「自分がない」と言われて悩んでいませんか?
人に流されやすいと、大変なことが多いですよね。
すぐに人に影響され、真似してみるけど、長続きしない。
人にいいように利用されることも多いし、時には騙されることもある。
そんな状態を克服したいと思いませんか?
今回は、自分がない人の特徴、原因、自分を持つためのポイントなどについて解説します。
「自分がないよね」と言われて悩んでいませんか?
「あなたって自分がないよね」と言われたら、辛いですよね。
「自分がない…?」「え…? どういうこと…?」
そう思いながらも、ネガティブな意味合いであることは分かると思います。
そもそも「自分がない」とは、どういうことなのでしょうか?
そもそも「自分がない」とは?
「自分がない」を具体的に紐解いてみましょう。
参考例を以下にまとめてみました。
- 流されやすい
- 人に合わせてばかり
- こだわりがない
- 意見を言わない
- キャラが薄い
- 自信がない
つまりは「芯」あるいは「信念」を持っていないということですね。
それゆえに人に流されやすいのです。
逆に「自分がある」とは?
逆に「自分がある」とは何でしょうか?
想像はつくと思いますが、以下のとおり自分がない人の真逆になります。
- 流されやすい → 確固たる考えがある
- 人に合わせてばかり → 自己主張をする
- こだわりがない → 譲れないポリシーがある
- 意見を言わない → 率直に意見を言う
- キャラが薄い → キャラが濃い
- 自信がない → 自信がある
自分がある人は、周囲から頼られ、信頼されます。
もちろん影響力も抜群ですよ。
自分がない人の10の特徴
それでは、自分がない人の特徴を見ていきましょう。
自分に自信がない
自分がない人は、自分に自信がありません。
いつもフラフラしていて、態度も控えめ。
意見はあまり言わないし、たまに言ったとしても、すぐに引っ込めてしまう。
たとえイケメンでも、美女でも、どこか影が薄い。
そんなタイプです。
全ては自信のなさからくるものです。
人の意見に流されやすい
自分がない人は、すぐに人の意見に流されてしまいます。
まず、「自分の意見」というものが分かっていませんし、譲れないこだわりやポリシーもないからです。
「なに食べたい?」と聞いても、「何でもいい」としか返ってきません。
最初は気になりませんが、あまりにも意見を言わないため、次第に不審に思えてきます。
疑うことを知らない
自分がない人は、人に流されやすいのと同時に、疑うことを知りません。
威勢のいい人に押されたら、すぐに言うとおりにしてしまいます。
ありきたりな口説き文句も、言い訳がましいセリフも、怪しい話も、すべて真に受けてしまう。
周りの人はヒヤヒヤするでしょう。
曖昧な口癖がある
自分がない人は、曖昧な口癖があります。
具体例は以下のとおりです。
- どっちでもいい
- 何でもいい
- あなたの好きな方でいい
- とくにない
- わからない
自分の意見を言わない、あるいははぐらかすようなセリフですね。
でも、これは決して本音を隠しているのではなく、本当に意見がないのです。
「どっちでもいい」が本音というか…。
本気で熱中していることがない
自分がない人は、本気で熱中していることがありません。
たとえば小さい頃から続けている趣味やスポーツなど。
あるいはタレントや音楽にも特別なこだわりはありません。
仕事に関しても「そこそこ」のスタンスなので、周りから見れば「楽しいことはあるのかな?」と不思議になるはずです。
夢や目標がない
自分がない人は、夢や目標もありません。
本気で打ち込みたい事も、いつか実現させたい事も。
営業目標やキャリアアップも、将来的な展望もなく、「その日暮らし」のようにマイペースに生きています。
特別悪いことではないのですが、これも周りから見れば「楽しいことはあるのかな?」と不思議になるでしょう。
影響されやすい
自分がない人は、影響されやすいところがあります。
影響を受けるものの具体例は以下のとおりです。
- 映画
- ドラマ
- ドキュメンタリー
- 本
- 出会った人
- 彼氏・彼女
たとえば映画を観て、「あの主人公みたいになりたい!」と興奮気味で言う。
それ自体は良いことなのですが、毎日のようにそれがあるから困りもの…。
本を読んでも、ドキュメンタリーを観ても、「あの人みたいになりたい」と言うのです。
次から次へと影響されますが、残るものはあまりありません。
意見を言わないため、周りから不審がられる
自分がない人は、あまり意見を言わないため、次第に周りから不審がられます。
最初は「おとなしい」という印象だったものが、次第に「キャラが薄い」になり、「なに考えてるか分からない…」になるのです。
人間、環境に静かになじむだけではダメなんですね。
その人の考えに触れるからこそ、信頼関係は生まれるのですから。
優柔不断で、決断するのが大の苦手
自分がない人は、優柔不断で、決断するのが大の苦手です。
今日のランチさえも人任せなのですから、大きな事を決めるのはハードルの高いことです。
ぼくの知人女性は、マイホームを購入するときのことが原因で離婚してしまいました。
どれだけ物件を見て回っても、金額を交渉しても、旦那さんは最後まで「何でもいい」としか言わなかったそうです。
もしかすると彼も「自分がない」だったのかもしれませんね。
素直で、協調性が高い
自分がない人の良いところは、素直で、協調性が高いところです。
とくに素直さは群を抜いていますよ。
友達の言うことも、上司からの指示も、真正面から受け止め、そのとおりに行動します。(疑うことを知らないのですから。笑)
私利私欲に走ることはありませんし、「俺が」「私が」のタイプでもないので、チームプレーヤーとしても抜群です。
「自分がない」を裏返せば、「人に合わせるのがうまい」という長所になります!
