お金を使って後悔した経験がありませんか?
たとえば要らないものを買ってしまったり、下調べをせず高額商品に手を出してしまったり、買っただけで満足してしまったり。
大切なお金をつぎ込んだのに、結局ムダ遣いに終わってしまうのは嫌ですよね。
しかしながら、練習せずにプロスポーツ選手になれる人がいないように、最初からお金の使い方がうまい人はいません。
お金は使えば使うほど使い方が上達するものですから、ときに手痛い失敗がいい薬になります。
そんなわけで今回は、後悔するお金の使い方を紹介しますね。
お金で失敗したことのある人は「44.4%」もいる
お金を使って後悔した経験のある人は、どれくらいいるのでしょうか?
マイナビが男女302名に対して行った調査によると、次のようになるそうです。
Q.2016年お金で失敗したことはありますか?
- ある:44.4%
- ない:55.6%
Q.失敗したと思ったことの内容を教えてください。
- 投資
- 運用ミス
- 消えたお金(失くした、貸した、盗まれたなど)
- 買い物で失敗
- 使ってしまった!!
- 予期せぬ事態(倒産、入院など)
引用元:マイナビ
お金で失敗したことのある人が、なんと40%以上もいるとのこと。
具体的には、投資の失敗やお金を失くしたこと、あるいは衝動買いで無駄遣いをしたようなケースが多いようです。
失敗を乗り越えて人は成長するものですが、お金に関する失敗は避けたいですよね。
では、どのようなお金の使い方が後悔につながるのでしょうか?
後悔するお金の使い方
そのお金の使い方が成功か、失敗か、満足かの指標は人によって異なるでしょう。
ただ、後悔するお金の使い方には共通点があるようです。
ここでは後悔しやすいお金の使い道についてまとめてみます。
人に勧められた投資
人に勧められた投資は、後悔する可能性が高いです。
たとえば次のようなもの。
- 株
- 外貨(FX)
- 不動産
- 先物取引
- 会社・事業への出資
- ネットワークビジネス
投資で利益を得られたときは勧めてくれた人に感謝できるでしょうが、損失を出したときは怒りが吹き出すでしょう。
とくに大金を損したときは、最悪の場合、絶縁するような事態になると思います。
勧められたからといって手を出したことには、覚悟が不足しているため、責任を人になすりつけたり、後悔することになってしまいます。
目的が不明確な高額セミナー
目的が不明確なまま参加した高額セミナーも後悔することが多いです。
たとえば「人生を変える〜」のような自己啓発セミナーや、「絶対に月100万円稼ぐ〜」のようなセミナーですね。
このようなセミナーは悪いものばかりではありませんが、そのようなものにしがみつく人は、結局のところ何度もセミナーに参加します。
魅力的な謳い文句に惹きつけられてばかりで、肝心な自身の努力を怠っているからです。
このような状態では、「搾取されている」といっても過言ではありません。
本当は必要のないブランド物
本当は必要のないブランド物を買ったときも、後悔しますよね。
たとえば見栄をはるためだけに高級バッグを購入したときや、所有欲を満たすためだけに一点ものを買ったようなときです。
いくら価値のあるものでも、使わなければただのガラクタ。
ブランドロゴを購入するような生活から抜け出さなくては、いつまでも浪費をくり返すでしょう。
ブランド物は、オークションサイトやフリマアプリで高く売れますよ。
買っただけで満足してしまう健康食品・ダイエット器具
健康食品やダイエット器具を手に入れただけで満足したときも後悔しますよね。
お金を支払った時点で目標を達成したような気分になることは、往々にしてあります。
「ダイエットは明日から」が口癖で努力を怠っているような人は、通販番組で次々にダイエット器具を購入しては、それをタンスで眠らせるだけになるでしょう。
使わないものを購入するのは、単なるムダ使いです。
効果を期待できないエステや商品
効果を期待できないものにお金を使ったときも、後悔します。
たとえば次のようなもの。
- 化粧品
- 脱毛エステ
- 美容機器(美顔器など)
- 矯正下着
- スピリチュアルなスクール(内面から美しく…のような)
効果の期待できるものなら、いい自己投資になるでしょう。
ですが、「たった1週間で◯◯」などの魅力的なキャッチコピーに釣られたときは、コスパや適正料金という概念がそっちのけになってしまいます。
また、「ただいま割引キャンペーン中」という謳い文句にすい寄せられて、エステの高額プランに契約してしまうようなことも。
そのようなムダ使いをくり返すのは、お金が貯まらない人の特徴です。
加入しすぎた保険
加入しすぎた保険の出費は、あとあと資産を圧迫します。
たとえば生命保険の掛金が高すぎたり、医療保険のオプションを付けすぎたり。
自動車保険や火災保険の適用範囲を広げ過ぎたり、学資保険を積み立てすぎたりするようなことですね。
保険は将来への備えですが、それが過剰であればただの浪費です。
信頼できるファイナンシャルプランナーに頼んで、保険の見直しをしてもらいましょう。
衝動的に買った不動産(マンション、一戸建て)
衝動的に不動産を買ったときも必ず後悔します。
「マンションや一戸建てのようなものを衝動買する人なんているの?」と思うかもしれませんが、これが意外に多いんです。
むしろ高額なものだからこそ、「勢い」で購入してしまうみたいですね。
買う気満々でいるときは、住宅ローンの良し悪しや金利差の調査を怠りがち。
よく吟味しなければ、数百万円単位の損を出したり、物件の良し悪しで後悔することになるでしょう。
ギャンブル
ギャンブルに多額のお金を使ったときも、必ず後悔します。
