「仕事に行きたくない」と思ったとき、どのように対処すれば良いのでしょうか?
心と身体は「行きたくない」と思っているのに、頭では「会社を休んじゃだめだ」と考えるのは、義務感と責任感が強い人にありがちな傾向ですよね。
その考え方自体はめちゃくちゃ大切ですが、一方で我慢できないほどの辛さにおそわれたときは、思い切って休む、または環境を変えることも大切だと思います。
辛くてしょうがないときは、根本的な考え方から見直してみましょう。
うつ病のときに初めて感じた「仕事に行きたくない」
ぼくにも会社から逃げ出したくなった経験があります。
その時期は仕事が嫌で、人間関係が苦しくて…。
仕事のミスが続き、人間関係を含めて全てがグチャグチャになってしまったのです。
ストレスを溜めていることは自覚していましたが、「なんとか挽回しよう」としか考えておらず、対策は何もしませんでした。
そして、人と会話するだけで汗が吹き出す状態になってから、はじめて行った病院で告げられたのはうつ病であること。
それからしばらくは、吐き気・不眠などのうつ症状や対人恐怖症に苦しむことになりました。
月曜日どころか、毎日会社から逃げ出したかった
うつ症状がひどくなってからは、とにかく最悪でした。
この記事を書いている時点で3年が経過していますが、思い出したくないほど辛かったです。
サラリーマンには、日曜日の夜に憂鬱になる「サザエさん症候群(サザエさん病)」が多いと言われますが、当時のぼくは月曜日どころか、毎日会社から逃げ出したかった。
ちょっとしたストレス解消ではどうしようもないくらい「仕事に行きたくない病」が悪化していたのです。
どうやってやる気をだそうか、モチベーションを上げようか、悪戦苦闘していました。
辛い現状から解放されたかった
鬱病の影響もあり、その時期はネガティブに考えることしかできませんでした。
自分のキャリアに明るい未来はなく、会社のみんなから嫌われていると思っていたのです。
現状を打破するような対策は何も思いつかず、そもそも考える気力すらなく、ただひたすら毎日が憂鬱。
「仕事を辞めて解放されたい……」の一心でした。
退職のときに悩んだポイントは、以下の記事にまとめています。
最終的には会社を辞めて、療養してからフリーランスになるわけですが、辛い状況を打破するためにどんなことを考えたのか。
大切なポイントが5つあったように思います。
「仕事に行きたくない病」から抜け出す5つの考え方
「仕事に行きたくない病」は本当に厄介ですよね。
月曜日の通勤電車が苦痛でしょうがないときは、以下5つのことを見直してみてください。
1.人との比較をやめる
たとえば仕事のミスが続いたとき、劣等感が生まれると思います。
上司から厳しく叱責され、同僚たちには笑われる、そんな状況かもしれません。
でも、よく考えたら、劣等感は人との比較から生まれていることがわかるはず。
- 優秀社員の田中くんに比べて、結果をだせていない
- 営業マンの佐藤さんよりも、成績がわるい
- 同期の小林くんは出世したのに、自分は平社員
人と比較すればするだけ、ショッキングな材料はいくらでも見つかっちゃいますよね。
でも、人との比較はボーナスの金額に影響するものの、それ以外には無関係です。
「今日はまた◯◯ができなかった…」と嘆くよりも、「◯◯と◯◯の仕事ができた」と考えて自尊心を育んでいきましょう。
誰からも褒めてもらえないのだとしたら、自分で褒めてあげればいいのです。
誰からも褒めてもらえず、ダメ出しが続いたときは、折れないように自分を褒めてあげる。時間通りに起きた、納期に間に合った、ちゃんと食事ができた、苦手なあの人に挨拶できた、特別なことじゃなくても、日常に合格点はたくさんある。たった一回のミスで全てを帳消しにしなくていいのだ。
— 小林敏徳 (@enrique5581) July 8, 2016
2.出世・キャリア・お金・人間関係などから一番大切なものを見直す
「仕事に行きたくない病」になるほど自暴自棄になり、大切なものを見失いますよね。
ただ漠然と会社が嫌だと思っていても、また明日になれば行かなきゃいけない……そんな毎日は苦痛だと思います。
自分にとっていちばん大切なものとは、何なのでしょうか?
- 出世
- キャリア
- お金
- 人間関係(誰と働くか?)
- 仕事内容
- スキル(経験)
上記の中から大切なものを複数ピックアップしてしまうと、思考がこんがらがってしまいますよ。
1個だけ、たった1個だけで良いんです。
本当に大切なものがわかれば、優先順位がハッキリします。
優先順位がハッキリすれば、やるべきことが見えてきますよね。
3.「ちゃんと休むこと」は甘えではなく、労働者の権利
生真面目な人ほどそうだと思いますが、実は「ちゃんと休むこと」のほうが大変なんですよね。
逆に言うと、我慢して働くほうが簡単。
ちゃんと休むためには、日頃から仕事を整理し、スケジュール通りに進めておく必要がありますし、有給休暇の期間はメンバーに迷惑をかけるでしょう。
「休めるような職場の空気ではない」としても、休むことは労働者の権利として認められているんです。
給料を度外視してでも会社に尽くす「丁稚奉公(でっちぼうこう)」のような考え方が日本社会では賞賛されがちですし、残業の多さを競う風潮があるかもしれませんが、実は体調管理のほうが大切ですよね。
我慢できなくてしょうがない状況であれば、勇気を持って休む選択をしましょう。
4.人の期待に応える前に、自分の願望を叶えること
仕事は自分以外の誰かが関わっているものですから、自分勝手には進められませんよね。
とくに会社員なら、以下のような毎日だと思います。
- 上司の指示通りに動く
- 同僚の要求に応える
- 部下の希望を実現する
- クライアントの願望を形にする
人の期待に応える、または期待以上の成果をだすのは大切です。
でも、あまりにも人の期待を意識しすぎると、知らない間に精神的なプレッシャーを抱え込むことになりますよね。
人の期待に応えるためには、まず自分の願望を叶えること。
これは決してエゴイストだとか、独りよがりではありません。
自分が満たされているからこそ、人の期待に応えようという余裕が生まれるのです。
5.現状を変えるタイミングだと捉える
精神的に追い詰められるくらい「仕事に行きたくない」と思っているなら、現状を変えるタイミングなのかもしれません。
何年も勤めてきた会社であれば、仕事内容に飽きたのかもしれませんし、会社での未来を思い描けなくなっているのかも。
または、転職したての会社であれば、想像していた環境と違ったのかも。
仕事のキャリアがずっと上り調子なら言うことはありませんが、誰しもうまくいかない時期があるものです。
そんなときは、思い切って環境を変えてみるのがおすすめですよ。
だって、同じ環境にいるのに、考え方だけを変えるのってほぼ不可能じゃないですか?
「苦手なAさんのことを明日から好きになろう」と思っても難しいですが、利害が及ばないところまで離れたときなら、「Aさんにも感謝してる」と言えますよね。
転職は「年収が下がる」「うまくいくとは限らない」といったネガティブなところばかり注目されますが、リスクを恐れていては辛い現状から抜け出せません。
イヤイヤ通勤電車に乗る毎日から脱出するためには、環境を変えることがもっとも効率的だと思います。
仕事に行きたくなくて悩んでいるなら、以下の記事を参考にしてくださいね。
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ぼく自身も3回転職しましたが、やっぱり会社を移る前は不安ですよね。
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