突然ですが、「働きたくない病」になっていませんか?
「今日は会社に行きたくない…」という状態もあれば、「起き上がる気力すらない…」という深刻な場合もあるでしょう。
仕事が嫌で嫌で仕方ない時は、どうすればいいのでしょうか?
やる気を回復する方法はあるのでしょうか?
個人的な話になりますが、ぼくは何度も働きたくない病になりました。
働きたくない病の影響で会社を辞めて無職になったこともありますし、鬱になって働けなかったこともあります。
今は自分なりの対処法がわかったため、楽しく仕事ができています。
その経験から、働きたくない病の特徴・原因・対処法を解説していきますね。
この記事の要点
- 働きたくない病の特徴は、朝起きられないなど
- 原因は、仕事のマンネリや疲れなど
- 休む、人に相談する、転職を検討するなどで早めに対処しよう
「働きたくない病」の特徴とは?
それでは、働きたくない病の特徴を見ていきましょう。
どんな症状があって、何に影響するのか?
今の自分と照らし合わあせてくださいね。
朝起きられない
働きたくない病になると、朝起きるのが辛くなります。
もともと朝に弱い方もいるでしょうが、起きるのがもっと大変になると思ってください。
ちなみにぼくは朝に強いほうですが、「働きたくない」と思った時期はなかなか起きられませんでした。
仕事に対するモチベーションがほとんどないため、「布団から出る=仕事」という現実から逃れようとするのです。
どれだけ休んでも疲れがとれない
働きたくない病になると、どれだけ休んでも疲れがとれません。
これは推察ですが、常にある「仕事が嫌だ」という思いがストレスになるからだと思います。
考え事をしながら寝て、夜中に目が覚めたり、朝起きてぼ〜〜っとした経験はありませんか?
そんな状態がほぼ毎日なので、疲れがとれないのでしょう。
仕事が楽しくない
仕事が楽しいと会社に行きたくなりますよね。
残念ながら、働きたくない病はその真逆です。
結果が出ないからなのか、正当に評価してもらえないからなのか、ただただ面倒なのか。
仕事が楽しくない理由は様々ですが、仕事を楽しめない状態が続くと、次第に働くこと自体が嫌になってくるのです。
仕事に対するやる気(モチベーション)が下がる
働きたくない病になると、仕事に対するやる気(モチベーション)が下がります。
仕事が楽しいときって、自然にやる気が湧きますよね。
頼まれたわけでもないのに夜遅くまで仕事をしたり、誰かの分まで働いたりすると思います。
働きたくない病は、その真逆です。
「できるだけ早く家に帰りたい」と考え、必要最低限の仕事をするのがやっとになります。
通勤が重労働になる
働きたくない病になると、会社に行くこと自体が億劫になります。
つまり、通勤がめちゃくちゃ面倒になるのです。
今までは当たり前のようにできていた電車通勤が重労働に。
会社が近づくにつれて気持ちが重たくなり、「家に引き返そうか…」と考えてしまいます。
ちなみにぼくの働きたくない病がひどかった時期は、オフィスが近づくにつれて動悸がして、脚が震えました。
後に鬱が判明するわけですが、あの時期は本当に辛かったです。
*この時期の体験談は、以下の記事にまとめています。
仕事のことを考えると体調が悪くなる
働きたくない病になると、仕事のことを考えただけで体調が悪くなります。
もはや仕事アレルギーといえる状態ですね。
担当業務のこと、取引先のこと、上司のこと。
それらが頭に浮かぶだけで気持ちが沈み、無気力になってしまいます。
働きたくない病になる原因
では、なぜ働きたくない病になるのでしょうか?
マンネリ、疲れ、人間関係など、原因は様々です。
ここからは、働きたくない病になる原因を紹介しますね。
結果が出ない、ミスが続いた
仕事で結果が出なかったり、ミスが続くと、働きたくない病になります。
楽しくないことって継続できますか?
なかなか難しいですよね。
じゃあどんなときに仕事が楽しいかというと、結果を出せたり、成長を実感したときだと思います。
プライベートなら「つまらないから辞める」で済むのですが、仕事はそうはいかないため、精神的に追い詰められてしまうのです。
仕事がマンネリしている
仕事のマンネリも働きたくない病の原因です。
何かにマンネリすると、楽しい・つまらないの次元を超えると思います。
毎日営業先に行って、他愛もない話をして、事務所に帰ってくる。
誰の役に立っているかわからない作業を、毎日延々とこなす。
そんな状態が続くと、次第に働く意味を見いだせなくなります。
残業や休日出勤が多く、疲れている
疲れも働きたくない病の原因になりますよ。
たとえば深夜残業が続いて、「もう嫌だ、働きたくない」と思った経験はありませんか?
