仕事が辛いときは、人生そのものが辛いですよね。
仕事内容がつまらないから、会社に行きたくない。
失敗ばかりで、上司に怒鳴られる日々から早く脱出したい。
おそらくいろんな思いがあるでしょう。
そして、悩めば悩むほど憂鬱になるはずです。
ぼくは2013年にうつ病を患いました。
もちろんそれは疲労や睡眠不足など、様々な要因が絡み合ってのことですが、仕事も原因の1つになったのは間違いありません。
ぼくにとっては予想外というか、青天の霹靂のような出来事でした。
ですから、「自分に鬱は関係ない」などと思わず、早めに対処していきましょう。
今回は、仕事が辛いときに考えたいこと、やるべきことを紹介しますね。
仕事が辛くなる原因はなに?
なぜ仕事が辛くなるのでしょうか?
その原因は、主に「職種」と「環境」にあります。
職種が原因の可能性
仕事に行くのが辛くなるのは、職種が原因かもしれません。
よくご存知の通り、労働環境の良し悪しは企業によって様々ですが、職種にも左右されますからね。
具体例は次のとおり。
- 激務(証券会社、広告代理店など)
- 過剰なプレッシャーを受けている(歩合制の営業など)
- 肉体的に疲れる(介護福祉士、看護師など)
- 納期に追われる(製造業、イラストレーターなど)
- 残業が多すぎる(プログラマー、クリエイターなど)
職種によっては残業が多かったり、肉体的な疲労が蓄積されやすかったりするでしょう。
でも、働いているときは今の環境が「あたり前」なので、労働環境の異常さに気づくことはなかなかありません。
極端な言い方をすると、一種の洗脳状態にあるため、「この状況はおかしいから辞めよう」とは思えないのです。
環境(状況)が原因の可能性
仕事に行くのが辛くなる原因が、環境(状況)にある場合もあります。
具体例は次のとおり。
- 職場の人間関係がうまくいかない
- 失敗ばかりで落ち込んでいる
- 出世・昇給できない
- 評価してもらえない
- やりたい仕事をやれていない
- 通勤時間が長すぎる
- 目標がない
- 責任が重すぎる
人間関係や評価など、会社の環境の良し悪しはモチベーションに直結しますよね。
もしくは自分のスキル不足でミスが続いたり、結果が評価につながらないような場合もやる気が低下してしまいます。
さて、どちらにあてはまるでしょうか?
まずは疲労やストレスで狭くなった視野を元に戻そう!
仕事が辛くなるときは、視野が狭くなっている傾向にあります。
つまり疲労やストレス、思い込みなどのせいで、知らず知らずのうちに選択肢を限定しているということですね。
たとえばこんな経験はないでしょうか?
労働環境があまりにもひどいブラック企業で働く人から「辞めたいけど辞められないんだ…」と言われ、「なんで??」と思った経験が。
退職することは労働者の権利として認められているはずなのに、それが許されないと思い込んでいる。
これが視野が狭くなっている状態です。
仕事に対する責任感や上司からのプレッシャーなど、いろんな問題はあるでしょう。
ただ、仕事が辛くなったときほどひとまず冷静になり、客観的な視点を持って対処していくことが大切です。
仕事が辛いときに考えたいこと、やるべきこと
次に、仕事が辛いときに考えたいこと、やるべきことを紹介しますね。
ちょっとした心構えから具体的な行動まで、幅広くまとめてみました。
「なぜ仕事に行くのが嫌なのか?」を分析する
まずは「なぜ仕事に行くのが嫌なのか?」を分析してみましょう。
人に見せるものではありませんので、できるだけ具体的に、そしてストレートに書き出してみてください。
具体例は次のとおり。
- 上司が嫌い
- 部下と合わない
- 同期よりも出世が遅れている
- プロジェクトから外されたのが不満
- 担当業務がつまらない
- 今の会社に飽きた
- 残業が多すぎる
子供じみた理由でも構いません。
仕事が辛い原因さえわかれば、やるべき対処法が見えてくるのですから。
嫌いな上司がいるときは、次の記事も参考にしてくださいね。
勝手な思い込みを捨てる
仕事が辛い原因を分析できたら、次は勝手な思い込みを捨てましょう。
「思い込みなんかない」と思うかもしれませんが、実は結構あるはずです。
社会人になってから、次のようなことをくり返しすりこまれていませんか?
- 努力は必ず報われる
- 好きなことをやるのは実績と自信がついてから
- 身を粉にしなければ成長できない
- 若手は下積みが大事
- 3年間は我慢するべき
- 自分が辞めたら会社はまわらない
これらの考え方には正しい部分もありますし、全否定するわけではありませんが、あくまで個人の経験則による格言であることは否めないと思います。
とくに「自分が辞めたら会社はまわらない」というのはよく耳にしますが、絶対にそんなことはありません。
一時的に大変になったとしても、その後はちゃんとまわりはじめるのが企業というものですから、過剰な自負心も手放してください。
このあたりのことは、次の記事でも解説していますよ。
新たな目標を持つ
一時的に仕事が辛くなっているけれど、会社や仕事に対する愛情を失っていない場合は、新たな目標を設定するのも手です。
目標があれば、やる気とモチベーションが一気に上がりますからね。
具体例は次のとおり。
- 売上目標(前年比150%など)
- 新規顧客獲得件数
- プロジェクトへの参加
- 新しい企画の立案
- ヒット商品を作る
- 冬の査定でナンバーワンになる
目標はできるだけ具体的に。
「心機一転がんばる」のような曖昧な目標は避けましょう。
いい人(八方美人)をやめる
仕事が辛くなってきたら、いい人をやめましょう。
いい人とは、みんなのリズムに合わせ、空気を読み、誰からも嫌われないように振る舞う「八方美人」ですね。
たしかに仕事をする上では八方美人のような振る舞いも大切ですが、心身を壊してまで人に合わせる必要はないはず。
本来の自分を隠してストレスを溜めているならば、思い切ってありのままの自分になってみましょう。
周囲がキャラの変化に驚いたとしても、そんなのは一瞬のことです。
頭で考えず、直感に頼ってみる
仕事が辛くなったときほど、頭で考えず、直感に頼ることも大切です。
なぜなら「これから仕事が楽しくなるのだろうか?」とか、「会社を辞めたらどうなるのだろうか?」などと考えたところで、答えはわからないからです。
予測はできたとしても、実際にその通りになるかどうかは別問題ですからね。
直感とは、次のような感覚的なものです。
- なんかイヤ
- なぜかしっくりこない
- そろそろ転職する時期なのかも?
