大人が「夢なんかほとんど叶わないよ」と言うと、「夢を持つことは大事だ!」「子供に現実を教えてどうする!」「お前の失敗を他人に押し付けるな!」「子供の将来を潰す気か!」という意見が必ず見られます。
でも「夢は叶うよ」と大人が子供に教えれば教えるほど、長い目で見た時に逆に子供の夢をつぶすと思うんですよね。そしてそれは「足元(現実)だけを見ろ!」という教えともまた違います。
「現実的に目標を追え!」ってことなんですよ。
そのためには、学校教育で生々しい社会の現実を教えておくことがすごく大事だと思うんです。
学校で教えられること
ふわっとした12個の格言:社会に出たらほとんど役に立たない
*勉強の知識とは別のお話です。
- 夢は叶う
- 努力は報われる
- やりたいことをやるべきだ
- 誰かが見てくれている
- 世の中は平等だ
- 継続することが大事だ
- 人脈が大事だ
- これからは「個」の時代だ
- 見た目ではなく、中身が重要だ
- お金じゃない
- 学歴は関係ない
- やる気があれば何でもできる
記憶をたどりながら考えてみたけど、おおよそこんな感じかな?
(他にも思いついた人、教えてね。。)
これらの言葉は聞こえはいいし、希望を持てる言葉なんだけど、実際に社会に出てからはほとんど役に立たないです。聞こえのいい言葉なんて「現実的に目標を追う」ことには何の役にも立たないんですよねぇ。
ふわっとした期待を持ち、夢を持てば持つほど現実に直面した時に挫折したり、諦めるようになる。でも「現実はそういうもんだ」という認識があれば、前向きになれる確率は高くなるんですよね。
そう思いませんか??
学校で教えて欲しかった社会の現実
生々しい12個の現実:社会に出てから役に立つ
夢は叶う
夢はほとんど叶わないよ。
本田圭佑選手やイチロー選手の卒業文集がよく取り上げられるけど、あんなの同級生もみんな書いてたハズでしょ? そして同学年の子たちも皆書いてたハズでしょ? でも叶ったのはあの人たちだけなんだよ。
そんな何十万分の一の確率でしか無いことが、電波に乗って何度も数千万人に届けられるから「夢は叶うんだ!」と錯覚するわけ。
でも、夢をもう少し噛み砕いた「目標」は大事だよ。
目標は人生を豊かにするよ!
努力は報われる
努力はほとんど報われないよ。
まず「努力」と認識している時点で大したエネルギーは発揮できないし、周囲にいる人が努力を褒め称えてくれても、結果を評価する人からすれば努力なんて加味してくれないから。
壮大な目標であればあるほど、20回に1回程度の小さな努力が報われれば良い方だよ。
「努力」よりも「夢中」になれることを探しておくべきだよ!
やりたいことをやるべきだ
世の中には「やりたいこと」をやった結果、食えない人がいっぱいいるんだよ。
運良く表面的にカリスマ扱いされても、実は食えてなくて裏で水商売などのバイトしてる人も沢山いる。
いい? 食えなきゃやりたいこともできないんだよ。
よっぽど家が金持ちで仕送りしてくれるとか、多額の貯金があって数年は無収入でも生きていけるとか、そんな環境でもなければ「やりたいこと」と「食うための仕事」は両立させた方がいいよ。
そして「やりたいこと」があるとすれば、それはすごく幸運なことなんだよ!
誰かが見てくれている
社会に出たら価値の無い人には見向きもしてくれないよ。
たまたま勤めている会社の取引関係にあるとか、そんな事情で振り向いてくれる人もいるけど、会社の看板が無くなったら無視されるよ。
そして他人は自分のことになんて一切興味が無い。
人に振り向いてもらうには、相手への大きなメリットを提供できるか、新しい価値を提供できるか、超おもしろいとか、何かしら相手が得するような人であること。
他人は自分を見ていないことを前提に、相手に振り向いてもらうための戦略を考えるべきだよ!