そのときは一瞬だったかもしれませんが、働きたくない病になると常態化します。
人間、疲れているときは前向きな考えができなくなります。
肉体的にも精神的にもすり減っているからです。
職場の人間関係に問題がある
職場の人間関係に問題を抱えていると、仕事に行くのが嫌になります。
たとえば意地悪な上司、お局さん、生意気な部下など。
会社によっては、長年にわたる派閥争いやドロドロとしたしがらみがあるでしょう。
仕事は、何をするか、より、「誰とするか」が重要だと個人的に思っています。
人間関係によって仕事は作られるといっても過言ではありません。
パワハラ・セクハラの影響
残念なことに、パワハラやセクハラが横行する企業はまだまだあります。
理不尽な目にあうと、仕事に対するモチベーションは一気に低下します。
組織が変わるのを待つより、自分が動いたほうが早いですからね。
給与や待遇が低い
給与や待遇の低さも、働きたくない病の原因になります。
一般と比べて高いか・低いかではなく、自分が納得できているかどうか、が重要です。
たとえば年収1,000万円は一般的に高年収ですが、仕事内容や結果に見合っていなければ不満です。
逆に世間の平均より低い給料でも、人間関係が良かったり、希望する仕事をさせてもらっていれば満足できるでしょう。
労働条件に不満を抱えながらやる気を出すのは、かなり難しいです。
正当に評価してもらえない
正当に評価してもらえないときも、働くのが嫌になります。
これは誰しも経験があるのではないでしょうか。
期待していた査定で、自分の予想を大きく下回ったとき。
自分より結果を出していない人が高評価で、自分は低評価だったとき。
仕事に対するモチベーションがドーーンと下がりませんでしたか?
毎回自分の希望通りにいかないとわかっていても、あからさまな不当評価は堪えますからね。
社会人の生活リズムに合わせるのが苦手
社会人の生活リズムに合わせるのが苦手な人も一定数います。
はい、ぼくもその一人です(苦笑)
朝起きて、9:00頃に出勤して、夜に帰って、また次の日も…というリズムですね。
社会不適合者に近いタイプは、規則正しく生活するだけでも重労働なので、何かをきっかけに「働きたくない」と思うことは十分ありえます。
プライベートに問題を抱えている
プライベートに問題を抱えているときも、働きたくない病になりやすいです。
ぼくの知人に、借金に追われすぎて無気力になった人がいました。
本当は頑張って働いて借金を返済しないといけないのに、そう思えば思うほどやる気が低下したそうです。
あと、泥沼の離婚裁判に突入して、仕事のモチベーションを失った人もいました。
大きな心配事がストレスになり、仕事まで気が回らなくなるのです。
心の病気
心の病気も働きたくない病の原因になります。
つまりはうつ病ですね。
厚生労働省の調査によると、鬱などの気分障害を抱える人は年々増えているそうです。
引用:うつ病|疾患の詳細(厚生労働省)
すごい増加率ですね。
決して他人事ではありませんので、疑わしい場合は早めに対処しましょう。
働きたくない病になったときの対処法
では、働きたくない病になったら、どう対処すればいいのでしょうか?
ここからは、仕事に対するやる気を復活させる方法を紹介しますね。
有給休暇を取って休む
働きたくない病になったとき何よりも大切なのは、有給休暇を取って休むことです。
有給が残っていなければ、病欠でも構いません。
休んでいる間は、仕事への不安や罪悪感は一切捨ててください。
とにかく心と体を休め、英気を養ってください。
あえて立ち止まることで解決するケースは思いのほか多いですよ。
「働きたくない理由」を考える
少しでも元気があるなら、「働きたくない理由」を突き詰めて考えてみましょう。
以下のように自分に質問してみてください。
- そもそも仕事は好き・嫌い?
- 今の仕事が合わない?
- 給料が安すぎる?
- 人間関係の問題?
- 会社が遠すぎる?
- 出張・残業・休日出勤が多い?
