マイナス思考に陥ると、気分が落ち込みますよね。
「私みたいな人間にできるはずがない…。」
「前も失敗したから、明日のプレゼンも絶対に失敗する…。」
そう考えれば考えるほど、深みにハマっていくでしょう。
マイナス思考を改善することはできるのでしょうか?
後ろ向きに考えてしまうのは、思考の癖。
この癖を良いほうに改善できれば、プラス思考になれますよ。
というわけで今回は、マイナス思考の人の特徴と、否定的な考え方を克服する方法について解説しますね。
マイナス思考とは?
マイナス思考とは、物事を否定的にとらえる考え方のこと。
私なんてダメだ… どうせ失敗する… 成功するはずがない…など。
悪い方向に考えてしまう思考パターンです。
プラス思考のほうがストレスは少ない
「プラス思考になれたらいいのに…」
そう考えたことはありませんか?
マイナス思考になると、どうしてもストレスが溜まりますからね。
不安、心配、恐怖などを少しずつ手放し、前向きな人間になっていきましょう。
マイナス思考は精神的な病気(うつ病など)の原因になる
マイナス思考は、精神的な病気の原因になりえますよ。
後ろ向きに考えすぎると、気分が落ち込みます。
そんな状態が長く続いたり、気分のアップダウンが激しくなると、うつ病などの精神疾患を発症する可能性があるのです。
単なる性格の問題だと高をくくらずに、早めに対処してくださいね。
マイナス思考の人の10の特徴
では、マイナス思考の人とは、具体的にどんな人なのでしょうか?
ここでは、その特徴を紹介しますね。
理想が高すぎる
マイナス思考の人は、理想が高すぎる傾向があります。
それにとらわれるあまり、期待よりも恐怖のほうが大きくなるのです。
たとえば「プレゼンを大成功させて、大きな注文を獲得して、社内ナンバーワンになる」という理想を持っていたとします。
そこへ到達するために必要なのは資料作成などの準備ですが、結果だけにとらわれてしまう。
その思考パターンが失敗を誘発し、またネガティブになってしまうのです。
自分に自信がない
マイナス思考の人は、自分に自信がありません。
「自分は絶対に大丈夫だ」という自信がないから、後ろ向きに考えてしまうのです。
「成功体験や根拠がなきゃ、自信なんか持てないよ…。」
そう考えている人は多いですが、それではなかなか自信は育まれませんよ。
自信のある人は、今この瞬間にそう思い込んでいるからです。
ありのままの自分を受け入れられない
マイナス思考の人は、ありのままの自分を受け入れることができていません。
ありのままの自分とは、以下の全てです。
- 理想・今の現実
- できること・できないこと
- 得意なこと・苦手なこと
- 好きな人・嫌いな人
- 過去の成功・失敗
理想はあっても、「今の現実」を受け入れられなければ鬱憤がたまってしまう。
できることがあっても、「できないこと」を認められないせいでストレスを溜めてしまう。
そんな悪循環に陥っています。
常識や固定概念でがんじがらめ
マイナス思考の人は、常識や固定概念でがんじがらめになっています。
以下のような口癖がありませんか?
