Twitter、Facebook、Instagram、Google+、LINE、Snapchatなど…
SNSは統廃合されるどころか、次々に新しいサービスが登場しますよね。
新しくアカウントを作り、その世界観に刺激を受けるのもつかの間、徐々に予想もしなかったストレスが生まれてきます。
その原因の多くは、SNSの人間関係。
SNSを使うのは結局人間ですから、そこに如実な人間関係が生まれるのも無理はありません。
新しい出会いがある一方で、しがらみや派閥、嫉妬や嫌がらせなどもあるでしょう。
SNSの人間関係に悩んだときは、どのように対処すれば良いのでしょうか?
SNSの人間関係に疲れる原因
SNSの人間関係に疲れるのはなぜなのでしょうか?
主な原因をまとめてみました。
- しがらみがある
- 仕事関係者とつながっている
- 苦手な人・嫌いな人がいる
- 知人のフォロワー数と比べて嫉妬する
- リア充な友人が羨ましい
- 特定のアカウントから嫌がらせをされている
- ストーカーのような人がいる
- 「内輪ノリ」に巻き込まれるのがしんどい
- メッセージ・コメント・リプライの応酬
- 知人に悪口(批判コメント)を書かれた
しがらみや嫉妬に苦しむ場合もあるでしょうし、フォロワーの多い人になると嫌がらせや批判コメントに悩む場合もあるでしょう。
仲間外れにされたような感覚を覚えたり、人間不信になる人もいるかもしれません。
いずれにしても、SNSの人間関係のストレスは予想以上に深刻です。
SNSの人間関係に悩んだときの対処法
では、SNSの人間関係に悩んだときはどうすれば良いのでしょうか?
主なポイントをまとめてみました。
フォローしている人、友達を見直す(断捨離)
SNSの人間関係に悩むのは、つながりを必要以上に作ってしまったとき。
ですから、フォローしている人や友達を見直してみましょう。
いわゆる人間関係の断捨離ですね。
投稿を読み飛ばしている人をリムーブし、苦手な人を友達から外す(アンフレンド)こと。
リムーブやアンフレンドをしたことによって逆恨みされる可能性もありますが、そんな悩みは一瞬です。
快適なタイムラインを手に入れるためには致し方ないことですから、割り切りましょう。
つながりを必要最小限にする
断捨離くらいでは人間関係のストレスから解放されない人は、つながりを最小限にしてください。
ぼくの知人には、Twitterのフォローが数人、Facebookの友達も数人という人がいます。
「友だちが多い=影響力がある」とされがちなSNSの世界において逆行しているように思えますが、彼らがSNSを使う目的は明確です。
彼らにとってのSNSは、親しい友人と連絡を取るための単なるツールでしかない。
それ以上でもそれ以下でもありません。
つながりを必要最小限にできたら、本当に大切な人は誰か、大切なことは何かが見えてきます。
苦手な人、嫌がらせをしてくる人はブロックする
SNSの人間関係に悩んだときは、苦手な人や嫌がらせをしてくる人をブロックするのも有効です。
誰かを遮断することに抵抗のある人もいるでしょうが、ストレスフリーでSNSを使っている人は、むしろ躊躇なくブロックしているようです。
リアルな人間関係をブロックするのは難しいですが、SNSにはその仕組みがある。
ですから、ストレスの原因になる人に対して我慢をする必要はありません。
「好きな人や尊敬できる人とだけ付き合う」というのも1つの考え方なのですから。
相手にブロックがバレたくないなら、ミュートをする
SNSの人間関係が苦しくなったときは、ミュートをするのも効果的です。
ブロックという機能を使ってしまうと、ブロックをされた人がした人のタイムラインを見たり、コメントをすることができなくなるため、「ブロックされたんだ…」ということが相手にもバレてしまいます。
ところがミュートはバレません。
あくまでもこちら側にミュートをした人の投稿が表示されなくなるだけで、向こう側はいつも通りだからです。
ブロックをしたことによって逆恨みされたり、別アカウントで追いかけ回される可能性もありますので、トラブルを回避したい人にはミュートがおすすめです。
スマホ・タブレットからSNSアプリを削除する
SNSの人間関係に悩んだときは、スマホ・タブレットからSNSアプリを削除するのもおすすめです。
アプリを削除してしまえば、必然的にSNSを見る回数が減り、煩わしい人間関係からも解放されるからです。
人間関係に悩むのは、たいてい人の投稿を見すぎているか、誰かと誰かの仲よさげなやり取りを目撃して孤独感を抱いているときですよね。
ですから見なければいいのです。
誰と誰が仲が良くて、誰が自分のことを嫌っているのか。
誰が急激にフォロワーを増やしていて、誰が仕事を成功させているのか。
