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【夫婦の会話がなくなる原因と対策】冷え切った夫婦仲を改善しよう

「夫婦の会話なんて、とっくの昔に無くなったよ…苦笑」

諦めたような表情でそう言う人をよく見かけます。

中には、「旦那(嫁)は子育てのパートナーでしかない」と言い切るような人も…。

永遠の愛を誓い合って結婚したはずなのに、なぜ夫婦の会話がなくなってしまうのでしょうか?

夫婦の会話がなくなる、いわゆる「仮面夫婦」になるのは、何かしらの原因があるはず。

会話の内容がつまらない、相手に興味を失っている、スキンシップの不足など。

今の夫婦関係から会話がなくなった原因を探り、時間をかけて夫婦仲を改善していきましょう。

今回は、夫婦の会話がなくなる原因と対策を紹介します。

会話のない、冷え切った夫婦関係とは?

まずは「会話がない」とはどういう状態を指すのか、それを明らかにしましょう。

冷え切った夫婦関係(仮面夫婦)は、次のような状態です。

  • 何を喋ったらいいかわからない
  • 第三者がいなければ会話にならない
  • 話をするのは子供・お金のことだけ
  • お互いのスケジュールを共有しない
  • 自宅でのコミュニケーションが皆無
  • 週末は別行動
  • SNSやブログのほうが多弁
  • 夜の夫婦生活(営み)がない
  • 寝室が別

もはや「同居している他人」のような状態ですね。

必要なことしか話さないようになったら、それは家族(夫婦)ではなく、ビジネスパートナーのようなものだと思います。

仮面夫婦の特徴は、次の記事で。

物理的な距離は近いのに、心の距離が遠い夫婦

「会話のない夫婦」をもう少し具体的にいうと、「物理的な距離は近いのに、心の距離が遠い夫婦」になるでしょう。

ひとつ屋根の下に住んでいながら、必要なこと以外は全く共有しない。

しかもその「必要なこと」には、お互いのスケジュールや世間話といったものは含まれていません。

独身の人からすると「なんで離婚しないの?」と不思議に思うでしょうが、子育てや住宅ローンのこと、世間体などを踏まえると、そう簡単にはいかないものです。

夫婦の会話がなくなる原因

では、なぜ夫婦の会話がなくなるのでしょうか?

主な原因をまとめてみました。

会話の内容がつまらない

夫婦の会話がなくなるのは、単純に会話の内容がつまらないのが原因かも。

「オチのない話」や「的を得ない話」は、友達であれば許せますが、長年聞かされるとうんざりするものです。

また、夫婦関係においては「一方的な話」も苦痛になるでしょう。

たとえば車に無関心の奥さんに対して、「トヨタの新車の◯◯のエンジンは…」などと話しても、退屈ですからね。

夫婦一緒に楽しめる会話ができているでしょうか?

