「将来はお金持ちになりたい!」
子供の頃、そんな夢を描いた人も多いと思います。
大人になった今でも、お金持ちなることを夢見て頑張っている人もいるでしょうね。
金持ちの定義は様々ですが、資産でいえば1億円以上、年収でいうと3,000万円以上が目安とされるようです。
ぼくはお金持ちではありませんが、周囲にはその基準を超える人たちがいます。
彼らを見て、お金持ちが大切にしている習慣を考えてみました。
お金を生み出し、資産を上手に増やす人たちは、一般人と何が違うのでしょうか?
お金持ちが大切にしている習慣
それでは、さっそくお金持ちが大切にしている習慣を解説しますね。
あらためてまとめてみると、ぼく自身との違いも浮き彫りになりました…。
中長期の目標がある
まず、お金持ちには必ず中長期の目標があります。
目標を立て、方向性を明確にすることで、無駄な努力を省き、効率的に物事を進められるからです。
彼らには、次のような目標があります。
- 会社の目標
- 家族の目標
- トレーニングの目標
- 健康の目標
- 資産の目標
- 個人的な目標
長期的に見れば「夢」のような話でも、小さな目標をクリアしていくことで現実になる。
目標があれば、高いモチベーションを維持できます。
テレビとインターネットの利用を制限する
お金持ちは、テレビとインターネットの利用を制限しています。
その理由を聞くと、たいてい「効率的ではないから」という答えが返ってきますね。
テレビのニュース番組やバラエティ番組を見ることは何ら生産的ではなく、SNSでプライベートを披露することにも何らメリットがないのだとか。
仕事のためにSNSやブログを活用することはあっても、そこで人気を得ようとはしません。
承認欲求に惑わされてやるべきことを見失ったり、批判的なコメントに心を乱されるのも嫌だそうです。
もしSNSを制限したいときは、以下の記事を参考にしてください。
情報収集は読書と新聞が中心
お金持ちは、読書と新聞から情報を得ています。
インターネットやテレビには「一部を切り取った情報」が多いため、物事を正確に把握するためには不向きなのだとか。
まずは新聞でおおまかな情報を集め、もっと詳しく知りたいものがあるときは書籍を購入する。
彼らがビジネス書や自己啓発書よりも、専門書や洋書を読むことが多いのは、知りたいことが明確だからなのでしょうね。
数々の困難を乗り越え、偉業を成し遂げた人の伝記なども好んで読むようです。
服装のスタイルが決まっている
お金持ちは、服装のスタイルを決めていることが多いです。
その理由は、ファッションをあえて固定化することで、余分なことに思考を使わないようにするためです。
有名なところでいうと、次のような人たちもファッションスタイルを決めていますよね。
- 大前研一氏
- 高須克弥氏
- 高城剛氏
- マーク・ザッカーバーグ氏
- スティーブ・ジョブズ氏
彼らにとって、ファッションの優先順位は低いのでしょうね。
服装についてあれこれ悩むくらいなら、新製品のことを考えたり、事業のビジョンを考えたり、重要な決断のために思考を巡らせたいのでしょう。
見栄やステータスのために消費しない
お金持ちは、見栄を張るための消費はしません。
贅沢な生活をしているとすれば、それはブランディングか、税金対策のいずれかでしょう。
周囲に見せびらかすために次のようなものを購入している人は、本当のお金持ちではないのかもしれません。
- 高級車(フェラーリなど)
- 高級腕時計
- 高級マンション
- 有名レストラン
- 私立の学校
- プラチナカード
- ブラックカード
- ブランドもの
- ビジネスクラス・ファーストクラス
お金持ちは「必要だから購入する」という目的が明確です。
日常生活では徹底的に倹約する
お金持ちは、日常生活では徹底的に倹約しています。
そして、事業のため、社会のため、人のためにどんどんお金を使うのです。
世界的な投資家であるウォーレン・バフェット氏が、昔に買った郊外の家に住み続け、古いフォルクスワーゲンに乗っているのは有名な話。
周囲から自慢するための浪費はせず、自分のやりたいことだけにお金を使います。
ぼくの周りにいるお金持ちは、次のようなことを実践しています。
- 自宅での食事が基本
- 外食はコスパのいいチェーン店
- 最も安いところで買い物をする
- タクシーを使わず、電車移動
- 格安航空券を買う
- ビジネスホテルに宿泊する
- ネット通販を活用し、時間と労力を節約する
もっといいホテルに泊まればいいのに… 飛行機はファーストクラスに乗ればいいのに…と思うのですが、彼らはそうしません。
シビアなのに楽観的
お金持ちの思考は、ちょっと変わっています。
短期的な数字に対しては徹底的にシビアなのに、将来に関しては楽観的。
