の仕事の捉え方は大きく変わるでしょう。
考え方・哲学を学ぶ本のおすすめ
次は、考え方・哲学を学ぶ本のおすすめを見ていきましょう。
考え方・哲学を学ぶ本のおすすめポイント
- 新しい考え方に触れられる
- 悩みを解決するヒントがある
- 大切にしたい言葉(格言)に出会える
嫌われる勇気:(著者)岸見一郎、古賀史健
「嫌われる勇気」は、心理学の権威であるアルフレッド・アドラー氏の思想を表現したベストセラーです。
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」
そう断言するアルフレッド・アドラー氏は、他者と自分を分離させることの必要性を説きます。
自分の評価をするのは他者であり、自分が介入する余地はない。
だからこそ自分ができることに集中したほうがいい、という内容です。
「嫌われる勇気」と称して好き勝手やったり、わざわざ嫌われにいく人をたまに見かけますが、当然ながらそういった思想ではありません。笑
周りの目が気になる方におすすめの一冊です。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト):(著者)リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット
「LIFE SHIFT」は、人生100年時代と言われる現代の、新しい生き方を提案する一冊です。
「2007年に日本に生まれた子どもの50%は107歳まで生きる」
そう断言する著者は、今までのライフモデルを変化させる必要があると説きます。
「100歳? うそでしょ?」と言いたくなりますが、2018年の簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性が81.25歳、女性が87.32歳ですから、そう考えると現実的ですよね。
参考:簡易生命表(平成30年)
今のように60〜65歳まで働いて引退し、余生を過ごすのではなく、80歳前後まで働いて、その後も元気に生きるモデルです。
インターネットのおかげで世の中は便利になり、医療のおかげで人々は長寿になりました。
そんな時代をどう生きるかのヒントがここにあります。
超訳ブッダの言葉:(著者)小池龍之介
「超訳ブッダの言葉」は、心が疲れたときに読みたい一冊です。
著者である小池龍之介氏は、元浄土真宗の僧侶。
いわば仏陀の教えを誰よりも理解している人ですが、その教えを、一般の人にもわかるように意訳してくれています。
「怒らない」「比べない」「求めない」「幸せを知る」など。
とてもシンプルなので読みやすいですよ。
ただ、文章こそシンプルですが、考えさせられる余白はたっぷりあります。
おそらく読み返すたびに違う言葉がひっかかるでしょう。
超訳ニーチェの言葉:(著者)フリ-ドリヒ・ヴィルヘルム・ニ-チェ
「超訳ニーチェの言葉」は、先ほどの「超訳ブッダの言葉」のシリーズ版。
心に留めたい名言をいくつも残した哲学者、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェの言葉が意訳されています。
「初めの一歩は自分への尊敬から」「一日の終わりに反省しない」「恐怖心は自分の中から生まれる」など。
定期的に読み返したい言葉がたくさんあります。
分厚い本ですが、文字は大きいので、読書が苦手な方でもスラスラ読めるでしょう。
モノを捨てよ世界へ出よう:(著者)高城剛
「モノを捨てよ世界へ出よう」は、世界を旅する高城剛氏の著書です。
「ハイパーメディアクリエイター」や「沢尻エリカ氏の元夫」というイメージが強いかもしれませんが、実はすごい人なんです。
もともとは映像制作などを手がける東京在住のクリエイターでしたが、社会の大変動を予感し、東京にあった不動産や物をほとんど処分して、ロンドンに移住しました。
その後はバルセロナなどにも移住し、世界を回りながら各国で仕事をしています。
これからの社会で安定は望めないので、いつ何があっても対応できるようにすること。