世の中は平等だ
世の中は不公平だよ。
生まれた家によって学歴が決まり、就職先が決まり、年収が決まることが多いんだからね。
それ以外の一般家庭に生まれたとしても、会社に入れば自分より成果を上げていない人が「◯◯部長のお気に入り」という理由だけでバンバン出世するよ。社長の息子は、どんなに能力がなくても社長になって高収入なんだよ。
不公平を前提として、自分を限りなく公平に扱ってくれる環境を選ぶべきだね!
継続することが大事だ
ただ継続してもすごい無意味だよ。
「ぼくはコレを10年やってきました!」と言っても、内容がクソなら「あ、そうなん。」で終了だからね。
結果、プロセス、手段、手法、ゴールの設定など、全てにおいて検証と改善を重ねながら継続した人が勝つんだよ。いや、正確には勝つ確率が高くなるんだよ。
「評価も金もいらない。ただ好きだからやり続けたいんだ」なら全然OKだけどね!
人脈が大事だ
人脈は確かに大事だよ。
でもその意味を履き違えた結果として「できるだけ多くの人とつながりたい」と考える人が増えるんだけど、人脈に数は必要なくて「質」が大事なんだ。
言うならば「今から助けてくれ!」と連絡したらすぐに飛んできてくれる人、逆に「今から来てくれ!」と言われれば、条件やお金なんてそっちのけでその人のために尽くしたいと思える人、それが本当の人脈だ。
名刺の数、Facebookの友達の数、LINEの登録件数なんて人脈でもなんでもないからね!
これからは「個」の時代だ
いつまでも仕事は「チーム」でするもので、一人で食っていけるわけじゃないよ。
インターネットやデバイスの進化によって仕事が効率化され、昔よりも個人で仕事ができるケースが増えたというだけだよ。
個人に高い専門性が求められるようになったのは事実だけど、それよりもチームになった時にうまく機能するための「協調性」や「先読みする力」の方が大事。逆にコレがなければ、いくら専門性が高くてもチームには入れない。
性格が良く、人を味方にできる能力が大事だよ!
見た目ではなく、中身が重要だ
見た目は超大事だよ!
イケメン・美女はそれだけで得するし、ブサイクは損する。
ブサイクがちょっと面白いことを言ったぐらいでは小波も立たないけど、イケメン・美女がちょいスベリぐらいのことを言ったらウケるんだよ。企業の面接だって、そこそこの実力でも見た目が良い方が合格しやすいよ。
もちろん、それで性格も良ければ言うことなし!
お金じゃない
世の中はお金だ、ただし「ツール」として。
ビジネスでも100万円を一回しか賭けられない人と、1,000万円を10回賭けられる人なら後者の方が有利なのは当たり前だし、9割の人が投資で損するのは、残り1割の人の保有資産が圧倒的に多いからだ。
最低限食べるためにもお金はいる。
ただしそれは「幸せの絶対基準」ではないから「お金がないから不幸だ!」みたいに言う人とは距離を置こう。
お金は目標を達成するためのツールだ!
学歴は関係ない
学歴は関係あるよ。
ただし、ほとんどの仕事においては学問は関係しない。
少なくとも有名な企業で働きたいと思うのならば、初対面での判断基準は学歴しか無いし、多数の応募者から採用するには合理的な判断基準になる。
就職初期にできるだけ多くの選択肢を持ちたいのであれば、有名な大学に行くべきだし、「とりあえず就職できるところに入って、そっから這い上がってやる!」と思うのなら学歴は必要ない。
キャリアについて学生の時にはイメージ出来ないかもしれないけど、選択肢を広げたいのなら勉強はしておくべきだよ!
やる気があれば何でもできる
全力でぶつかってもできないことはあるんだよ。
「何でもできる!」と言う人は、今まで挫折しらずで成功しまくってきたスーパーマンか、本気で何かにぶつかったことが無く、負けた経験が無い人だね。
人間には向き不向き、そして能力があるから、どれだけやる気を出してもできないことはある。負けることだって本当にたくさんあるよ。
だからこそ自分にとって適切なフィールドを見定めて、適切な方法で積み重ねることが大事なんだよ!
これ、もっと早めに知りたかったなぁ・・・。
皆さんはどう考えますか??
そんじゃーね!
ミラクリから一言
これ学生の時に教えて欲しかったよ、センセイ!