自己分析

【思い込みの激しさを克服する方法】ネガティブな考え方から自由になろう

「思い込みの激しい性格」って厄介ですよね。

その性質をうまく生かせられたら良いのですが、実際はネガティブな思い込みに縛られてばかり。

いつでもフラットな視点を持ち、物事を客観的に判断できる人に憧れてしまいますよね。

人間は強く思い込むと、思い込んだようにしか物事を感じ取れなくなります。

つまり全てを客観的に見ているようで、実は「見たいようにしか見ていない」のです。

どうやらこの仕組みに思い込みの激しさを克服するためのヒントが隠されているようですね。

今回は思い込みの激しさを克服する方法を紹介します。

「思い込む」とは、どのような状態なのか?

思い込むとは、どのような状態なのでしょうか?

具体的には、深く心に思う、固く心に決める、絶対にそうだと決め込む状態です。

これらの状態は「意志が強い」とも言えますが、なぜ過剰な思い込みは厄介とされるのでしょうか。

常識・世間体・過去の経験に縛られた状態

思い込みは、常識、世間体、過去の経験に縛られた状態です。

ちょっとイメージしづらいかもしれませんので、具体例を挙げてみましょう。

  • ある程度の年齢になったら結婚するべきだ
  • 結婚したら子供を作らなければならない
  • 空気を読めるようになるべきだ
  • 以前にも失敗したのだから、成功するわけがない
  • 育児と家事は女性が担当するべきだ

常識や世間体に縛られた人は、「◯◯するべき」「◯◯しなければならない」というセリフを多用します。

自分なりの常識を持っているのは誰でも同じですが、それに過剰に縛られ、人にも押し付けるようなタイプとは付き合いにくいですよね。

厄介なのはネガティブな思い込み

厄介なのは、ネガティブな思い込みです。

ポジティブな思い込みなら、むしろ大歓迎ですから。

絶対に成功する、私は運がいい、必ず報われるはずだといった前向きな思い込みは、心の幸福につながるでしょう。

しかし、絶対に失敗する、私は不幸だ、報われるはずがないといった後ろ向きな思い込みがあるなら、人生は暗くなってしまいます。

「認知バイアス」と思い込みの関係性

さて、思い込みについては理解できました。

次は、思い込みから生まれる「認知バイアス」について紹介しますね。

認知バイアスとは、認知心理学や社会心理学の理論です。

ある対象を見たときに、自分が思い込んだように考えが歪められたり、記憶が美化されたりして、事実とは異なる受け取り方をすることです。

思い込みが記憶や視界をゆがめる

つまり認知バイアスとは、思い込みが視界や記憶を歪ませることですね。

たとえば「私は悪くない」と思い込んだ人は、たとえ自分にも責任があったとしても、「上司の指示が悪かった」ことを証明するための情報を集めるでしょう。

すると、自身の入力ミスや誤解は「無かったこと」になってしまうのです。

スティーブ・ジョブズ氏の「現実歪曲フィールド」は有名

Appleの元CEO、スティーブ・ジョブズ氏に関する本を読んでみると、彼には「現実歪曲フィールド」という特殊な能力があったことがわかります。

あるときの会議で部下の意見に猛反対したのに、後日の会議で「名案を思いついた!」といって猛批判したはずの部下の意見を、まるで自分のアイディアかのように語り出すのだとか。

これは「部下の手柄を横取りする」とは、ちょっと違うような気がします。

おそらく「私は世界最高の製品を作る人間だ」と強く思い込むことで、自分のアイディアと人のアイディアの区別がつかなくなったのでしょう、

仕事で大きな成果を出すような人には、大なり小なり現実歪曲フィールドがあると思います。

ときには人命に影響を与える可能性も

認知バイアスは、人命に影響を与える可能性もあります。

クリフトン・メドア博士は、2005年に余命宣告を受けたがん患者の経過を観察しました。

余命宣告を受けた患者は、まず気落ちし、体力を失い、余命すら全うできずに亡くなっていくそうですが、後に誤診が判明した人も、本当のがん患者と同様に亡くなっていたことに驚いたそうです。

「私はもう死ぬんだ」と強く思い込んだことで、本当に体の機能が低下し、命の炎が消えてしまったのです。

思い込みは、使い方を間違えると危険ですね。

ネガティブに思い込む人の特徴

ネガティブに思い込む人には、どのような特徴があるのでしょうか?

具体例は次のとおりです。

  • 「絶対そうだ」と信じたら聞く耳を持たない
  • 自分は嫌われ者だと信じている
  • ドジな性格だと思いこんでいる
  • 「ありえない」「不可能」「無理」が口癖
  • 「私なんか」「俺なんて」が口癖
  • 不平不満が多い
  • 悲観的・保守的な意見だけを信じる

「ありえない」「不可能」「無理」「私なんか」「俺なんて」の口癖はよく聞きますよね。

恥ずかしながら、ぼくもよく言っていました。

ネガティブに思い込んでしまうのは、過去の辛い経験や失敗が関係しています。

でも、よくよく考えてみれば、過去と現在には何の関係もないことがわかるはず。

生真面目な人ほど過去の延長線上に自分を置きがちですが、ときには飛躍して考えたっていいんです。

思い込みの激しさを克服する方法

思い込みの激しさを克服する方法はあるのでしょうか?

