「自分はサラリーマンに向いているのか?」
「もしかしたら会社員に向いていないのかもしれない…」
そんな悩みを抱えるときがあると思います。
たとえば就職活動をはじめる大学生のときや、転職あるいは独立を考えている30歳〜40歳くらいのときは、仕事の適性について悩みますよね。
ところが、自分自身のことを客観的に分析するのはなかなか難しいものですから、悩みは深まるばかりです。
ぼくは2013年にうつ病になり、それがきっかけで会社を辞めて独立しました。
会社を辞めてから気づいたのは、「サラリーマンには適性がある」という事実です。
今回は、ぼくの経験からサラリーマン適性について紹介していきます。
会社員に向いているか、それともフリーランス・起業家向きなのかを診断してくださいね。
辞めてわかった!サラリーマンには適性がある
ぼくが会社を辞めたのは2013年。
「うつ病になる」という思いがけない理由で、お世話になった会社を退職しました。
そして、うつ病が回復してからは、再就職せずにフリーランスとして独立。
フリーランスになってから気づいたのは、「サラリーマンには適性がある」ということでした。
ぼくは「会社員に向いている」と思っていましたが、うつ病になったことからも分かる通り、めちゃくちゃ無理をしていたのです。
「会社員に向いていない」と気づくまでに、13年かかった
ぼくの会社員人生は13年間。
つまり13年もの間、「会社員に向いていない」という事実に気づけなかったのです。
自分のことは本当にわからないものですね…。
ですから、この記事をお読みの方には、できるだけ早く適性を知ってほしいと思っています。
うつ病をきっかけに会社を退職したときの体験談は、次の記事をご覧ください。
いざ診断!サラリーマンに向いている人の特徴
さて、それではサラリーマンに向いている人の特徴を紹介しますね。
ここで紹介する特徴に該当する人は、組織で働くことに向いていて、かつ上司からの評価も良いでしょう。
いわゆる「サラリーマン適性診断」になると思います。
遅刻・欠勤・早退をしない
遅刻・欠勤・早退をしない人は、サラリーマンに向いています。
体の調子が悪くても、気乗りがしないときでも、決まった時間に出社して、決まった時間に退社する。
つまり会社から定められたルールを守れる人、ということですね。
これは1つの素晴らしい能力だと思います。
しがらみ・派閥争いを許容できる
会社組織にありがちな「しがらみ」や「派閥争い」などを許容できる人も、会社員に向いています。
もちろん煩わしい人間関係に対する不平不満はあると思いますが、とりあえずそれはそれとして許容できる。
「もうイヤだ!」といって会社を飛び出すようなことがない人です。
派閥争いについては、次の記事を参考にしてくださいね。
無駄だと思っている残業をこなせる
無駄だと思っている残業をこなせる人も、会社員に向いています。
仕事量が多すぎて残業することもありますが、ときには効率がわるくて残業することもありますよね。
たとえばダラダラ長い会議のため、もしくは本来はいらない資料を作るための残業です。
上司や同僚が残業していたら、空気を読んで付き合ってしまうようなことも、無駄な残業に含まれます。
100時間〜200時間残業の実態については、次に記事を参考にしてくださいね。
報告・連絡・相談・根回しがきっちりできる
報告・連絡・相談、いわゆる「報連相(ほうれんそう)」は、ビジネスマンの必須スキルと言われていますよね。
仕事の進捗を逐一シェアできるような人は、会社員に向いています。
また、案件を円滑に進めるために、キーマンたちにきっちり根回しできるような人も会社員向きと言えます。
経費精算などの事務作業が得意
事務作業が得意な人も、サラリーマンに向いています。
たとえば経費精算、タイムカード、残業申請のようなものですね。
会社のルールに沿って事務作業を進められるような人は、それだけで組織で働く適性があると言えるでしょう。
上司に決められたこと(評価、年収、ボーナス)に従える
上司に決められたことに従える人も、サラリーマンに向いています。
納得はできなくても、意見をしなかったり、クレームを言わない従順な人もこれに当てはまります。
サラリーマン人生は上司で決まる、と言っても過言ではありませんよね。
担当業務、評価、年収、ボーナスなど、上司が決めたことにちゃんと従える人は、会社組織で働く適性があります。
チームプレイヤーとして目標を達成するのが好き
チームプレイヤーとして目標を達成するのが好きな人も、サラリーマンに向いています。
フリーランスや起業家になっても、チームで仕事を進めるのは同じですが、リーダーになるか、歯車になるかが異なりますよね。
サラリーマンという1つの歯車になることが苦でなければ、その立場を全うできるでしょう。
サラリーマンに向いていない人の特徴
それでは次に、サラリーマンに向いていない人の特徴を紹介しますね。
ここから紹介する特徴に該当している人は、おそらく「上司ウケ」が芳しくないでしょうから、フリーランスになるか、起業したほうがいいかもしれません。
会社組織のルールは「あくまでも原則」だと思っている
会社組織のルールは「あくまでも原則」であり、臨機応変に変えるべきだと思っている人は、サラリーマンに向いていません。
会社組織のルールとは、たとえば次のようなものです。
- 出社時間
- 退社時間
- 仕事の分担
- 部署の役割分担
