ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は、今や生活に欠かせない存在になりましたよね。
知人の近況をチェックしたり、大好きな芸能人とつながれたり、流行のニュースを閲覧できたり。
人によって使い方は様々だと思いますが、暇さえあれば何らかのSNSをチェックする人も多いでしょう。
ですが、それによって「SNS疲れ」という現象が起きているようです。
以前までなら知り得なかった情報を見て心を痛めたり、誰かと自分を比べてしまったり。
楽しんで使っていたはずのSNSで、人生がめちゃくちゃになるようです。
今回はSNS疲れの原因を対策を紹介しますので、ほどよい距離感で付き合っていきましょう。
とにかくたくさんあるソーシャル・ネットワーキング・サービス
今やほとんどの人が何らかのソーシャル・ネットワーキング・サービスに加入していることでしょう。
ソーシャル・ネットワーキング・サービスは、ソーシャルメディア、またはSNSと呼ばれることもあります。
SNSをうまく使えば、旧知の間柄の人の再会できたり、知り合うはずのない人とつながれたり、知人と個別に連絡を取ることができます。
有名なSNSを以下にまとめてみました。
- Twitter(ツイッター)
- Facebook(フェイスブック)
- Instagram(インスタグラム)
- Google+(グーグルプラス)
- mixi(ミクシィ)
- LinkedIn(リンクトイン)
- Myspace(マイスペース)
- Pinterest(ピンタレスト)
- Tumblr(タンブラー)
- Vine(ヴァイン)
- MixChannel(ミクチャ)
- Snapchat(スナップチャット)
- LINE(ライン)
有名どころを集めただけですが、すごい数ですよね…。
もしかすると、全てのSNSのアカウントを持っている人もいるかもしれません。
これだけのSNSがあれば、チェックするだけでも疲れてしまいますが、そこから生まれるコミュニケーションでも消耗するでしょう。
SNSに疲れてしまう原因
「SNSを見ていると気分が滅入る…」
そんな悩みを抱えてしまう原因は何なのでしょうか?
最初は楽しかったSNSがどんどん窮屈になり、その日の気分まで左右するのは何か理由があるはず。
SNS疲れの原因をまとめていきます。
チェックするSNSが多すぎる
そもそもチェックするSNSが多すぎるのかもしれません。
先ほど紹介してSNSだけでも10種類以上ですから、もっとコアなサービスを使っている人はさらに数が多いでしょう。
スマホのSNSアイコンには大量の未読数バッジがあり、1つずつチェックしているうちにまたバッジがたまっていく。
そのような状態では疲れるのも無理はありません。
すべての投稿をチェックしなければ不安
なぜか「すべての投稿をチェックしなければ!」と思い込んでいる場合もあるでしょう。
これは「今日のドラマを見ておかなければ明日の会話に乗り遅れる…」という心理に似ているかもしれませんね。
以下のようなときに不安を感じていませんか?
- Twitterに未読があるのは許せない
- 知人のFacebook投稿には全て目を通したい
- フォローしている人のインスタは欠かさずチェックしたい
- トレンドの投稿を見逃したくない
見るべきものが増えれば増えるほど、精神的にも、肉体的にも消耗してしまいます。
大量のいいね!・コメント・コメント返しをしてしまう
SNSをこまめにチェックしている人は、リアクションもまめですよね。
大量のSNSをチェックするだけにとどまらず、以下のようなリアクションもしているならば、時間がいくらあっても足らないでしょう。
- いいね!
