人間関係

【空気を読めない人の7つの特徴】KYな人への対処法も紹介します

「空気を読めない人」が周りにいませんか?

その場の雰囲気をぶち壊すように、自分の話ばかりする。

あるいは、盛り上がっているところに水を指されたり、公の場で秘密をバラされたりすると、「まったく、どういう神経してるんだ!」と怒りたくなるでしょう。

ところが、空気を読めない人にはその自覚がないものですから、怒ったところで全く理解してもらえません。

では、どのように対処すれば良いのでしょうか?

まずは空気を読めない人の特徴を理解しつつ、発達障害の可能性も視野に入れること。

その上で、その場にふさわしくない言動には注意を促し、ときにはうまくスルーしてください。

今回は、空気を読めない人の特徴と、KYな人への対処法を紹介しますね。

「空気を読む」ということの意味

「空気を読む」とは、具体的にどういう意味なのでしょうか?

要約すると、「その場の雰囲気から推察し、発言や行動を決めること」になります。

つまりその場の雰囲気や相手の表情を察し、適切な言動を選択する能力のことですね。

この能力が欠如していると、人間関係に支障をきたすでしょう。

「空気を読めない人」とは、相手の表情を正確に読み取れない人のこと

空気を読む能力が欠如している人は、一般的に「KY(ケーワイ)」と呼ばれます。

このような人のことを簡単に説明するならば、「相手の表情や態度を正確に読み取れない人」ということになるでしょう。

相手の気持ちを考えずにイタいところを突いたり、相手が欲しがっているものとは全く違う言葉を返したり。

ときには公の場でありえない行動をしてしまい、呆気にとられるようなこともあるでしょう。

空気を読めなければ、それだけで人から疎まれ、嫌われてしまいます。

空気を読めない人の特徴

では、空気を読めない人は、具体的にどんな感じなのでしょうか?

その人物像を明らかにするために、主な特徴をまとめてみました。

身近なあの人に、そっくりそのままあてはまるかも!?

空気を読めないことを自覚していない

空気を読めない人の最大の特徴は、それを自覚していないところにあります。

自覚していないからこそ、空気を読めないままでいられるのですから。

意図せず人の気持ちを踏みにじったり、その場にふさわしくない言動をして「不謹慎」と思われる。

そんなことを何度くり返しても、自覚が促されるとは限りません。

自尊心が強く、自分中心

空気を読めない人は、自尊心が強く、自分中心です。

「俺が、俺が」「私が、私が」というスタンスだから、結果的にその場にふさわしくない言動になってしまうのです。

自分の話はしたいけれど、人の話は聞きたくない。

人のエピソードトークに、それとは無関係な自分の話をかぶせてしまう。

そのような形で、いつでも主人公(ヒロイン)になろうとします。

自称・盛り上げ役

空気を読めない人の中には、「自称・盛り上げ役」の人もいます。

他にも「自称・芸人」とか、「自称・おもしろい人」もいるでしょう。

自分がその場を盛り上げなければならないという、ズレた責任感を背負っているがゆえに、ズレた言動をしてしまうのです。

また、自称・盛り上げ役というキャラに縛られすぎて、空回りすることも。

ある意味、いい人すぎるのかもしれません。

気が利かない

空気を読めない人は、気が利きません。

そもそも相手の欲求を先回りする能力があれば、ズレた言動をしないはずですからね。

そんなわけで、気遣いのポイントもズレています。

お酒をすすめるタイミング、選ぶお土産、服装、予約するお店の何もかもが…。

ときにウンザリさせられるでしょう。

人の気持ちが理解できない

空気を読めない人は、人の気持ちが理解できません。

表情や態度の変化を読み取る力がないため、相手が何を考えているのか見当もつかないからです。

人によっては、そもそも気にしていない可能性もあるでしょう。

たとえば不用意な発言をしたあと、相手の怪訝な表情を見て「あっ… 地雷を踏んだかも…」と思った経験はありませんか?

空気を読めない人は、そのようなことに気づかないのです。

生真面目すぎる

空気を読めない人は、性格的に生真面目すぎる場合もあります。

真面目なのはいいことですが、それも度が過ぎると考えもの。

そして残念なのは、生真面目になるべきポイントがズレているところです。

上司のお酒がなくなっているのに、後輩のドリンクの注文に気を取られてしまう。

楽しい飲み会の最中に、いきなり仕事の話をしてしまい、周囲をシラケさせてしまう。

生真面目な性格が、裏目に出てしまいます。

生真面目な性格を改善する方法は、次の記事で。

意図的な「かまってちゃん」

空気を読めない人は、意図的な「かまってちゃん」の可能性もあります。

つまり構ってほしいがゆえに、あえて自由奔放なキャラを演じているということですね。

「私、空気読めないタイプなんです〜」とか、「俺はあえて空気を読まない」などという人は、空気の存在を理解している時点で普通の人です。

本当に空気を読めなければ、空気の存在すら知らないのですから。

ちなみにかまってちゃんになるのは、自尊心の低さも原因の1つです。

KYな人への対処法(付き合い方)

では、KYな人に出会ったら、どのように対処すれば良いのでしょうか?

