不器用な性格に悩んでいませんか?
本当はちゃんとお礼を言いたいのに、恥ずかしくてそうできない。
人にお世辞を言うのが苦手で、世渡りも下手で、親友からは「もっと楽に生きなよ」と言われる始末。
故・高倉健さんの「不器用ですから」に見られるように、一部では不器用な性格を「かっこいい」とする向きもありますが、多くの場合は悩みのタネになるのではないでしょうか。
もっと素直に自己表現をして、良好な人間関係を構築したいですよね。
では、不器用な人には、どのような特徴があるのでしょうか?
不器用な性格は改善できるのでしょうか?
今回は、不器用な人の特徴と改善方法について解説します。
不器用ってどういう意味?
不器用とは、具体的にどういう意味なのでしょうか?
意味は大きく2つあります。
- 手先が器用でない
- 世渡りが下手
まずは「手先が器用でない」こと。
料理が苦手だったり、作業を習得するのが遅かったりすることを指します。
これはあくまでも手先のみに限定されたい意味合いであり、性格的なところは含まれません。
2つめは、「世渡りが下手」なこと。
これがいわゆる不器用な性格ににあたります。
不器用な性格とは、世渡りが下手な性格のこと
不器用な性格とは、世渡りが下手な性格のことです。
世渡り下手の具体例は、次のとおり。
- 人付き合いが不得意
- 仕事の進め方が下手
- お世辞・社交辞令が苦手
- 損な役回りを引き受ける
- お人好し
- 感情表現が上手くない
- 正直(率直)すぎる
本音をグッとこらえてお世辞を言えばいいところを、そうできない。
お人好し過ぎて、損な役回りを引き受けがち。
そのような人は、「あの人って本当に不器用だよね」と揶揄されてしまうでしょう。
次は、不器用な人の特徴をもう少し具体的に解説します。
不器用な人の11の特徴
不器用な人には、いくつかの特徴があります。
主なポイントをまとめてみました。
何かと考えすぎる
不器用な性格の人は、何かと考えすぎてしまいます。
すぐに行動すればいいのに、「これは正解だろうか?」とか、「嫌がられないだろうか?」などと考えている間に、誰かがやってしまう。
仕事では、自己アピールが苦手なせいで、手柄を横取りされることもあるでしょう。
逆にあまり深く考えずに行動する人は、失敗も多いですが、どこかチャーミングで人に好かれやすいですよね。
考えすぎる性格は、早めに改善を。
物事を進めるのが遅い
不器用な人は、物事を進めるのが遅い傾向にあります。
それゆえに、「仕事が遅い」と言われ、評価が下がることも。
不器用な人なりに頑張っているのですが、丁寧に情報収集し、丁寧に仕上げているうちに、他の人に追い抜かれてしまうのです。
多少粗いところがあっても、仕事が早い人は評価されやすいですからね。
優柔不断な性格に悩んでいるなら、次の記事もチェックしてください。
融通がきかない
融通がきかないのも、不器用な人の特徴的なところです。
妙なこだわりがあって、一度決めたらそれをなかなか変えない。
たとえば仕事のやり方ひとつでも、失敗と分かるまではやり続けます。
上司からの助言でも、社長からの指示でも、関係ありません。
研究者向きの性格ではありますが、一般の会社員ならちょっと大変かも。
感情表現が苦手
不器用な人は、感情表現が苦手です。
これは、後述する「口数が少ない」ということだけでなく、表情や態度のことも含まれます。
喜怒哀楽を表現したり、感謝を伝えるのが上手ではない。
それゆえに、喜んでいるのか、悲しいのか、嬉しいのか、わからないと言われるでしょう。
本音が見えづらいと、良好な人間関係を構築するのが困難になります。
口数が少ない
不器用な人は、口数が少ない傾向にあります。
「必要なことを、必要なときに伝えればいい」と考えているため、一緒にいると沈黙する時間がそれなりにあります。
会話の隙間を埋めるためだけに、話を振るようなことは決してありません。
社交術が染み付いた社会人からすれば、不気味な存在に映るでしょう。
頼み事を断れない(お人好し)
不器用な人は、人からの頼み事を断れません。
これは「断れない」というよりも、「やってあげたい」と心底思っているからです。
ただ、物事を進めるスピードが遅いので、結果的に周囲を困らせてしまいます。
たとえば多くの雑務に加えて、宴会の幹事も頼まれているのに、直前までお店を予約していない。
だからといって、人に助けを求めることもできない。
八方美人すぎると、みんながストレスを溜めてしまいます。
気を遣いすぎて逆に萎縮する
不器用な性格の人は、周囲に気を遣いすぎて逆に萎縮してしまいます。
本来なら、気遣いができる人は評価されるはず。
でも、気を遣いすぎて何も行動できないのは、単なる不器用です。
たとえば上司のグラスが空になっているのに、「話を止めてまで注文を聞いていいのだろうか?」などと考えてしまい、そうしているうちに他の誰かが「部長、ビールでいいですか?」と聞いてしまう。
不器用な人の気遣いは、なかなか表面化しません。
どうせなら「気が利く人」になりたいところですが。
慎重で丁寧
ここからは、不器用な人の良いところを。
