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【面接に向けて転職理由の準備を】ネガティブな退職理由を前向きに変換する方法

転職先の面接を受ける前に、転職理由を準備しておきたいですよね。

「退職理由」は必ず聞かれるとは限りませんが、転職理由(志望動機)については面接官に必ず質問されるからです。

なぜ転職をするのか?

なぜこの会社で働きたいのか?

その答えが明確であるほど面接官から高く評価されますが、逆に曖昧な回答しかできなければ評価を落としてしまいます。

リクルートキャリアが行った調査によると、78%の企業が「その企業への熱意」を重視するのだとか。

面接までに転職理由を明確にしておき、意中の企業の内定を勝ち取りましょう。

今回は、面接の前に考えておきたい転職理由について解説しますね。

企業の採用担当者は「転職理由(志望動機)」を重視する

まずはどれくらいの企業が転職理由を重視するのか?

その現実を見て、転職理由の重要性を理解しましょう。

この点において、リクルートキャリアの「就職白書2015」がとても参考になります。

この調査は、採用を行った約1,100社、就職活動を行った学生約2,500人の回答を集計したものです。

「その企業への熱意」を重視する会社が78%

就職白書2015によると、企業が採用で重視するのは次のような項目になるようです。

企業が採用基準で重視する項目、学生が面接等でアピールする項目

引用元:就職白書2015(リクルートキャリア)