付き合い方のポイントはあるのでしょうか?

主なポイントをまとめてみました。

言動がその場にふさわしくないと、こっそり教えてあげる

前述しましたが、KYな人にはその自覚がありませんので、教えてあげる必要があります。

つまりその場にふさわしくない言動を見かけたときに、こっそり指摘してあげることですね。

「あの場面では、田中さんが会話の主役だったから…」

「接待で利用するお店は、相手の好みに合わせないと…」

「あのセリフで、佐藤さんは明らかに気分を害していたよ…」

という具合に、できるだけ具体的に教えてあげましょう。

相手の気持ちを理解する能力は向上しなくても、人から指摘されることによって経験が蓄積されれば、そのときの状況に合わせられるようになります。

相槌を打つだけにし、反応はしない

空気を読めていないと指摘することに気が進まないなら、態度で示しましょう。

空気を読めない人が、それまでの会話を途切れさせたときは、相槌だけ打って、そのまま流すこと。

人の話を奪ってまで会話の中心になろうとしたときは、うまくスルーすることです。

それで空気が読めるようになるとは限りませんが、少なくとも違和感は覚えるでしょう。

相槌を打つだけにして、反応はしない。

これは「不平不満が多い人」の対処法としても有効です。

あなたは大丈夫?KY度を診断できるチェックリスト

空気が読めない人の存在に悩むあなたは、本当に空気を読めていますか?

KYではないと言い切れるでしょうか?

ここでKY度を診断できるチェックリストを紹介します。

  • 他人の反応が気にならない
  • 人の話を黙って聞いていられない
  • 人の意見を受け入れられない
  • 失礼を働いて注意されたことがある
  • 見た目(服装など)に気を遣わない
  • 誰に対しても同じ話をする
  • 静かなお店で、大声で話をする
  • デートの予定を恋人に相談せず、自分で決める
  • 接待なのに、自分の行きたい店を予約する
  • なぜ怒られたのか、理解できないときがある

このチェックリストは、あくまでもぼくの経験からまとめたものであり、心理学にもとづくものではありませんが、少なくとも傾向はつかめるでしょう。

4つ以上該当する人は、ちょっと注意が必要。

もし6つ以上該当するなら、周囲の人から「KY」と言われているかもしれません。

空気を読めない原因が、発達障害にあるケースも

次に、空気を読む能力と発達障害の関係性について紹介しますね。

その場にふさわしくない言動をしてしまいがちな人や、相手の表情を読み取る能力のない人は、もしかすると「大人の発達障害」かもしれません。

発達障害とは、次のような精神疾患のことです。

  • ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)
  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • LD(学習障害)

大人の発達障害とは、学業は優秀なのに、会社組織で働く適性が欠如している人のこと。

たとえばコミュニケーション能力に難があったり、多動的で落ち着きがなかったり、極端に内向的な人ですね。

東京大学病院で研究も進められている

東京大学病院では、空気を読む能力と発達障害の関係性について、研究を進めています。

NHKのクローズアップ現代で紹介されていた内容を、ここに引用しますね。

その実験の一つが、笑顔で否定的なことばを言われた場合、人の脳がどう反応するかを調べるというものです。

一般的な人々はことばだけでなく、表情でも相手の意図や気持ちを判断します。

そのことばが、ひどくても表情から本心でないことを理解します。

その場合、内側前頭前野と呼ばれる部分が活性化します。

一方、広汎性発達障害を抱える人々は、内側前頭前野はそれほど反応していません。

表情から相手の意図を解釈する力が弱いからだと見られています。

引用元:大人の発達障害(クローズアップ現代)

相手の表情や態度を読み取ろうとするとき、通常は脳の「内側前頭前野」という部分が活性化しますが、発達障害の人は何の反応も示さないそうです。

なるほど。

脳機能的な問題を抱えているならば、「空気読めよ」などと指摘をしたところで、どうしようもありませんよね。

「あなた、発達障害じゃない?」と指摘することは間違ってもできませんが、その可能性を視野に入れたほうがいい場合もあるでしょう。

発達障害については、次の記事でも解説していますよ。

空気を読めたら、人間関係は円滑になる

空気を読めたら、人間関係は円滑になります。

会社でも、学校でも、近所付き合いでも、飲み会の場でも、接待でも、海外でも。

「空気を読むのは日本人くらい」という指摘もありますが、それは誤りです。

海外に行っても、些細な機微を読み取る能力は必ず必要になりますよ。

ですから、空気を読むという能力を大切にしていきましょう。

また、空気を読めない人がいたら、こっそり教えてあげてください。

ミラクリから一言

「KY」を褒め言葉として受け取る、困った人もたまにいますよね…。笑

トシノリ
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