それを知らなければ、ストレスは溜まりません。
SNSアプリを削除することで不便になる人は、「プッシュ通知を切る」だけでもストレスが軽減されますよ。
一定期間、ネットから離れる(ネット断食)
SNSの人間関係に疲れたら、思い切ってネットから離れるのもおすすめです。
いわゆるネット断食ですね。
会社の人間関係に嫌気が差したときも、有給休暇を取って旅行に出かけたらリフレッシュされますよね。
それと同じで、ネットの世界のストレスにメンタルを侵されたら、ネットから距離を置きましょう。
出かけるときはスマホを置いていき、タブレットもかばんの中に仕舞っておいてください。
たかだか数日ネットから離れたからと言って流行に遅れるわけではありませんし、自分が発信しなくても社会に1ミリも影響しません。
自意識過剰から解放されてください。
SNSを退会する
SNSの人間関係に疲れたときは、勇気を出してSNSを退会するのも選択肢の1つです。
大切なのはリアルな人生であって、ネットの世界ではない。
それも1つの考え方です。
SNSをやめることで不便になるかもしれませんし、孤独を感じるかもしれません。
ですが、現代には連絡手段が無数にありますから、やり方を変えればいいだけです。
SNSの人間関係が切れても、リアルな世界に家族や友人がいるはず。
まずは目の前の人を大切にしてください。
気持ちに余裕ができたときに、また「ツール」としてSNSを始めるときがくるかもしれません。
その他、SNS疲れの対処法は次の記事でも紹介しています。
深刻化するSNS疲れ!77%の人が1日2回以上もSNSにアクセス
SNSが普及するに連れて、「SNS疲れ」という言葉が聞かれるようになりました。
Facebookが誕生したアメリカでは、露骨な人間関係に嫌気が差した人たちの「Facebook離れ」が加速しているという話もあります。
それくらいSNS疲れは深刻化していますが、消費者庁が2016年に行った次の調査結果を見て、そうなる原因がわかりました。
あなたはSNSのサイトやアプリにどのくらいの頻度でアクセスしていますか。
- 1日に10回以上:24.2%
- 1日に5〜9回:23.3%
- 1日に2〜4回:29.6%
- 1日に1回:10.0%
- 2〜3日に1回:6.2%
- 1週間に1回:4.8%
- 2週間に1回:1.2%
- 月に1回:0.6%
- それ以下・ほとんど利用していない:0.2%
引用元:消費者庁
なんと1日2回以上、SNSにアクセスする人が合計77.1%もいるそうです。
「1日に10回以上」という人が24.2%なのも驚きですね。
これだけSNSの利用頻度が高ければ、人間関係の問題が生まれたり、メンタルが疲弊するのは必然なのかもしれません。
SNSのストレスが非定型うつ病につながる場合も
SNSのストレスが、非定型うつ病につながる場合もあります。
非定型うつ病とは、別名「新型うつ病」とも呼ばれる若年性のうつ病のこと。
一般的なうつ病(メランコリー親和型)は、発症すると気持ちが沈んでしまいますが、非定型うつ病はストレスのかかるときだけ気持ちが沈み、楽しいときは元気になる特徴があります。
そんな非定型うつ病は、SNSの人間関係が原因で発症することもあるようです。
大学生など若い患者さんを診ていると、もともと成績が優秀で挫折を知らない人が多い。
不意のストレスに対する適応力がない人が目立ちます。
非常に対人関係に敏感なのも特徴です。
SNSで自分だけグループに入れてもらえないといった相談もあります。
(*杏林大学病院精神神経科・渡邊衡一郎医師、東京女子医科大学東医療センター精神科・山田和男教授より)
引用元:AERA
若年層に人気のSNSが、若年性のうつ病の原因になるのは皮肉なことですね。
今までうつ病は、中高年(40代〜50代)の生真面目な人がなる精神疾患だとされてきましたが、現代では必ずしもそうとは言いきれません。
人間関係のストレスが原因でうつ病になったときの対処法は、次の記事で。
インターネット上にあるストレスから、自分の身を守ろう
インターネットはたしかに便利ですが、同時に強いストレスも存在します。
リアルでは言えないことが文章にできたり、家族の前では見せられない人格を披露でき、それが「いいね!」や「フォロワー」につながるのは快感かもしれません。
でも、あくまでも大切なのは日常ではないでしょうか?
希薄な人間関係に悩む必要はありません。
人間不信になるまでネットに没頭する必要もありません。
ネット上にあるストレスから身を守る術を身につけていきましょう。
TwitterとFacebookに疲れたときは、次の記事も参考にしてくださいね。
ミラクリから一言
さぁ仕事! 仕事!