夫婦喧嘩をしたときは、嫌な気分になりますよね。
大切なパートナーだからこそ、微妙な行き違いがあったときに感情的になり、怒りを爆発させてしまいます。
なかには喧嘩を通り越して、逆に冷え切ってしまった夫婦もいるかもしれません。
「痴話喧嘩」で終わればまだいいですが、最悪の場合は離婚につながることも。
夫婦喧嘩は家庭内の空気にはもちろん、子供の心にも影響を与えますので、できるだけ早く仲直りしたいですよね。
でも、どうやれば関係を修復できるのでしょうか?
今回は、夫婦喧嘩の原因と仲直り術について解説しますね。
夫婦喧嘩の頻度はどれくらいなのか?
まずは世間一般的な夫婦喧嘩の頻度について紹介しますね。
株式会社結婚情報センターが発表した、2009年の調査データを引用します。
ちなみにこの調査は、既婚男女660人を対象に行われました。
月1〜2回の喧嘩が27%
夫婦喧嘩の頻度について調査したところ、次のような結果になったそうです。
「配偶者とケンカする頻度」を尋ねたところ、「月1~2回」が178人(27%)で1位。
2位は「年1~2回」167人(25%)となりましたが、近畿地方では「数年に一度」が23%でトップ、甲信越地方は「週1~2回」が23%でトップになっており、地域差が見られる結果となりました。
用元:「夫婦喧嘩と仲直り」に関するアンケート(結婚情報センター)
夫婦喧嘩の頻度は、月1~2回が27%という結果ですが、これは多いでしょうか?
それとも少ないでしょうか?
毎日のように言い争いをしている夫婦もたまにいますからね…。
離婚危機を経験した夫婦が19%も
夫婦喧嘩が離婚危機に発展した夫婦の割合は、次のようになるそうです。
「離婚の危機に瀕したことがありますか?」と質問したところ、「はい」は122人(19%)という結果に。
地域別では、東海地方の「はい」が52%とかなり目立っており、北海道・北陸・九州地方の「いいえ」は87%と円満ぶりを示しました。
引用元:「夫婦喧嘩と仲直り」に関するアンケート(結婚情報センター)
感情的になっているとはいえ、離婚を口にするのは深刻ですよね。
ひどい言葉で罵られたり、結婚前には見えなかった凶暴性を垣間見たり。
よほどのことがあったのだと思います。
夫婦喧嘩の原因
では、どんなことが原因で夫婦喧嘩になるのでしょうか?
ちなみに先ほど紹介した調査によると、夫婦喧嘩の原因の1位は「態度・価値観(27%)」、2位が「子供関係(15%)」、3位が「家事関係(14%)」だそうです。
1つずつ紹介していきますね。
価値観の違い
夫婦喧嘩の原因になりやすいのは、価値観の違いです。
ちょっと曖昧なので、具体例をまとめてみました。
- 食事の味付け
- 休日の過ごし方
- 掃除・整理整頓の仕方
- 家事のやり方
- 旦那と嫁の関係性
- 男と女の役割分担
- 子供との接し方
恋愛をしているときは許せたことも、ひとつ屋根の下で暮らし始めたらそうはいきません。
今までの人生で培ってきたお互いの価値観が、ときにぶつかります。
どちらかが譲歩できる関係ならいいですが、お互いに一歩も引かないようなら激しい喧嘩に発展するでしょう。
態度の悪さ
態度の悪さも夫婦喧嘩の原因になります。
たとえば奥さんが家事を一生懸命やってくれているのに、何も手伝わない。
逆に旦那さんが疲れて帰ってきているのに、無視をする。
怠慢な性格だったり、すぐに悪態をつくような人もいるかもしれません。
やはり態度の悪さはいつまでも目につくものです。
子供の教育に関する意見の相違
子供の教育に関する意見の相違も、夫婦喧嘩の原因になります。
たとえば幼児期には、「褒めて伸ばすか、叱って伸ばすか?」という議論があるでしょう。
または「習い事は何をするのか?」も大切な問題ですよね。