自分がない原因とは?
さて、自分を持てないのは、なぜなのでしょうか?
「自分がない」を克服するためにも、原因を知っておきたいですよね。
以下にまとめてみました。
- マイペース
- 人真似ばかりしてきた
- 物事に本気で取り組んだことがない
- 甘やかされて育った
- 挫折や逆境を経験したことがない
- 競争や勝ち負けに挑んだことがない
まとめると、「自分の考えや信念を持てる環境になかった」ということですね。
様々な人と接したり、苦しいことや血がたぎるような経験をして初めて、自分は浮き彫りになるものですから。
少しずつ改善!自分を持つためのポイント
さて、自分を持てない原因が分かったところで、改善方法を見ていきましょう。
少しずつ克服してくださいね。
自分の本音を理解する(トレーニング)
まずは自分の本音を理解することです。
これには以下のようなトレーニングが必要ですよ。
- ノートを用意する
- あるテーマについて自分の意見を書き出す
- その意見が本音なのか考える
- 違う場合は、新たに本音を書いてみる
- 「意見」と「本音」の違いを理解する
これをできるだけ毎日続けてください。
人に合わせるのが癖になっている人ほど、自分自身の本音を見つけるまでには時間がかかるので、根気強く続けましょう。
*ちなみにこのトレーニングは「手書き」をおすすめします。
スマホでサッとやることもできるのですが、じっくり内省するためには手書きのほうが向いているからです。
毎日小さな目標を持ち、達成する習慣をつける
目標を持ち、達成する習慣もつけていきましょう。
目標は、以下のような小さなもので構いません。
- 5人に挨拶する
- 18:00までに仕事を終える
- 仕事が終わってからスポーツジムに行く
- 夜に映画を一本観る
- 22:00に寝る
まずは1つの目標から始めて、達成できるようになったら2つ、3つと増やしていきましょう。
ささいなものであっても、目標を達成すると自信になりますよ。
「自分のことは自分で決める」を徹底する
これもささいなことですが、「自分のことは自分で決める」を徹底しましょう。
「なに食べたい?」と聞かれたら、とりあえずでも「イタリアン」と言ってみる。
「どっちにする?」と聞かれたら、「Aのほうがいい」と答えてみることです。
人の顔色をうかがう必要はありません。
自分に関することなのですから、自由に、そして気楽に決断しましょう。
姿勢を改善する
自分を持つためには、姿勢を改善することも大切です。
猫背になっていませんか?
挙動不審な態度をしていないでしょうか?
人間の内面と姿勢には強い関係がありますよ。
TEDの「ボディランゲージが人を作る」で紹介されていましたが、仁王立ちのポーズを2分間するだけで、ストレスホルモンの「コルチゾール」の値が下がり、支配性ホルモンの「テストステロン」の値が上がるそうです。
つまり、力強いポーズを2分間するだけで、本当に力強くなれるということですね。
内面を変えるには、まず姿勢からです!
様々な人と接し、自分を浮き彫りにする
自分を持つためには、様々な人と接し、自分を浮き彫りにすることも重要ですよ。
これは「影響(刺激)を受けたほうがいい」と言っているのではありません。
たとえば人の話を聞いて、「それはちょっとどうかな…」と思ったことはありませんか?
違和感があるということは、そこに自分の考えがあるということです。
「違いを理解するために人と会う」
これを大切にしてください。
「自分がない」を克服した若手美容師のエピソード
さて、ここでぼくがテレビで観た、「自分がない」を克服した人のエピソードを紹介します。
プロフェッショナル仕事の流儀に、著名美容師の高木琢也さんが出演されていました。
そこに出てきた若手アシスタントは、スキルは申し分ないのに、「ここだけは!」というこだわりに欠けるため、なかなかスタイリストとしてデビューできなかったそうです。
失敗し、怒鳴られ、落ち込み、時に泣きながらも、誰よりも早く出社して、自分のこだわりを見つける努力をしました。
番組内ではそこで終わりましたが、後日、高木琢也さんのインスタグムを確認すると、彼は見事にスタイリストデビューを果たしたそうです。
「仕事と本気で向き合った時間」が彼を進化させ、強いこだわりを生んだのだと思います。
参考:プロフェッショナル仕事の流儀(高木琢也)
背筋を伸ばして前を向き、自信を持って!
「自分がない」は、少しずつ改善するしかありません。
今まで人に合わせて生きてきたのですから、ゆっくりと、着実に進化していきましょう。
まずは姿勢を改善して、前向きに。
自分の本音を探って、自分のことは自分で決める。
そうしているうちに「自分」というものが浮き彫りになりますよ!
*ナイーブな人の特徴も気になりませんか?
ミラクリから一言
「自分がない」と言われる人が自分に気づいたら、誰にも止められません。