そのためには物を減らし、2つ以上の場所で、2つ以上の仕事をすることが大切だと説きます。
高城剛氏の経験から導き出された「アイディアは移動距離に比例する」は、有名な言葉です。
20代・30代に読んでほしい本のおすすめ
次は、20代・30代に読んでほしい本を見ていきましょう。
20代・30代に読んでほしい本のおすすめポイント
- 「ちょっと先の未来」が理解できる
- 先駆者たちの思考を学べる
- 向上・成長のヒントがある
コンフォートゾーンの作り方:(著者)苫米地英人
「コンフォートゾーンの作り方」は、脳機能学者である苫米地英人氏の著書です。
コンフォートゾーンとは、自分が心地いいと感じる空間のこと。
苫米地英人氏は、人間が向上・成長するためには、この「心地いい空間」をずらすことが大切だと説きます。
たとえば今の年収が500万円なら、500万円なりの仕事のやり方をしていて、500万円なりの人間関係があるでしょう。
東京都港区に住む、年収億超えの友達はいないはずです。(*知り合いはいたとしても)
年収億超えになりたければ、年収億超えの空間にいかなければなりません。
コンフォートゾーンのずらし方が脳科学的に書かれているので、納得感がありますよ。
弱いつながり:(著者):東浩紀
「弱いつながり」は、思想家の東浩紀氏の著書です。
思想家が書いた本で、「弱いつながり」というタイトルだと、小難しい人間関係にまつわる本を想像しますよね。
でも、そうではありませんよ。笑
今の時代におけるネットとの正しい付き合い方が書かれています。
Google検索はたしかに便利ですが、それに依存すると、Googleが提供する範囲でしか生きられなくなります。
たとえば口コミを調べた飲食店には入れても、路地裏にある気になる店にはとても入れない。
極端な例ですが、少なからず心当たりはあるのではないでしょうか。
本書はネットとのゆるい付き合い方を説き、「旅に出ること」を勧めます。
また、最後の章に書かれた「無責任を怖れない」「偶然に身をゆだねる」「成功とか失敗とか考えない」「ネットには接続しておく」「しかし無視する」は、社会に蔓延する空気の真逆をいくもので、とても興味深いですよ。
無敵の思考:(著者)西村博之(ひろゆき)
「無敵の思考」は、2ちゃんねるの創設者である西村博之氏の著書です。
西村博之氏のTwitterやYouTubeを見たことがある方はご存知だと思いますが、同氏はかなり合理的です。
「そんなこと、ここで話しても仕方がない」
「それって(客観的データのない)あなたの感想ですよね?」
そのようなセリフが口からポンポン出てきます。笑
そんな西村博之氏が日頃なにを考え、なにを意識しているのか。
とくに象徴的なのは、日常のベースをルーティーン化して、その部分については考えないでいいようにしていることでした。
そっか、西村博之氏がいつも黄色のパーカーを着ているのは、そのためか。笑
他にも、「「年上」の言うことは聞いておく」「「最悪シミュレーション」をしておく」などの納得できるものから、「お金で「問題解決」をしない」「「好きすぎること」で食わない」などの意外性のあるものまで、たくさんのヒントが詰まっています。
魔法のコンパス 道なき道の歩き方:(著者)西野亮廣
「魔法のコンパス」は、キングコングというコンビのお笑い芸人であり、絵本作家でもある西野亮廣氏の著書です。
西野亮廣氏は、長く活躍したテレビを離れ、活動の場をネットに移しました。
最初は「嫌われ者」というキャラクターで話題を集めましたが、そのうちクラウドファンディングを使って個展を開いたり、街づくりをするなど、様々な活動で支持者を集めました。
今となっては、西野亮廣氏は若者のアイコンと言っていい存在です。
本書を読んでほしいのは、西野亮廣氏ファンや、影響力のある人物の思考を学びたい人だけではありません。
「勝てる場所の探し方を知りたい」
そんな”フツーの人”に読んでほしいです。
自分のアタマで考えよう:(著者)ちきりん
「自分のアタマで考えよう」は、有名ブロガーのちきりん氏の著書です。
本書はタイトルの通り、自分の頭で考えることの大切さを説きます。
