身近に「仕事ができない人」はいませんか?
何をやっても失敗ばかりなのに、ろくに人の話を聞かず、責任感もない。
期限を守れないどころか、会議にも遅れてくるのに、それを指摘するとしばらく落ち込んでしまう。
マネジメントする上司や一緒に働く同僚からすると、そのような人はちょっと面倒ですよね。
本人が努力しない限り、仕事の能力が向上しないのは間違いありませんが、周囲の人がサポートできることもあるはず。
失敗ばかりでもイライラせず、落ち着いて対処し、一緒に成長していきましょう。
今回は、仕事ができない人の特徴と改善方法を紹介します。
仕事ができない人に出会ったら、イライラせず、落ち着いて対処すること
仕事ができない人がいると、ついイライラしてしまいますよね。
たとえば次のような人です。
- 仕事ができない男性
- ポカミスばかりの女性
- 何をやっても無能な上司
- 期待を裏切り続ける同僚
- 予想以上の失敗をやらかす部下
仕事ができない人が1人でもいると、プロジェクトが思うように進まなかったり、その都度ミスを指摘しなければならなかったり。
それが同僚ならまだしも、仕入先や取引先の人なら、かなり気を遣うと思います。
でも、仕事ができない人に対してイライラしても、すぐには変わりません。
落ち着いて対処し、一緒に成長していきましょう。
仕事ができない人の特徴
では、仕事ができない人にはどのような特徴があるのでしょうか?
主な特徴をまとめてみました。
そもそもやる気がない(モチベーションが低い)
仕事ができない人は、そもそもやる気がありません。
モチベーションが低いともいえますね。
働く意義を見出だせなかったり、これといった目標もなければ、失敗が続くのも無理はありませんよね。
「給料をもらっているのに甘えるな」は正論ですが、その理論が通用しない人もいるのです。
やる気とモチベーションが低いときの対処法は次の記事で。
完璧主義が災いして、仕事が遅い
完璧主義の性格が災いして、仕事ができないという人も往々にしています。
仕上がりにこだわるあまり納期に間に合わなかったり、個人の「こだわり」を優先するあまり全体のスケジュールを遅らせたり。
そんな人を「ストイック」と賞賛する向きもありますが、仕事を頼んだほうとしてはたまったものではありません。
完璧を目指す気持ちは大切ですが、「完璧になるまで提出しない」のような姿勢は単なるエゴです。
仕事の処理能力が低い
仕事ができない人は、単純に仕事の処理能力が低い場合も多いです。
人が1時間でできることを、3時間かかってしまうような人ですね。
たとえば「上司からのメールに返信するのに2時間かけた」とか、「3日がかりで会議資料を作った」というような人は実際にいます。
このようなタイプにいきなり生産性(効率)を要求しても、お互いにストレスが溜まってしまいます。
積極的に取り組んでいない
仕事ができない人は、積極的に仕事に取り組んでいません。
がんばって成果を出そうとか、営業成績で1番を目指すような意識がなく、あくまでも淡々と言われたことをこなす。
「指示待ち人間」とも言えるでしょう。
そつなくこなすことを重視していると目立った結果を残せないため、いつの間にか「仕事ができない人」の烙印を押されてしまいます。
責任感がなく、人任せにしている
仕事ができない人は、責任感がありません。
つまり「自分がやる」という意識がなく、人任せにしているということですね。
このような人は「部長の田中さんがやれば」とか、「担当者の佐藤さんがやるべき」のような、役職や立場を言い訳にすることが多いはず。
無責任で、主体的に仕事に取り組めない人は、それだけで信頼を失ってしまいます。
失敗をいつまでも引きずる(メンタルが弱い)
仕事ができない人は、失敗をいつまでも引きずります。
つまりメンタルが弱いということですね。
本当に落ち込んでいるのならまだしも、単なる「かまってちゃん」なら全体に迷惑をかけるでしょう。
すぐに気持ちを切り替えられるかどうかが、プロとしての評価を分けます。
公衆の面前で失敗したときの対処法は次の記事で。
嫌な記憶を忘れる方法は次の記事で解説していますよ。
ネガティブな口癖がある
仕事ができない人は、ネガティブな口癖があります。
たとえば次のような言葉には、仕事に対する姿勢がそのまま表れています。
- 〜のせいで、〜できない
- 今さらやったところで〜
- もう少し〜を理解してからやります
- それ見たことか
- 失敗しそう
- 上司が無能だから〜
- 忙しすぎるから〜
- 〜さんの責任だ
まさに積極性がなく、無責任で、人任せですよね。
自己保身にもあふれたセリフだと思います。
ときには不平不満を漏らすのも良いですが、そればかりになるといつの間にか人が離れていくでしょう。
スケジュール(期限)に対する意識が低い
仕事ができない人は、時間管理に問題があります。
つまり時間や納期を守らなくてはならない、という意識が低いということですね。
仕事は本来、期限から逆算してスケジューリングするものですが、仕事ができない人はあくまでもマイペースを貫き、人のことはそっちのけです。
納期に間に合わず、会議に遅れ、会社にも遅刻してしまう。
