ぼくは2010年からTwitter(@enrique5581)を使っています。
Twitterには、いろんな人と交流でき、刺激的な情報を得られるメリットがありますよね。
ですが、中毒状態といえるほどヘビーに使ってしまうと、精神の消耗につながります。
ぼくもひどいときは朝起きてから夜寝るまでの間、ずっとスマホをのぞき込んでいました。
当時の状態は本当にひどいものでしたが、今ではいくつかの対策によってTwitter中毒を脱出しています。
ソーシャルに人生を支配されないように、ほどよい距離感で付き合っていきましょう。
今回はツイッター中毒の危険性と対策について解説しますね。
Twitterには中毒性がある
Twitterには、ナゾの中毒性がありますよね。
ぼくは数あるSNSの中でもTwitterが一番好きですが、中毒性だけは怖いです。
中毒性があるのは、Twitterにかぎらず、インターネットサービス全般に言えることだと思います。
SNSで得られる情報によって脳からドーパミンが放出される
実はインターネットのような「情報」を得るツールを使うことで、脳のドーパミンが放出されると言われています。
Facebookなどのソーシャルメディアに自分の意見を投稿する行為で、脳は食事などで得られる満足感と似た「ご褒美」を得られるとの研究論文が、2012年5月7日の米科学アカデミー紀要に発表された。
論文を発表したのは米ハーバード大学、社会的認知・情動神経科学研究所のジェーソン・ミッチェル氏とダイアナ・タミル氏。
両氏の研究チームによると、自分の感情や考えなどを他者に伝える「自己開示」によって、脳内では快楽物質ドーパミンに関連する領域が反応を起こすことが分かった。
引用元:AFPニュース
私生活をオープンにしたり、誰かのプライベートな情報に触れることで快感物質が放出されるのです。
具体的な事例は以下の通り。
- 芸能人のゴシップの速報を見たことで、続編を期待する
- いいね!がもっと欲しくなる
- つぶやきがリツイートされたら気持ちが高揚する
- 「かわいい」「イケメン」と言われて嬉しい
- フォロワーが増えたらテンションが上がる
- フォロワーの期待に応えたくなる
- タイムラインの情報に刺激を感じる
タイムラインの情報、いいね、リツイート、フォロワーの増加など、Twitterにはまさにドーパミンを放出させる仕掛けがたくさんあるのです。
インターネットは、タバコ、お酒、ギャンブルなどと同じくらい依存性があることを頭に入れておきましょう。
Twitter中毒(ツイ廃)が危険な理由
まるで中毒のようにTwitterを利用している人のことを「ツイ廃」と呼ぶみたいですね。
日本でTwitterが爆発的に普及した2010年頃は、とくに依存状態の人が多かったように記憶しています。
ここでまず、ぼくが考えるTwitter中毒の危険性を紹介しますね。
スマホを眺める時間が増え、考える時間が減る
Twitterの滞在時間が増えると、必然的にスマホを眺める時間が増えますよね。
スマホを眺めている時間は情報収集だけに集中しているため、基本的に考えることを止めています。
たとえば目の前のトラブルを解決したいときは、スマホやタブレットで検索するよりも、まずは手を止めて真剣に考えるでしょう。
ぼくも含めて、情報収集と思考することを同時に進められる人は少数派だと思います。
誰かの意見を自分の意見だと錯覚する
Twitterを見ていて、以下のような気持ちになったことはないでしょうか?
- 自分もこの意見に同意
- あの意見には反対
- そうだ!あの法案は間違っている
- ◯◯さんとは考え方が似ている
上記が自分の意見ならOKですが、Twitterを見る前から本当にそう考えていたでしょうか?
Twitterのタイムラインで流れてきたから、自分も同じ考えだと錯覚しただけではないでしょうか?
人に影響されるのは悪いことばかりではありませんが、人の意見に賛否を表明するのは誰にでもできることですよね。
思考停止に陥ると、目の前にあらわれた情報によって考え方そのものまで左右されてしまいます。
多数派に影響されやすくなる
Twitterは良くも悪くも世論が反映されやすいメディアですから、多数派に影響されやすくなります。
もちろん自分なりの考え方を常に持っている人はそうはなりませんが、Twitterによって考え方が左右されるような人は注意が必要です。
また、Twitterはときに罵詈雑言が飛び交うメディアでもありますので、少数派に属して、批判を受けることが怖くなるでしょう。
次第に「安パイ」な意見に終始するようになります。
フォロワーが多いアカウント、人気者に嫉妬する
Twitterに依存すると、フォロワーが多いアカウントや人気者に嫉妬するようになります。
これもTwitterにかぎらず、SNS全般に言えることでしょう。
妬ましく感じるのは、以下のような人たちです。
- フォロワーが多いアルファツイッタラー
- さいきん注目のライター
- いつも記事がシェアされているブロガー
- 有名人に取り上げられたアカウント
- いいね・リツイートが多いアカウント
- 人と仲良さそうにやり取りしている知人
Twitterは人気や交友関係も含めたすべてが可視化されるメディアですから、嫉妬してしまうのも無理はありません。
ぼくがTwitter中毒だった頃を振り返ってみると、まるで「Twitterの世界がすべて」かのように考え、フォロワーの増減に一喜一憂していたように思います。
いいね・リツイートを意識しすぎて人格が変わる
Twitterの最も怖い弊害は、ときに人格すら変えてしまうことです。
たとえば以下のような行為に走ってしまった、もしくは走りそうになった経験はありませんか?