「そんなのあたりまえじゃん」と思うかもしれませんが、本書がすごいのは、考え方の方法論を紹介しているところです。
「いったん「知識」を分離すること」「「意思決定のプロセス」を決めること」「「なぜ?」「だからなんなの?」を問うこと」などなど。
すぐに実践できるヒントがたくさん詰まっています。
ちきりん氏はブログを書く前に、そのテーマについて徹底的に考え、自分の中で答えを出すそうです。
科学的にどうとか、世間一般ではこう言われているとかが入る余地はありません。
独特のゆるい文章を見ると、「サクッと書いたんじゃね?」と思ってしまいますが、実際は徹底的に考えた上でのゆるさなのです。
とても読みやすい本なので、読書が苦手な方でも大丈夫ですよ。
女性に読んでほしい本のおすすめ
最後は、女性に読んでほしい本のおすすめです。
女性に読んでほしい本のおすすめポイント
- 自分の強みを見つけられる
- 改善点を、改善する方法がわかる
- 人生・仕事・恋愛のヒントがある
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう:(著者)トム・ラス
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」は、自己分析ができるユニークな一冊です。
この本には個別のシリアル番号が付いていて、それを専用サイトに入力すると、「ストレングス・ファインダー」という診断が受けられます。
ストレングス・ファインダーとは、いくつかの質問に答えるだけで、トップ5の資質が診断されるツールのこと。
活発性、規律性、最上志向、自己確信…などの34項目から、5つ選ばれます。
自分にどういった特性があるかがわかれば、就職や転職、あるいは仕事のやり方に活かせるでしょう。
予想もしなかった強みが見つかるかもしれませんよ。
選ばれる女におなりなさい:(著者)ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ(デヴィ夫人)
「選ばれる女におなりなさい」は、バラエティ番組でおなじみのデヴィ夫人の著書です。
今となってはタレントのイメージが強いデヴィ夫人ですが、実はすごい人なんです。
貧しい幼少時代から努力を続け、大人になると様々な仕事をかけもちし、家族を養いました。
高級サパークラブで働いていたところをインドネシア大統領に見初められ、なんと大統領夫人にまでのぼりつめたのです。
そんなデヴィ夫人のモットーは、「自分が選んだ男の人は大抵間違い」。
そこでタイトルの「選ばれる女性になりなさい」です。
ぶっ飛んだ考えもたくさんありますが、頭の中にある枠組みをやさしく外してくれるでしょう。
人生がときめく片づけの魔法:(著者)近藤麻理恵(こんまり)
「人生がときめく片づけの魔法」は、ユニークなお片付けで有名になった近藤麻理恵氏(こんまり)の著書です。
本書は世界40カ国以上で翻訳され、計1,000万部以上を売り上げたベストセラーですよ。
断捨離本は数々ありますが、本書のユニークなところは、片付けの基準を「ときめくか、ときめかないか」にすること。
つまり、直感的というか、感覚的な要素が強いです。
触れたときにときめく物にはまだ役割があり、ときめかない物は役割を終えた。
そう捉え、今の自分に必要なものだけ残すやり方です。
「家の中を劇的に片付けると、その人の考え方や生き方、そして人生までもが劇的に変わってしまう」と言い切る著者の理論には、説得力がありますよ。
シンデレラ・メソッド プリンセスに学ぶ幸せの絶対法則:(著者)河合めぐみ
「シンデレラ・メソッド」は、心理カウンセラーの河合めぐみ氏の著書です。
本書の面白いところは、童話の「シンデレラ」を分析しているところ。
シンデレラってなんとなく、「逆境の中でもポジティブなラッキーガール」のイメージじゃないですか?
本書の見方は違います。
日々の幸せを見つけるのが上手で、鋭い直感力を持っていて、したたか…そんなイメージです。
「シンデレラがしたたか…?」と思うかもしれませんが、ではなぜシンデレラは片方だけ靴を落としたのでしょうか?