- ◯◯とはかくあるべき
- ◯◯するべき
- ◯◯しなければならない
- ◯◯が絶対に正しい
何事にも「こうあるべき」という固定概念があるため、そこから外れたことは全て「失敗」になります。
人よりも失敗経験が多いような気がするのは、そのためですよ。
論理や根拠に頼りすぎる
マイナス思考の人は、論理や根拠に頼りすぎるところもあります。
論理で理解できなければ、行動できない。
根拠がなければ、踏み出せない。
たとえば転職のように、絶対的な正解のない選択を迫られると、途端に尻込みするでしょう。
挑戦(チャレンジ)というものは、「とりあえずやってみよう」から始まるものですから。
直感的に行動できない
マイナス思考の人は、直感的に行動できません。
論理や根拠を何よりも重要視するのですから、当然といえば当然ですね。
「楽しそう!」というノリだけで動き出すことができない。
「これイケるかも!?」という直感を得ても、すぐに論理に切り替えて鎮火してしまう。
行動力がないので、なかなか運にも恵まれません。
人に頼るのが苦手
マイナス思考の人は、人に頼るのが苦手。
「自分なんかが頼み事をしても聞いてもらえるはずがない」と、なかば自虐的に考えているからです。
それに加えて、できない自分を認めることができていないため、人に助けを求めるのは「負け」だと思っています。
この妙なプライドが、マイナス思考を深める原因ですよ。
すぐに自分と他人を比べる
マイナス思考の人は、すぐに自分と他人を比べます。
どんな分野にも「上には上がいる」ものですから、人と比較しているかぎり、1番になるなんてことはありえませんよね。
仕事の実力、実績、人望、地位、年収。
恋人の有無、結婚、出産、子育て、幸福度などなど。
人と比べれば比べるほど自信を失い、マイナス思考になるのは当然です。
過去の失敗や後悔を引きずっている
マイナス思考の人は、過去の失敗や後悔を引きずっています。
それがある種のトラウマになっているからこそ、「自分にできるはずがない」と思ってしまうのです。
上司にアピールすればいいところで、なぜか消極的になる。
二つ返事で引き受ければいいのに、「考えさせてください」と言ってしまう。
それは過去の失敗や後悔が足かせになっているからです。
完璧主義
マイナス思考の人は、完璧主義なところもあります。
一度目標を決めたら、絶対にそこへ到達したい。
自分が信じる常識から外れることはしたくない。
そう考えているため、行動が極端に制限され、失敗認定することも多くなります。
失敗や妥協を許容できない、ストレスの溜まりやすい性格と言えるでしょう。
ネガティブを改善!否定的な考え方を克服する方法
ネガティブ思考(マイナス思考)は、できれば改善したいですよね。
どんな壁にぶち当たっても、どんな困難に状況になっても、前向きでいたい。
それが本音だと思います。
そのためには、どうすればいいのでしょうか?
ネガティブ思考のメリットを理解し、強みに変える
まずはネガティブ思考のメリットを理解しましょう。
後ろ向きな性格にメリットがあるなんて信じられないかもしれませんが、物事には必ず良い面もありますよ。
たとえば以下のようなものです。
- リスクに気づける
- 危機管理能力が高い
- 現状に満足せず、努力できる
- 無駄な失敗を回避できる
- 空気を読む力がある
ネガティブだからこそ、思慮深く、慎重になれる。
それは奔放な人にはない強みですよ。
プラス思考の人と付き合う
ネガティブ思考を治すには、ポジティブ思考の人と付き合うのがいちばんです。
彼らがどんなことを考え、どう行動しているのか。
それを観察して、良いところを取り入れましょう。
ぼくの知人は、ひどい自動車事故にあったときでさえも「俺はツイてるから生きていた!」と言っていました。
普通なら「ツイてない」「運が悪かった」と言うところで前向きに考えられるのが、ポジティブな人の真骨頂ですね。
前向きに考えるトレーニングをする
ネガティブ思考を改善するために、前向きに考えるトレーニングをしましょう。
最初は難しいかもしれませんが、意識して以下のように考えてみてください。
- 靴が破れた → やった!新しいのに買い換えられる
- 雨が降った → 涼しくなる、ラッキー!
- 仕事で失敗した → これで失敗する方法がわかった!
- クレームがあった → お客さんの心を掴むチャンス!