- 目につく人を片っ端から罵倒する
- 性体験を売り物にする
- 誰かの人生をバカにする
- 炎上商法で注目を集める
- 極端な政治的主張をくり返す
- 乱暴なキャラクターになりきる
- セクシャルな画像をアップする
- 違法行為の写真を撮影する
自分はやったことがないとしても、上記の行為を目にしたことはあるでしょう。
インターネットは過激な言動が注目されやすい場所ですから、注目される快感を知るとどんどん過激化していきます。
Twitterをとことん使ってみるのも良いですが、ほどよい距離感を保つに越したことはありません。
時間を浪費する
Twitterにある情報は、本来は知らなくても良い情報です。
だからこそ刺激的でもあるわけですが、知らなくても良いことを知ることに時間を費やすのは本末転倒ですよね。
以下のような経験はないでしょうか?
- Twitterに熱中しすぎて仕事がおろそかになる
- タイムラインに集中するあまり、家族の話を聞いていない
- 休憩時間をおもしろツイートを考えることに費やしてしまう
- Twitterが気になりすぎて、読書に集中できない
これではやるべきことよりも、Twitterを優先させているような状態ですよね。
とくに睡眠前にスマートフォンを眺めると、ブルーライトで意識が覚醒してしまいますので、結果的に睡眠時間の浪費にもつながってしまいます。
ソーシャルの消耗から脱出する方法
Twitter依存からなんとか脱出したいと考えているなら、使い方に制限をかけていきましょう。
ぼくが実践したいくつかの対策を紹介しますね。
利用する時間を決める
まずはTwitterの利用時間を決めることです。
これはメールチェックの時間を決めるのと同じで、たとえば通勤時やランチ休憩時など、タイムラインを閲覧する時間を決めてしまうのです。
自分で決めたルールに従ってTwitterを利用すれば、中毒状態になることはないでしょう。
ただ、ぼくのような意志の弱い人間は、何度チャレンジしても効果がありませんでした。
ログアウトする
意外におすすめなのは、Twitterからログアウトすることです。
パソコンで見るにしろ、スマホで見るにしろ、Twitterはあっという間に見られるスピード感が魅力ですから、それを逆手に取りましょう。
Twitterからログアウトしてしまうと、メールアドレスとパスワードを入れて、再度ログインする必要があります。
この手順は意外に面倒なので、徐々にTwitterを見るのが億劫になりますよ。
スマホ・タブレットからTwitterアプリを削除する
利用時間を決めても、ログアウトしても、やっぱりTwitterを見てしまう人は、アプリを削除しましょう。
スマートフォンやタブレットにアプリが無ければ、Twitterを見ることができないからです。
どうしてもTwitterを見たければ、再度アプリをインストールしてからログインすること。
この二度手間、三度手間はめちゃくちゃ面倒です。
今までは外出先で思いついたことをすぐにツイートしたり、食べたものの写真をアップしていたと思いますが、徐々にその習慣が無くなります。
退会する
利用時間を決めても、ログアウトしても、アプリを削除してもTwitter中毒を克服できない場合は、思い切って退会しましょう。
ぼくはまだやったことはありませんが、知人には退会した人が何人もいます。
フォロワー数千人〜数万人がいた知人たちがあっさりTwitterを止めたことに驚きましたが、彼らはそれで良かったようです。
見知らぬ人に絡まれて精神を消耗したり、「いいね!」をもらうために行動するのがバカらしくなったと言っていました。
仕事や家族関係に影響するくらいTwitterに依存しているなら、退会も視野に入れてくださいね。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に支配されない人生を
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とか、ソーシャルメディアと呼ばれるものは本当に多いですよね。
思い当たるSNSを挙げてみました。
- Twitter(ツイッター)
- Facebook(フェイスブック)
- Instagram(インスタグラム)
- Google+(グーグルプラス)
- mixi(ミクシィ)
- LinkedIn(リンクトイン)
- Myspace(マイスペース)
- Pinterest(ピンタレスト)
- Tumblr(タンブラー)
- Vine(ヴァイン)
- MixChannel(ミクチャ)
- Snapchat(スナップチャット)
- LINE(ライン)
なかには、すべてのサービスのアカウントを持っている人もいるでしょう。
SNSはいろんな人と交流でき、幅広い情報が得られるサービスですが、およそ90%は「知らなくても良い情報」が占めていますよね。
ですからSNSに熱心になりすぎて、精神を病んだり、人格が変わるのは本末転倒だと思います。
ぼくもTwitterは未だに利用していますが、ログインすることはほとんどなくなりました。
今はやるべき仕事、目の前にいる人、読書などに集中できていますよ。
SNSで消耗したときに読みたい記事
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ミラクリから一言
Twitterを止めたら、時間が増えた。