王子様の心理を見抜いて、また会いたくなるように仕向けたのではないでしょうか?
「したたかさも一つの武器だ」というのがよくわかりますよ。
強運 ピンチをチャンスに変える実践法:(著者)元谷芙美子
「強運 ピンチをチャンスに変える実践法」は、アパホテル社長の元谷芙美子氏の著書です。
元谷芙美子氏の特徴は、とにかく、とにかく前向きであること。
バラエティ番組などで見かけても、思わずくすっと笑ってしまうほど明るく元気です。
一般的には「波乱万丈」といえる人生なのにポジティブだから、余計にすごみを感じます。
もともとは大学進学を希望していましたが、家庭の事情で断念し、地元の銀行に就職。
そこでアパホテルの創業者と出会って結婚し、社長に就任。
アパホテルは様々な問題に直面しますが、元谷芙美子氏は底抜けに前向きな姿勢で乗り切ります。
運とツキがどんどんやってくる考え方が、まとめられていますよ。
自己啓発本を効果的に読む方法とは?
せっかく自己啓発本を読むのだから、読んだだけで満足するのはもったいないですよね。
本から得た知識を、仕事や人生に活かしたいと思いませんか?
最後に、自己啓発本を効果的に読む方法を紹介しますね。
読むタイミング:「視野を広げたいとき」など
自己啓発本を読むのにベストなタイミングは、以下のとおりです。
自己啓発書を読むタイミング
- 視野を広げたいとき
- 新たな知識や価値観に触れたいとき
- 刺激を受け、モチベーションを高めたいとき
やはり惰性で読書をするのと、目的を持ってするのとでは、内容の入り方が全く異なります。
自分を高め、成長したいときに自己啓発本を手に取りましょう。
選び方のポイント:「著者の経歴を確認する」など
自己啓発本の選び方のポイントは、以下のとおりです。
自己啓発書の選び方のポイント
- 著者の経歴を確認する
- 軽く立ち読みをする
- 手を出しやすいものを買う
まずは著者のプロフィールを見て、経歴を確認してください。
著者の中には、華々しい経歴や交友関係だけを並べて、実態が見えない人もいるからです。
著者にはどんな実績があって、本を通じて何が伝えたいのかを確認し、良さそうなら軽く立ち読みしましょう。
それから手を出しやすい値段の本から始めるのも大切です。
読み方のポイント:「最初に目次を読み、内容をイメージする」など
自己啓発本の読み方のポイントは、以下のとおりです。
自己啓発書の読み方のポイント
- 最初に目次を読み、大まかな内容をイメージする
- 読みながら要約をメモする
- 読了後、メモを読み返す
「目次」は意外と飛ばしがちではないでしょうか?
これは多くの読書家も言うことですが、まず目次を読み、頭の中で大まかなマップを描いてから読むと、本の内容が入りやすくなりますよ。
あと、読書をしながら大切な部分をメモし、あとで読み返すことも大切。
読書をしながら「なるほど!」「すごい!」と思っても、5分後には忘れるのが人間だからです。
納得した考え方やすぐに実践できそうなメソッドは、必ずメモしましょう。
そして自己啓発本を仕事や人生に役立ててください。
正しく読めば、自己啓発本は役に立つ!
自己啓発本には、「読んでも意味ない」「役に立たない」という意見がつきまといます。
「自己啓発本で成功した人を見たことがない」という意見もあります。
では、小説なら役に立つのでしょうか?
実用書なら確実にリターンがあるのでしょうか?
要は本の内容ではなく、「読むタイミング」「選び方」「読み方」が重要なのです。
惹かれた本があるなら、周りの声に左右されず購入してみてください。
そして自分のペースで読書を進め、確実に糧にしていきましょう!
*もし興味があれば、自己啓発本に対する意見もチェックしてくださいね。
ミラクリから一言
いろんな人の人生や考えに触れるのは楽しいですよ。