なんと「その企業への熱意」を重視する会社が78%もあるのに、応募者は30.8%の人しか重視していないようですね。

企業と応募者の間には約50%のギャップがありますので、この差が合否に関わると言っても過言ではないでしょう。

これはあくまでも新卒採用におけるデータですが、中途採用でも同様の傾向があるはずです。

転職理由は「本音と建前」をうまく使い分けること

転職面接に通過するためには、転職理由の「本音と建前」をうまく使い分けることが大切です。

もちろんウソはいけません。

作り話や誇張もいけません。

あくまでも本音をベースにしつつ、評価に関わりそうなネガティブな部分を前向きな言い方に変換することが大切です。

面接でそのまま伝えればOK!ポジティブな転職理由

次は、いよいよ転職理由を具体的にチェックしていきましょう。

まずは面接でそのまま伝えてもOKの転職理由から紹介しますね。

新しい仕事にチャレンジしたい

「新しい仕事にチャンレンジしたい」という転職理由は、そのまま伝えましょう。

前向きな転職であることが印象づけられますし、採用する側としても意欲を感じるからです。

経験不足を指摘される可能性はありますが、純粋な気持ちに勝るものはありません。

キャリアアップしたい

「キャリアアップしたい」という転職理由も、そのまま伝えてOKです。

プロとして、報酬(年収)やより良い労働環境を求めるのは当然。

「もっと成長したい」という貪欲な姿勢は評価ポイントになるでしょう。

(アルバイト・派遣社員から)正社員になりたい

「正社員になりたい」という転職理由も、そのまま伝えて大丈夫です。

今までがアルバイトや派遣社員、あるいは契約社員などの不安定な立場だったなら、安定した立場を求めるのは当然だからです。

「なぜ今までは正社員にならなかったんですか?」と質問される可能性がありますので、回答を用意しておきましょう。

前職が倒産してしまった

「前職が倒産してしまった」という転職理由も、そのまま伝えればOKです。

倒産やそれに伴うリストラについては、社員1人の力ではどうにもなりませんからね。

ただ、「業績回復に向けて努力したことはありますか?」と質問される可能性がありますので、回答を考えておきましょう。

言い換えたほうがいいネガティブな転職理由

それでは次に、言い換えたほうがいいネガティブな転職理由を紹介しますね。

たとえ本心であっても、それを言ってしまうと評価が下がるかもしれませんので、充分に注意してください。

言い換える際のポイントについては後述しますね。

会社の方針に不満があったから

「会社の方針に不満があった」という転職理由は、面接で言わないほうが良いです。

なぜなら面接官からすれば、「不満を感じたらすぐに辞めてしまうのでは?」という印象になるからです。

つまり忍耐力がない人、と思われてしまうということですね。

前職の社風に合わなかったから

「社風が合わなかった」という転職理由も、別の表現に言い換えましょう。

会社員である以上、その会社の風土に適応することが大切なのに、「合わない」といって辞めてしまうのは子供じみた行動に映るからです。

風通しが悪かったり、オーナーの力が強すぎたり、一般社員が評価されにくい企業もあるでしょうが、面接でそのような批判を展開すると評価を下げてしまいます。

前職は人間関係に問題があったから

「人間関係に問題があった」という転職理由も、別の表現に言い換えたほうが良いでしょう。

なぜなら人間関係のトラブルはどこの会社にもありますし、しがらみや派閥争いもあるからです。

前職の人間関係に対する不平不満を展開すると、「我慢強くない人」という印象になってしまいます。

今まさに人間関係に苦しんでいるなら、次の記事を参考にしてくださいね。

派閥争いを生き抜く方法については、次の記事で。

前職は残業・仕事量が多かったから

「残業・仕事量が多かった」という転職理由は、絶対に言わないでおきましょう。

なぜなら転職先の労働環境がどうであれ、採用担当者としてはハードワークをいとわない人のほうが好印象だからです。

いまどき「暇な会社がいいので」と言って採用される可能性はほとんどありません。

スキルアップのために勉強したい

「スキルアップのために勉強したい」という転職理由も、絶対に言わないでおきましょう。

この転職理由は一見前向きにも思えますが、実は大きな勘違いをしています。

それは「会社は学校ではない」ということ。

給料を支払っているのに「勉強させてください」と言われたら、その時点で結果をだすことを放棄しているように映ります。

精神疾患(うつ病など)になってしまった

「精神疾患になってしまった」という転職理由も、あまり言わないほうがいいでしょう。

聞かれたら正直に言う、くらいで良いと思います。

なぜならメンタルに不安を抱えている人を採用するのは、企業としてもリスクがあるからです。

ただ、持病を隠して採用されると入社後に迷惑をかける可能性がありますので、聞かれたときは正直に答えてください。

ネガティブな退職理由を前向きな転職理由に変換するポイント

退職理由と転職理由は大きく異なります。

退職理由は会社を辞めた過去のことなので愚痴のようなものになりがちですが、転職理由は未来のことですから基本的に前向きな内容になります。

ちなみに転職理由は面接官から必ず質問されますが、退職理由はそうとは限りません。

まずはこの違いを理解しておきましょう。

ネガティブな退職理由はそのまま伝えず、できるだけ前向きな転職理由に変換してください。

前職に対する不満は「目標」に言い換える

前職に対する不満がある場合は、それを「目標」に言い換えましょう。

目標はより具体的に、「ビジョン」と呼べるくらいまで明確にしてください。

たとえば次のような言い方です。

「前職では労働時間の長い人が評価されたので、転職後は生産性を重視しながら成果を出したい」

このような言い回しであれば、前職に対する不満が薄まり、前向きに感じてもらえるはずです。

給料や労働条件は「キャリアアップ」に言い換える

給料が安い、あるいは残業時間が多すぎるといった退職理由は、「キャリアアップ」に言い換えましょう。

転職の面接で給料や残業時間のことばかり質問するのは気が引けますよね。

ですから、次のような言い方で前向きさをアピールしてください。

「慣れた環境を飛び出してキャリアアップしたい」

人間関係の問題は「企業風土」に言い換える

人間関係にまつわる退職理由は、「企業風土」という言い方にしましょう。

回答例は次のとおり。

「前職はオーナー企業だったので、それとは真逆の風通しのよい企業で働いてみたい」

本当は「オーナー企業は息苦しかった」ということを匂わせているのに、その後に前向きな転職理由が続いているので、好印象になりますよね。

うまく濁すことも面接の大切なテクニックです。

やりたい仕事ができないは「チャレンジ」に言い換える

やりたい仕事ができなくて退職した人、もしくは上司に仕事を任せてもらえなかったような人は、それを「チャレンジ」に言い換えましょう。

回答例は次のとおり。

「前職では◯◯の仕事を任されていましたが、転職後はより責任のある仕事にチャレンジし、人の役に立ちたい」

あくまでも前職でもちゃんと仕事をしていて、その上で転職後はより責任のある仕事をしたいという内容ですね。

誠実な人柄が伝わってきます。

転職経験者たちは退職理由をどう言い換えたのか?

では、転職者たちは退職理由をどう言い換えたのでしょうか?

ここでは転職サービスが行った調査を紹介しますね。

この調査は、転職経験者100名に対して「退職理由の本音と建前」を質問し、それを集計したものです。

退職理由の本音は「経営者の考え方」「人間関係」など

リクナビNEXTの調査によると、転職理由の本音は次のようになるそうです。

退職理由の本音ランキング

  • 1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
  • 2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
  • 3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
  • 4位:給与が低かった(12%)
  • 5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
  • 6位:社長がワンマンだった(7%)
  • 7位:社風が合わなかった(6%)
  • 7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
  • 7位:キャリアアップしたかった(6%)
  • 10位:昇進・評価が不満だった(4%)

引用元:リクナビNEXT

「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)」や「労働時間・環境が不満だった(14%)」が上位にきていますね。

誰しも会社を辞めるときには大なり小なりの不満を持っているものですから、決して不思議ではありません。

退職理由の建前は「キャリアアップ」「経営状況」など

では、退職理由の建前はどうなのか。

つまり転職の面接のときはどう言い換えたのか、も気になりますよね。

同じ調査によると、転職理由の建前は次のようになるそうです。

退職理由のタテマエランキング

  • 1位:キャリアアップしたかった(38%)
  • 2位:仕事内容が面白くなかった(17%)
  • 3位:労働時間・環境が不満だった(11%)
  • 3位:会社の経営方針・経営状況が変化した(11%)
  • 5位:給与が低かった(7%)
  • 6位:雇用形態に満足できなかった(4%)
  • 6位:勤務地が遠かった(4%)
  • 6位:仕事に対する責任がなく物足りなかった(4%)
  • 9位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(2%)
  • 9位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(2%)

引用元:リクナビNEXT

やはり「キャリアアップ」などの前向きな理由に変換したり、「経営状況が変化した」というような自分の力ではどうしようもない現象に変換したようですね。

この変換が上手い人ほど、面接通過率は上がるでしょう。

「自分ならどんな人を採用するか?」という視点を持つこと

転職の面接で大切なことは、「自分ならどんな人を採用するか?」という視点を持つことです。

つまり人事部の採用担当者の気持ちになるということですね。

その視点がわからなければ、転職エージェントに教えてもらうのも良いでしょう。

転職会社は、面接のトレーニングを無料でしてくれるからです。

転職成功率ナンバーワンのリクナビNEXTに相談するのがおすすめです。

「転職に失敗する人」についても学んでおきましょう。

あわせて「転職に成功する人」についてもチェックし、明確なイメージを持ってください。

ミラクリから一言

自分なら、どんな人を採用するか?

トシノリ
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