- リツイート
- シェア
- コメント
- コメント返し
- フォロー
- フォロー返し
どんな人の投稿にもまめにコメントしている人っていますからね。
尊敬します…。
自分の投稿に対するリアクションで気分が左右される
SNSで思いっきり自己開示をしたあとは、やっぱり反応が気になりますよね。
悩める胸の内を公開したのに、みんなにスルーされるのは悲しいですから。
以下のようなネット特有のリアクションが気になるでしょう。
- いいね!の数
- リツイートの数
- シェア数
- コメント数
- フォロワーの増加数
リアクションが多ければ多いほど、自分がみんなから認めらたような気分になります。
消耗している状態でなければ、いいね!に元気をもらえることもありますからね。
逆にリアクションが少なければ、自分は価値のない人間だと深く傷つき、人気のある人がうらやましくなるでしょう。
誘われていないイベント・飲み会を見て落ち込む
自分が誘われていないイベントをSNSで見かけたときは、ちょっと落ち込んでしまいますよね。
仲のいい人たちが飲み会の写真をアップしていたら、自分はなぜ誘われなかったのか、嫌われているのか、などと考えてしまうでしょう。
SNSが普及した現代は、まさに監視社会。
何気ない行動が誰かを傷つける可能性もあるのです。
リア充の知り合いに嫉妬する
リア充の投稿を見て、嫉妬するのも辛いですよね。
リア充とは、人生が充実している人のこと。
一般的には、社交的で、仕事で結果を出し、人とのつながりもあり、パートナーもいて、経済的にも問題ないような人のことです。
以下のようなSNS投稿に嫉妬するようなら、完全にメンタルが消耗しているでしょう。
- 仕事で結果を出している
- 起業して、成功している
- お金持ちで、ぜいたくな暮らしをしている
- 有名レストランで食事をしている
- SNS上で人気がある
- いつも誰かと一緒にいる
- 結婚が決まったことを報告している
- 家族と幸せそうに暮らしている
- きれいな奥さんと可愛い子供がいる
おそらく通常時であれば、上記のような投稿を見たところで、素直に祝福できるはずですからね。
元カレ・元カノ・嫌いな人の投稿を見て苛立つ
SNS上で、苦手な人や思い出したくない人を見つけてしまう場合もあるでしょう。
具体的には、元カレ、元カノ、嫌いな人、いじめられた人などです。
そのような人には関わらないのが一番ですが、苦手なものほど注目してしまうのが人間ですよね。
嫌な気分になるのはわかっているのに、嫌いな人の動向をチェックしたり、元カレの新しい彼女を見て嫉妬したり。
SNSの便利さが、厄介なほうに働くこともあるのです。
人間関係のストレスはうつ病の原因にもなりますので、消耗したときは早めに対策してください。
消耗したときはソーシャルデトックスがおすすめ
SNSで精神を消耗したときは、すぐにソーシャルデトックスをしましょう。
ソーシャルデトックスとは、一定期間SNSから離れることです。
ぼくの経験上、SNSには強い中毒性がありますので、「利用時間を制限する」といったレベルではデトックスになりません。
以下のような方法で、完全に距離を置くことが大切です。
- ログアウトする
- スマートフォン・タブレットのアプリを削除する
- 退会する
米ハーバード大学の研究によると、SNSでの自己開示は脳のドーパミンを放出させるそうです。
ドーパミンとは、食事、お酒、たばこ、ギャンブルなどを楽しんでいるときに放出される、脳の快楽物質のこと。
脳から快楽物質が放出されるのですから、SNS中毒になるのも無理はありません。
ソーシャルデトックスのメリット
それでは最後に、ソーシャルデトックスのメリットを確認しておきましょう。
思いのほか、効果は大きいと思います。
SNSにある情報のほとんどは「知らなくてもいいこと」だと気付く
SNSを離れても、実生活に何の問題もないことにまず気付くでしょう。
そうなんです。
SNSに存在する情報のほとんどは「知らなくてもいいこと」なんですよね。
友人の近況を知らなくても問題はありませんし、知り合いが食べたものを知る必要はありません。
フォロワー同士のやり取りをしらなくても平気ですし、トレンドのニュースも見なくて大丈夫です。
ソーシャルデトックスをしてしばらく経つと、「なぜあれほどまでに消耗していたのか?」と不思議に感じるはずです。
精神的に安定する
ソーシャルデトックスをしたら、気にすることが大幅に減ります。
知人の動向も、知り合いの飲み会も、いいね!の数も、フォロワー数も、何も気にしなくていいのです。
飲み会に誘われなくたって、誘われていないことに気づかなければ落ち込みませんよね。
今まで気になっていたことが、どうでも良いことに思えるはずです。
自由な時間ができる
熱中しているときはその自覚がありませんが、SNSは膨大な時間を浪費するものです。
とくに制限なく使っていた場合、1日にかるく4〜5時間は浪費しているでしょう。
何を隠そう、以前のぼくもそうでした。
空き時間さえあればチェックして、休み時間にチェックして、移動時間にチェックして、就寝前と起床後にもチェックする。
もはや依存状態でした。
一度ソーシャルデトックスをして、SNSを厳選してからは、空き時間が一気に増えましたよ。
今ではソーシャルの閲覧時間は1日に10分ほどですから、読書がはかどります。
やるべきことに集中できる
メンタルが安定すると、やるべきことに集中できるようになります。
今まではメールを書いている途中でTwitterのプッシュ通知が気になったかもしれませんが、ソーシャルデトックスをすれば気が散りませんからね。
雑音(ノイズ)がなくなれば、集中力がアップしますよ。
ソーシャルデトックスの効果を数値化できないのは残念ですが、予想以上に実感できると思いますよ。
本当に大切なのはスマホの世界よりもリアルな人生
大型ショッピングモールに出かけると、いつも思うんです。
買い物途中の人たちが、みんなスマートフォンをのぞき込んでいるのが奇妙だなって。
家族連れで買い物に来ている人も、それぞれがスマホに集中していて会話がない。
そんな状況はちょっと悲しいです。
本当に大切なのは、スマホの中よりもリアルな人生だと思います。
SNSという仮想空間が人生の全てにならないように、適度な距離感で付き合っていきましょう。
効果的に使えたら、SNSはめちゃくちゃ便利ですからね。
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ミラクリから一言
どうせなら楽しく使いましょう!