負けず嫌いな性格がいき過ぎると、ストレスが溜まりますよね。
誰に対してもライバル心が湧いてしまったり、嫉妬に苛まれたり。
その勝ち気な性格を健全なガソリンにできれば良いのですが、必ずしもそうとは限らないでしょう。
ときには他人を意識するあまり、頑張りすぎて、息苦しくなることもあると思います。
ただ、負けず嫌いも悪いことばかりではありません。
たしかに短所はありますが、長所もありますので、その性格を上手に生かしましょう。
また、記事の後半で紹介しますが、負けず嫌いを自覚する人は意外と多いみたいですよ。
今回は、負けず嫌いな人の心理と特徴を紹介します。
負けず嫌いとは?
負けず嫌いとは、他人に負けることを嫌う性質のこと。
あるいは勝ち気な性格のことを言います。
普段何となく使っている言葉ではありますが、あらためて字面を見て「あれ…?」と思いませんでしたか?
本当は「負け嫌い」「負けじ魂」が正解
そうなんです。
「負けず嫌い」だと、「負けないことが嫌い=負けるのが好き」という意味になってしまうんです。
ですから本当は、「負け嫌い」が正解。
「負けじ魂」という表現も正解です。
負けず嫌いは、時代とともに変化した現代語と言えるでしょう。
短所は「見栄っ張り」「迷惑をかける」など
負けず嫌いは、どちらかと言うとネガティブな意味合いで使われますよね。
それもそのはず。
次のような短所があるからです。
- 負けを受け入れられない
- 人のアドバイスを素直に聞けない
- 見栄っ張り
- ライバル心を抱きやすい
- 人に迷惑をかける
- 人間関係を壊しやすい
負けを受け入れられなかったり、見栄っ張りだったり。
持ち前の勝ち気な性格が裏目に出ると、人間関係に支障をきたす原因になります。
長所は「諦めない」「粘り強い」など
その一方で、負けず嫌いには長所もあります。
具体的には次のとおり。
- モチベーションが高い
- 決して諦めない
- 粘り強い
- 努力を厭わない
- 結果を出す可能性が高い
- リーダーシップがある
常にモチベーションが高く、結果が出るまで諦めずに努力し続けるので、知らぬ間にリーダーになることも多々。
負けず嫌いな性格をうまく生かせば、仕事や恋愛で望むような結果が得られるでしょう。
負けず嫌いの心理
次に、負けず嫌いの心理を紹介しますね。
あらゆる場面で闘争心がかりたてられるのは、次のような心理があるからです。
- 人に負けたくない
- 勝負事が好き
- 周囲を見返したい
- 1番じゃないと不安
- 自尊心が低い
- 常に成長していたい
- 高い壁に挑戦せずにはいられない
- ライバルがいると燃える
人と競争しているときに、生きている実感を得られる人もいるでしょう。
また、自尊心が低いせいで、常に1番じゃないと不安だったり、過去のトラウマによって「周囲を見返したい!」と強く思っている場合もあります。
できれば負けず嫌いな性格を上手に生かしたいところですが、不健康なエネルギーになることも少なくありません。
負けず嫌いな人の10の特徴
では、負けず嫌いな人には、どのような特徴があるのでしょうか?
主なポイントをまとめてみました。
特定の分野で勝ち気になる
負けず嫌いな人は、特定の分野で勝ち気になります。
つまり常に勝ち気なのかと思いきや、実はそうなる場面を選んでいるということですね。
具体例は次のとおり。
- 年収
- 出世
- 生活レベル
- 仕事の成績
- 業界での実績
- 恋愛・結婚・出産
- 子供の教育
- 自信のある分野
具体的に数字で表れることもあれば、「ステータス」に関わるようなこともあります。
負けず嫌いな人は分析能力や計画性に長けているので、その性格をうまく生かせば、大きな成功を手にするでしょう。
競争心・向上心が強い
負けず嫌いな人は、競争心が強い傾向にあります。
誰かと競うことで自分自身も成長しようという意識があるので、「向上心がある」とも言えるでしょう。
たとえば営業成績をあげるためには、ライバルがいるほうがより頑張れますよね。
マラソンランナーでも、トップを独走するよりも、競い合っているほうがタイムは伸びると言います。
競争心・向上心のある人は、いつもやる気にあふれています。
努力家
負けず嫌いの人は、ほぼ例外なく努力家です。
常に人の上にいたいのですから、当然といえば当然かもしれませんね。
トップの企画マンであるために、昼夜を問わず努力する。
人よりも幸せでいるために、成長し続ける。
そのモチベーションの良し悪しはさておき、努力し続けられるのは素晴らしい能力です。
努力する人になる方法は、次の記事で。
努力している姿を人に見せない
負けず嫌いな性格の人は、努力している姿を人に見せません。
たまに努力をアピールすることもありますが、それは頑張っている姿を見せたほうがメリットのあるときだけ。
基本的には陰で努力し、みんなの前ではさも簡単に物事をやり遂げたように振る舞います。
なぜなら、「飛び抜けた結果を出してはいるが、まだまだ余裕がありそう」と思われたいから。
みんなの前で汗水たらすようなことは、負けず嫌いの美学に反します。
嫉妬深い
嫉妬深いところも、負けず嫌いの人の特徴的なところです。
逆にいうと、それだけ人のことを気にして、落ち込んだり、妬んだりするからこそ、人よりも頑張れるということですね。
決して健全とは言えませんが、嫉妬を努力のきっかけにするだけなら問題はありません。
有名なスポーツ選手でも、「◯◯選手には嫉妬してしまいます」と発言することはありますからね。
嫉妬はそれだけ強力なガソリンになるのです。
