メンタル

うつ病を克服した1年後の気持ちと体験談

 

ぼくは2013年にうつ病と診断されて会社を辞め、2014年からフリーランスとして独立しました。その後は順調に回復しましたが、「精神は壊れる可能性がある」ということをいつも認識して鬱対策をしています。克服してからちょうど一年が経ちましたので、いまの正直な気持ちと、うつ病で経験したことの体験談を綴っていきます。

他人事ではないうつ病

自分が鬱を経験をするまでは「メンタルが弱い人がなるもんだ!」ぐらいに思っていましたし、自分のことを「メンタルが強い方だ」とも考えていました。

 

しかし鬱になる原因は、仕事やプライベートなどのライフスタイルと関係する精神的ストレス、体の歪みが原因となる構造的ストレス、食事のバランスと関係する化学的ストレス、暑さや寒さが原因となる温度と湿度のストレスがあります。それに加えて、仕事が多忙仕事で大きなトラブルを抱えた人間関係運動不足睡眠不足などの理由で、精神は簡単に壊れてしまい、鬱症状が現れてしまいます。

 

ぼくがブログで体験談を公開することで、同じ鬱に苦しむ人の勇気になったり、回復・克服へのヒントになればうれしいです。本当は思い出したくないほど苦しい体験でしたが、それでも治療法や克服法のヒントになるのであれば、勇気を持って公開していきたいと考えています。

 

 

精神論で克服できないのが鬱

日本人はうつ病になった人に対しても、「努力不足」「怠けてる」などと言ってしまいますが、これは間違った接し方です。頑張りすぎたからこそ、燃え尽き症候群のような形でメンタルを病んでしまったわけですから、鬱に苦しんでいる人に対して精神論をぶつけるのは危険です。

 

精神論は反論がしにくいものですから、余計に追い詰めてしまいます。

 

そしてうつ病になる人は真面目というよりも、生真面目な人が多いため、上司や知人からメンタルの弱さを指摘されると「自分が弱いせいだ。強くならなきゃ!」と思い、結果として余計にメンタルを消耗したり、うつ症状が悪化することが多いのです。

 

精神的な強さよりも効果的な克服法とは?

自分の経験から理解したことは、うつ病の克服に必要な方法は、「ストレスに負けない強さ」ではなく、「ストレスを上手に逃がす方法を確立しておくこと」です。つまり精神を鍛えるよりも、ストレスを上手に逃がすライフスタイルを確立しておくことが大切です。

 

ただし、「お酒を飲んでと羽目をはずす」のような一時的なものではなく、日々の生活習慣の中に運動を取り入れたり、気持ちをリフレッシュできる方法を見出し、メンタルを健康に保つための方法です。うつ病の原因を改善することが一番の鬱対策なのです。

 

 

感情の抑圧と爆発

今までは「自分のことを一番知っているのは自分だ」と思い込んでいましたが、うつ病になった感じたことは「自分のことを理解していなかった」ということでした。精神が壊れてしまうほどのストレスを抱えていたとは、認識していなかったからです。

 

自分でも信じられないほど、感情を抑圧していました。

 

ぼくの具体的な鬱症状としては、会社が近づくだけで動悸が激しくなる、同僚と話すだけでも汗が止まらない、オフィスで働くだけで緊張して足が震えるなどのものがありました。結果的に仕事をすることもままならなくなり、会社を退職をしたのです。

 

休職という選択肢もありましたが、うつ病経験者に話を聞くと、仕事を休養することによってうつ病が回復したものの、職場復帰をしたら再発してしまう人が多かったため、まずは環境を変えることが大切だと感じたのです。

 

躁鬱症状をチェックする

ぼくは元々感情の浮き沈みが激しい性格です。

あるときには絶望するように落ち込み、とくに根拠のない不安や、恐怖に怯えることがある一方で、自分でも信じられないほど自信満々になり、ハイテンションになるときもあります。

 

いま考えてみれば「躁鬱症状」を持っているということであり、感情の起伏が鬱の原因になった可能性も高いのですが、これも自覚していませんでした。うつ病になった時期は、あるときには感情を抑圧して、またあるときには感情を爆発させていたのです。結果的にテンションの差が激しくなって精神が摩耗し、疲れきってしまったのでしょう。

 

自分の躁鬱症状を自覚して、早めの予防と対策をしておくべきでした。

 

 

感情を開放すること

うつ病を克服してから気づいたことは、やはり自分の感情を開放することが大切だということです。

 

今までは感情を抑圧していたからこそ、あるときに喜びや怒りという形で、一気に感情が爆発していました。しかしそれはメンタルが不安定という証拠でもあり、安定した心持ちでいるためには、いつも素直な自分でいることが大切です。

 

社会人になれば理不尽な仕事を頼まれたり、本当は嫌な気持ちを隠さなければいけないときもあるでしょう。それでも自分の本心と向き合って、感情を開放するための方法を考えておきたいです。いまは独立しており、フリーランスは会社組織的なストレスが無いところは、とてもありがたいですし、気に入っています。

 

素直な感情を表現する

素直な感情を表現することが、もっとも有効な鬱対策だと感じます。仕事をしているとそうはいかないこともあるかもしれませんし、人間関係を大切にするために我慢しなければいけないときもあるかもしれません。それでも自分の本心・本音と向き合って、素直な感情を表現することです。

 

それが不安であっても。

逆に期待であっても。

 

感情に素直に向き合っているときにはストレスが少ないものですが、抗おうとしているときはストレスの塊になりますから。

 

ネガティブな思考を前向きに

ネガティブ思考も鬱の原因になります。

何事もメリット・成功から考えるポジティブな人もいれば、まずはリスク・失敗から考えるネガティブな人もいるでしょう。後ろ向きな考え方はメンタルを蝕む要因となりますので、できるかぎり前向きに考える癖をつけたいところです。

 

うつ病であると診断を受けたときは、まず絶望してしまうかもしれません。それでも明るい面を見出して、できるだけ前向きに捉えていきましょう。ちなみにぼくは「うつ病を克服するには時間が必要だから、休養期間は好きなことをやろう」と考えました。

 

本を読み、運動をして、大好きなブログを書いて、疲れたら昼寝をする。仕事をしているときにはできなかったことにチャレンジして、できるだけ前向きな気持でいるように努めました。ただじっと体を休めていても、浮かんでくるのは絶望、不安、恐怖、悩みの種ですからね。

 

不安や怖れを受け入れる

うつ病になる人は生真面目ですから、不安や怖れを感じることが人よりも多いでしょう。しかも鬱の症状に苦しんでいるときには「前向きになろう」なんて言われても無理な話です。ぼくも同じでした。

 

不安や恐れを抱いてもいいのです。素直な感情に抗おうとせずに、まずは正面から受け止めてみると、不思議なぐらい気持ちが落ち着きます。最終的にはポジティブな考え方まで持っていきたいですが、不安を感じたとしても、その感情も大切にしましょう。

 

必ず乗り越えることができますから。

 

うつ病になると心配なことは、仕事を続けるのか?会社を辞めるのか?ということではないでしょうか。そして休養している人は、再就職できるのか?職場復帰は可能なのか?が気になるところ。休職明けに同じ会社に復帰することは勇気がいりますので、転職サービスで条件を検索しておくのも選択肢の一つですよ。

 

退職、転職の選択肢が増えるだけでも気持ちは楽になりますからね。

 

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ミラクリから一言

鬱は他人事ではありませんよ!

トシノリ
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