ぼくは2013年にうつ病を発症し、会社を退職しました。
うつ病になったのは、自分が鬱になるとは想像もしていなかったこと、または対策を怠ったことが一番の原因ですが、それ以前に性格的な要因もあったように思います。
周囲のうつ病経験者を見ても、「私は大丈夫」と思っている人のほうが、精神を病む可能性が高いようです。
今回紹介するうつ病になりやすい人の性格的な共通点が当てはまるなら、ぜひ早めに対策してくださいね。
うつ病になる可能性は誰にでもありますから。
うつ病になりやすい人の性格には共通点がある
うつ病になりやすい人の性格には、いくつかの共通点があります。
このブログにコメントを寄せてくださるうつ病経験者の方々にも、同じ共通点が見受けられました。
仕事の忙しさ、人間関係の悩み、SNS上のトラブルなど、今はいろんなストレスを抱えやすい時代ですよね。
なのに、「鬱とは無関係」と決めつけて、ストレス対策を怠りがちです。
以下で紹介する「うつ病になりやすい性格の共通点」に該当する場合は、意識的に対策してくださいね。
うつ病になりやすい人の性格・8つの共通点
それでは、うつ病になりやすい人の性格的な共通点を紹介します。
全部で8つありますので、1つずつ解説していきますね。
1.生真面目
生真面目な性格の人は、うつ病になるリスクがあります。
生真面目とは、とにかく仕事熱心で、自分が決めた目標を達成しようとする意識が強い人のこと。
「真面目(まじめ)」よりも高い意識を持っており、ときに「ストイック」と言われるような人でしょうか。
生真面目な人は、外的ストレスがなかったとしても、「今日の仕事はイマイチだった…」などと自分を責め、ストレスを自ら生み出してしまいます。
また、遊びを「怠惰」だと決めつけ、息抜きすることを知りません。
几帳面、生真面目、完璧主義、一生懸命、これらの性格には良い面もありますが、ストレスを溜めやすい側面があることも理解しましょう。
2.自意識過剰で周囲の目が気になる
いつも誰かに見られているような意識を持ち、被害妄想をしてしまう人にも、うつ病のリスクがあります。
自意識過剰であることには、良い面もあります。
人目を意識することで、ファッションや美容に力をいれれば、自分を高めることに。
ただし、メンタルの調子が悪くなると、いつも誰かに見られている、誰かに悪口を言われているという被害妄想に襲われてしまいます。
ぼくのように対人恐怖症を併発すると、被害妄想はとくに深刻ですよ。
3.責任感・義務感が人一倍強い
責任感、義務感が人一倍強い人は、それだけで自分を追い詰めてしまいます。
高い目標を持つことは、人間的な成長を促し、仕事の成果をだすために必要なことですが、一方で自分にストレスをかけ続けることにもなります。
リーダーを任される人、上司の人、目標達成意識の強い人は、とくに注意してストレス対策をしてください。
また、「〜しなければならない」という口癖を、「〜したい」に変えるだけでも、背中にのしかかる義務感が軽くなりますよ。
周囲の期待に応えようとしすぎず、マイペースに働くことを心がけましょう。
4.感情表現が上手にできない
言いたいことが言えず、感情を押し殺してしまうタイプも注意が必要です。
一般的に「いい人」と言われる人は、「私が我慢すれば大丈夫」と考えがち。
素直な感情を伝えず、相手に合わせることが多いと思います。
たしかに周囲を優先させれば、物事がスムーズに進むことも多いでしょうが、ストレスが蓄積するのも事実ですよね。
怒る、喜ぶ、悲しむ、泣く、ときには激しく恨む。
人とケンカする必要はありませんが、そのときの素直な感情を表現することは大切ですよ。
5.自己責任の意識が強い
自己責任の意識が強い人とは、「人のせい」にできないタイプのことです。
何事も自己責任として考えられるのは素晴らしい資質ですし、リーダーに必要なことでもあります。
しかし、本当の原因は他にあるのに、何でも自分で背負い込んでしまうとストレスが溜まりますよね。
自己責任の意識が強い人は、きっと会社組織で重宝され、仲間からの信頼も厚いでしょう。
でも、ときにはあえて原因を明確にすることも大切ですよ。
ここまでは、ぼくが感じるうつ病になりやすい人の性格的な共通点を紹介してきましたが、次は専門家が研究している気質を見ていきましょう。
精神科医学から見た鬱病になりやすい人の気質
精神科医学の研究によると、鬱病になりやすい人には3つの気質があるようです。
6.循環気質
循環気質とは、とても元気でハイテンションなときと、極端に物静かなときがはっきりわかれているタイプのこと。
オンとオフの差が激しさが悪化すると、躁鬱状態になってしまいます。
社交的で親しみやすい人が、ときに激しく人を攻撃する… そんな多面的な気質を持っている人はうつ病に注意しましょう。
気分の浮き沈みが激しい躁鬱状態は、他人からは多重人格に見えるかもしれませんが、実は精神疾患の一種なのです。
7.メランコリー親和型気質
メランコリー親和型気質とは、常識、モラル、正義をいつも意識し、他人との関係をうまく築こうとするタイプのこと。
「理想的な人」になるために、常にストイックに行動し、一方で人にも厳しく接します。
他人に厳しい人は、自分がどう思われているのかを気にする傾向にあるため、知らない間に精神的ストレスを溜め込んでしまいます。
その気持ちは痛いほどわかりますが、人にはできるだけ寛容に接するようにしてくださいね。
また、人間関係のトラブルがあるなら、早めに対処しましょう。
8.執着気質
執着気質とは、前述した「生真面目」に似たタイプのこと。
仕事熱心、几帳面、完璧主義、正直、誠実、凝り性などの特徴があります。
目の前のことを突き詰めるあまり、仕事中は軽い興奮状態になり、帰宅するとガクッと静かに。
この感情の落差が、少しずつ精神を摩耗させるのです。
「ほどほど」を意識して、ときにはゆっくり休養することも覚えてくださいね。
鬱病になりやすい人が心がけたい精神とは?
ここまで紹介してきた鬱病になりやすい人の性格は、総じて「真面目で責任感が強い人」と言えそうですよね。
性格を変えるのは無理だと思うかもしれませんが、少しずつなら変われます!
ぼくもうつ病を患ってからは、以下のような精神でいることを心がけました。
いい加減・楽観的・ポジティブ・息抜き
鬱病になりやすい人が心がけたい精神は、以下のようなものです。
- 程よい状態で生きる「いい加減」
- ”なんとかなるさ”という「楽観的」な考え方
- 明るい面に目を向ける「ポジティブ」
- ストレスを上手に逃がす「息抜き」
「これができれば苦労しない…」と思うかもしれませんが、時間をかけたら性格は必ず改善できます。
1日の中に趣味の時間を確保する、思い詰めそうになったら「まぁいっか」と唱えてみる、集中できない日は早めに退社する。
小さな行動の変化の積み重ねが、心に大きな変化をもたらすんです。
今回紹介した性格・気質に該当する人は、ぜひ早め早めに対策してくださいね。
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ミラクリから一言
鬱病対策は、早めが効果的です。