- 新しい刺激を受けなければダメになる
- 行動するべきだ
直感に根拠はありませんし、正しいとも限りません。
しかしながら、大変なときほど動物的な感覚がモノを言うこともあるのです。
仕事を断り、できるだけ早く帰る
仕事が辛くなってきたら、それは肉体的・精神的に疲れている証拠ですから、心身を休めることも大切です。
うまく仕事を断りながら、残業を減らし、早めに帰りましょう。
会社に行くのが嫌なときはとくに精神が消耗しますので、通常の2倍は疲れているはず。
仕事の疲労やストレスはうつ病の原因になりますので、早めに対処してください。
会社に行くのが嫌なときの対処法
「仕事が辛い」を通り越して、「もう会社に行きたくない!」のような切羽詰まった状況になったときは、どうすれば良いのでしょうか?
主な対策をまとめてみました。
有給休暇を取得して会社を休む
ベッドから起き上がれないほど会社に行きたくないときは、思い切って休みましょう。
病欠でも、有給休暇でも、どちらでも構いません。
転職直後で有給休暇がなかったとしても、何とかして休んでください。
「会社に行くのだるい〜」のような日は誰にでもありますが、「会社に行きたくない…」は明らかに異常ですから、まずは休むこと。
ここで無理をすると、うつ病などの精神疾患につながりかねませんので、早めに心身を休めましょう。
上司に相談し、部署異動を申し出る
会社に行くのが嫌になったら、上司に相談し、部署異動を申し出ましょう。
ぼくの経験上、環境を変えずに嫌だった仕事が楽しくなるケースは稀です。
やはり環境の変化は絶好のカンフル剤になりますので、その刺激をうまく活用してください。
仕事がつまらない、飽きてきた、もっと新しいことがしたいなど、上司に率直な気持ちを伝えましょう。
異動願いが受け入れられるかどうかは別問題ですが、行動することが大切です。
思い切ってドロップアウトする(退職・転職)
会社に行きたくないときは、思い切ってドロップアウトするのも選択肢の1つです。
ここでいうドロップアウトとは、会社を退職したり、転職することですね。
いきなり会社を辞める必要はありませんし、リスクを負う必要もありません。
ただ、前述したように、会社のことで思い悩んでいるときは視野が狭くなっていますので、視野を広がるためには、今の環境を飛び出すのが最も効果的です。
会社を辞めようか悩んでいるなら、次の記事も参考にしてください。
「会社を辞めたい」と思う人は80%以上もいる
さて、世間の人は仕事が楽しいのか、気になりませんか?
「会社を辞めたい」と思うことはないのでしょうか?
ここで興味深いアンケートを紹介します。
正社員で働いている20~49才の男女・300名を対象に行われたアンケートによると、「会社を辞めたい」と思う人の割合は次のようになったそうです。
あなたは日常、会社を辞めたいと思うことはありますか。(一つ選択)
- かなりある:21.0%
- ある:18.3%
- たまにある:47.3%
- ない:13.3%
*会社を辞めたい理由
- 企業体質が古く自由な発言を認めない雰囲気がある
- 人間関係で揉め事があったとき
- 自分でもっと生きがいのある仕事がしたいとおもうとき
- 低賃金やりがいが無い
- 会社の方針に納得が出来ない
- 任せてもらえる仕事に限界を感じたとき など
驚きました…。
「かなりある」と「ある」と「たまにある」を合計すると、なんと86.6%の人が会社を辞めたいと思っているんですね。
電車で目の前に座っているあの人も、実は思い悩んでいるのかも…。
仕事のストレスはうつ病の原因になります
仕事のストレスはうつ病の原因になります。
ストレスは、精神的・肉体的な疲れ、プレッシャー、労働環境、ネガティブな思いなど、いろんなところからもたらされますが、自覚をするのが難しい。
「ストレスが溜まっていて…」と言えるときはまだいいですが、何も言えなくなったり、疲れていることを隠すようになったら、よほどの状態まできています。
ぼくが2013年にうつ病になったときもそうでした。
体の異変に気づいていながら、「自分がうつ病になるはずがない」と思い込み、対策を怠ったのです。
心療内科の先生に診断を受けてはじめて、自分の病状を自覚しました。
心身が壊れる前に、早めの対策を!
「仕事が辛い」「会社に行きたくない」という状況は、精神的ストレスのもとです。
そうなる前に行動に出るのが理想ですが、万が一なってしまった場合は、心身が壊れる前に早めの対策を。
できることは、いくつもあるのですから。
ミラクリから一言
仕事が楽しくなれば、人生にハリがでる。