「絶対に謝らない人」が身近にいたら、困りますよね。
明らかに自分が悪いのに、それを認めず、謝りもしない。
仕方なくこちらから頭を下げ、歩み寄れる雰囲気にしたのに、それでも謝るどころか、平然とした顔…。
そんな人です。
絶対に謝らない人には、どう対処すればいいのでしょうか?
謝らない人の心理を理解し、一緒に付き合い方を考えていきましょう。
今回は、絶対に謝らない人の心理的特徴と、対処法を紹介しますね。
身近にいたら困る…絶対に謝らない人
「絶対に謝らない人」が近くにいませんか?
この記事を読んでいるということは、おそらく今まさにお困りなのでしょう。
何があっても絶対謝らず、人のせいにする。
「謝ったら負け」の考えがひしひしと伝わってくる。
そんな人と付き合うのは至難の業です。
謝らない人は嫌われるが、決して性格は変わらない
当然ながら、謝らない人は周りから疎まれ、嫌われます。
ただ、謝らない人は嫌われようが何をしようが常に堂々としているため、性格が変わることはありません。
だとしたら、こちらが接し方を考えるしかないですよね。
謝らない人との付き合い方を一緒に考えていきましょう!
絶対に謝らない人の17の心理的特徴
絶対に謝らないスタンスは、どんな心理からくるのでしょうか?
「性格が悪い」だけで片付けないでくださいね。
いろんな心理的パターンがありますから!
「謝ったら負け」と思っている
絶対に謝らないのは、「謝ったら負け」と思っているのが原因かもしれません。
競争心が強く、何事も勝ち負けで判断するため、「謝る=非を認める=負け」の図式になっているのです。
個人が訴訟をするのが珍しくないアメリカでは、「謝る=非を認める=裁判に負ける=損害賠償を払う」という考えが根付いていると言いますが、日本はそうではないため、単純に競争心が強いということです。
この考えは年齢を重ねるごとに強くなっていくので、かなり厄介です。
自己愛が強い
絶対に謝らないのは、自己愛の強さが原因かもしれません。
自己愛が強いと、自分を守ろうとするあまり責任を人に押し付けたり、環境や仕組みのせいにしたりします。
自分を守るためなら、手段は選ばないのです。
あまりにも度を超えている場合は、虚言も辞さない「自己愛性パーソナリティ障害」の可能性もあるでしょう。
自己中心的
絶対に謝らないのは、自己中心的な性格が原因かも。
「地球は自分を中心に回っている」とでも言わんばかりの傲慢な態度ですね。
私が一番なのだから、他の人が謝ればいい。
俺が主役なのだから、他の人のミスに決まってる。
そんな強い思い込みは、周囲にとっては迷惑でしかありません。
自信過剰・傲慢
絶対に謝らないのは、自信過剰、あるいは傲慢さが原因の可能性もあります。
自信を持ちすぎて、偉そうになっているということですね。
「私は失敗しない=ミスは人のせい」
「俺はデキる人間だ=失敗は環境や仕組みのせい」
そんな思い込みも、周囲にとっては迷惑でしかありません。
人間なのですから、失敗は必ずするのですが…。
何でも人のせいにする考え方(他責)
絶対に謝らないのは、何でも人のせいにする「他責」の考え方に原因があるかも。
自分を省みることがなければ、失敗を検証することも、反省することもありませんからね。
「あの人が悪い」
「私のせいではない」
「逆に謝ってほしいぐらい」
信じられないかもしれませんが、他責の考えが根付いている人は、何があってもそう思うのです。
*「謙虚な人」を見習ってほしいものですが…。
自分が悪いとは思ってない(鈍感)
絶対に謝らないのは、単純に、自分が悪いと思ってない可能性もあります。
よく言えば天然、悪く言えば鈍感ですね。
自分が悪いと思っていないのだから、謝る道理はない。
ある意味、理にかなっています。笑
後ほど紹介しますが、このタイプには、まず事実関係を伝えるところから始めなければなりません。
謝らなくても許される環境で育った
絶対に謝らないのは、謝らなくても許される環境で育ったのが原因かもしれません。
その環境の例は以下のとおりです。
- 親から甘やかされた
- 友達にわがままを聞いてもらえた
- 心の広い人が近くにいた
- 集団の中で王様扱いされた
- 孤立していた
わかりやすいのは、親から甘やかされた、あるいは友達や知人が王様扱いしてくれたケースですね。
逆にずっと孤立していたため、社会性や対人スキルが育まれなかったケースもあります。
謝った経験がなく、謝罪の仕方を知らない
絶対に謝らないのは、単純に、謝罪の仕方を知らない可能性もあります。
意外かもしれませんが、この「謝り方を知らない人」は多いですよ。
どんなタイミングで、何を言えばいいのか?
