「人生はお金が全てではない」とは言え、生きてゆくためにはお金が必要ですよね。
ときには給与明細を見て将来に不安を感じたり、貯金残高の増減が心配になることもあるでしょう。
ぼくも今までの人生で何度もお金の不安と闘ってきました。
とくに無職だったときと、うつ病で仕事を辞め、突然無収入になったときは、お金の心配ばかりしていました。
そんなトラウマを払拭するため、今回は銀行員の友人に「お金が無い人の特徴」を聞いてみることに。
お金が無い、またはお金が貯まらない人には、どのような特徴があるのでしょうか?
銀行員の友人に「お金が無い人の特徴」を聞いてみた
ある日、急に思い立って銀行員の友人に会うことに。
彼が大手銀行で働いているのは知っていましたが、そこまで深く仕事の話をしたことはありませんでした。
でも、よく考えると、お金にまつわることを知りたければ、銀行マンに聞くのが一番ですよね。
彼らは毎日お金と向き合い、お金がある人、無い人と話をしているのですから。
なぜお金について勉強しようと思ったのかというと、あるトラウマがあったからです。
無収入でお金に困った時期のトラウマを払拭したかった
ぼくにはお金に対するトラウマがありました。
以下のような時期にお金に苦労したからです。
- 無職だったとき
- うつ病で会社を辞め、無収入になったとき
- フリーランスになり、お金を稼げなかったとき
今までの人生において、仕事が見つからず、フラフラしていた無職の時期が2回あります。
あと、うつ病で会社を辞め、突然無収入になったのが1回。
フリーランスになり、お金を稼げなかった時期は1回ですが、期間は1年半ほどありました。
今までの人生で培ったお金に対する深い傷…というかトラウマを払拭したかったのです。
そのためには「お金が無い人の特徴」を知り、その逆の行動をするのが一番。
ではでは、銀行員の友人に聞いたお金が無い人の特徴を紹介していきますね。
お金が無い人、貯まらない人が持つ12の特徴
自己啓発書やお金系のサイトでは、「お金持ちになるにはお金に好かれるべき」とか、「靴・カバンが汚い人は貧乏」といった、にわかに信じがたいことが語られています。
たしかにそういった真理も存在するのでしょうが、もう少し具体的なポイントを知りたいですよね。
「お金が無い人、貯まらない人の特徴」は、全部で12個もありました。
収入と支出を把握していない
お金が無い人ほど、収入と支出を把握していないそうです。
実際、銀行員の友人のところにローンを申し込みに来る人は、家計簿をつけている確率が低いのだとか。
収入と支出を把握しなければ、生活費をいくらでやりくりすれば良いのかわかりませんし、節約と貯金の目標も立てられません。
まずは1ヶ月間家計簿をつけて、以下を把握するところから始めましょう。
- 収入(給料)
- 支出(出費)
- 収支
- 貯金
お金に対して楽天的で無計画
お金に対して「なんとかなるでしょ」という感覚を持っている楽天的な人も、金欠になる可能性が高いようです。
つまり「ざっくりとした感覚でお金を使っている人」ですね。
家計簿も預金残高も把握していないのですから、思いっきりお金を使えるとは思います。
ですが、ふと気づいたとき、「給料日までの生活費が足りない」とか、「今月の引き落とし金額が大変なことに」という事態になるでしょう。
ストレス耐性がなく、すぐに「ご褒美」をあげる
お金使いが荒い人は、すぐに自分に「ご褒美」をあげる習慣があるのだとか。
ストレス耐性が無く、過剰な達成感を抱きやすい人とも言えるでしょうか。
大変だったプロジェクトが終了したとき、予想以上の成果を出したときにご褒美をあげるならまだしも、お金が無い人の「ご褒美」のハードルは恐ろしく低いようです。
- 時間通りに起床できたから、高級レストランへ
- プレゼンがうまくいったから、ブランド物の化粧品を
- ボーナスが入ったから、ビジネスクラスで海外旅行へ
- 月曜日にちゃんと出社できたから、お気に入りのカフェで一人飯