働きたくない理由が明確になれば、後ほど紹介する「異動」「転職」などの解決策が見えてきますよ。
信頼できる友人や家族に相談してみる
働きたくない病が重度になる前に、信頼できる友人や家族に相談してみましょう。
落ち込んでいるときは正常な判断ができないものですから、信頼できる第三者の意見は重要です。
正直な思いの丈を打ち明ければ、冷静な意見がもらえるかもしれません。
勇気づけてもらえるかもしれません。
ひとりで悩まずに、信頼できる人を頼りましょう。
上司や同僚に正直に打ち明けてみる
上司や同僚に相談するのも選択肢のひとつです。
ただし、信頼できる相手であることがポイントです。
それなりの関係の人に打ち明けると、言いふらされるリスクがあるからです。
仕事のことを相談するなら、事情をわかっている人に相談するのがいちばん。
共感してくれたり、あえて強い言葉で励ましてくれたりするでしょう。
社外の人に会って刺激をもらう
違う世界の人に会って刺激をもらうのもひとつです。
これは誰でもそうですが、同じ会社にいると、どうしても視野が狭くなるからです。
社外の人に会いましょう。
取引先の担当者と食事に行ってもいいですし、別業界の気になる人に声をかけてもいいです。
別世界の、別の考えに触れると、いい意味で自分のちっぽけさに気づきますよ。
達成したいプロセス目標を設定する
仕事に対するモチベーションを復活させるために、達成したい目標を設定しましょう。
大きな目標ではなく、「週に3回、取引先を訪問する」や、「週に2回は定時退社する」などのプロセス目標がおすすめです。
なぜかと言うと、プロセス目標なら自分の努力次第で達成できるからです。
目標を達成すると、楽しくなって別の目標を立てたくなるものです。
仕事を楽しんでいる人は、プロセス目標をうまく取り入れているものですよ。
異動を検討する
担当業務を楽しめないせいで働きたくない病になっているなら、異動を検討しましょう。
異動制度があれば異動願いをだせばいいですし、制度がない場合は上司に相談してください。
同じ会社であっても、担当業務が変わるだけで見える世界は変わりますよ。
異動は、比較的簡単に心機一転する手段です。
転職を検討する
今の会社ではどうしようもないなら、転職を検討しましょう。
転職すれば、通勤が変わり、人間関係が変わり、仕事も変わり、何もかもが一新されます。
転職は人生のリスタートといっても過言ではないほど刺激になりますよ。
また、転職後は仕事に慣れるのに必死になるため、「働きたくない」という気持ちは吹き飛ぶでしょう。
独立(フリーランス、起業)を検討する
会社員人生に限界を感じているなら、独立を検討しましょう。
ぼくは現在フリーランスですが、転職を数回したときに気づいたんです。
「人間関係の悩み、仕事の悩み、いろいろあるけど、これはどこも同じじゃない…?」って。
どの会社にいっても、大なり小なり不満はあるものですからね。
今はクラウドソーシングサービスが発達し、個人で仕事ができる環境が整っています。
仕事の規模が大きくなったら法人化するのもいいでしょう。
実力次第の世界ではありますが、やりがいがあるのは間違いありません。
大きな買い物をして自分を追い込む
ここで力技を紹介します(笑)
あえて大きな買い物をして自分を追い込む方法です。
つまり、「働かなければならない状況を作る」ということですね。
吉本芸人さんの間では、「家を買えば仕事が増える」というジンクスがあるそうです。
これは、「貯金が底をつくようなものを買ったら、なりふりかまわず攻めるしかなくなる」ということではないでしょうか。
無理をする必要はありませんが、以下の購入を検討してみるのもいいでしょう。
- 車
- 家
- ブランド品
- 欲しい物のなかで最も高いもの
- ローンを組まなければ買えないもの
プライベートを充実させる
「働きたくない」という考えを捨てられそうにないなら、プライベートを充実させましょう。
仕事は副業、プライベートが本業と捉えるのです。
プライベートの充実度を上げるためには、以下が効果的ですよ。
- 趣味を作る
- 副業をする
- 好きなことに打ち込む
- 恋人や家族との時間を大切にする
- ハマっていることでリフレッシュする
運動する
仕事のやる気がなくなったときほど運動しましょう。
トレーニングのような激しいものではなく、ウォーキングや散歩で構いません。
とにかく体を動かしてください。
運動すると脳内でセロトニンやアドレナリンが分泌され、考え方が前向きになりますよ。
逆説的ですが、「動きたくないときほど動いたほうがいい」のです。
「できるだけ働かない方法」を真剣に考える
「働きたくない」という気持ちが本物なら、この際、できるだけ働かない方法を真剣に考えましょう。
思いつくだけでも以下の選択肢があります。
- 実家に帰ってニートになる
- 必要最小限のバイトで食いつなぐ
- 副業を育てる
- 将来的に自動化できる仕事に取り組む(アフィリエイト、投資など)
世間体さえ気にしなければ実家で生きる選択肢もありますし、今がんばって後で楽をする方法もあります。
日本は社会保障も充実していますから、必要最低限の生活は必ずできますよ。
専門家に相談する
働きたくない病を自分で解消できそうにないなら、専門家に相談しましょう。
相談先は以下のとおりです。
- 心の問題 → 病院、心療内科へ
- 転職 → 転職サイト・転職エージェントへ
先ほどの厚生労働省の調査にもあったように、気分障害は増加傾向にあります。
心の問題は医師に相談するのがいちばんなので、病院や心療内科に行きましょう。
また、仕事に関することも専門家を頼るのがいちばんです。
転職サイト・転職エージェントに登録して、今後について相談してみましょう。
働きたくないときは誰にでもある!マイペースに原因と向き合おう
ぼくは「働きたくない」という気持ちになったことが何度もあります。
そして本当に働かなかった時期もあります。
一時はそんな自分を恥じましたが、人と話すうちに、「働きたくない」と思うことは誰にでもあるのだと気づきました。
「働きたくない」を口に出すか、出さないか、我慢できるか、難しいかの違いです。
働きたくない病になったら、まずは休んでください。
それからマイペースに、働きたくない原因と向き合ってみましょう。
*「働きたくない」と思いすぎて、ニートになった経験談もついでにどうぞ!
ミラクリから一言
真面目そうなあの人も、実は「働きたくない」かも。