「また人の意見に流されてしまった…」
そんなストレスを抱えていませんか?
本当はAがしたかったのに、頼み込まれて断れず、Bにしてしまう。
今日はAを食べようと決めていたのに、Bを頼んでいる人を見て自分もそうしてしまう。
そうやって人の意見に流されてばかりいると、自分の人生ではなく、誰かの人生を生きているような気持ちになるでしょう。
疲れますよね、そんな毎日は。
では、強い意志を持ち、自分自身で物事を選択する人になるためには、どうすれば良いのでしょうか?
今回は、流されやすい人の特徴を紹介します。
あわせて人の意見に左右される性格の改善方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「流されやすい」とは、どういう状態か?
「流されやすい」とは、具体的にどのような状態のことを指すのでしょうか?
簡単にいうと、「意見が定まらず、二転三転すること」ですね。
別の言い方をするならば、「考え方がコロコロ変わる」とか、「朝令暮改」とか、「一貫性がない」ということになるでしょう。
たとえば焼きそばを食べると決めたはずなのに、「お好み焼きがいいんじゃない?」と言われたら、すぐに意見を変えてしまうようなこと。
そのような態度は、とくに仕事や恋愛の場面で信用を失う原因になってしまいます。
流されやすい人の特徴
では、人の意見に流されやすい人は、どんな性格をしているのでしょうか?
主な特徴をまとめてみました。
- 自信がない
- こだわりがない
- 物事の判断基準を持っていない
- 人の気持ちを優先してしまう
- 八方美人
- めんどくさがり
良くいえば「柔軟」ですが、悪くいうと「自分がない」という感じになるでしょうか。
たとえば「何を食べたい?」と聞いたときに、決まって「何でもいいよ」と言う人がいると思います。
このような人は、「これを食べたい」という欲求やこだわりがないので、誰かに決めてもらうことを望んでいるのです。
恋愛面ではデメリットばかり
人の意見に流されやすい性格の人は、とくに恋愛面で損をしてしまうでしょう。
主なデメリットをまとめてみました。
- 酔った勢いで始まる恋愛が多い
- 押しに弱い
- タイプでも、好きでもない人と付き合ってしまう
- 甘えられると断れない
- 彼氏(彼女)と別れられない
- 体だけの関係になりやすい
- 「いい友達」で終わる
- 依存関係になる
誰かと付き合っては別れをくり返す人や、「もういい加減、別れたらいいのに…」と思うような状態なのに、いつまでもダラダラ付き合っている人がいますよね。
人の意見に流されていると、貴重な人生の時間を浪費してしまいます。
「いい人」で終わりがちな人も、流されやすいのかも?
友人を好きになってしまったときの考え方は、次の記事で。
流されやすい性格を改善する方法
では、どうすれば流されやすい性格を改善できるのでしょうか?
主なポイントをまとめてみました。
どんなことでも自分で選択する癖をつける
流されやすい性格を改善するためには、どんなことでも自分で選択する癖をつけること。
「何でもいい」「決めて」「残ったやつでいい」などとは言わず、必ず自ら選択することです。
ときには自分の欲求と誰かの欲求がぶつかることもあるでしょう。
そんなときはお互いに話し合い、交渉して、譲歩して、ときには押し通してください。
その経験が蓄積されたら、誰かと意見を闘わせることが怖くなくなりますから。
ランチのメニュー1つでも、飲み会の席でも、自分自身で選択してください。
そうすれば不平不満もなくなります。
「譲れないもの」を理解しておく
流されやすい性格を改善するためには、「譲れないもの」を理解しておくことも大切です。
「こだわりが全くない」という人は、実はあまりいません。
細かいところでいうと、薄味がいいとか、派手な色は嫌だとか、乱暴な人は苦手だとか、そういう志向があるはずです。
それも立派なこだわりですから、ちゃんと把握しておきましょう。
すると、「何を食べたい?」と聞かれたときに、「薄味が好きなので、できれば和食がいいです」と言えるようになります。
経験を積み、スキルを身につける
流されやすい性格を改善するためには、とにかく経験を積み、スキルを身につけることも大切です。