または、目の前の失敗については楽観的なのに、今後の展開については驚くほどシビアなど、相反する思考を持っています。
そんな状態でいられるのは、目標が明確で、ゴールに到達するために必要なことがわかっているからなのでしょう。
壮大な目標を達成するためには、目の前の失敗にクヨクヨしていられないのだと思います。
自己投資に熱心
お金持ちは自己投資に熱心です。
なぜなら自己投資が最もリターンの良い投資であることを知っているからです。
一般的な投資といえば、株式投資、FX、ベンチャー企業、新規事業などを思い浮かべますよね。
ですが、お金持ちは次のような自己投資にもお金を使います。
- アンチエイジング
- 新しいファッションに挑戦する
- 書籍や教材の購入
- 世界を旅して知見を広げる
- ジムに通い、体を鍛える
- 大切な人、お世話になっている人と食事をする
- 社員へのプレゼントや食事会
自己投資が仕事に生かされ、リターンが返ってくることを知っているのです。
一般庶民はたばことか、お酒とか、夜遊びとか、刹那的なことにお金を使いがちですが、お金持ちはもっと長期的な視点で考えています。
自力で変えられることだけに集中する
お金持ちは、自分自身で変えられないことに頭を悩ませず、自力で変えられることだけに集中しています。
自力で変えられることとは、次のようなものです。
- 付き合う人(人脈)
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーションスキル
- 技術
- 社内のルール
- 生活習慣
- お金の使い方
たとえば高い売上目標があったとしても、注文してくれるかどうかはお客さん次第ですよね。
そして、顧客の気持ちをコントロールすることは基本的にできません。
ですから、お金持ちはコミュニケーション能力を向上させたり、プレゼンテーションスキルを磨くことだけに集中するのです。
ちなみにキリスト教の教えにも用いられる「ニーバーの祈り」には、次のような文言があります。
私たちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい。
変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。
そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。
引用元:ニーバーの祈り(ラインホルド・ニーバー著)
これはお金持ちの思考そのものと言えるでしょう。
限界をつくらない
お金持ちは、自分自身で限界を決めません。
人間は生命を維持するために、限界の設定をかなり手前におきます。
つまり本当は「もう無理だ」と思ってから、まだまだ頑張れるんですよね。
お金持ちはその原理を熟知しているため、「もうムリ!」という意識を無視して、さらに努力を続けます。
これは筋力トレーニングと同じですが、無理を続けていたら、いつの間にか無理が無理ではなくなるのです。
「時間を買う」という発想がある
お金持ちには「時間を買う」という発想があります。
先ほど、お金持ちは無闇にタクシーや飛行機のファーストクラスを利用しないと書きました。
ですが、集中して仕事をしたかったり、しっかりと体を休めたいときは、タクシーもファーストクラスも躊躇なく利用します。
また、追加料金を支払うことで到着が早くなるならば、特急にも乗ります。
万全の体調で会議に臨みたければ、ハイヤーにも乗ります。
庶民には理解しづらい感覚ですが、お金持ちは大切な時間を買うためのお金を惜しまないのです。
運動を習慣化している
お金持ちは、運動を習慣化しています。
定期的に運動することで、ストレスが解消され、健康でいられること。
または、運動することで「セロトニン」や「βエンドルフィン」という脳内ホルモンが分泌され、ポジティブな思考になれることを知っているからです。
運動が健康維持だけではなく、脳の状態にも影響するなんて驚きですよね。
ウォーキング、ランニング、ヨガ、ストレッチなど、軽い運動でも効果的ですが、著名な経営者のなかにはトライアスロンなどのハードなスポーツに取り組む人もいます。
とくにランニングの人気が高いようです。
低年収者の部屋の特徴
「週刊SPA!」でおもしろい特集を見つけました。
年収300万円以下の人の家を訪ね、共通点を見つけるというものです。
週刊SPA!の調査によると、低年収者の部屋には次のような特徴があったそうです。
1位「捨てられない性分のため、使えない(使わない)モノで溢れる」
2位「トイレ、風呂、台所などの水周りが汚い」
3位「漫画、ゲーム、ギターなどの趣味系のアイテムが多い」
4位「ゴミをよく溜め込んでしまう(ゴミの日を把握していない)」
5位「古い家電を使い続ける、テレビはブラウン管のまま、など」
引用元:週刊SPA!