- 出張・外出時のルール
- 経費の規定
「ルールは変えるためにある」という考え方も一理あるのですが、上司からすると会社のルールから逸脱している部下は可愛くありませんよね。
このような人は、いくら実績を出しても評価されないことがほとんどですから、いつかは不満が爆発するでしょう。
プロセスよりも結果を重視する
プロセスよりも結果を重視する人は、会社員に向いていません。
会社組織には、評価制度に組み込まれているか、いないかは別として、「プロセス評価」という仕組みがあるものです。
これはたとえ結果が思わしくなくても、「一生懸命取り組んだから」「他部署からの評判がいいから」などの理由で評価してもらえるもの。
プロセス評価は社員を平等に評価するための大切な仕組みであるものの、やはりどうしても甘えてしまいますよね。
「頑張ったんだから評価して欲しい」という具合に。
結果だけを追い求める人は、独立したほうがいいでしょう。
目標達成のためにしがらみを無視できる
目標達成のためにしがらみを無視できる人も、サラリーマンに向いていません。
たとえば本来は「部長を通すべき」だとしても、効率を上げるためにいきなり社長に直談判するような人ですね。
会社組織の指示系統や部署の垣根を無視して行動するような人は、いずれ上司や同僚から疎まれるでしょう。
必要なリソース(人材、経費など)を自分で見極められる
仕事に必要なリソースを自分で見極められる人も、サラリーマンに向いていません。
たとえば人材や経費などに関して、上司の指示を一切必要とせずに判断できるような人ですね。
仕事を片付けるために必要なものを一瞬で計算できるなら、独立したほうが効率はいいはずです。
役職や立場に関係なく、意見できる
役職や立場に関係なく意見できるような人も、会社員に向いていません。
サラリーマンは役職に縛られるものですから、どうしても部長や常務、社長といった立場の人には反論できないもの。
オーナー社長の意見に反対しようものなら、窓際族に追いやられるかもしれません。
そんなことを恐れずに意見できるような人は、自分自身がオーナー(経営者)になったほうがいいでしょう。
フリーランス・起業家向きなのは、こんな人
では、フリーランス・起業家に向いているのは、どんな人なのでしょうか?
ぼくの周りにいる経営者たちの特徴をまとめてみました。
- 自分自身で仕事を獲得できる(営業できる)
- 煩わしい人間関係はバッサリ切れる
- ルールに縛られない
- 好きな仕事であれば、とにかく没頭できる
- 土日祝日・深夜に関係なく、仕事のことを考えられる
- 得意分野の能力に関しては絶対的な自信がある
- コスト意識が高い(経費、売上、粗利、利益)
- 夢や目標がある
これだけ見ると、「おれがルールだ!」と言わんばかりの性格ですよね。
やはりそれぐらいの気概がなければ、何も保証がない世界には飛び出せません。
フリーランスに興味のある方は、次の記事を参考にしてくださいね。
- そもそもフリーランスって何?
- フリーランスのメリット・デメリット
- 仕事がないときの対処法
- フリーランスの仕事探し
- フリーランスの仕事の断り方
- 売上ゼロになったフリーランスのリアル
- 独立1年目で失敗したこと
仕事を生きがいと感じているサラリーマンは平均18%
次に、仕事を生きがいと感じているサラリーマンの割合を紹介しますね。
ここでは、年金シニアプラン総合研究機構が2012年に行った調査を引用します。
この調査は、35歳から74歳までの「サラリーマン」男女・5,145人を対象に行われました。
仕事を生きがいと感じている者は、男性の全体サンプルのうち23.8%、女性の全体サンプルのうち12.8%である。
男性では趣味(54.5%)や家族・家庭(44.3%)に対して生きがいを感じるものが多い中で、その次に高い割合である。
引用元:サラリーマンの生活と生きがいに関する調査
仕事を生きがいと感じている男性は23.8%、女性は12.8%とのこと。
平均すると18.3%ですね。
これを多いと見るか、少ないと見るかは意見が分かれるでしょうが、個人的には少ないと思いました。
一般的に年間240〜250日くらいは仕事をするでしょうから、やはり楽しくて、やりがいがあるのが一番ですよね。
あるいは生きがいだと思えるのが理想的です。
子供の頃を思い出せば、仕事の適性がわかる
「会社員に向いているのか、向いていないのか?」
「独立してうまくやっていけるのか?」
「どんな仕事をしたいのか?」
仕事に関する悩みは尽きないと思います。
これはぼくの持論ですが、仕事の適性を見極めるなら、「子供の頃」を思い出すのが一番だと思います。
子供の頃は、しがらみも、出世も、昇給も、損得感情もなく、ただ「やりたい」という気持ちに従っていたはずですからね。
子供の頃に集団行動が苦手だった人は、やはり独立する可能性が高い。
集団にうまく順応していた人は、サラリーマンとして力を発揮するようです。
一度ゆっくり考えてみてくださいね。
今の会社に不満があるけれど、独立はしたくないと考えているなら、「転職」という選択肢についても考えてみてください。
環境を変えたら、今までがウソのように仕事が楽しくなるケースもありますからね。
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ミラクリから一言
可能性を限定せずにチャレンジしましょう!