そもそもパートナーに興味がない

夫婦の会話がなくなるのは、パートナーに興味を失っているのも原因かも。

男女の付き合いが長くなると、お互いに「飽き」が出てきますからね。

異性としての魅力を感じないようになったら、相手にこちらを向いてもらうために、積極的にコミュニケーションを取るようなことはなくなるでしょう。

悲しい話ではありますが、「マンネリ」は長い結婚生活における大きな課題です。

相手に不満があり、話したくない

相手に不満があるのも、夫婦の会話がなくなる原因です。

たとえば旦那さんが毎晩のように飲み歩いて散財するとか、奥さんが衝動買いをしまくるとか。

他にも夫が家事に非協力的だとか、嫁が何かと理由をつけて実家に帰ってしまうとか。

そういった慢性的な不満があるほど、夫婦の心の距離は離れていきます。

自分から話しかけるのを「負け」と思うようになったら、夫婦関係はかなり冷え切っていると言えるでしょう。

子育てに必死でそれどころではない

子育てに必死なときは、夫婦の会話が少なくなりがちです。

これはある意味、仕方のない面もあります。

とくに第一子を育てているときは、何もかもが手探りで、心配で、夜泣きに悩まされる日が続くでしょう。

そんな状態で「俺にもかまってくれ!」と言われたら、「私の苦労もわかってよ…」と返したくなるはず。

第二子以降は少し落ち着くはずですが、大変なのはかわりありません。

仕事や趣味のほうが大切

夫婦の会話がなくなるのは、夫婦関係よりも大切なものがあるからなのかも。

たとえば仕事が忙しいとか、打ち込んでいる趣味があるとかですね。

毎日が必死で、自宅に帰ったらバタンキューで寝てしまう。

そんな生活では、会話がなくなるのも無理はありません。

「仕事と私、どっちが大事なの?」という前時代的なセリフを言うわけにもいかないですからね。

生活のすれ違い

生活のすれ違いも、夫婦の会話がなくなる原因です。

ぼくは芸能人が離婚する際によく使われる「すれ違い」という言葉に違和感を持っていましたが、自分が結婚したらその意味がよくわかりました。

夫婦共働きの場合は、お互いの仕事の都合ですれ違うこともありますし、出張でしばらく顔を合わせないこともあります。

また、専業主婦家庭であっても、旦那の帰りが遅かったら、子育てで疲れ果てた奥さんは寝ているかも。

ひとつ屋根の下に住んでいたとしても、ライフスタイルがどうしても噛み合わない時期があるものです。

夫婦喧嘩や浮気をきっかけに、心の扉を閉じた

ある「事件」をきっかけに、夫婦の会話がなくなるケースもあります。

その事件とは、次のようなもの。

  • 夫婦喧嘩
  • 人格否定
  • 浮気(不倫)
  • 頼りない姿を見てしまった
  • 過去の嘘が発覚した
  • いざというときに助けてくれなかった

つまり夫婦喧嘩や浮気(不倫)をきっかけにパートナーに幻滅し、会話をする気が失せたということですね。

言うまでもありませんが、夫婦に限らず、人間関係で最も大切なのは「信頼」です。

その信頼がなくなったとき、人は「拒絶」のほうに向かってしまいます。

夫婦喧嘩をしたときは早めに対処しましょう。

不倫については次の記事で。

スキンシップの不足

これは「鶏が先か、卵が先か」の話ですが、会話のない夫婦はほぼ例外なくスキンシップがありません。

スキンシップがなくなるに連れて会話もなくなったのか、はたまたその逆か。

スキンシップとは、次のようなものです。

  • ふれあい
  • 手をつなぐ
  • キス
  • 夜の夫婦生活

円満な夫婦は、肉体的な距離が近いもの。

夜の夫婦生活の頻度を人に尋ねることはできませんが、円満な夫婦は「夜もあるんだろうなぁ」と邪推してしまうほど、スキンシップを大切にしています。

スキンシップと会話の頻度に相関性があるのは間違いありません。

意見できない事情がある(DV、モラハラなど)

夫婦の会話がないのは、その夫婦が特殊な関係にあるからなのかも。

つまり夫婦間でDV(家庭内暴力)やモラハラ(モラルハラスメント)が起こっているような場合ですね。

どちらかが強くて、どちらかが弱い関係であるため、弱いほうは意見ができない。

強いほうが求めたときだけ発言が許されるような雰囲気の中では、会話が減るのも無理はありません。

夫婦のモラハラについては、次の記事でも紹介していますよ。

夫婦の会話がなくなったときの対策

では、夫婦の会話がなくなったときは、どのように対処すれば良いのでしょうか?

できれば「会話が減っているかも?」くらいのときに対処するのが理想ですが、今からでも遅くはありません。

主な対策をまとめてみました。

「感謝の一言」からはじめる

夫婦の会話がなくなったら、会話を増やしたいですよね。

でも、いきなりペラペラ話すわけにもいかないでしょうから、そんなときは「感謝の一言」から始めましょう。

「いつもありがとう」とか、「今日のご飯、美味しいよ」とか、「カッコイイね」とか、何でも構いません。

感謝と、肯定と、称賛が入り混じっても構いません。

とにかく相手のことを大切に思っているのが表現できればOKです。

しばらく継続すれば、夫婦の心の距離は少しずつ縮まるでしょう。

共通の話題を見つける

夫婦の会話のきっかけが欲しいなら、共通の話題を見つけるのが1番です。

たとえば次のようなもの。

  • 趣味
  • 好きなテレビ番組
  • 時事ネタ(ニュースなど)
  • 子供の将来のこと
  • お互いの仕事のこと
  • 美味しかった飲食店

夫婦なのですから、お互いの趣味嗜好はある程度理解しているでしょう。

同居しているのですから、いつも見ているテレビ番組や好きなタレントもわかると思います。

そこに突破口を見出してください。

それが難しければ、子供のことや仕事のこと、美味しかった飲食店のことなどを話題にしましょう。

思い出話を語る

「もう話すことがないわ〜」とか、「話のネタがない」などと思っていませんか?