要するに、部屋が煩雑で、不要なものに囲まれていて、お金を生み出さないものが多いということでしょうね。
そして、新しいものから刺激を受けようとする習慣もない。
逆にいうとお金持ちは、部屋がシンプルで、必要なものだけがあって、お金につながるものが多くて、新しいものに囲まれている。
低年収者とは真逆の思考なのでしょう。
自己啓発書が提唱するお金に好かれる習慣
さて、ここまではお金持ちの特徴を紹介してきましたが、ここからはちょっと余談です。
ぼくは過去に年間200冊以上の自己啓発書を読んでいました。
いわゆる「成功本」です。
そこで、数々の自己啓発書に書かれていた「お金に好かれる習慣」をまとめてみますね。
- お金を好きになる
- お金に「ありがとう」と言う
- 長財布を使う
- お札の向きをそろえる
- 小銭はすべて寄付する
- 毎朝、トイレ掃除をする
- 朝4:30に起きて活動する
- レシートや領収書はすぐに手放す
- 「金は天下の回りもの」だから、とことん使う
なかには怪しいというか、宗教じみたものもありますよね…。
恥ずかしながら、当時のぼくは上記の本質を理解せず、手法ばかり真似していました。
成功法則を誰にでもわかるようにまとめたのが自己啓発書ですから、使い方を間違えると大変です。
理想とプライドだけが肥大化した「意識高い系」にならないように気をつけましょう。
お金持ちの習慣だけを真似してもお金持ちにはなれない理由
ぼくがそうだったように、お金持ちの習慣だけを真似しても、お金持ちにはなれません。
成功本を読み漁っても、成功できないのと同じですね。
それはなぜなのでしょうか?
因果関係・相関関係がない
自己啓発書には、筆者の成功体験が綴られていますよね。
おそらく起業で大失敗をして、ライフスタイルを根底から見直したからこそ、今の成功があるといったことが書かれているでしょう。
そして、筆者が成功するまでを振り返り、成功法則をまとめていると思います。
ところが、その法則が成功の要因になったのか、本当のところはわかりません。
つまり筆者の成功と、自己啓発書に書かれている成功法則には、因果関係や相関関係がない場合が多いのです。
因果関係と相関関係の違いは、次のとおり。
- 因果関係:2つ以上の事実の間にある原因と結果のこと
- 相関関係:1つが増加すると、1つが減少するといった関係性のこと
「アレをやったからこそ成功できた」という記述は、実のところ筆者の思い込みであることがほとんどでしょう。
個人の体験を単純化して、鵜呑みにしてしまう
自己啓発書に書かれていることは、本当に単純ですよね。
ですから、読み終わったあとは、自分もすぐに成功できるような気がしてテンションが上がるでしょう。
でも、それから2日も経てば、また元の平凡な日常に逆戻りです。
自己啓発書を読んでテンションが上がる理由は、個人の経験が単純化されているからです。
たとえば「朝4:30起きで人生が変わる」とか、「長財布を使えば資産が増える」のようなものですね。
これらの成功法則は出版社がキャッチーな言い回しを考えただけですから、明らかに論理が飛躍しています。
簡単に取り組めることですぐに成功できるならば、世の中はお金持ちだらけですよね。
筆者個人の体験談を鵜呑みにせず、大切な本質を読み取っていきましょう。
ミラクリから一言
成功法則を片っ端から実践していた時期がありました… 恥ずかしい…。