面白いですよね。
自分を褒めてあげるのは大切ですが、それが行き過ぎると単なる浪費になりかねません。
身の丈に合わない出費を続けていると、お金なんかすぐに無くなってしまいます。
貯金の目標がない
お金が貯まらない人は、「貯金したいなぁ」と言いながら、具体的な目標を立てないそうです。
銀行員の友人が融資を断ったある人は、「本気をだせば貯金できる」が口癖だったそうですが、また3ヶ月後に融資を申し込みに来たのだとか。
「決意だけで人は変われない」と言いますが、「決意だけでお金は貯まらない」と言い換えることもできますよね。
貯金するためには、具体的な目標を立て、コツコツ節約していくのが大切ですから。
ギャンブル、宝くじが大好き
お金が無い人は、パチンコ、スロット、競馬、競艇などのギャンブルが大好きだそうです。
「胴元が勝つようにできている」と言われるギャンブルにハマると、あっと言う間に散財しますよね。
ここで「私はギャンブルをしないから大丈夫」と思ったかもしれませんが、実は宝くじも立派なギャンブルですよ。
なぜなら、宝くじの当選確率は信じられないくらい低いからです。
- 1等:2,000万分の1
- 1等の前後賞:1,000万分の1
- 1等の組違い賞:10万503分の1
- 2等:100万分の1
「1等・3億円」という夢は壮大ですが、実は起業で大成功するほうがずっと確率は高いでしょう。
だって、1等に当選する確率は、東京都の全人口に対して1人当たるか、当たらないかなのですから。
たばこ、お酒、夜遊びをやめられない
因果関係は定かではありませんが、銀行員の友人のところに融資を申し込みに来る人は、決まってたばことお酒をたしなむそうです。
たばこは今や1箱500円弱。
お酒は缶ビールなら200円程度ですが、飲みに行けば5,000円〜10,000円はかかるでしょう。
さらにキャバクラやクラブといった夜の街が大好きなら、1晩で2〜3万円、多い人なら10〜20万円程度かかることも珍しくありません。
嗜好品をたしなむ程度ならストレス解消になりますが、依存状態になるとお金を失う原因になりますよ。
禁煙を考えているなら、以下の記事を参考にしてくださいね。
禁酒については、以下の記事にヒントがあるかも。
さぁ、お金が無い人、貯まらない人の特徴はまだまだありますよ。
少額の節約に熱心になるあまり、時間を無駄にしている
節約に熱心なのは良いことですが、少額のために時間を無駄にするのは本末転倒です。
たとえば10円安い食材を買うために、1〜2時間もスーパーを転々とするようなことですね。
20円安い食パンを買うことに必死になったり、100gあたり20円安いお肉を買うために車で出かけるくらいなら、家計にとってインパクトの大きいコストを節約しましょう。
たとえば以下のようなものです。
- 家賃(住宅ローンの返済)
- 水道代・電気代・ガス代(光熱費)
- 食費
- 外食費
- 電話代
- 保険料
- 駐車場代
- 自家用車の維持費
- たばこ・お酒の費用
- 旅行費用・交際費
上記のコストを見直せば、月2〜3万円はかるく節約できるでしょう。
安いスーパーを探すことを否定的に表現してしまいましたが、もちろん食費の節約意識も大切ですよ。
安物買いの銭失い
安いからといって不要なものを買いすぎて、金欠状態になる人のことを「安物買いの銭失い」と表現します。
銀行員の友人のもとにお金の相談に来る人は、このような金銭感覚の人が多いようです。
つまり「欲しいから買う」ではなく、「安いから買う」ような人ですね。
大手百貨店の「セール」が本当にお得なのかは、キチンと調べなければわかりません。
スーパーの「激安大特価」が通常時と比べて本当に安いのかも、ちゃんと調べなければわかりません。
「値下げ」「セール」といった広告に心が踊ってしまう人は、不要なものを買っていないか今一度見直してみましょう。
おごり癖、ぜいたく癖がある
お金が無い人、貯まらない人には、おごり癖やぜいたく癖があるそうです。
