自己肯定感をちゃんと持てていますか?
それとも自己肯定感が低い、もしくは以前よりも下がったことで悩んでいるでしょうか?
自己肯定感は人生に大きな影響を与えます。
「自分はかけがいのない存在だ」と信じられなければ、大きなビハインドを背負っているのと同じだからです。
仕事を任されたとき、「自分ならできる」と思えますか?
恋愛をしているとき、「自分は愛されている」と思えますか?
人と知り合ったとき、「自分ならうまくやれる」と思えますか?
もしそうではないなら、時間をかけて自己肯定感を育んでいきましょう。
というわけで今回は、自己肯定感が低い人の特徴を解説します。
また、自己肯定感が低い原因、自己肯定感を高める方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
自己肯定感とは?
自己肯定感(セルフエスティーム)とは、自己価値に関する感覚のこと。
「自分はかけがいのない存在だ」と信じられる感覚のことです。
自尊心、自己評価、自己有用感、自己重要感などと言い換えられる場合もあります。
自己肯定感が高い=自分自身の価値をごく自然に信じられる状態
「自己肯定感が高い」とは、どんな状態なのでしょうか?
それは他者との比較や競争の結果に関係なく、以下のように思えている状態です。
- 自分は価値ある存在だ
- 自分はかけがいのない人間だ
- 自分なら大丈夫
- 自分なら絶対できる
- 自分は運がいい
人よりもお金や物を持っている(他者との比較)とか、仕事で結果を出した(競争の結果)とか、そういったことに関係なく、自分のことを認められる状態です。
「自分自身の価値をごく自然に信じられる状態」だと言えるでしょう。
自己肯定感が低い=自分自身の価値を信じられない状態
逆に「自己肯定感が低い」といえる状態は、以下のように思っている状態です。
- 自分は無価値だ
- 自分はつまらない人間だ
- 自分は駄目
- 自分には絶対できない
- 自分は運が悪い
つまり、「自分自身の価値を信じられない状態」ですね。
自己肯定感が低い(下がる)原因については、後ほど解説します。
自己肯定感が低い人の15の特徴
さて、それでは自己肯定感が低い人の特徴を紹介しますね。
先に言っておくと、ちょっと複雑なタイプです…。
何をするにも諦めが先にくる
自己肯定感が低い人は、何をするにも諦めが先にきます。
仕事もそうですし、恋愛もそう。
「自分の人生がうまくいくはずがない」と思っているため、希望を持つことができないのです。
過去に大きな失敗をしたのか、トラウマがあるのか、そもそも成功体験がないのか。
諦めるようになった原因は様々ですが、いずれにしても無気力な状態です。
やる気や熱意が欠けている
自己肯定感が低い人は、やる気や熱意が欠けています。
基本的に諦めているのですから、当然といえば当然かもしれませんね。
仕事で勝負どころが来ても、いつもどおりのマイペース。
ここで告白すれば恋愛につながるという場面でも、態度が曖昧。
「俺はまだ本気出してないだけ」というような態度をずっと続けるのです。
他者との比較で自分を評価する癖がある
自己肯定感が低い人は、他者との比較で自分を評価する癖があります。
「あの人は自分と比べて年収が高いのか? 低いのか?」
「あの人は自分と比べて幸せなのか?」
頭の中で優劣をつけ、その争いに勝ったときだけ優越感に浸れるのです。
もうおわかりだと思いますが、そんな優越感は一時的なものですよ。
世の中、上には上がいるものだからです。
ネガティブな口癖がある
自己肯定感が低い人には、ネガティブな口癖があります。
具体例は以下のとおりです。
- 自分なんか
- 絶対むり
- それはちょっと
- だって
- でも
- どうせ
これも先ほどの「諦め」からくるセリフですね。
自分のことを卑下したり、蔑んだりするのが日常なので、つい口からネガティブなセリフが出てしまうのです。
*ネガティブな口癖があるのは、女々しい男の特徴でもあります。
依存心が強い
自己肯定感が低い人は、依存心が強い傾向があります。
依存するものの具体例は以下のとおりです。
- 友達
- 恋人
- 家族
- 酒・たばこ
- ギャンブル
- ゲーム
- 趣味
たとえば友達に依存したら、「自分だけを見て欲しい」くらいに束縛するでしょう。
自分の価値を認めてくれるのは、その人しかいないと思い込んでいるからです。
人に依存できない場合は、嗜好品やギャンブルなど、他の何かに依存して気を紛らわせます。
嫉妬心が強い
自己肯定感が低い人は、嫉妬心が強いところもあります。
自分と人を比較する癖があり、依存心も強いのですから、これも当然と言えるかもしれませんね。
