いま、無気力ですか?
これと言った理由もないのに、なぜか気力がなく、布団から出られない。
仕事に行きたくないし、人にも会いたくない。
この記事にたどりついたのは、おそらくそのような方、あるいはそれに近い方でしょう。
脅すわけではありませんが、無気力状態はうつ病などの初期症状の可能性もありますので、十分に注意してくださいね。
自力で改善できる可能性もありますが、精神疾患のレベルになると専門医の力を借りるのが一番。
この記事では、「無気力になる原因と対策」に加えて、「精神疾患の可能性」についても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
焦らなくても大丈夫なので、少しずつ元気になっていきましょう!
無気力とは?
無気力とは、進んで何かをしようとする意欲のないこと。
あるいは、これと言った理由もないのに脱力感に襲われるような状態のことです。
心のエネルギーが不足している状態
無気力をもっとシンプルな言い方にすると、「心のエネルギーが不足している状態」になります。
たとえば通常は美味しそうな料理を目にしたら、「食べたい!」という食欲が湧くと思いますが、何も感じない。
タイプの異性を見ても行動を起こそうという気にならず、仕事のやる気もなく、ベッドから起き上がる気力すらない。
そもそも「何もしたくない」という状態なので、外部要因で気持ちが前向きになることがないのです。
無気力状態になったら疑ったほうがいい精神疾患
無気力になったら、精神疾患の可能性も考慮してください。
「自分は大丈夫」と思わずに。
無気力状態は、以下のような病気の初期症状でもあるからです。
- 5月病
- 精神的な疲れ
- 燃え尽き症候群
- うつ病
- 新型うつ病
- 統合失調症
「5月病」のような誰もが陥るものならまだいいですが、燃え尽き症候群やうつ病などのレベルになると、治療が必要です。
自力でどうにかするのは困難なので、すぐに心療内科等で診察を受けましょう。
ぼくもうつ病になったときに無気力状態を経験しました
実はぼくも2013年にうつ病になり、無気力状態を経験しました。
まさに「自分は大丈夫」と過信し、初期症状を放置したのが原因です。
この経験からも言えますが、メンタル系の病は早く対処するに越したことはありません。
ですから、少しでもメンタルの異変を感じているなら、すぐに診察を受けてください。
過信や油断は禁物ですよ。
何もやる気がしない…無気力になる原因
では、なぜ無気力になるのでしょうか?
それには必ず原因があります。
代表的な原因をまとめてみました。
ストレスが溜まりすぎて、身体的・精神的に疲れている
まず考えられるのは、ストレスが溜まりすぎて、身体的・精神的に疲れていること。
多少のストレスなら我慢できても、それが蓄積されていくと、いつしか風船がパチンと割れるように気持ちが切れてしまいます。
とくに以下のような問題を抱えているときは、身体的・精神的に疲れるでしょう。
- 会社の人間関係がうまくいっていない
- ママ友との関係がギクシャクしている
- 夫婦仲が冷え切っている
- 仕事で失敗ばかりしている
- 担当業務でトラブル続き
- パワハラ・セクハラ・モラハラ
- 育児疲れ
- 残業続き
ストレスや疲れは、気づかないうちに心身を蝕んでいくものです。
完璧主義すぎて、些細なミスを許せない
完璧主義な性格(完璧主義者)も、無気力の原因になります。
目標が高すぎて、自分を褒めることができない。
些細な失敗を許せず、人のミスにも寛容になれない。
そんな理想と現実の矛盾に苦しむ、「認知的不協和」の状態です。
完璧主義者は1日に何度も自分を痛めつけるため、いつか気持ちの糸が切れてしまうでしょう。
人に流されすぎて、自分がわからなくなっている
人に流されすぎて自分がわからなくなるのも、無気力になる原因の1つです。
つまり、「自分がない」と言われるような状態ですね。
人に合わせることは、思っているよりも大変。
本当は「嫌だな…」と思っているのに、空気を読んで従うようなこともあるでしょう。
そんなことを続けているうちに、ストレスが心身を蝕んでいきます。
他人と自分を比較しすぎて、劣等感を抱いている
他人と自分を比較しすぎることも、無気力状態になる原因です。
そうすることによって、劣等感が強くなっていくからです。
とくに今はSNSが普及しているため、「幸せな人生」を見せられる機会がたくさんありますよね。
そこで自分よりも幸せそうな人や活躍している人を見て、自己嫌悪に陥る。
そのくり返しが、巨大なストレスになっていきます。
生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れも無気力の原因です。
以下のような状態になっていませんか?
