新しい人と出会ったとき、お互いに第一印象が重要ですよね。
だらしない服装をしていたり、信用できない印象を与えてしまった場合、相手との距離がそれ以上縮まることはありません。
逆に、自分自身が相手に対して同様の印象を持った場合も、それ以上仲良くなろうとは思わないでしょう。
人間は、出会って3〜5秒以内に相手の印象を決めるそうです。
まさに一瞬の視覚情報で印象が決まるなんて、ちょっと怖いですよね。
では、どのようにすれば第一印象が良くなるのでしょうか?
今回は、初対面の相手に好印象を与えるためのポイントを解説しますね。
第一印象、第二印象、第三印象の違い
まずは第一印象、第二印象、第三印象について知っておきましょう。
それぞれの違いをまとめてみました。
- 第一印象:見た目(容姿、表情、服装など)
- 第二印象:話の内容、受け答え
- 第三印象:行動、結果
第一印象は、ほぼ見た目だけを評価すると言われています。
出会ってから3〜5秒以内の判断材料は、容姿や表情しかありませんからね。
そして、第二印象では話の内容や受け答えを、第三印象では行動や結果を評価していきます。
見た目の評価から始まり、徐々に個性や人間性の評価へと移っていくようですね。
第一印象が悪ければ、取り返しがつかない
第一印象が悪ければ、取り返しがつきません。
なぜなら初対面で失敗すると、人間性の評価まで行き着かない可能性が高いからです。
「最初は嫌なヤツだったけど、今では親友」みたいなケースもありますが、初対面で好印象を与えて、スムーズな人間関係を築くのが理想ですよね。
良好な人間関係を築く秘訣は、次の記事でも解説していますよ。
人間関係においても重要な「メラビアンの法則」とは?
「メラビアンの法則」をご存知ですか?
メラビアンの法則とは、アメリカのUCLA大学の心理学者、アルバート・メラビアン氏が1971年に提唱した概念です。
人物の第一印象は出会ってから3〜5秒以内に決まるとされ、その印象は次のような項目から得られるそうです。
- 55%:視覚情報(見た目、表情、しぐさ、視線など)
- 38%:聴覚情報(声の大きさ、声質、話すスピード、口調など)
- 7%:言語情報(話の内容、言葉の意味)
ちなみに大ベストセラーになった「人は見た目が9割」も、メラビアンの法則で解明された視覚情報(55%)と聴覚情報(38%)を足した、93%を根拠にしたようです。
ただ、「人は見た目が9割」は、いささか拡大解釈された感があります。
実はこのメラビアン氏の研究が「特定の感情を伝える状況で行われた」という部分が無視されているのです。
メラビアンの法則には誤解がある
メラビアンの法則が誤解されている部分について説明しますね。
たとえば相手に好意を伝えるとき、「好きだ!」と言っているのに、表情は暗く、声も小さかったとします。
本来であれば気持ちが高揚し、相手にもその興奮が伝わるような状況なのに、ちょっと矛盾していますよね。
こうした矛盾が生じた場合、人間は「視覚情報(55%)」、「聴覚情報(38%)」、「言語情報(7%)」の順番で判断するとメラビアンは結論づけたのです。
つまりメラビアンの法則は、ある特定の状況下で有効な理論なわけですが、人間関係全般に当てはまると誤解されているのです。
この点だけ理解していれば、もう大丈夫。
だってメラビアンの法則には、人間関係にも生かせる大切なエッセンスが含まれているのですから。
初対面の相手に好印象を与えるためのポイント
初対面の相手に好印象を与えるためには、どうすれば良いのでしょうか?
出会ってから3〜5秒で印象が決まるのですから、服装などをちゃんとするのは前提として、それ以外にもできることはあるのでしょうか?
主なポイントをまとめてみました。
清潔感があるか?
第一印象を良くするには、清潔感が大切です。
たとえば飛び込み営業に来た人が不潔だったら門前払いするでしょうが、清潔感がある人なら「話だけでも聞いてみようかな?」と思いますよね。
清潔感を意識するなら、とくに次のような部分に気を配ってみてください。
- 艶のある髪の毛
- フケ、肌荒れ
- 鼻毛、眉毛、髭の手入れ
- 歯の白さ
- 唇の色
- 爽やかなファッション
男性でも見ている人は見ていますが、とくに初対面の女性は厳しい目で見ていますよ。
健康的に見えるか?
