「酒を飲めない人は人生損してる」
「お酒を飲めない奴に面白いやつはいない」
そんな格言を聞いたことはありませんか?
お酒はそれぞれで楽しむものですが、お酒を飲まない、もしくは飲めない人たちに対して、飲酒を強要するような発言がはびこっているようです。
「飲めないからお前はダメなんだ」みたいに言われると嫌な気分になりますよね。
無理をして体を壊してしまっては元も子もありませんので、お酒はくれぐれもマイペースに。
今回は、ぼくが禁酒して良かったことを紹介します。
後半で世間一般の飲酒率なども紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
お酒にまつわる名言・格言はたくさんある
お酒にまつわる名言や格言はたくさんありますよね。
次のような言葉を聞いたことはないでしょうか?
- 一緒にお酒を飲めば、仲良くなれる
- お酒は最高の社交ツール
- お酒は百薬の長
- お酒があれば、ストレスが溜まらない
- 酒を飲むのは時間の無駄、飲まないのは人生の無駄
- 酒の中に真理あり(エラスムス)
- 酒は人間を映し出す鏡である(アルカイオス)
他にも「酒が人間をダメにするんじゃない。人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ」という、故・立川談志さんの名言もあります。
言い方が違ったとしても、似たようなことを言われた経験があるかもしれません。
なかには完全な決めつけも
お酒にまつわる名言のなかには、「完全な決めつけ」と呼べるものもあります。
とくに次のようなものは、もはや「偏見」と言っていいかもしれません。
- 酒を飲めない人は人生損してる
- しらふの人は心を開いていない
- お酒を飲めない奴に面白いやつはいない
おそらくそれまでの経験から導き出した格言なのでしょうが、決めつけに過ぎませんよね。
あるいは「酒呑みたちのポジショントーク」とも言えるでしょう。
ぼくがお酒をやめたきっかけ
次に、ちょっと個人的な経験を紹介しますね。
実はぼくはほとんどお酒を飲みません。
以前まではよく飲みにも出かけていましたし、それほど頻繁ではなかったものの、晩酌もしていました。
ですが、今では年に2〜3回、ワインやビールをかるく口にする程度です。
ぼくがお酒を止めたきっかけは、妻の出産とぼく自身のうつ病でした。
妻が出産するタイミングで生活習慣を見直した
妻が第一子を出産するタイミングで、自分の健康について改めて考えるようになりました。
健康でいるためには、しっかりと健康管理をすること。
健康を害する危険性のある生活習慣は、やめることにしました。
うつ病の回復&再発防止のため
あと、2013年にうつ病を患ったことも禁酒のきっかけになりました。
ぼくの場合、飲酒量はそこまで多くありませんでしたが、アルコールによって気分が高揚したり、逆に落ち込んだりするのは、うつ病の大敵だと思ったからです。
メンタルの病になったことをきっかけに、お酒を止めることにしました。
ぼくがうつ病になった原因については、こちらの記事でもまとめていますよ。
メリットがたくさん!禁酒して良かったこと
それでは次に、禁酒して良かったことを紹介していきますね。
結論からいうと、お酒を止めるメリットは大きいと思います。
眠りが深くなった
禁酒をしたら、ぐっすり眠れるようになりました。
やはりアルコールを飲んだときは、脳が覚醒し、血行が良くなり、気分も高揚しますので、ぐっすり寝られないんですよね。
「寝酒」をする人もいますが、ぼくは体質的にお酒を飲んだときは眠りが浅くなりました。
睡眠の重要性について知りたい方は、次の記事も参考にしてくださいね。
人間関係が整理された
お酒を止めたら、人間関係が整理されました。
お酒が好きな人ならわかると思いますが、夜の街によく出かけていると、次のような知り合いができると思います。
- 飲み屋で会うだけの知り合い
- ただの飲み友達
- 飲み会だけで会う、取引関係のない知人
- お酒好きな友人
いわゆる「飲み友達」ですね。
とくに重要な話をするわけではないのに、なぜか楽しい。
利害関係がないからこそ、安心してバカ話ができる間柄です。
お酒をやめたら、そのような人たちと会うことがなくなり、もっと身近な人のために時間を割けるようになりました。
たばこも一緒に止められた
お酒を止めたら、たばこも一緒に止められました。
禁酒と禁煙は無関係のように思えますが、実は関係が深いんですよね。
なぜなら居酒屋やバーで吸うたばこは格別に美味しいからです。
でも、飲みに行かなくなったことでたばこを欲する機会も減り、無事に禁煙できました。
禁煙については、次の記事でもまとめていますよ。
二日酔い、体調不良がなくなった
お酒を飲まなくなったことで、体調管理が楽になりました。
飲み過ぎで二日酔いになったり、風邪を引くこともありますからね。
ストレス解消のために飲んだお酒で、余計にストレスが溜まってしまう。
体のためにアルコールを適量飲んだはずが、余計に体調を崩してしまうのはよくあることです。