親友だと思っている人が他の人と遊んだだけで、敵意をむき出しにするでしょう。
彼氏・彼女への嫉妬も凄まじいですよ。
恋人が他の異性と話しただけで、気が狂ったように怒るはずです。
過去の出来事がトラウマになっている
自己肯定感が低い人は、何らかのトラウマを持っている場合が多いです。
具体例は以下のとおりです。
- 虐待
- いじめ
- 褒められたことがない幼少期
- 受験の失敗
- 仕事の大失敗
- 大失恋
このような出来事があったから自己肯定感が下がったのか。
それとも、そもそも自己肯定感を育むことができなかったのか。
それは人によって様々ですが、いずれにしてもトラウマが自己肯定感に影響しているのは確かです。
人に流されやすい
自己肯定感が低い人は、人に流されやすいところがあります。
自分に自信がないため、強い人や意見に影響されやすいからです。
本当はやりたい仕事があっても、上司から「やめとけ」と言われたらすぐに引き下がるでしょう。
「ぼくには無理だと思われたんじゃないか…?」
「そもそも私には身分不相応な話だったのかも…?」
そんなことを考えながら身を引くので、ダメージは数倍です。
誰かと一緒にいないと気がすまない
自己肯定感が低い人は、誰かと一緒にいないと気がすまないところがあります。
単純な「寂しがり屋」というわけではありません。
一人でいると、自己嫌悪、自己否定、葛藤、不安などに押しつぶされそうになるからです。
それが行き過ぎると、浮気や不倫に走ることになりますよ。
「人肌の温もりがなければ寂しさを埋められない。」
そういうタイプの人もいますが、それこそが自己肯定感が低い証なのです。
自己愛が人一倍強い
自己肯定感が低い人は、自己愛が人一倍強いところがあります。
「ん? 自己肯定感が低いのに自己愛は強いの?」
そう思いましたか?
実は両者は関連があるんです。
自己肯定感が低いばかりに、自分を大きく見せようと必死になる。
あるいは何かと人のせいにしたり、環境のせいにしたりして、自分を守ろうとする。
それが「自己愛が人一倍強い」ということなんです。
度を超えている場合は、「自己愛性パーソナリティ障害」の可能性もあるでしょう。
人のために頑張ることができない
自己肯定感が低い人は、人のために頑張ることができません。
自己愛が強すぎるため、何でも自分中心に考えるからです。
物事をやる動機は、自分にメリットがあるかどうか。
付き合う人を選ぶときも、自分にどんな利益をもたらしてくれるのかで考えます。
そんな状態ですから、人のために頑張れというほうが無理なのかもしれません。
わがまま・批判・マウンティング・自慢などが多い
自己肯定感が低い人は、以下のようなことが人一倍多いのも特徴的です。
- 自己主張が人一倍強い
- 「自分さえ良ければいい」と考える
- 他者の批判ばかりしている
- 自慢話が多い
- 度を超えたわがまま(自己中心的)
- マウンティングしたがる
- すぐ人や環境のせいにする
これも先ほどの自己愛とリンクしています。
そもそもわがままで、自己中心的。
それに加えて、常に上から目線だったり、自慢話が多かったり、他人を攻撃したり、そんな事が多いです。
自己肯定感が低いせいで、常に人の上にいないと気がすまなかったり、人を振り回すことで自分の存在価値を確認したりするのです。
*マウンティング癖はとくに厄介ですね…。
人の目を気にするあまり消極的
自己肯定感が低い人は、人の目を気にするあまり消極的になるところがあります。
そもそも「自分の人生がうまくいくはずがない」と考えているため、人に評価されるとしたら、悪い評価しかないと思っているからです。
髪型も、服装も、立ち振舞も、基本的に控えめ。
発言や行動でも目立たないように意識しています。
誰かの批判が耳に届いたら、それが噂話のレベルであったとしても激しく落ち込むでしょう。
心配性・不安症
自己肯定感が低い人は、心配性で不安症です。
たとえば飲み会に参加するときは、「ちゃんと馴染めるだろうか?喋れるだろうか?」と心配になる。
仕事を任されたときも、「自分にできるだろうか?」という不安に襲われます。
安心よりも心配、期待よりも不安が先にくるので、気分の浮き沈みも激しいですよ。
ストレスを溜めやすい性格
自己肯定感が低い人は、ストレスを溜めやすい性格です。
人目を気にしていて、嫉妬心や依存心が強くて、気分の浮き沈みも激しいことを考えれば当然と言えるでしょう。
ストレスを解消することも大切ですが、同時に根本的な部分も解決したいところです。
後ほど紹介する「自己肯定感を高める方法」も参考にしてくださいね!
自己肯定感が低い(下がる)原因
では、なぜ自己肯定感が低いのでしょうか?
あるいは下がってしまうのでしょうか?