清潔感と同様に、健康的に見えるかどうかも大切です。
健康的な人って、それだけで信頼できそうですからね。
健康的かどうかは、次のようなところを見ればわかります。
- 肌の潤い
- 目の下のくま
- 整った体型
- ピンと伸びた背筋
- 艷やかな爪
- 笑顔
- 元気な声
たとえば体型は、「痩せていればOK」ではありません。
不健康な痩せ方をしている人はどよ〜〜んとした印象になりますし、逆にちょっとくらい太っていても元気な人は好印象ですよね。
あくまでも体型、髪の毛、表情なども含めた全体のバランスが大切です。
キャッチーな自己紹介を用意しておく
キャッチーな自己紹介も、相手に強烈な印象を与えます。
ぼくがいちばん印象に残っているのは、ある営業マンの名刺に「特命・宴会部長」と書かれていたことです。
最初は「ふざけているのかな?」と思いましたが、彼のエピソードを聞くうちに親近感を覚えるようになりました。
仕事ができるかどうかはさておき、「特命・宴会部長」は元気な人柄が伺える肩書ですからね。
印象ばかりを意識しすぎて「名前負け」しては元も子もありませんので、キャッチーな自己紹介に合った人物であることも重要です。
出会って3秒以内に笑顔を見せる
初対面の人に出会ってから、3秒以内に笑顔を見せることも大切です。
これ、実はぼくは大の苦手でして、未だにうまくできません…。
もっとナチュラルに笑えたら良いのですが、どうしてもぎこちなくなってしまうのです。
ただ、やっぱり笑顔の力はすごいですよ。
いつもニコニコしている人には、それだけで親近感を覚えますから。
出会えたことの喜びと感謝を伝える
初対面の人には、出会えたことの喜びと感謝を伝えてください。
日本人には、これが苦手な人が多そうですよね。
「お会いしたかったです〜〜」のような社交辞令はではなく、本当の感動を伝えられたら相手の記憶にも残ります。
初対面でお互いの全てを把握するのは不可能ですが、少なくとも好意的であることは伝わるでしょう。
姿勢と態度に気をつける
これは初対面のときに限りませんが、人と対面したときは猫背になったり、横柄な態度を取らないようにしてください。
猫背は、不健康で、自信がない印象を与えてしまうからです。
また、横柄な態度が悪印象になるのは言うまでもないと思います。
初対面のときの横柄な態度は、普段のそれの5倍は悪印象になりますので、いつまでも根に持たれてしまうでしょう。
相手の話に対してリアクションをする
第一印象を良くするためには、相手の話に対してリアクションすることも大切です。
初対面に慣れている営業マンのような人は、「へ〜〜!」「なるほど!!」などの大げさなリアクションをしがちですが、これでは逆効果。
リアクションをしているだけで、実は話を聞いていないと思われるからです。
ちゃんと相槌を打つだけで構いません。
相手の話をよく聞いて、気になるところは質問して、本当に心が動いたときだけ驚けばいいのです。
相手の目を見て話す
初対面のときは、とくに相手の目を見るように心がけてください。
伏し目がちな人は、相手に自信がない印象を与えるのと同時に、「私のことが嫌いなのかな?」という誤解も与えてしまうからです。
ぼくもそうですが、相手と目を合わせることが苦手な人もいるでしょう。
ですが、初対面のときほど、こちらの仕草を観察されるときはありません。
ちゃんと相手の目を見て話を聞きましょう。
過剰な自意識を捨てて。
丁寧な言葉づかいを心がける
第一印象を良くするためには、丁寧な言葉づかいを心がけてください。
いきなり上から目線で話したり、タメ口をきくような人は、第一印象が最悪になるからです。
とくにビジネスマンは、性別や年齢に関わらず、まずは敬語で話すこと。
お互いにうち解けた段階でフランクな話し方になるのは問題ありません。
相手を「名前」で呼ぶ
初対面で大切なのは、相手の名前を覚えることです。
名刺交換をしたならば、すぐに名前を呼んでみてください。
将来的に仲良くなった段階で、下の名前で呼んだり、あだ名で呼ぶかもしれませんが、まずは名字から。
ビジネスマンによくありがちなのは、相手のことを「社長」「常務」などの役職で呼ぶことですが、名前のほうが相手との距離感はグッと縮まりますよ。
第一印象で失敗したら、第二印象&第三印象で取り返す
第一印象が最悪だと、取り返しがつきませんよね。
ぼくも何度となく初対面で失敗し、取り返すまでに苦労しました。
ここであらためて、第一印象と第二印象と第三印象の違いを確認しておきましょう。
- 第一印象:見た目(容姿、表情、服装など)
- 第二印象:話の内容、受け答え
- 第三印象:行動、結果
第一印象で失敗したとしても、挽回のチャンスはあります。
第二印象の「話の内容、受け答え」や、第三印象の「行動、結果」で信頼を獲得すれば良いのです。
もちろん相手の印象を覆すためには苦労が伴いますが、好意がある限り、諦めるわけにはいきません。
第一印象の良し悪しは恋愛面でも重要
第一印象の良し悪しは、恋愛面でも重要です。
やっぱり第一印象が良いに越したことはありませんからね。
ぼくの友人のモテ男は、どんな女性とでも出会った瞬間にうち解け、すぐにLINEを交換して、次の約束を取り付けてしまいます。
彼は「イケメン」というわけではありませんが、清潔感や、服装や、会話などで相手の心を一気に掴むのでしょうね。
そんな彼と対照的なぼくは、いつも彼の行動から大切なことを学ばせてもらっています。
第一印象を良くするために何ができるか?
本記事を参考にして考えてみてくださいね。
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ミラクリから一言
第一印象から全ては始まる。