そして、小学生〜中学生くらいになると「学校は私立か、公立か?」という議論になります。
良い環境を与えるのが親の務めですが、一方で仕事や資金の問題も。
夫婦喧嘩は、そんな理想と現実を行き来しているときに生まれやすいものです。
育児と家事の分担
育児と家事の分担も夫婦喧嘩の原因になります。
いまは女性も働く時代ですから、積極的に家庭に入る男性も多いでしょう。
「イクメン」や「専業主夫」と呼ばれる人も、珍しくなくなりましたからね。
ところが未だに家事や育児を一切やらない男性もいます。
逆に仕事に熱中するあまり、家事や育児をアウトソーシングする女性もいます。
どのようなライフスタイルを選択するかは自由ですが、お互いが譲ることを知らなければ、相手に我慢を強いたり、努力不足を糾弾するようなことになるでしょう。
収入・貯金への不満
収入や貯金への不満が夫婦喧嘩につながることもあります。
たとえば旦那さんの稼ぎに不満があったり、奥さんの浪費家ぶりに憤るようなケースですね。
結婚したら、子供、分譲住宅、車、良い教育環境など、いろんなことにお金がかかりますので、常にお金の不安を抱えるのも致し方ありません。
でも、大切な問題だからこそ夫婦できちんと話し合い、計画を立てなければならないのです。
相手に任せっきりなのに、これといった目標もないのに、不満だけがあるような状態では、喧嘩が絶えないでしょう。
お金の問題で悩んでいるなら、次の記事も参考にしてくださいね。
夫と妻の不仲がもたらすリスクについて
では、夫婦喧嘩にはどんなリスクがあるのでしょうか?
「ケンカするほど仲がいい」という言い伝えもありますからね。
たしかに夫婦喧嘩もコミュニケーションの一部ですが、それが行き過ぎると次のような問題につながります。
- 夫婦のいがみ合いが増える
- 会話がなくなる
- スキンシップが減る
- 夜の営みが減る
- 帰宅が遅くなる
- 不倫(浮気)に走る
- 暴力・DV
- 離婚
- 子供の心にトラウマを植え付ける
まずは会話やスキンシップ、夜の夫婦生活が減ります。
あるいは帰宅が遅くなったり、浮気に走ったり、最悪は離婚につながる可能性も。
また、両親の不仲が子供にトラウマを植え付ける可能性もありますので、くれぐれも注意してくださいね。
夫婦喧嘩に発展しやすい態度
夫婦喧嘩に発展しやすい態度は、大きく3つあります。
これは夫婦に限らず、ほとんどの人間関係にもあてはまります。
自分がされたくないことは、人にもやらないようにしましょう。
相手のことを否定する(批判する)
相手のことを否定すると、必ず喧嘩に発展します。
力関係がハッキリしているうちは、どちらか一方が落ち込むだけですが、結婚生活が長くなってくると、気弱な人も言い返すことを覚えます。
考え方を否定されたり、考えた末の行動を批判されたら、怒りに火がつくでしょう。
これは友だちや仕事関係者との喧嘩も同じだと思います。
無視する
パートナーを無視すると、必ず喧嘩につながります。
人に無視されて、いい気分になる人はいませんよね。
いい気分になるのは、おそらく無視した側の人だけだと思います。
いくら怒っているとはいえ、相手の言葉を遮断するようなことはやめましょう。
逆に無視を許容できるようになったら、夫婦関係としては末期です。
自分の意見を押し付ける
自分の意見を一方的に押し付けるような態度も、喧嘩を生み出します。
お互いの意見を聞いたうえで「より良いほうを選んだ」というのなら納得できますが、一方的に言われるのはイヤですよね。
上から目線の態度で、偉そうに強制されるのはもってのほかだと思います。
円満な夫婦ほど、「聞く姿勢」を大切にしているものです。
喧嘩をした後のNG言動について
夫婦喧嘩をしたら、できるだけ早く修復したいですよね。