嫉妬心が芽生える原因は、次の記事で。
主導権を握りたがる
負けず嫌いの人は、常に自分が主導権を握り、リーダーシップを取らなければ気が済みません。
なぜなら誰かにコントロールされること自体、彼らにとってはイライラすることだからです。
たとえば商談の場で駆け引きをされたら、それ以上の駆け引きで応酬する。
そして、相手がたじろぐ姿を見て、優越感にひたるのです。
飲み会であっても、会議であっても、デートであっても、自分が優位に立とうとするのは変わらないでしょう。
人の自慢話に対抗する(マウンティング)
負けず嫌いの人は、人の自慢話に対抗します。
「すごいですね」とだけ言って褒めていれば丸く収まる場面で、自慢をかぶせてしまうのです。
最近では、そのようなことを「マウンティング」と言うようですね。
たとえばママ友の間で、旦那の年収や生活レベルを競い合い、優劣をつけるようなこと。
学歴や仕事の経歴のアピール合戦もよくありますが、聞いていて気持ちのいいものではありません。
自慢話をする人の心理は、次の記事で紹介していますよ。
間違い(失敗)を素直に認められない
負けず嫌いの人は、間違い(失敗)を素直に認められません。
彼らにとって、間違いを認めることは「負け」だからです。
素直に謝ればいいところで、ムキになって逆ギレしてしまう。
「◯◯では勝ってた」などと言い、周囲の失笑を買ってしまうのは、よくあること。
プライドが高すぎると、人間関係に支障をきたしてしまいます。
他人のことを見下しがち
負けず嫌いの人は、他人のことを見下しがちです。
自分自身がトップにいるせいで、人の能力が劣って見える。
それ以外にも、自分ほど努力していない人のことを「怠惰」だと決めつけている節があります。
頑張り方は人それぞれなのに、それを認められないということですね。
このような人が上司になると、部下は苦労するでしょう。
人間関係をギクシャクさせてしまう
負けず嫌いの人は、人間関係をギクシャクさせてしまいます。
勝ち気な性格を自分の中に留めるだけなら良いのですが、あからさまだと困りますよね。
たとえば元サッカー日本代表GKの川口能活選手は、若手時代、ライバルのゴールキーパーを四六時中睨みつけていたと言います。
スポーツの世界では決して珍しいことではありませんが、一般社会では受け入れがたいでしょう。
自分よりも評価された人を邪険に扱ったり、成績の良かった人に嫌味を言ったりしていると、人間関係は簡単に壊れてしまいます。
「負けたくない!」なんて、人から見れば「知らんがな」の世界ですから。
勝ち気な性格の長所を生かすには、結果だけに集中すること
負けず嫌いには、長所と短所があります。
短所が勝ってしまうとストレスが溜まったり、人間関係のトラブルを引き起こしそうなので、できれば長所を生かしたいですよね。
勝ち気な性格の長所を生かすには、結果だけに集中すること。
他人の状況も、成績も、評判も、噂話も、全て無視して、結果を出すことだけに集中するのです。
すると、「他人に勝つ」が少しずつ「自分自身に勝つ」に変わってきますよ。
自分自身の成長が目標になれば、嫉妬に身を焦がしたり、人の評価にやきもきすることがなくなります。
負けず嫌いを自覚する人は70%!
ここからは、世間一般の負けず嫌いさんについて見ていきましょう。
果たして、負けず嫌いを自覚する人は、どれくらいいるのでしょうか?
「みんなの声」というサイトが5,964名から回収したアンケートによると、その割合は次のようになったそうです。
あなたは、負けず嫌いですか?
- やや負けず嫌いなところがある:49%
- 根っからの負けず嫌い:21%
- 全くそういうところはない:15%
- 自分ではわからない:15%
引用元:みんなの声
なんと、負けず嫌いの自覚がある人が合計70%も。
これは予想以上に多いですね!
日本が経済的に成長できた要因は負けず嫌いだと聞いたことがありますが、どうやら日本人は本当に負けず嫌いなようです。
「負けず嫌いな人が多そうな都道府県」は大阪がトップ!
さて、次に負けず嫌いが多そうな都道府県を見ていきましょう。
果たして、どの地域の人が負けず嫌いっぽいのでしょうか?
「アットホーム」が全国20歳〜59歳の男女・1,410名にアンケートを取ったところ、次のような結果になったそうです。
負けず嫌いな人が多そうなイメージの都道府県はどこですか?
- 大阪:42.8%
- 東京:14.9%
- 京都:5.2%
- 鹿児島:3.4%
- 愛知:3.1%
引用元:アットホーム
大阪が断トツトップとのこと。
ぐぬぬ…。
大阪在住のぼくとしては、複雑な気持ちに…。
ただ、これはあくまでもイメージであり、実態とは異なりますからね。(と信じたい)
ちなみに「謙虚な人が多そうな都道府県」は、北海道、秋田、岩手などが上位でした。
あなたはどうでしょうか?
負けず嫌いな性格の長所に目を向けよう
負けず嫌いな性格は、短所ばかりではありません。
モチベーションが高く、結果が出るまで諦めずに努力する能力があり、リーダーシップもあるのですから、その長所をうまく生かしたいですよね。
負けず嫌いのエネルギーが他人に向くとトラブルの原因になりますが、自分自身に向ければガソリンになります。
スポーツ選手だって、ビジネスマンだって、芸能人だって、負けず嫌いじゃなければ一流にはなれないのですから。
ぜひ勝ち気な性格の長所を理解し、それをうまく生かしてください。
ミラクリから一言
「負けたくない」を「勝ちたい」にすると、ポジティブな気持ちになれますよ。