このようなトレーニングを「リフレーミング」と言います。
簡単に言うと、思考パターンを再形成する作業ですね。
時間は多少かかりますが、このトレーニングは驚くほど効果的ですよ。
自尊心を育む(自分を褒める)
ネガティブ思考を治すためには、日頃から自尊心を育むことも大切です。
1日のおわりに、以下のことを書き出して自分を褒めてあげましょう。
- 満足できたこと
- 楽しめたこと
- できたこと
- 成功したこと
- 自信を持てたこと
後ろ向きな人は、上記よりも「できなかったこと」や「不安なこと」のほうに目が向くでしょう。
それも思考の癖なので、日々のトレーニングで改善してください。
思い切って開き直る
そもそもネガティブ思考にならないためには、思い切って開き直ることも大切です。
「人生なるようになる」
「失敗しても命までは取られない」
口癖のようにそう言っていたら、本当にその気になってきますよ。
目隠ししたまま一歩を踏み出せるようになったら、もう怖いものはありません。
日常に運動を取り入れる
ネガティブ思考を改善するためには、頭の中にも目を向けましょう。
思考を生み出すのは「脳」ですからね。
その脳を改善するには、運動がいちばん。
以下のようなことを日常に取り入れてみてください。
- ウォーキング
- ランニング
- ストレッチ
- ヨガ
- サイクリング
- 筋力トレーニング
適度な運動をすると、脳から「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。
運動をした後、何とも言えない幸福感でいっぱいになった経験はありませんか?
そうなるのは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンが分泌されたからなんです。
脳を味方につけられたら、もはや無敵ですね!
十分な睡眠時間を確保する
ポジティブでいるためには、睡眠時間も重要。
寝不足のときや、睡眠のリズムが崩れたときにネガティブになった経験は誰にでもあるでしょう。
最適な睡眠時間は人それぞれですが、統計的には6〜7時間前後が良いとされています。
ぜひ以下の記事も参考にして、睡眠習慣を見直してくださいね。
アンケートで発覚!ポジティブ思考とネガティブ思考の人はほぼ同数
「これだけネガティブなのは自分だけなのだろうか…?」
そう不安になったことはありませんか?
安心してくださいと言うのはおかしいかもしれませんが、世の中にはネガティブな人もいますよ。
通販会社の「フェリシモ」の調査で、それが明らかになりました。
同社の会員にアンケートを取ったところ、ポジティブ思考・ネガティブ思考の人は以下の割合だったそうです。
*あなたはポジティブ思考・ネガティブ思考、どちらですか?
- 1位:どちらかといえばポジティブ思考:35%
- 2位:どちらかといえばネガティブ思考:29%
- 3位:どちらでもない:15%
- 4位:ポジティブ思考:12%
- 5位:ネガティブ思考:9%
引用元:フェリシモ
ネガティブ思考(合計38%)よりも、ポジティブ思考(合計47%)のほうがやや優勢。
ただ、全体の割合からすると「僅差」と言っていいでしょう。
では、人はどんなときにポジティブになれるのでしょうか?
同じアンケートから引用します。
*自分に自信が持てた瞬間や、ポジティブな気持ちになれた体験はありますか?
- ひとりでできた・何かを達成できたとき
- 苦労した経験が自信に
- 信頼されていると実感できたとき
- 褒められたとき・感謝されたとき
- 身近な人からのひと言
- 楽しいと思えたとき
引用元:フェリシモ
何かで達成感を得たり、苦労を乗り越えたり、人に認められたときにポジティブになれるようですね。
納得ですが、それだけではポジティブになるまでに時間がかかるのは否めません。
ですから、先ほど紹介したネガティブ克服法をぜひ実践してくださいね!
どうせなら前向きに考えたほうが人生は楽しい!
ぼくもものすごくネガティブな人間でした。
「でした」と言っていますが、今でも時折マイナス思考に陥るときがあります。
そんなときは「まぁいっか」とか、「これでダメならしょうがねぇ」などと口に出して言うようにしています。
すると気持ちがスッと楽になるんですよね。
不安に支配されるよりも、期待に胸を膨らませているほうが仕事はうまくいく。
疑心暗鬼になるよりも、信頼したほうが人間関係もうまくいきます。
そう考えると、前向きでいたほうが人生は楽しんでしょうね。
自分の思考とうまく付き合っていきましょう!
*悲しい気持ちになったら、すぐに解消を。
ミラクリから一言
前向きなときって、何でもできそうな気がしますよね。