後輩や友だちに気前よく奢るのは良いことですが、お財布と相談していないなら、それは単なる見栄っ張りですよね。
また、先ほどの「ご褒美」のように、何かと理由をつけて以下のような贅沢をする人も注意が必要です。
- 一般車両よりもグリーン車
- エコノミークラスよりもビジネスクラス
- 国産車よりも外車
- 一般品よりも限定品
- 大衆居酒屋よりも料亭
- 量産品よりもブランド品
- ビジネスホテルよりも高級ホテル
贅沢は、一度体験したらもっと欲しくなる麻薬のようなものです。
極上の世界に足を踏み入れる前に、財政状況をよく確認しましょう。
見栄っ張りで、ケチをバカにしている
「気前がいい」も、一歩間違えると「見栄っ張り」に。
見栄っ張りで、倹約家を「ケチ」だとバカにしている人も、お金に困る確率が高いようです。
「教師びんびん物語」で有名な俳優の野村宏伸さんが、「しくじり先生」に出演されたとき、見栄っ張りな性格が災いして、友人たちに総額1億円を貸したと話していました。
野村宏伸さん自身も家庭が崩壊するほどお金に困っていたそうですが、「ケチ」だと思われることを恐れて、取り立てをすることも、返済を催促することも無かったそうです。
今では当時の傲慢さを反省し、俳優としてイチから頑張っておられます。
驚きのエピソードですが、決して他人事ではありません。
クレジットカードを利用せず、現金払いにこだわる
「いつもニコニコ現金払い」をモットーにしている人もいますよね。
昔ながらの商売人、高齢者、クレジットカードを持ったことがない人が該当すると思います。
現金払いは素晴らしいですが、クレジットカードの便利さも知ってほしい。
だって今すぐ物を買えたり、食事ができるのに、実際の支払いは1ヶ月半〜2ヶ月後にできるのですから。
しかも、利用金額に応じてマイルやポイントが貯まりますので、長期的な節約にもつながりますよ。
使い過ぎは禁物ですが、家計節約にクレジットカードは必要不可欠です。
いつかリターンのある投資よりも、消費と浪費が多い
銀行員の友人のところに相談に来る人たちは、「お金の使い方」にも特徴があるそうです。
それは、いつかリターンのある投資よりも、消費や浪費の比率が多いのだとか。
消費、浪費、投資の違いを以下にまとめてみました。
- 消費:(金・物・労力などを)使ってなくすこと
- 浪費:金銭・物・精力などをむだに使うこと
- 投資:将来の利益のために多額の金銭を投入すること
消費や浪費は自分の快楽だけに留まるお金の使い方ですが、投資は人のためになったり、将来的に自分に返ってくるもの。
たとえば以下のようなものが挙げられます。
- 読書のために本を買う
- スキルを獲得するためにセミナーに参加する
- 美容・知識の習得などの自己投資
- 取引先・同僚たちとの食事
- お世話になった人たちへの贈り物
とくに経営者に多いですが、「お金の使い方がうまい」と言われる人たちは上記を中心にお金を使います。
その一方で、自分の欲求を満たすためだけの消費や浪費は、できるだけ節約しているのです。
さて、ここまで紹介してきた特徴がいくつ当てはまったでしょうか?
経済的な不安の解決は、まず生活習慣の改善から
浪費は、もはや癖ですよね。
ぼく自身がそうですから、よくわかります。
お金に苦労した時期を乗り越えた今でも、何かの拍子に散財しそうになるのをグッとこらえていますから。
無駄遣いをガマンできるのは、家族の存在もありますが、できるだけお金を使わない生活にシフトしたからです。
煙草をやめ、酒をやめ、「おつきあい」の飲み会にも参加しなくなりました。
衝動にまかせていた衣類やアクセサリーの購入もやめ、お金の使い方に自分なりの基準ができたように思います。
「決意」だけでは、節約も、貯金もできません。
まずは生活習慣の改善から始め、「お金が増える環境」を少しずつ作っていきましょう。
ミラクリから一言
節約は「収入が増える」ことと同義です。