ギャンブルとは、次のようなもの。
- パチンコ・スロット
- 競馬
- 競艇
- 競輪
- 宝くじ
ギャンブルで大損をした人は、「やらなければよかった…」というようなことを必ず言います。
中には「あの競馬場はおれの資金で建った」と嘆く人も。
宝くじはギャンブルと思われていませんが、一等の当選確率がおよそ1,000万分の1であることを考えれば、ギャンブルと定義して差し支えないでしょう。
賭けに勝ったときの喜びは一瞬ですが、負けたときの後悔は一生モノです。
嗜好品(たばこ、お酒など)
嗜好品に多額のお金を使ってきた人も、後悔していることが多いです。
たとえばたばこは1箱あたりは400円でも、それを1日1箱ペースで1年間吸えば約14万円になり、それを10年間続ければ140万円になります。
お酒のコストもばかになりませんし、キャバクラなどで遊べばすぐに5万円〜10万円は飛んでいくでしょう。
たまにであればストレス解消になりますが、依存状態になると浪費の原因になります。
ぼくが禁酒して良かったことは、次の記事で紹介していますよ。
禁煙のメリット・デメリットは、次の記事で。
買い換える必要のない電化製品・IT機器など
買い換える必要のない電化製品などに多額の出費をしたときも、後悔しがちです。
たとえば次のようなもの。
- 白物家電(冷蔵庫、洗濯機など)
- 黒物家電(テレビ、カメラなど)
- 新車
- スマホ・タブレット
- パソコン
とくに男性には電化製品が好きな人が多いですが、生活に必要かどうかは別問題ですよね。
最近は、最新のスマホやタブレットが発売されるたびに買い換える人も多く見受けられます。
まだ使えるものを買い換えるのは、単なるムダ使いです。
計画性のない外食
計画性のない外食も、後悔の原因になります。
今はSNSにアップする目的で外食する人も多いでしょうが、外食は自炊に比べてコストがかかりますよね。
一人暮らしなのに、自炊するのが面倒で外食してしまう人もいると思います。
ストレスを解消するために大好きなカフェやレストランに行くのはいいですが、それ以外は怠慢かもしれません。
健康のためにも、外食は適度にしたほうが良いでしょう。
ゲームの課金
ゲームに課金したときも、激しく後悔するでしょう。
2011年〜2012年にかけて「コンプガチャ」の高額課金が社会問題になり、規制が設けられました。
それだけスマホゲームは、「お金を使っている」という意識を鈍らせるのでしょう。
オンラインゲームも同様だと思います。
上手にお金を使える人になる方法
では、上手にお金を使える人になるためには、どうすれば良いのでしょうか?
主なポイントをまとめてみました。
買い物をするときは、「コスパ」を考えること
上手にお金を使うためには、「コスパ(コストパフォーマンス)」を考えることが大切です。
値段の安い、高いだけで判断せず、長く使えるものを選ぶこと。
さもなければ、「安物買いの銭失い」になったり、値段が高いだけで「価値がある」と思い込むようなことになってしまいます。
たとえばある商品の価格が5万円だとしても、それが5年使えるならば1年あたりのコストは1万円ですよね。
その一方、商品の価格が4万円でも、それが2年しか使えなければ1年あたりのコストは2万円になります。
どんな買い物をするときでも、まずはコスト計算をしてみてください。
そこから得られる「経験」を重視すること
上手にお金を使うためには、経験を重視する視点も大切です。
逆にいうと、所有するだけで満足するような浪費や、一瞬の快楽を満たすだけの消費はできるだけ避けることですね。
読書や旅行などで見聞を広げ、スキルアップや健康に自己投資をすること。
あるいは仕事仲間や取引先との親交を深めるために、会食に行くこと。
つまり、人のためにお金を使うことも大切です。
人のために使ったお金は、まわりまわって自分に返ってくるのですから。
お金持ちになる人は、このあたりの真理をよく理解しています。
知っておきたかったお金の知識とは?
上手にお金を使うためには、お金の使い方に関する知識を身につけることも大切です。
それを知っておくことで、無駄なコストを節約できるからです。
マイナビが885名に行ったアンケートによると、お金に関する無知を後悔している人が半数以上いるようです。
Q.お金に関して「もっと早く知っていたら……」と後悔していることはありますか?
- ある:56.2%
- ない:43.8%
引用元:マイナビ
お金の知識がないことを後悔している人は、意外に多いんですね。
続いて、「具体的にどのようなことを知っておけば良かったですか?」と質問したところ、次のような答えが返ってきたようです。
- リボ払いや分割払いの仕組み
- カード特典やポイント制度
- 投資・資産運用
- 住宅ローン(金利差、減税など)
- カードの年会費
- その他(過払い金請求、節税、ふるさと納税など)
やはり節約方法や資産運用、税金対策に関することが多いですね。
これを知っている人と知らない人では、長期的に格差が生まれてしまうでしょう。
お金の失敗は「勉強代」だと前向きに!
お金の失敗はできればしたくありませんが、失敗はつきものです。
いろんな失敗や後悔を経て、少しずつお金の使い方がうまくなり、人間的に成長するのは間違いありません。
お金の失敗はある意味「勉強代」ですから、成長するために必要なもの。
失敗したときはすぐに気持ちを切り替え、その経験を前向きに捉えてください。
そして、今までの浪費が「出費」になり、それが「投資」に変わるまで成長していきましょう。
ミラクリから一言
ぼくもお金の失敗と後悔が無数にあります。