不器用な人は、物事を進めるのが遅い傾向がありますが、それは裏を返せば「慎重で丁寧」ということでもあります。
仕事は早い方が良いとは限りません。
たとえば経理や法務のような仕事は、抜かりなく、慎重に進めることが大切。
営業事務のような仕事も、営業マンの手の届かないところを丁寧にサポートすることが大切です。
不器用なら、それを生かせる仕事を選べばいいのです。
「社会不適合者」と言えるくらいの人にも、適職はあります。
客観的な視点で全体を見ている
不器用な人は、客観的な視点で全体を見ています。
何事もテキパキ進める人は、主観的になりがちなので、それがミス(失敗)につながることも。
ところが不器用な人は、人よりもスピードが遅いぶんだけ、ゆっくりと全体を見渡せます。
この仕事はスケジュール通りに進んでいるのか。
誰がスムーズで、誰が困っているのか。
それを正確に把握できるだけの客観的な視点は、ときとして頼りになるでしょう。
諦めずにやり続ける能力がある
不器用な人は、諦めずにやり続ける能力があります。
器用な人には選択肢が無数にありますが、不器用な人は「これしかない」とわかっている。
選択肢が限られているぶん、そこに賭けるしかありません。
短期的に結果が出なくても決して諦めず、結果が出るまでやり続けます。
長期的に見れば、その愚直な姿勢こそが周囲から信頼される要因になるのです。
「仕事を通じて成長する人」の特徴は、次の記事で。
人から応援してもらいやすい
不器用な人は、人から応援してもらいやすい傾向もあります。
ときには「あの人って本当に不器用だよね」と揶揄されることもありますが、基本的には応援してくれる人のほうが多いでしょう。
物事がどんどん変わっていき、それに対応しうるだけの柔軟さを持つ人が増えている現代において、愚直な人は稀有な存在だからです。
怒られても、失敗しても、恥をかいても、決して諦めない。
その姿勢が人に感動を与え、ときには人の価値観を変える可能性があります。
不器用な性格を克服する方法
では、不器用な性格を克服するためには、どうすれば良いのでしょうか?
その方法をまとめてみました。
不器用であることのメリット(長所)を理解する
まずは、不器用であることのメリット(長所)を理解しましょう。
先ほども紹介しましたが、不器用な性格には良いところもあります。
器用であることだけが善ではありませんし、不器用がデメリットばかりではないのです。
慎重で、丁寧で、客観的。
最後までやり続ける力があって、人から応援してもらいやすい。
その長所を踏まえた上で、仕事を選び、集団の中のポジショニングにも気を配れば、ずっと楽に生きられます。
いろんなタイプの人と接し、視野を広げる
不器用を自認しているなら、いろんなタイプの人と接し、視野を広げることも大切。
たとえば次のような人です。
- 器用な人
- 不器用なのに尊敬されている人
- 一瞬で決断する人
- プレゼン能力のある人
- 感情表現が上手い人
- 楽観的な人
- 「広く、浅く」の人
- 口数の少なさを別の手段で補っている人
不器用な人は、自分の世界に閉じこもりがち。
それでは、いつまで経っても視野を広げられず、価値観も変わりません。
性格は、いろんな人の考え方に触れているうちに少しずつ変わっていくものですからね。
恐れずに、自分とはタイプの違う人と接してみましょう。
女性必見!約40%の男性が恋愛に不器用
不器用な性格だと、恋愛や結婚でも苦労しますよね。
意中の女性に思いを伝えられなかったり、逆に不器用な男性の真意を読み取れなかったり。
ここからは、不器用な男性の恋愛について見ていきましょう。
恋愛・婚活マッチングサービスの「pairs(ペアーズ)」が、2,515名の男性にアンケートを取ったところ、約40%の男性が気になる女性に冷たい態度を取ってしまうようです。
Q.気になる女性に、思わず冷たい態度をとってしまった経験はありますか?
- はい:39.8%
- いいえ:60.2%
引用元:PRTIMES
気になる女性に自然体でアプローチできるのは、約6割。
約4割は、本心とは裏腹な態度を取ってしまうようです。
その理由は、「照れ隠しの裏返し」、「実はかまって欲しいから」、「好きな気持ちを悟られたくないから」、「嫉妬してしまうから」などでした。
まるで「好きな子をいじめる小学生」みたいですね。笑
意中の男性が冷たいのは、実はあなたのことが気になっているからなのかも?
不要なプライドは捨ててしまおう
視野を広げることを恐れていませんか?
不器用だからといって、自分の世界に閉じこもっていては、いつまでもそのまま。
不器用なままで良ければそれでも構いませんが、コンプレックスになっているなら、もっと広い視点を持つことが大切です。
器用な人は、何を考え、どう行動しているのか?
社交性に優れた人は、人のどこに着目し、どう気遣っているのか?
自分とはタイプの違う人と接しているうちに、価値観が新しくなっていくはずです。
不要なプライドは手放してしまいましょう。
プライドが高い人の特徴は、次の記事で。
プライドが高い性格を改善する方法は、次の記事をご覧ください。
ミラクリから一言
故・高倉健さんの「自分、不器用ですから」は、たしかに格好いいですが。