その原因は以下のとおりです。
- 親との関係が良くない
- 親にダメ出しばかりされて育った
- 虐待やいじめを受けたことがある
- 兄弟・親戚・同級生などとよく比較された
- 失敗をくり返し咎められた
- 褒められた経験が少ない
- 目標を達成した経験が少ない
- 自分で選択した経験が少ない
- 学校生活・勉強・部活などが思うようにいかなかった
- 恋愛でひどい経験をした
- ストイックすぎる
家庭環境、学校生活、人間関係、失敗、性格などですね。
これらの原因によって自分自身の価値を信じられなくなるのです。
「どうせ…」 「無理だよ…」 「私(俺)なんか…」
そんな言葉を多用するようになったら、それは自己肯定感が下がっている証拠ですよ。
自己肯定感を高める5つの方法
では、どうすれば自己肯定感は高められるのでしょうか?
自分のことを卑下する癖がある、あるいは自信の無さに悩んでいるなら、その方法を知りたいですよね。
ここでは自己肯定感を高める方法を紹介します。
自分自身を客観的に分析する(自己認知)
まずは自分自身のことを客観的に分析しましょう。
心理学で言うところの「自己認知」です。
いま自分はどんな状態で、何を考えていて、最近は何に悩んでいるのか?
それを以下のように分析してください。
- 自分のことを責めてばかりだな
- 自分のことが嫌いなんだな
- 精神的に疲れてるな
- そっか、もっと褒められたいんだな
- 傷ついてるな
前々からのことでも、最近に限ったことでも構いませんので、全て書き出してみましょう。
静かに自分自身と向き合う時間は意外とないでしょうから、ぜひやってみてください。
そして、ありのままの自分を認めてあげてください。
自分で自分を褒めてあげる(セフルハグ)
その次は、自分で自分を褒めてあげましょう。
ぜひやってみてほしいのは、「セルフハグ」という方法です。
たとえば仕事から帰ってきたとき、「よく頑張ったね」と言いながら両手で自分のことを抱きしめる。
悲しいことがあったときは、「よく耐えたね。偉かったよ。」と言いながら自分を抱きしめるのです。
気持ち悪いと思うかもしれませんが、これが効果的なんです。
人間は抱きしめられると、セロトニン、エンドルフィン、オキシトシンといった幸福ホルモンを分泌するからです。
いきなり人に抱きしめてもらうのはハードルが高いでしょうから、まずは自分で!
自分のことを無条件に認めてくれる人と接する
人間関係も工夫してみましょう。
自分のことを否定する人とは、距離をおいてください。
そして、無条件に認めてくれる人と接するのです。
「だからお前は…」 「無理に決まってるだろ…」 「はぁ…?」
そう言われるのと
「やっぱり素晴らしいね!」 「あなたならできるよ!」 「さすが!」
そう言ってもらえるのとでは、どちらが気分がいいかは明らかでしょう。
肯定される経験が増えていくに連れて、自己肯定感は高まりますよ。
「できたこと・嬉しかったことノート」をつける
日々の習慣でも工夫してみましょう。
「できたこと・嬉しかったことノート」をつけてみてください。
自己肯定感が低い人は、「あれができなかった」「これが失敗した」と考えがちだと思いますが、その視点を真逆にするのです。
できたこと、嬉しかったこと、成功したことを全てノートに書き出し、定期的にノートを見返してみてください。
そこには自己肯定感を高める材料が山のようにあるはずです。
最初は書くことがないかもしれませんが、継続するうちに増えていきますよ。
もっと自分自身を甘やかす
精神的な部分も改善しましょう。
もっと自分自身を甘やかしてください。
自分にダメ出しばかりするということは、それだけ理想が高く、自分に厳しいということでもありますよね。
先ほども紹介したように、自己肯定感が低いのは「ストイックすぎる」のも要因なんです。
「明日できることは明日やればいい。」
「いい時もあれば良くない時もある。」
「確かにこれは失敗したけれど、ここはできたじゃないか。」
そんなゆるい考えを持ってください。
精神的なゆとりができたら、物事のいい面を見られるようになりますよ!
ありのままの自分を受け入れられたら、人生は豊かになる
自己肯定感を高めるには、まず「ありのままの自分」を受け入れることからです。
自己肯定感を高めようと思うあまり、「なんでこんなに自信がないんだ。全然だめじゃないか…」なんて思っていたら、今までと同じですからね。
自己肯定感は2日〜3日でどうにかなるものではありませんよ。
精神的なゆとりを持ち、付き合う人や環境を選び、小さな成功体験を積み上げること。
そうやって少しずつ育まれていくものです。
ぜひ焦らずに、じっくち自分自身と向き合ってくださいね!
*いつも明るく上機嫌でいるのは、明日からでもできますよ。
ミラクリから一言
自己肯定感があれば、人の評価に左右されることはなくなる。