本当にそうでしょうか?

子供の頃の話や学生時代の話は、全部共有できていないはずです。

個人的な話で恐縮ですが、ぼくは本記事を書いている時点で結婚9年目ですが、未だに初めて聞く思い出話が尽きません。

ある日ふと思い出す話もあるでしょうし、なかなか言えなかった話もあるでしょう。

昔話は、その人の人となりを理解し、信頼関係を深めるために重要なものですから、これを機に臆せず披露してください。

一切の否定をやめる

夫婦の会話が生まれだしたら、一切の否定を止めましょう。

否定をされたほうは、コミュニケーションに対して消極的になるからです。

また、「その話、前も聞いた」とか、「んで、オチは?」のような高圧的な物言いもやめること。

前に聞いた話であっても相槌を打ち、要点があやふやな話でも辛抱強く聞く、できるだけ肯定することです。

コミュニケーションは、「聞く姿勢」から生まれます。

「夫婦2人だけの時間」を作る

夫婦の会話がなくなったときの対策として、「夫婦2人だけの時間」を作るのも効果的です。

1日1回、2人だけの時間を作り、その間はパパとママではなく、夫と妻でもなく、「男女」に戻ること。

そこで今日の出来事や些細な連絡事項を共有してください。

子育て中であっても、子供が寝たら2人の時間を作れるはず。

いくら忙しくても、早朝なら2人だけになれるはずです。

なかば強制的にコミュニケーションの時間を作ってください。

スキンシップを増やし、心の距離を縮める

夫婦の会話が減ったときの根本的な解決方法は、スキンシップを増やすことです。

触れ合ったり、手を繋いだり、キスをしたり、愛し合ったり。

これらのスキンシップは、夫婦の心の距離を縮めてくれます。

「今さら恥ずかしい…」という気持ちもわかりますが、それなら見つめ合うところから始めても構いません。

ぼくはスキンシップを増やしたことで、それまでが嘘のように仲良くなった夫婦を何組も知っています。

夜の夫婦生活を改善する方法は、次の記事で。

既婚者の4組に1組!仮面夫婦を自認している人は27%

世間には仮面夫婦がどれくらいいるのでしょうか?

冷え切った夫婦関係に悩んでいるのは、自分だけなのでしょうか?

どうやら、そんなことはないようです。

ここでは「NEWSポストセブン」が行った興味深いアンケートを紹介しますね。

20~40代の既婚者200人(男女各100人)に対して、「自分たち夫婦は仮面夫婦だと思う?」と聞いたところ、次のような回答が得られたそうです。

【自分たち夫婦は仮面夫婦だと思う?】

・とてもそう思う 10%

・どちらかといえばそう思う 17%

つまり3割近い人が「仮面夫婦」と自覚していることに…。

これは思いのほか高い印象だ。

特に年齢が上がると「仮面夫婦」率は上がるようで、20~30代では23.5%だったのに対し、40代では29.5%に上る。

引用元:NEWSポストセブン

なんと27%もの人が仮面夫婦を自認しているのだとか。

割合にすると、およそ4組に1組の夫婦がすでに冷え切っているようですね。

これを多いと見るか、少ないと見るかは意見が分かれるでしょうが、個人的には周囲で見聞きする現実とほぼ一致しているように思います。

夫婦関係は子供にも影響するようですから、気をつけたいですね。

どれだけ忙しくても、夫婦の時間は必ず作れる

どれだけ忙しくても、夫婦の時間は必ず作れます。

「時間は作るものだ」とよく言われますが、本当にそのとおりですね。

本当にやる気があったら、つまり本気で夫婦仲を改善したければ、何よりも家庭を優先するはず。

生活のすれ違いが続いているなら、すれ違わないように調整するはずです。

「時間がない」と思っているなら、それは本気じゃないのかもしれません。

ぜひ円満な夫婦関係を築いてください!

ミラクリから一言

夫婦が円満なら、たいていのことは乗り切れる。

トシノリ
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