謝ったら許してもらえるのか? それとも怒られるのか?
それがわからなくて不安だから、何も言わずにその場をやり過ごすのです。
謝って損をした経験がある
絶対に謝らないのは、謝って損をした経験が影響している可能性もあります。
たとえば正直に謝罪したのに、上司からこっぴどく怒られて、恥をかかされた。
自ら進んで頭を下げたのに、失敗の全責任を押し付けられて、その後いじめられた。
そんな経験をすると、「謝る=デメリットしかない」と無意識にすり込まれてしまいます。
虚言癖がある
絶対に謝らないのは、虚言癖があるせいかもしれません。
つまり自分を守るために、とっさに嘘をついたり、妄想話をする癖があるということですね。
虚言癖自体は病気ではありませんが、「自己愛性パーソナリティ障害」などの精神疾患と関連しているケースもあります。
昔こんなことがありました。
友達の旦那さんから夫婦関係について相談され、親身になって話を聞いていたのですが、後に奥さんや周りの人から話を聞くと、旦那さんから聞いていたのとは真逆の事実が判明しました。
彼は自分を守るための嘘を、あちこちで言いふらしていたのです。
虚言癖の厄介なところは、嘘の中にちょっとだけ事実を入れ込むことで、話の信憑性を高めるところです。
自分の非を認めて評価を下げたくない(保身)
絶対に謝らないのは、自分の非を認めて評価を下げたくないから、かもしれません。
つまりは「保身」ですね。
会社の中間管理職が、自分の評価を下げないように、失敗を部下のせいにするのはよくあること。
ママ友のリーダー格が、失敗を隠すために、立場の弱い人に責任をなすりつけるのもよくあることです。
保身のためなら手段は選ばないのです。
「自分が絶対正しい」と思い込んでいる
絶対に謝らないのは、「自分が絶対正しい」と思い込んでいるから、かもしれません。
つまり、こちらがそう思っているように、向こうも「なんで謝らないんだろう…?」と思っているということですね。
ミスをしたのは自分ではなく、相手なのだから、謝る筋合いはない。
向こうが謝罪するまで許さない。
出来事に対する解釈は人それぞれなので、お互いが意固地になるケースも珍しくありません。
常に自分のほうが上でいたい
絶対に謝らないのは、常に自分のほうが上でいたい、という考えが原因かもしれません。
つまりは「謝る=評判が落ちる=人より下になる」という考えですね。
自分がボスでなきゃ気がすまない人にとって、謝るというのは非合理な行為です。
常に強くあって、人より多くを持っていて、注目されるのが理想なのですから。
*このタイプは「マウンティング」も得意ですよ。
開き直り
絶対に謝らないのは、すでに開き直っているのが原因かもしれません。
開き直りも厄介ですよね。
「あぁ、失敗したよ、それが何か?」
「たしかにトラブルは招いたけど、いいじゃん、別に」
そんな態度ですね。
開き直った人は無敵ですから、なぜかこちらに罪悪感が芽生えてきますよね…。笑
自己陶酔型のナルシスト
絶対に謝らないのは、自己陶酔型のナルシストだから、かもしれません。
簡単に言うと、謝るという行為は、その人の美学に反するということですね。
「謝るなんて私らしくない」
「男が簡単に頭を下げるなんて、美しくない」
そんな美学、周囲にはまったくもって無関係なのですが、本人にとっては重要なのです。
*このタイプは、いわゆるメンヘラの匂いもするでしょう。
怒られる、見放される、失望される…を人一倍恐れている
絶対に謝らないのは、怒られる、見放される、失望される…を人一倍恐れているのが原因かもしれません。
つまり不安で仕方がないのです。
自分に非があるのは分かっているけど、怒られるのは嫌だ。
友達に見放されたり、上司に失望されるのは避けたい。
そんな気持ちが強すぎるせいで、謝罪ができないのです。
*これは自己肯定感が低い人の特徴でもあります。
強い態度にでたせいで、引くに引けなくなっている
絶対に謝らないのは、強い態度にでたせいで、引くに引けなくなっている可能性もあります。
最初に「私のせいじゃない!」と言ってしまったことで、後戻りできなくなっている。
とっさに自分の責任を否定したことで、本当のことが言えなくなっている。
そんな状態です。
「引くに引けない」というのは、誰にでも経験があるでしょう。
職場や身近にいる謝らない人への対処法
では、絶対に謝らない人には、どう対処すればいいのでしょうか?
ストレスのない付き合い方は? 効果的な接し方は?