1日の疲れが取れないのは、お酒のせいかも。
体臭・口臭が軽減された
これは妻や友人から言われたことですが、禁酒したことで体臭と口臭が軽減されました。
やはり日常的にお酒を飲んでいると、どこからともなくアルコールの香りがしますからね。
ぼくの場合はたばこも吸っていたので、余計に臭いがキツかったのだと思います。
「臭い人」は、家族や同僚から敬遠されてしまいます…。
仕事の作業効率が上がった
お酒を止めたことで体調が良くなり、仕事の作業効率が上がりました。
以前までは飲んだ翌日の午前中はぼちぼち仕事をして、午後からエンジンがかかるような感じでしたが、今では朝イチからエンジン全開です。
作業効率が上がったことで、当然ながら収益性も上がりました。
「おつきあい」で飲みに行くことが無くなった
禁酒の最大のメリットは、時間を節約できたことです。
つまり「おつきあい」で飲み会に参加するようなことがなくなり、空いた時間を他のことに使えるようになった、ということですね。
これは思いのほか大きかったです。
飲み会は最低でも3時間、二次会などにくり出すと5〜6時間はかかりますからね。
移動や体調不良の期間も含めると、かかる時間は計り知れません。
今では飲み会に参加したとしても、ソフトドリンクにしています。
お金を節約できた
お酒を止めたら、お金を節約できました。
参考までに、具体的な飲酒コストをまとめてみますね。
- 飲み会:1回あたり5,000円〜10,000円
- 二次会:1回あたり10,000円〜20,000円
- 家飲み:月々5,000円
人によって増減はあると思いますが、ぼくの場合はこんな感じでした。
ですから、最低でも月々30,000円くらいは節約できたと思います。
お金が無いときに誘われた飲み会の断り方については、次の記事を参考にしてくださいね。
禁酒のデメリットは「お酒の失敗談」をネタにできなくなったことだけ
禁酒はメリットばかりですが、デメリットはあるのでしょうか?
よ〜く考えてみましたが、思い当たったのは1つだけです。
それは「お酒の失敗談」をネタにできなくなったこと。
つまり「こないだ酔っ払いすぎてやらかしちゃいまして…」みたいなエピソードがなくなった、ということですね。
でも、当然ながら飲酒の失敗談なんて、無ければ無いで問題はありません…笑
「お酒を飲まない人」はすでに多数派
「酒を飲めない人は人生損してる」のように決めつけられて、嫌な思いをしている人もいるでしょう。
「お酒を飲めない奴に面白いやつはいない」と言われて、腹が立っている人もいるでしょう。
でも、ご安心ください。
すでに「お酒を飲まない人」は多数派なのですから。
週3日以上お酒を飲む男性は40%以下
ここで厚生労働省が行った飲酒習慣にまつわる調査を紹介しますね。
この調査によると、週3日以上、1回1合以上のお酒を飲む男性は次のような割合だそうです。
飲酒習慣者の年次推移(男性)
- 平成13年:53.3%
- 平成14年:49.0%
- 平成15年:42.9%
- 平成16年:38.2%
- 平成17年:36.7%
飲酒習慣者の割合は年々下がり、平成17年には36.7%に。
現在はもっと下がっているかもしれません。
つまり70%近い人がお酒を飲まない、もしくは「たしなむ程度」ということですね。
週3日以上お酒を飲む女性は10%以下
次も同じく厚生労働省の調査から。
週3日以上、1回1合以上のお酒を飲む女性は次のような割合だそうです。
飲酒習慣者の年次推移(女性)
- 平成13年:9.1%
- 平成14年:8.5%
- 平成15年:9.3%
- 平成16年:7.1%
- 平成17年:7.3%
女性の飲酒習慣者は10%を切っていますね。
ただ、立ち飲み屋のようなところでお酒を楽しむ女性も増えているようですから、適度には飲酒をしているのでしょう。
いずれにしても、もはや「酒飲み」のほうがマイノリティー(少数派)なのは間違いありません。
ですから、飲酒を強要されたとしても自信を持って断りましょう。
嗜好品を楽しむためのポイント
最後に、嗜好品を楽しむためのポイントを紹介しますね。
お酒やたばこやコーヒーなどの嗜好品は、自分自身が楽しむのが一番です。
それが嫌いな人に強要しないこと
嗜好品が嫌いな人に強要するのはやめましょう。
たとえば酒飲みの世界で言われる「しらふの人は心を開いていない」のような言葉は、暗に飲酒を強要していますよね。
お酒を飲まない人はダメなんだ、一人前ではないんだ、劣っているんだという印象を与えてしまいます。
たとえ悪気がないセリフだったとしても、お酒を飲めない人は気にしているものですよ。
飲ん兵衛、下戸、断酒した人など、それぞれを尊重すること
飲ん兵衛、大酒飲み、アルコール依存の人、下戸、断酒した人、禁酒中の人。
それぞれを尊重することも大切です。
体調を気遣って「休肝日」をすすめる程度ならいいですが、飲酒を否定したり、お酒飲めないことを揶揄するのはやめましょう。
基本的には本人の自由なのですから。
ミラクリから一言
飲んでも、飲まなくても、楽しいのがいちばん!