ここで紹介する方法にも縛られすぎず、マイペースに実践してくださいね。

白黒をつけ過ぎない

思い込みの激しい人は、「白黒つけなきゃ気がすまない性格」であることが多いです。

要するに生真面目で、物事をひとつひとつ整理しなければ次に進めないタイプですね。

次のような思考に縛られていませんでしょうか?

  • 白か黒
  • 善か悪
  • 神かクソ
  • 有りか無し

ぼくも20代までは理解できませんでしたが、30代になってやっと「世の中にはグレーもある」ことが理解できました。

これは物事をうやむやにするのではなく、「すぐに判断がつかないこともある」ということです。

物事を二分し、極端に判断しがちな人は気をつけてくださいね。

すべき思考を捨てる

すべき思考を捨てることも大切です。

「◯◯すべき」「◯◯しなければならない」は、いわゆる世間一般の常識から生まれるものですよね。

実はぼくも過去に、一流のビジネスマンは毎日5:00に起きて、6:30頃には会社に行くべきだと考えていました。

今となっては意味不明ですが、当時は自己啓発書に感化され、「仕事がデキる人」を目指していたのです。

そんな生活を続けた結果、睡眠不足が原因でうつ病になったのは笑えませんが、鬱をきっかけにすべき思考を捨てられたのは良かったと思います。

毎日あたり前のように続けている習慣や考え方は、本当に必要でしょうか?

物事を多面的に見る習慣をつける

物事には、必ず表と裏があります。

ですが、思い込みの激しい人は、いつも物事を一面的にしか見られません。

本当は生かせる長所がたくさんあるのに、改善すべき長所ばかりに目がいく。

悪いところがあったとしても、良いところもあるのが人間ですから、常に客観的になって、物事を多面的に見る癖をつけましょう。

具体的には次のようなことです。

  • 長所と短所
  • メリットとデメリット
  • 良いところと悪いところ
  • 楽しかったことと苦しかったこと

ポジティブな面を見つめられたら、人生は豊かになります。

人の意見を聞いてみる

それが思い込みかどうかは、自分ではわかりませんよね。

ですから、人の意見をよく聞くことも大切です。

すると思いもよらない意見をもらい、自分が常識に縛られていたことに気付くでしょう。

ぼくもつい先日、妻に仕事の不安を相談したところ、仕事のリストを目の前に広げられ、「これだけ働いてきたのにまだ不安?」と聞かれました。

このときばかりは「たしかに…」と言わざるを得ませんでした…。

第三者の目線は、いつもフラットです。

過剰な一般化をやめる

過剰な一般化も、思い込みの強さにつながります。

一般化とは、いわゆる「レッテルを貼ること」ですね。

具体的には次のような決めつけです。

  • 外国人はマナーが悪い
  • 中年はたちが悪い
  • 独身女性は性格に難がある
  • 起業は必ず失敗する
  • 就職は地獄だ
  • サラリーマンは奴隷だ
  • 結婚は人生の墓場だ

このような思い込みがあるかぎり、人生は窮屈になるでしょう。

誰かが失敗したからといって、自分も失敗するとは限りません。

たまたま見かけた外国人のマナーが悪かったからと言って、これから出会う人もそうとは限らないのです。

年齢、国籍、性別、属性、組織など。

主語を大きくして語れば語るほど、ネガティブな思い込みが強くなります。

インターネットも常識を増長させる装置

ぼくはインターネットも常識を増長させる装置だと考えています。

たとえばSNSやブログの炎上を見かけたとき、自分はそのいじめに加担しなかったとしても、「ああいった行動は批判される」という常識がインプットされるでしょう。

ネットの炎上や批判は、ひとつの「空気」が作り上げるもの。

法律を破ったならまだしも、ネット炎上の多くは「モラル」が起点となり、多くの人が過剰反応するのです。

モラルは常識の最たるものですから、ネットを見れば見るほど常識が固定化されてしまいます。

便利な時代だからこそ、ツールとはうまく付き合っていきましょう。

SNSで消耗したときは、以下の記事を参考にしてください。

過小評価をやめよう

ネガティブな思い込みの原点は、過小評価です。

過去に失敗した、または誰かにバカにされたことをきっかけに、自信を失っているのです。

ですから、自分にできるはずがない、自分は不運なんだと思い込むことで、悪い結果が得られたときに備えて傷つかないための準備をする。

その気持ちはよくわかりますよ。

でも、もう過小評価はやめましょう。

「あのときがあったから今がある」と思うことは大切ですが、過去に縛られていては前進できませんからね。

過去と現在は無関係です。

未来だけを見れば、もっともっと可能性が広がります。

ミラクリから一言

思い込みに気づいたら、すぐ第三者に相談を!

トシノリ
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