影響力をつけたいと思いませんか?
あの人のように、発言力のある人になりたい…。
人にいい影響を与えたり、社会の役に立てるような人になりたい…。
仕事をするくらいの年齢になれば、誰しも一度はそう思うでしょう。
たとえばSNSのように影響力が数値化される分野もありますが、多くの場合、影響力は目には見えません。
「なんか凄い」
「なぜか説得力がある」
そう肌で感じるものです。
では、影響力のある人とは、どんな人物なのでしょうか?
どうすれば影響力を高められるのでしょうか?
今回は、影響力のある人の特徴と、影響力を高める方法について解説します。
影響力とは?
影響力とは、他に働きかけ、考えや行動を変えてしまう力のこと。
つまり、影響力のある人とは、他を動かす力のある人だと言えます。
人を動かす、業界に新しい風を吹き込む、社会を変える。
そんな力のある人です。
あの名著に影響力のヒントがある
世界的に有名な「人を動かす」に以下のような記述があります。
影響力のヒントになるのではないでしょうか。
人を動かす秘訣は、みずから動きたくなる気持ちを起こさせること
引用元:人を動かす(新装版)
人を強引に動かしたり、何かを強制するわけではない。
あくまでも人が能動的に行動したくなるような良いインスピレーションを与えること。
それが影響力ということになりそうですね。
影響力のある人の実例は「親、先生、芸能人」など
影響力のある人の実例は、以下のような人です。
- 親(家族)
- 先生
- 首相・政治家
- 芸能人
- 知名度のある人(有名人)
- スティーブ・ジョブズさん
- ジェフ・ベゾスさん
- イーロン・マスクさん
- 孫正義さん
- 柳井正さん
- 松本人志さん
たとえば親は、社会的には無名だったとしても、家庭の中では影響力がありますよね。
政治家、芸能人、有名人についてはわかりやすいと思います。
何かを発言するたびにニュースになり、業界に多大な影響を与えますから。
ネット(SNS)の世界では「インフルエンサー」と言う
ちなみにネット(SNS)の世界では、影響力のある人のことを「インフルエンサー」と言います。
これは単純にフォロワーが多いというだけでなく、いかにフォロワーから支持されているかが重要になります。
何かを投稿するたびに多数の「いいね!」がつき、リツイートやシェアもされる。
何らかの商品を宣伝したら飛ぶように売れ、サービスを宣伝すればすぐに人気が出る。
そんな力を持った人がインフルエンサーと呼ばれるのです。
(*ちなみにいくらフォロワーが多くても、その力のない人はインフルエンサーではありません。)
影響力のある人の13の特徴
さて、それでは影響力のある人の人物像を見ていきましょう。
主な特徴をまとめてみました。
確固たる自分を持っている
影響力のある人は、確固たる自分を持っています。
人の意見に耳を傾けるだけの度量はありますが、それに左右されることはありません。
あくまでも自分の信じることに向かって一直線。
反対意見も、批判も、陰口も、社会の情勢も、全部引きずってでも前進していきます。
流されやすい人の真逆ですね。
一貫性があり、ブレない
影響力のある人は、一貫性があり、決してブレません。
最初に決めたことは、絶対にやり遂げる。
その姿勢が一貫しているからこそ、人の共感を呼ぶのです。
たとえばプロジェクトのリーダーになったときは、スケジュール通りに進められるよう、みんなをモチベートするでしょう。
「まぁ遅れたら遅れたで…」のような雰囲気は微塵も見せません。
ブレないからこそ、あらゆる時にリーダーを任されるのです。
その人が話し出すと、みんなが静まる
影響力のある人が話し出すと、みんなが静まります。
「この人の話は聞いたほうがいい」という雰囲気ができあがっているからです。
それこそが影響力ですね。
たとえば会社の会議でその人が話はじめたら、みんなが一斉に注目するでしょう。
普段から明るいとか、いつもは暗いとか、そんなことは関係ありません。
その人の発言に注目が集まるのは、それまでに何度も重要なことを言ってきたからです。
つまり、信頼があるのです。
たとえ話がうまい
影響力のある人は、たとえ話が抜群にうまいです。
お笑い芸人の千原ジュニアさんが、こんなことを言っていました。
ある番組で企業の社長さんを何十人と取材したところ、みんな例外なくたとえ話がうまかったそうです。