スキルがつけば、実績をあげられるようになり、自信がつきますからね。
今までは職場で雑用を頼まれたら受けていたかもしれませんが、スキルが身についたら、自分のところに重要な仕事が集まってきます。
すると、必然的に仕事を取捨選択せざるを得なくなりますので、自分の意思で仕事を選択することになるでしょう。
経験とスキルが身につく過程で、決断力も培われます。
人生の主人公になる
流されやすい性格を改善するためには、自分自身が人生の主人公であると自覚することも大切です。
つまり、人生に対して主体的になるということですね。
メジャーリーガーのイチロー選手は、試合後のインタビューでこう答えていました。
(*いつの発言かは失念してしまいました。)
記者:「ヒットが出ましたけども?」
ヒットは出たんじゃなくて、出したんです。
「出た」と「出した」はまったく違います。
引用元:イチロー選手
ヒットが「出た」は受け身ですが、「出した」は能動的ですよね。
つまりこの発言は、ラッキーに頼るのではなく、ヒットを自ら出しにいっているという姿勢の表れです。
一般人である我々も同じように、「決められた」と言っていたのを、「決めた」と言える状態にするだけで、得られる結果は大きく変わるでしょう。
ストレスの有無や充実度合いも大きく変わるでしょう。
これは決して言葉遊びではありません。
深く考えすぎずに、まずは自分を解放してあげてください。
流されやすい性格を「強み」に変えることもできる
流されやすい性格には、実はメリットもあります。
性格を変えるのが難しそうなら、次のようにポジティブに考えてみてください。
- どんな状況にも柔軟に対応できる
- 人の意見をすぐに受け入れられる
- 適応力がある
- 協調性がある
- 良い影響を受けたときに一気に成長できる
- こだわりがないから、ストレスが少ない
- 人生の満足度が高い
こだわりの強い人って、ときにストレスフルですよね。
譲れないものが多すぎて、すぐに人と衝突してしまったり、ストレスを溜めやすかったりします。
その一方、流されやすい人は柔軟で、適応力があるので、どんな状況にも対応できますし、人と揉めることも少ないでしょう。
ゆる〜い性格をポジティブに捉えることができたら、人生の満足度がアップします。
ポジティブになる方法は、次の記事で。
流されやすい性格を自覚している日本人は多い
日本人は、外国人に比べて控えめで、あまり自己主張をしないと言われています。
それに関する客観的なデータはありませんが、たしかにぼくもいろんな国に行った経験から、そう思います。
では、流されやすい性格を自覚している日本人はどれくらいいるのでしょうか?
「デイリサーチ」というサイトが156,040件のアンケートを集計したところ、次のようになったそうです。
日本人の特性として、あてはまると思うものは?(複数回答可)
- おとなしい・自己主張しない:50.2%
- 勤勉・真面目:44.1%
- 流されやすい:32.1%
- 優柔不断:25.8%
- 手先が器用:24.8%
- 忍耐強い:19.7%
- 優しい・親切:14.0%
- 向上心がある:4.8%
- わからない:4.1%
- その他:3.7%
引用元:デイリサーチ
上記はあくまでも「日本人の特性」についての回答なので、自分の性格と照らし合わせているとは限りませんが、それでも「流されやすい」が32.1%で3位なんですね。
たしかにこだわりのない民族だからこそ、海外の音楽やファッション、SNS(ネットサービス)などが普及しやすいのかもしれません。
しかしながら、これからのグローバル社会を生き抜くためには、進化する必要もありそうです。
自分自身で選択する癖をつければ、人生はより楽しくなる
自分自身で選択し、決断する癖をつければ、人生はより楽しくなります。
たとえば人の意見に従って中華料理を食べたときよりも、「今日はどうしても中華が食べたい」と思って食べたときのほうが、圧倒的に美味しく感じるはず。
後者のような強い思いがあれば、たとえ賛同者がいなくても、1人で食べたとしても美味しく感じるでしょう。
人の意見に左右されることにもメリットはありますが、自分の人生ですから、自分自身で切り開いてください。
楽しいですよ、絶対に。
ミラクリから一言
自分で選べば、後悔しない。