「サラリーマン人生は上司で決まる」といっても過言ではありませんよね。
会社員には必ず上司がいる。
その人が男性か、女性か、年上か、年下かといった問題もありますが、いちばん辛い問題は「上司が嫌い」ということではないでしょうか。
仕事を丸投げされたり、みんなの前で厳しく叱責されたり、プライベートに介入されたり。
嫌いな上司に出会ったときは、ストレスが溜まると思います。
自分よりも仕事ができない人が上司になったら、それだけでイライラするでしょう。
そんなときはどのように対処すればいいのでしょうか?
ストレスが溜まりすぎて心身が壊れそうになったときの解決策はあるのでしょうか?
今回は上司が嫌いなときの対処法を紹介します。
嫌われる上司の特徴
まずは嫌われる上司の特徴を紹介しますね。
ぼくの経験から、嫌われる上司の特徴をまとめてみました。
- 仕事ができない
- あまりにも厳しい
- 責任を取らない(責任逃れ)
- 仕事を丸投げする
- 失敗をしつこく叱責する
- 機嫌で考え方が変わる
- 保身(自己愛)が強すぎる
- 出世・昇給しか頭にない
- 部下の手柄を横取りする
- 判断することを避ける
- 経営陣に媚びている
- 飲み会の場で説教をする
「仕事ができない」や「責任を取らない」は、嫌われる上司の代名詞ですよね。
あとは出世にしか興味がないため、部下の手柄を横取りしたり、保身に走るような上司も嫌われます。
女性部下を困らせる上司もいる
男性からはそれなりに評判がいいのに、女性から嫌われる上司もいますよね。
女性社員から嫌われる上司の特徴をまとめてみました。
- 女性社員には馴れ馴れしい
- パワーハラスメント(パワハラ)
- セクシャルハラスメント(セクハラ)
- シモネタが多い
- プライベートなことをしつこく聞いてくる
- 休日中にメール(LINE)をしてくる
- 加齢臭・たばこ・酒の臭いがキツい
「生理的に嫌」という女性特有の領域に踏みこむ男性ともいえるでしょうか。
体育会系のノリで女性の部下にも接していると、早い段階で嫌われてしまいます。
上司が嫌いなときの対処法
では、嫌いな上司がいるときは、どのように対処すれば良いのでしょうか?
主な対策をまとめてみました。
同僚に愚痴を聞いてもらいながら踏ん張る
いちばん現実的な対策は、同僚に愚痴を聞いてもらいながら何とか踏ん張ることです。
将来的に自分が異動になったり、上司が他の支店に行くこともあり得ますからね。
大きな組織であればあるほど、イチ社員の声で上司が配置換えになるようなことはないはず。
ストレスを溜めすぎないように上手に不平不満を吐き出しながら、嫌いな上司と付き合っていきましょう。
より仕事を頑張って、認めさせる
負けん気が強い人には、より仕事を頑張って、嫌いな上司に自分という存在を認めさせる方法もおすすめです。
つまり「嫌い」というエネルギーを、仕事のモチベーションにうまく転換することですね。
ただし、結果を出したからといって嫌いな上司が認めてくれるかどうかは別問題ですから、過度に期待をせず、怒りをガソリンにするのが良いでしょう。
嫌いだからこそ、礼儀正しく接する
慣れるまではストレスが溜まりますが、より礼儀正しく接するのもおすすめです。
ツンケンした態度を取っていては、相手にも嫌いであることが伝わってしまい、水と油のような関係になってしまいますからね。
部下である自分のほうが大人になるのは理不尽だと思うかもしれません。
本来は上司のほうから部下に手を差し伸べるべきだと考えるかもしれません。
でも、上司が個別に声をかけてくれるケースは稀ですから、まずは自分のあり方を正していきましょう。
ストレスが溜まらない程度の距離感を保つ
どうしても好きになれない上司がいるなら、ストレスが溜まらない程度の距離感を保つのもおすすめです。
完全に従うわけでもなく、批判をするわけでもない。
不満をぶつけるわけでもなく、一緒に飲みに行くわけでもない。
あくまでもビジネスライクに接しつつ、報連相をきっちり行い、仕事もちゃんとこなすこと。
その人が苦手だったとしても、近づきすぎなければ笑い話にできるはずです。
上司よりも結果を出して、経営陣に評価してもらう
ちょっと強引な対処法ですが、嫌いな上司よりも結果を出して経営陣に評価してもらう方法もあります。
上司を飛び越えて経営陣にアピールするわけですから、上司との関係が悪化するリスクはありますが、うまくいけば昇進したり、大きなプロジェクトに抜擢される可能性があります。
とくに実力主義(結果重視)の会社の経営陣は「デキる人」を望んでいますので、上司と部下の評価が逆転する可能性もあるでしょう。
「上司を見返してやる」という気持ちは、仕事のモチベーションになります。
異動願いを出す
上司が嫌いすぎて我慢できないときは、思い切って異動願いを出すのも手です。
部署が変われば職場環境が一新され、上司も変わるからです。
嫌いな上司の性格が変わってくれたら言うことはありませんが、現実的にはそうはいきません。
ならば部下のほうから歩み寄ろうとしても、どうしてもうまくいかない。
そんな八方塞がりの状況を打破するためには、思い切って異動をし、新しい環境で働くことが大切です。
ストレスで体を壊しそうになったときの解決策
嫌いな上司がいると、仕事に行くだけでストレスが溜まるでしょう。