それについて千原ジュニアさんは、「多くの人に伝わりやすい話し方を模索するうちに、たとえ話を用いる習慣が身についたのではないか」と言っていました。
常に注目される影響力のある人は、多くの人に向けた言い方、伝え方を熟知しているのです。
話し上手で聞き上手
影響力のある人は、話し上手で聞き上手です。
話すだけではないんです。
人の話を聞く、あるいは聞き出すのも上手なんです。
影響力のある人とじっくり話をしていると、思わず本音を言ってしまうでしょう。
愚痴も、不平不満も、考えていることも、本当は言いたくないことも、彼らの前なら言えてしまうはずです。
それくらいコミュニケーションが上手ですし、何を言われても受け入れてくれるだけの包容力も感じます。
まさに「人たらし」ですね。
他人の評価を気にはするが、一喜一憂はしない
影響力のある人は、他人の評価を気にはしますが、一喜一憂はしません。
他者評価は、あくまでも今の自分の見られ方を把握するための目安。
ひとつの「データ」なのです。
ですから、評判が良かったからといって有頂天になることはありませんし、評判が悪かったからといって落ち込むこともありません。
「人の評価なんて全く気にならない」というのは建前ですよ。
むしろ人一倍リサーチをしていますから。
何をするにも上手に人を巻き込む
影響力のある人は、何をするにも上手に人を巻き込みます。
逆に言うと、「全部ひとりでやる」とか、「独り占めにする」とは決して考えません。
仕事もプライベートもみんなで楽しみ、みんなでシェアする。
やる気のなかった仕事も、影響力のある人のビジョンを聞いているうちに、いつの間にかやる気になっているでしょう。
人を巻き込んだ後のケアもまめなので、またどんどん人が集まります。
ある意味カリスマですね。
器が大きい
影響力のある人は、器が大きいです。
仕事がうまくいったとき、あるいは大きな成功を手にしたときは、人のおかげ。
逆に仕事で失敗したとき、あるいは物事が思い通り進まなかったときは、自分のせい。
どんな時でもこの考え方が徹底しています。
自分から頭を下げることなんて当たり前ですよ。
「来る者は拒まず、去る者は追わず」のスタンスも徹底しています。
テイクよりもギブが圧倒的に多い
影響力のある人は、テイクよりもギブのほうが圧倒的に多いです。
つまり、自分が受け取るよりも、人に与えるほうが圧倒的に多いということです。
だからこそ影響力が蓄積されていくのでしょうね。
損得や見返りなんて全く気にしません。
お得情報はどんどん人にシェアしますし、いい仕事はどんどん人にまわします。
SNSだって、見返りを求めず発信するからこそ人が集まってくるのです。
「フォロワーを集めたい」「何かを売りたい」と考えている人は、すぐにわかりますからね。
細かいことにこだわらない
影響力のある人は、細かいことにこだわりません。
いい意味で「こだわりがない」ということですね。
一貫性はあるものの、細かいやり方の部分では人のやり方を柔軟に取り入れていきます。
たとえば仕事において、もっと効率的なやり方を提案したら素直に聞いてくれるでしょう。
常に全体を見ていて、細部にはこだわりすぎない。
このバランスが絶妙です。
*細かい性格の男女については、以下の記事を参考にしてください。
観察眼が鋭い
影響力のある人は、観察眼がとても鋭いです。
「髪切った?」 「ネイルかえた?」のようなことだけではありません。
たとえば飲み会の最中に、どこか楽しくなさそうな素振りをしている人がいたら、それを見抜いて声をかけるでしょう。
声をかけられた方は「なんでわかったの?!」と思うはずです。
彼らの前で隠し事をするのは難しいですよ。
人望があり、周りから慕われている
影響力のある人は、人望があり、周りから慕われています。
いくら仕事で素晴らしい成果をあげていても、性格が悪かったり、手柄を独り占めにするような人は慕われませんよね。
その点影響力のある人は、うまく人を巻き込むだけでなく、メリットも沢山与えているので、人から慕われるのも当然ですね。
人望は日頃の積み重ねです。
アンチが一定数いる
意外かもしれませんが、影響力のある人には一定数のアンチが必ずいます。
決して全員に好かれているわけではないのです。
ものすごく評価している人もいれば、批判する人もいる。
大好きな人もいれば、大嫌いな人もいる。
人の上に立つというのは、そういうことです。
有名プロデューサーの秋元康さんもそう言われていました。
影響力のある人が口にしないセリフとは?