いくら実力があっても、時間を守れないというだけで信頼を失ってしまいます。
人の話をじっくり聞き、理解する能力がない
仕事ができない人は、人の話をじっくり聞く能力がありません。
上司の一言だけで理解した気になったり、重要な部分を聞き逃してしまうことも多々。
それゆえに仕事の進め方が遅く、ポイントがズレていて、依頼した人の期待を裏切ってしまいます。
仕事は基本的にチームで進めるものですから、話を聞く能力がなければ貢献するのは難しいでしょう。
人に対してわかりやすく説明する力がない(報連相)
仕事ができない人は、人の話を聞く能力がないのと同時に、人に対してわかりやすく説明する力がありません。
上司に対して的を得ない説明をしたり、ダラダラ長いプレゼンをするようなことですね。
また、報告すべきタイミングもズレているので、結果的に大きなトラブルを招いてしまいます。
同じミスでも、早めに対処できれば大事にはなりませんが、対処が遅ければ傷口が広がってしまいます。
わからないときに、わかったふりをする(知ったかぶり)
仕事ができない人は、わからないときにわかったふりをします。
本当は疑問点があるのに、質問しない。
実は不明点があるのに、それをクリアにしようとしない。
おそらくプライドの高さや過剰な自意識がそうさせるのでしょうが、知ったかぶりをしていては正確に仕事を進めることができません。
自意識過剰で、人のミスに厳しい
仕事ができない人は、自意識が過剰で、人のミスに厳しい傾向があります。
自意識過剰と人のミスに厳しいのは無関係のように思えますが、実はそうではありません。
周囲の目をいつも気にしているからこそ、自己保身の気持ちが働き、人に対して厳しくなるのです。
つまり「自分の失敗がバレる前に人の失敗を指摘すれば、評価は下がらない」という考え方ですね。
自分のことをそっちのけでキョロキョロしているような人が、満足な仕事をできるでしょうか?
自意識過剰の改善方法は次の記事で紹介していますよ。
仕事ができない人が、できる人になる方法
では、「仕事ができない」と言われる状態を脱出する方法はあるのでしょうか?
失敗ばかりの人が、「仕事ができる」と評される日は来るのでしょうか?
仕事ができる人になるためには、次のようなことが大切です。
- 目標を持ち、モチベーションを高める
- 完璧は「目指すだけ」にする
- 仕事をたくさんこなし、処理能力を高める
- 積極的に仕事に取り組む
- 責任感を持つ
- すぐに気持ちを切り替える
- ポジティブな発言を心がける
- 期限を何よりも優先する
- まずは人の話をしっかり聞く
- 簡潔に説明する習慣を身につける
- 疑問点は必ず解消する
- 自分自身の仕事に集中する
もうお分かりでしょうが、先ほど紹介した「仕事ができない人の特徴」の真逆ですね。
まずは上記を心がけることが大切ですが、行動も具体的に変えていきましょう。
「納期を守る」だけでも評価は上がる
「仕事ができる人にはなりたいけれど、やるべきことが多すぎる」という人は、まずは「納期を守ること」だけでも実践してください。
仕事ができない人をマネジメントする立場の人は、まずは「時間を守らせること」だけに集中してください。
ビジネスマンとしての実力やクオリティーは「そこそこ」でも、時間を守れるだけで評価は上がるもの。
納期を守るとは、イコール「約束を守る」ということでもあるのですから。
仕事ができないのは「発達障害」が原因かも?
最後に余談ですが、仕事ができない人は発達障害の可能性もあるようです。
ちなみに発達障害とは、次のような精神疾患のことです。
- ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- LD(学習障害)
極端に内向的だったり、注意力が散漫だったり、なぜか同じミスをくり返すような状態ですね。
発達障害は子供の病気とされていましたが、最近では大人にも増えているのだとか。
「発達障害に気づかない大人たち」の著者である福島学院大学の星野仁彦教授は、大人の発達障害の特徴を次のように語っています。
一方的に自分の気持ちをまくし立てるんだけど、人の話を聞かないんです。
さらに問題なのは、朝の起床を始め、夜の睡眠、お金、時間、食事、整理整頓、提出物などの管理ができない。
しかも、感情のコントロールができないため、些細なことでもカーッとなってしまい、仕事上では致命的になりかねないのです。
引用元:ダイヤモンド・オンライン
なるほど。
失礼ながら、思い当たる人が何人かいました…。
精神疾患を他人が指摘するのはなかなか難しいですが、マネジメントする側としては病気の可能性も視野に入れておきましょう。
主体的になったほうが仕事は楽しい
主体的になったほうが仕事は楽しいですよね。
わかりやすくいうと、「この仕事をやれ!」と言われたときよりも、「この仕事をやりたいです!」と言ったときのほうがやる気が出ると思います。
仕事が楽しければ、人生は楽しい。
結果や評価、あるいは昇給やボーナスにつながるのが理想ですが、まずは仕事を楽しむことが大切です。
ミラクリから一言
ぼくもがんばります!