いつまでも会話がないのは気まずいですし、家庭内に不穏な空気が流れるのは嫌だと思います。
関係の修復を望んでいるなら、次のような言動だけは絶対に避けてください。
- (ため息)
- 無視をする
- ◯◯なくせに
- あのときもそうだった
- お前が言うな
- わかってる
- しつこい
- 一緒にいたくない
- 結婚したのが間違いだった
- 別れよう
「ケンカするほど仲がいい」という言葉は、ある意味ほんとうです。
なぜなら喧嘩をするということは、自分の考えを理解して欲しい、尊重して欲しい、という気持ちの表れだからです。
その気持ちがなくなったら、喧嘩にはなりません。
ですからパートナーに対する不誠実な行動は、どんな状況であれ絶対にNG。
不誠実な行動は、いつか自分に返ってきます。
夫婦関係を修復する方法(仲直り術)
それでは、いよいよ夫婦関係を修復する方法を紹介しますね。
この仲直り術は、ぼくの結婚生活から導き出したものです。
はい、ぼくもたくさんの失敗をしてきましたので…。
夫のほうから誠実に謝る
夫婦関係を修復したいなら、夫のほうから謝ることです。
どちらに原因があろうとも、喧嘩は良くないことですからね。
言い方が悪かった、ひどいことを言ってしまった、横柄な態度だった…など。
まずは奥さんに謝罪をしてから、冷静に話し合いたいと伝えましょう。
奥さんの機嫌が直らないなら、直るまで謝罪してください。
妻が会話をコントロールする
妻が夫婦喧嘩後の会話をコントロールすることも大切です。
女性はヒステリックだとか、感情的だと言われますが、土壇場に強いのは実は女性です。
この考え方には根拠もデータもありませんが、とにかく間違いありません!
ですから、奥さんが大人になって会話をコントロールしてあげましょう。
男性は意固地になると、黙り込んだり、ふさぎ込んだり、挨拶さえもしなくなりますからね。
喧嘩をしたときでも、翌朝は「おはよう」と言ってあげてください。
ケンカしたときのルールを作っておけば冷静になれる
夫婦喧嘩をしたときのルールを作っておけば、冷静になれます。
この仲直り術は、夫婦円満な知人たちから教えてもらったものです。
次のようなルールを聞いたときは、「なるほど!」と思わされました。
- 夫婦喧嘩をしそうになったら、すぐに部屋を出て冷静になる
- 客観的に話し合うために、喧嘩は筆談にする
- 夫婦喧嘩をした週末は、必ず外出する
- 夫婦喧嘩をしたら、子供のために貯金をする
- 批判しそうになったら、相手を褒める
ケンカは感情的にするものですから、感情を制御しなければ際限なく続きますよね。
しかも喧嘩をするごとに、激しく、口汚くなると思います。
でも、ルールがあれば冷静になれます。
この仲直り術を聞いてから、わが家でもいくつかのルールを決めました!
パートナーと向き合うことが夫婦円満の秘訣
育ちも、習慣も、考え方も違う人間同士が、ひとつ屋根の下で暮らすこと。
それが結婚生活ですから、一筋縄ではいきませんよね。
でも、夫婦喧嘩をしたこと自体に落ち込む必要はありませんよ。
どんな夫婦でも、大なり小なり喧嘩をしますから。
夫婦円満でいるためには、パートナーと誠実に向き合うことが大切です。
夫婦の問題に関する記事
結婚生活がそれなりに長くなると、いろんな問題に直面しますよね。
次の記事も参考にしてください!
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- 夫婦円満になりたい
- 仮面夫婦かもしれない
- 夫婦関係が冷え切ってしまった
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「つい怒ってしまう…」を繰り返して、夫婦は成長します。