影響力のある人は、常に注目されるがゆえに、気をつけていることがいくつもあります。
とくに意識しているのは「言葉」です。
できるだけネガティブな事は言わないように、また、人のやる気を下げるような事は言わないように気をつけています。
具体例は以下のとおりです。
- 絶対に無理
- そんなことは不可能
- それが現実
- あなたにはできない
- あなたにはがっかりした
- 私には関係ない
- 私は苦労してきた
- 私は誰よりも努力してきた
影響力をつけたいなら、このようなセリフは口にしないように意識してくださいね!
影響力を高める4つの方法
では、どうすれば影響力を高められるのでしょうか。
仕事で著しい結果を出す? SNSのフォロワーを増やす?
大切なのはそういった目先のことではありませんよ。
ここでは、影響力を高める方法を紹介しますね。
自己肯定感を高める
最も重要なのは、自己肯定感を高めること。
自分自身のことを肯定できなければ、自分のやることに自信なんか持てませんからね。
怒りや嫉妬の存在を認め、コンプレックスも認め、弱さも認める。
それと同時に喜びや成功体験、長所も認めてあげてください。
時間はかかるでしょうが、まずは自分を許すことからはじめましょう。
とにかく人に与える、与えまくる
影響力を高めたければ、とにかく人に与えること。
いや、与えまくることです。
前述したように、影響力のある人は人に与えてきたからこそ、結果として影響力を手に入れたのです。
「有名だから」「才能があるから」で片付けず、彼らが人知れずコツコツやってきたことに目を向けましょう。
できることはたくさんありますよ。
会社の同僚の仕事を手伝うのもそう、出張のときにお土産を買って帰るのもそう、記念日にプレゼントをするのもそうです。
人のメリットになるような情報をシェアするだけでも構いません。
損得や見返りなんて気にせずに、惜しみなく与えてください。
信用を積み上げる
人に与えることが習慣になったら、信用が貯まっていきます。
そこでさらに信用を積み上げましょう。
やることはこれまでと同じです。
共用施設(トイレなど)を気づいたときに掃除するのもそう、人にいい仕事をまわすのもそう、損な役回りを買ってでるのもそうです。
目には見えなくても、ちゃんと信用は貯まっていますよ。(本当に)
感謝表現を大切にする
感謝表現をするのも、影響力を高めるために大切なことです。
最初は気持ちが伴っていなくても、「ありがとう」「あなたのおかげです」と言い続けるうちに、本当にそう思えてきますよ。
そうすると常日頃から人に感謝できるようになり、素直な気持ちで人に尽くせるようになります。
損得なんか考えずに自分に尽くしてくれる人がいたら、その人のことをどう思いますか?
言うまでもありませんよね。
感謝表現の積み重ねが本当の感謝をつくるのです。
影響力を高めたければ人のためにコツコツと!
「影響力を高めたい!」
そういって仕事で短期的な成果を求めたり、SNSのフォロワーを集めようと過激な言動をする人がいますが、それは逆行しているように思います。
影響力は短期間で手に入るものではないからです。
いま影響力があると言われる人にも無名だった時代があり、ただ人に尽くすだけで見返りなんか何もない時期があったのです。
ですから、短期的な損得(メリット・デメリット)なんか考えずに、コツコツ人に尽くしたほうがいいですよ。
その積み重ねによって信用が貯まり、それがいつか影響力になりますから!
*カリスマについては以下の記事で解説しています。
ミラクリから一言
影響力は一朝一夕では手に入らない。