気になりますよね。
ここでは、以下のケースに分けて対処法を紹介します。
- 謝る気がない場合
- 謝る意思がゼロの場合
- 謝る意思があるか微妙な場合
- 謝る意思がある場合
謝る気がない場合:冷静に事実関係を伝える
本人に謝る気がない場合は、正面から向き合うことが大切です。
でも、感情的に物を言ってしまうと逆効果なので、冷静に以下の事実関係を伝えましょう。
- 起きた出来事
- 原因
- 損害
- 迷惑がかかった人たち
- 周りの人の気持ち
- 自分の気持ち
ポイントは、「事実関係を伝える」です。
私が傷ついたとか、俺は腹が立ったとか、感情論に終始するのは逆効果ですよ。
謝る気がない場合:「謝ってください」と明確に伝える
本人に謝る気がない場合は、「謝ってください」と明確に伝えるのも重要です。
これ、意外とできないのではないでしょうか?
謝らない人は厄介なので、つい面倒くさくなって「はい、はい」で終わらせてしまいますよね。
でも、謝って欲しいなら、その意思を伝えたほうがいいですよ。
問題の原因になった本人が謝罪しなければ、物事が前に進まない場合もありますからね。
謝る気がない場合:落ち着くまでは距離を置く
本人に謝る気がなく、いくら事実関係を説明しても、「謝ってください」と伝えてもビクともしない場合は、落ち着くまで距離を置きましょう。
このケースでは、自分の身を守るほうが大切だからです。
いつまでも腹を立てたり、不穏な空気のままでいて、最もストレスを溜めるのは自分自身です。
気持ちをクールダウンさせるためにも、しばらく意図的に離れてください。
謝る意思がゼロの場合:相手のことを受け入れる
本人に謝る気がまったくない場合は、もう相手のことを受け入れましょう。
どのような方法を使っても、相手を変えることはできないからです。
許す必要はありません。
期待する必要もありません。
無理して普通に振る舞う必要もありません。
「この人は何があっても謝らない人だ」という事実を受け入れるだけで心境は変わりますよ。
謝る意思がゼロの場合:積極的に関わらないようにする
本人に謝る意思がゼロの場合は、積極的に関わらないようにしましょう。
これも先ほどと同様、一緒にしてもストレスになるだけだからです。
大人になったら、人付き合いは自分で選べます。
会社の上司やママ友などの「切るに切れない関係」であっても、以下のように距離感を調整することはできますよ。
- 挨拶だけの関係にする
- 世間話までにする
- 飲みには行かない
- ビジネスパートナーと割り切る
- 心のシャッターを下ろす
謝る意思があるか微妙な場合:先に頭を下げる
本人に謝る意思があるか微妙な場合は、先に頭を下げてみましょう。
明らかに自分の責任ではない場合は、癪かもしれません。
納得できないかもしれません。
でも、人に頭を下げられても尚、偉そうにできるような人は、そう多くありませんよ。
「いやいや、そんなつもりでは…」
「あなたがそう言うなら… まぁ私にも悪いところがあったし…」
そんな不器用な謝罪かもしれませんが、相手が少しでも謝意を見せればこちらの気持ちも楽になります。
ここは「あざとく」いきましょう。笑
謝る意思がある場合:謝罪しやすい雰囲気にしてあげる
本人に謝る意思がある場合は、謝罪しやすい雰囲気にしてあげましょう。
「ほら、誰も怒ってないから自分の気持ちを言ってみて?」
「一言謝るだけで、みんな納得するよ?」
そうやって優しく促せば、謝りやすくなりますよ。
謝る意思がある場合:謝り方、言い方、タイミングを教える
謝る意思はありそうなのに、なかなか謝らない場合は、先ほども紹介した「謝り方を知らない」可能性があります。
ですから、謝り方や言い方、タイミングなどを教えてあげましょう。
ポイントは具体的に教えてあげること。
「謝罪するときに、その言い方はよくない」
「謝っているのに、それでは謝っているように見えない」
そうやって明確に教えてあげてください。
謝れない人には、意図的にハッキリ言ったほうが伝わるケースが多いからです。
謝る意思がある場合:一緒に謝りに行く
本人に謝る意思がある場合は、一緒に謝りに行くのもおすすめです。
謝り方を教えるのではなく、「見せる」ですね。
謝れない人からすれば、謝りに行くのは貴重な経験ですよ。
きっと思っている以上に多くを学ぶはずです。
男気のある上司になったつもりで、一緒に謝ってあげてください。
謝らない人とは距離感が大切。ストレスを溜めないで!
何度も言いますが、謝らない人がいると大変ですよね。
自分自身も腹が立ちますし、周りに悪影響のないよう気を使う必要もあります。
「なんで私がここまで…」と思うことも少なくないでしょう。
ですから、距離感を大切にしてください。
相手を変えることはできませんが、距離感なら自分で調整できますから。
ストレスの溜まらない付き合い方を見出してくださいね!
*「自分勝手な人」との付き合い方も一緒に学びませんか?
ミラクリから一言
謝らない人との付き合い方は、距離感が鍵。