- 生活が不規則(昼夜逆転など)
- 睡眠不足
- 偏食・不食
- 運動不足
- 体調不良(風邪など)
上記は、まさに精神疾患の原因でもあります。
たとえば睡眠不足のときにイライラしたようなことは誰でも経験があると思いますが、それが行き過ぎた状態ですね。
生活リズムが不規則にだったり、睡眠・食事・運動のいずれかが乱れたりすると、気分が落ち込みやすくなります。
少しずつ前向きに!無気力になったときの対策
では、無気力状態になったら、どう対処すればいいのでしょうか?
ぼくの経験も踏まえて解説していきますね。
いきなりやる気を出そうとか、頑張ろうとしなくて大丈夫なので、少しずつ前向きな自分を取り戻してください。
まずは何も考えずに休養する
無気力状態になったら、まずは何も考えずに休養してください。
生真面目な性格の人ほど、休むことに罪悪感があるでしょう。
サボっているんじゃないかとか、自分は無価値なんじゃないか、などと自分を責めると思います。
その気持ちはわかりますが、ひとまずその考えを横に置き、ゆっくり寝てください。
食べたいときに食べてください。
そして、動きたくなったときに、体を動かしてください。
どんな人にでも休養は必要なのですから。
無気力の中で小さな成功体験を積む
次に大切なのは、無気力の中で小さな成功体験を積むこと。
以下のような些細なことで構いません。
- トイレに行く
- カップラーメンを作る
- 簡単に掃除をする
- コンビニへ買い物に行く
- 友達に連絡してみる
「そんなの出来てあたりまえじゃないか」と思わないでください。
そんな小さなことをできる自分を褒めてあげられなかったからこそ、無気力になったのですから。
無気力のときは、どんなことでも自分を褒め、心に栄養を与えましょう。
夢や目標について考えてみる
ちょっとだけ気持ちが上向きになってきたら、夢や目標について考えてみてください。
いきなり壮大な目標を立てたり、無理やり夢を見つけようとする必要はありません。
布団の中でゆっくりすることなんてなかなか無いでしょうから、以下のようなことをぼんやり考えてみてください。
- 何をしている時がいちばん楽しいのか?
- 何がしたいのか?
- どんな人間になりたいのか?
- どんな人生を送れたら最高か?
- 成し遂げたいことはあるのか?
理想の姿が見えてきたら、少しずつ前向きになれますよ。
ただ、夢や目標が見えたからといって、またすぐにストイックになりすぎないように注意してくださいね。
生活リズムを見直す
無気力になったら、生活リズムを見直すことも大切です。
ちゃんと寝ていますか?
ちゃんと食事は摂れていますか?
運動していますか?
何かのバランスが崩れているようなら、この機会に改善しましょう。
もちろん、少しずつで大丈夫ですよ。
とくに睡眠とメンタルの関係性は深いので、ぜひ次の記事もチェックしてくださいね。
心療内科やメンタルクリニックで診察を受ける
もし精神疾患が疑われる場合は、すぐに心療内科かメンタルクリニックで診察を受けましょう。
精神疾患ではなくても、早めに診察を受けるに越したことはありません。
前述しましたが、ぼくは心身の異変を放置してしまったがゆえに、うつ病を発症しました。
メンタル系の病院に行くのは勇気がいるかもしれませんが、「カウンセリングに行く」くらいの気持ちで大丈夫ですよ。
以下の記事を参考に、信頼できる病院を見つけてくださいね。
学生の不登校の理由は「無気力でなんとなく」が1位
無気力状態は、年齢に関係なく陥る可能性があります。
その事実を示すデータを見つけました。
文部科学省が1,604名の学生を対象に行なった調査によると、不登校の理由は「無気力でなんとなく」が1位だったようです。
不登校の理由
- 無気力でなんとなく学校へ行かなかったため:43.6%
- 身体の調子が悪いと感じたり、ぼんやりとした不安があったため:42.9%
- いやがらせやいじめをする生徒の存在や友人との人間関係のため:40.6%
- 朝起きられないなど、生活リズムが乱れていたため:33.5%
- 勉強についていけなかったため:26.9%
- 学校に行かないことを悪く思わないため:25.1%
不登校の原因は、いじめや成績などの明確なものが上位なのかと思いきや、違うようですね。
環境や人間関係によるストレスが蓄積され、何かをきっかけにそれが爆発するのでしょう。
無気力に年齢は関係ない。
つまり、若いかどうかに関係なく、人間はストレスを溜めるといつか爆発するものなのです。
その事実がわかれば、メンタルケアにもっと意識が向くでしょう。
できることから少しずつで大丈夫!
無気力になったら、無理して頑張らなくても大丈夫ですよ。
無理やりやる気を出そうとすればするほど、空回りするものですから。
マイペースにできることをやり、エネルギーを蓄えていくこと。
好きなことにとことん没頭するのもいいでしょう。
決して焦らず、疲れた心に栄養を与えてあげてください。
ミラクリから一言
疲れたときこそ、マイペースが大事!