「努力できないこと」がコンプレックスになっていませんか?
まわりの人はみんな何かに打ち込んでいたり、やりたいことをやっているのに、自分には目標がない。
目標がないから、頑張れない。
ストイックな人たちに憧れて、彼らのスタイルを真似してみたものの、どれも三日坊主で終わってしまう。
頑張れない自分をさらに否定してしまうと思います。
「努力できない人」と「努力する人」は、何が違うのでしょうか?
今回は、努力できない人が努力する人になる方法を紹介します。
「頑張れない人」も存在する
「頑張れない」というのも、1つのコンプレックスですよね。
多くの人にとって「頑張ること」はあたり前でしょうし、努力しなければ何も掴めないと思っている人もいるでしょう。
たとえばスポーツに熱中したり、受験勉強に打ち込んだり、仕事で成果を出すような人は、少なからず努力していると思います。
ですが、「頑張れない人」も確実に存在します。
目標を見出だせなかったり、なぜかすぐに息切れしてしまったり。
何をしても三日坊主で終わってしまう人は、周囲からそのことを揶揄され、コンプレックスになっていることが少なくありません。
努力できない人の特徴
では、努力できない人にはどのような特徴があるのでしょうか?
主な特徴をまとめてみました。
夢や目標がない
努力できない人には、目標がありません。
向かうべきゴールが分からず、頑張る理由も見出だせないのです。
努力できない人の口癖は、次のようなものです。
- 目標がない
- 夢がない
- やりたいことがわからない
- 好きなことがない
目標がないのに頑張るなんて、ゴールのないマラソンを走るようなものですよね。
他人と自分を比較しないのが一番ですが、SNSが普及したいま、充実している友人たちを見ると自己否定してしまうでしょう。
成功する保証がなければ行動できない
努力できないのは、成功する保証がないからなのかもしれません。
過去に大失敗した経験がある人は、新しいことを始めるときに根拠を探しがち。
成功する根拠がなければ、またあのときのような苦い経験をするかもしれないからです。
でも、あらかじめ結果が保証されていることなんて、ほとんどありませんよね。
たとえば誰かがすでに手がけたような仕事でも、同じ成果を出せるとは限らないですから。
失敗への恐怖は、行動力を鈍化させます。
頭が良すぎて、結末を予想してしまう
努力できない人は、頭が良すぎる可能性もあります。
頭が良いと、どんなことでも結末を予想できてしまうからです。
先が見えていたら、取り組む意欲を失いますよね。
「絶対に成功する」と言われたらドキドキ感がなくなりますし、逆に「絶対に失敗する」と言われたらやる気が無くなるでしょう。
頭が良すぎるのも問題です。
やる気が無くなったときは、次の記事を参考にしてください。
完璧主義でなかなか踏み出せない
努力できない人は、完璧主義のせいで、なかなか一歩を踏み出せません。
理想が高いのは良いことですが、理想が高すぎて現実とのギャップに苦しむような人ですね。
理想が高ければ高いほど、そこに到達するまでには時間がかかりますし、何らかの犠牲も生じます。
それが分かっているからこそ、なかなか踏み出せない。
いわゆる「意識高い系」と呼ばれる人にも、同じような特徴があります。
完璧主義は、ストレス耐性とも深く関係します。
発達障害の可能性も
努力できない人は、発達障害を抱えている可能性もあります。
たとえばコミュニケーションに障害があったり、多動的で落ち着きがなかったり、極端に内向的な人ですね。
発達障害には、次のような症状があります。
- ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- LD(学習障害)
発達障害を抱えている人は、頑張れないことを気に病む必要はありません。
頑張れない原因は、性格でも、資質でもなく、精神疾患にあるのですから。
努力する人になる方法
では、努力できない人は、どうすれば努力できるようになるでしょうか?