同じ空気を吸っているだけで気分が滅入るようなケースもあるかもしれません。
我慢をする、距離を保つ、結果を出す、異動するなどの方法を試しても状況が改善されないときは、どうすればよいのでしょうか。
そのままの状態でいるとうつ病になったり、体を壊しかねませんので、ストレスの原因を根本から改善しましょう。
会社を辞めて、転職する
どうしても嫌いな上司から逃れられず、関係も改善されないときは、思い切って会社を辞めて転職しましょう。
転職先にも嫌いな上司はいるかもしれませんが、少なくとも今の辛い状況は改善されるはず。
「お前なんか他社では通用しない」と言われても、「転職したら後悔するぞ」と非難されたとしても、気にすることはありません。
体を壊す前に、次の会社を探してください。
会社を辞めるべきタイミングについては、次の記事で解説していますよ。
うつ病をきっかけに会社を退職し、その後フリーランスになったぼくの体験談は次の記事で。
独立する(起業、フリーランス)
独立志向があるなら、起業をするか、フリーランスになるのも選択肢の1つです。
転職は一時的な対策にはなりえますが、「上司がいる」という状況は他社でも基本的に変わりませんので、また嫌いな上司に出会うかもしれない。
その点、独立すれば自分自身が経営者(トップ)になりますので、誰かの指示に従う必要はありません。
もちろん仕事と収入を確保できるのかという問題はありますが、思い切ってチャレンジするのも良いでしょう。
ぼく自身も独立するときは悩みましたが、今では楽しくやっています。
フリーランスについての基礎知識は、次の記事で解説していますよ。
- そもそもフリーランスって何?
- フリーランスのメリット・デメリット
- 仕事がないときの対処法
- フリーランスの仕事探し
- フリーランスの仕事の断り方
- 売上ゼロになったフリーランスのリアル
- 独立1年目で失敗したこと
大嫌いな上司に対してやってはいけないNG行動
次に、大嫌いな上司に対してやってはいけないNG行動を紹介しますね。
大嫌いだからといってツンケンした態度を取ったり、相手を貶めるような行動をすると、かえって関係が悪化してしまいます。
そして、自分自身の価値も毀損することになりますので注意してくださいね。
無視をする
上司のことが嫌いだからといって無視をするのは絶対にやめましょう。
オフィスの空気が悪くなるのはもちろんですが、無視をすることが自己否定にもつながるからです。
誰かを無視している自分を好きになんかなれませんからね。
自己嫌悪の解消法は、次の記事で解説しています。
陰で悪口を言う
陰で悪口をいうのも絶対にやめましょう。
陰口が本人に伝わるのは、時間の問題。
しかも第三者から本人に伝わる悪口は、より強烈なものに姿を変えていますので、誤解を生んだり、修復不可能な関係になる可能性があります。
仕返しに面子を潰す
仕返しするために、わざと上司の面子を潰すような行動をするのもNGです。
たとえば会議の場で上司の知識不足を指摘したり、顧客の前で恥をかかせたりするようなことですね。
「因果応報」という言葉がありますが、人に対してやった悪事は必ず自分に返ってきます。
上層部に密告して辞めさせる
上層部に密告して辞めさせる方向に持っていくのもやめましょう。
セクハラやパワハラなどの問題行動がある場合は別ですが、個人的な恨みつらみで上司を陥れるのはいただけない。
嫌いな上司を会社から追い出せたとしても、同僚たちからの信頼を失うでしょう。
「上司と飲みに行きたくない人」は5割もいる
世間の人が上司に対してどのような感情を抱いているのか、気になりますよね。
ここで第一生命保険が2007年に行った調査を引用します。
この調査は全国の20~59歳の会社員、601名を対象に行われました。
「上司と飲みに行きたいか?」と質問したところ、次のような回答が得られたそうです。
「飲みに行きたい」と回答した人の割合が42.5%で、「行きたくない」は49.1%となり、ほぼ半々の回答となりました。
性別年代別でみると、男性では30代で「行きたい」が56.6%と突出して高い割合を占めました。
一方、40代以降で「行きたい」人の割合は4割未満となります。
女性では20代で「行きたい」の割合が5割を超えますが、年齢が高くなるにつれその割合は低くなり、50代では2割未満となります。
引用元:第一生命保険相互会社
なんと「上司と飲みに行きたくない」という人が約50%もいるそうです。
「飲みに行きたくない = 嫌い」とは限りませんが、少なくとも職場以外の時間を上司と共有したくはないのでしょう。
「ゆとり世代」と言われる人たちが続々と社会人になっている現在、この割合はもっと増えているのかもしれません。
人間関係の問題で仕事のパフォーマンスが落ちるのは損!
人間ですから、好きな上司もいれば、嫌いな上司もいるでしょう。
週に何度も飲みに行くくらい仲の良い同僚もいれば、苦手な同僚もいると思います。
ぼくにも苦手な上司や同僚がいました。
ただ、異動をしても、転職をしても、自分自身の考え方が変わらない限りはまた嫌いな人に出会います。
人間関係の問題で仕事のパフォーマンスが落ちるのは損なので、淡々と仕事に集中しましょう。
苦手な人がいるときほど、人間的に成長できるはずですから!
ミラクリから一言
「大嫌いな上司」の存在は、意外と印象に残っています。