いきなり性格を変えることはできませんが、取り組み次第で人は変われますよ。
結果を意識せず、全身全霊で打ち込んでみる
努力できないのは、結果を気にしすぎているからです。
失敗するのが恐い、失望されるのがイヤだ、評価が下がるかもしれない、嫌われるかもしれない、など。
いろんな心配や不安があるとは思いますが、まずは全身全霊で打ち込んでみましょう。
たとえば営業成績でトップになりたければ、顧客への訪問件数を増やし、新規顧客にアプローチすることだけに集中するのです。
結果は、やるべきことをやった先にあります。
努力家が多い環境に身を置く
努力できないのは、えてして環境にも原因があります。
たとえばサークルのようなゆる〜い部活に入ったら、ゆるい練習しかしませんよね。
そこそこの業績で満足している会社に入ったら、そこそこの仕事しかしないと思います。
その一方で、世界を変えるために必死に働く会社に入ったら、寝食忘れて仕事をするでしょう。
努力できないのは、「努力する人」を目の当たりにした経験がないからなのかもしれません。
ゴールと、そこに到達する方法を明確にする
努力する人は、ゴールと、そこに到達するための方法論が明確です。
たとえば社内で一番ユニークな企画を考えたいなら、次のような取り組みが必要だと思います。
- とにかく毎日1つは企画すること
- 早朝に出社し、たった1人の企画タイムをつくること
- 通勤時間は情報収集にあてること
- 本を週に3冊読むこと
- 雑誌を週に2冊読むこと
情報収集と、企画をするための方法論が明確ですよね。
ちょっとストイックに思えるかもしれませんが、これだけの習慣をこなしていれば、スキルは確実に上がりますよ。
脳科学者の中野信子さんの著書にも、「報われる努力をしよう」と書かれていました。
報われる努力とは、成果が保証されているものを見つけるのではなく、成果を出す確率を高めることです。
結果だけではなく、プロセスも評価する
努力する人になるためには、結果だけではなく、プロセスも評価することが大切です。
「結果がすべて」と言えるのは素晴らしいですし、大切な考え方ですが、それだけでは疲弊してしまいますよね。
たとえば頑張って10kmも走ったのに、目標タイムに届かなかったからといって全否定する。
目標とする売上に到達できなかったときに、そこまでの過程さえも否定する。
このようなあり方はビジネスマンとしては素晴らしいのでしょうが、ストレスが溜まり、精神を病む可能性があります。
たとえ結果が出せなかったとしても、頑張ったところはちゃんと褒めてあげましょう。
誰からも褒めてもらえず、ダメ出しが続いたときは、折れないように自分を褒めてあげる。時間通りに起きた、納期に間に合った、ちゃんと食事ができた、苦手なあの人に挨拶できた、特別なことじゃなくても、日常に合格点はたくさんある。たった一回のミスで全てを帳消しにしなくていいのだ。
— 小林敏徳 (@enrique5581) July 8, 2016
学習欲(知的欲求)を刺激する
努力できない人は、学習欲(知的欲求)を刺激することで、一気に努力する人になれる可能性があります。
たとえば受験勉強なら、テストの結果を気にせず、学ぶ楽しさだけに集中すること。
読書を習慣にしたいなら、気になる本から読んでいき、興味の対象を徐々に広げていくことです。
織田信長の本を読んでいるなら、次は明智光秀に、その次は本能寺の変に、という具合ですね。
これだけ多くの人がスマートフォンとにらめっこしている現状からもわかると思いますが、人間にとって情報収集は一種の快楽なのです。
行動を「習慣」に変える
努力する人になるには、1つの行動を習慣にすることが大切です。
たとえばダイエットのための食事制限は一過性のものですが、食生活を基本的に「菜食主義」に変えたらどうでしょうか?
糖質を制限しなくても、凝ったレシピを考えなくても、野菜中心の食生活なら美しいスタイルを維持できる確率が高まります。
他にも営業マンなら、「午前中は事務処理と会議の時間」「午後は客先訪問の時間」と決めてしまうのも良いでしょう。
やることを決めたら、習慣になるまで遵守することです。
人間は習慣で変わる、という名言もありますからね。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
引用元:ウィリアム・ジェームズ
「ゲーム感覚」になれる目標を設定する
努力する人になるためには、ゲーム感覚をうまく取り入れることが大切です。
たとえばTVゲームで、すべてのボスを倒したにも関わらず、「レベル上げ」にハマった経験はないでしょうか?
会社から課せられた営業ノルマが、表彰制度ができた途端、ゲームのように楽しめた経験はないでしょうか?
オフィスを見渡してみると、ゲームに変えられるものがたくさんあるはずです。
- 売上予算
- 粗利目標
- 企画件数
- 訪問件数
- 1日に処理した業務の件数
- コストダウン金額
積み上げていく楽しみ、削減する喜び。
人間の欲求をうまく利用して、ゲームのように取り組んでみましょう。
アウトプットする
努力する人になるためには、アウトプットすることを前提に物事に取り組むことも大切です。
たとえば英語を習得したいとき、英語を使う予定がなければ学習へのモチベーションは上がりませんが、海外旅行や出張があればがんばれますよね。
アウトプットをするためのインプットであれば、誰でも頑張れるのです。
アウトプットを難しく考える必要はありません。
今はブログやSNSがありますので、インプットの成果をどんどん発信していきましょう。
努力に気づいてくれる人が、必ず現れるはずです。
努力を楽しめるようになったら、努力の実感がなくなる
ぼくのまわりにいる努力家は、みんな努力を楽しんでいます。
というよりも、「努力している」という意識がありません。
「ストイックですね!」と言われても、本人はただ楽しいからやっているだけなので、「え? そうなの?」という感じですね。
努力には「辛く、苦しいもの」というイメージがありますが、本当の努力家は努力を楽しんでいます。
結果だけにとらわれず、学ぶことや成長することを目標にすれば、毎日が楽しくなりますよ。
逆に言うと、頑張れない自分を否定したり、努力が苦しくなったときは、結果だけにとらわれているのかもしれません。
ミラクリから一言
努力自体が目的になったら、すぐに息苦しくなります。