突然眠気に襲われる現象に、悩まされていませんか?
仕事中にいきなり眠たくなったり、運転中に睡魔に襲われるのはつらいですよね。
眠気に襲われる原因は、食べ過ぎ、疲れ、不規則な睡眠、不摂生など。
また、不眠症やナルコレプシー(居眠り病)といった睡眠障害も、そうなる原因です。
眠たくなったときの対策としては、15分〜30分ほど仮眠を取ること。
かるく体を動かしたり、コーヒー(カフェイン)やチョコレートの力を借りるのも効果的です。
それと同時に、生活習慣を見直し、1日中元気でいられる体を作り上げていきましょう。
今回は、眠気に襲われる原因と対策を紹介します。
眠気とは?
眠気とは、今にも眠ってしまいそうな気持ちのこと。
「眠気に襲われる」とか、「眠気がさす」というふうに表現されます。
また、「睡魔(すいま)」に言い換えられることもあります。
眠気をコントロールするのは難しい
眠気をコントロールするのは、とても難しいことです。
たとえば疲れが溜まっていると、お昼すぎにウトウトしてきますよね。
海外旅行から帰ってきたら、時差ボケの影響で不意に眠たくなるでしょう。
もし「ナルコレプシー(居眠り病)」や「不眠」などの病気を抱えているなら、眠気のコントロールはさらに難しくなります。
眠くなったら困るタイミングは「仕事中」など
眠たくなるのは人間の生理現象ですから、本来であれば問題はありませんが、眠くなったら困るタイミングもありますよね。
たとえば以下のようなときです。
- 仕事中
- 会議中
- 商談中
- 講義中
- 運転中
- 人と話しているとき
仕事中に寝てしまったら「サボり」と思われかねませんし、運転中にウトウトしていると大事故を起こしかねません。
眠気に襲われたときにどう対処するかは、ストレス社会を生きる現代人の課題です。
突然眠気に襲われる原因
では、なぜ突然眠気に襲われるのでしょうか?
「老化(加齢)」だけで片付けず、原因を突き止めましょう。
食事の食べ過ぎ
1つめの原因は、食事の食べ過ぎ。
食べ過ぎは、以下のようなことを引き起こします。
- 食べ過ぎ→胃腸への負担
- 糖質(炭水化物)の摂りすぎ→過血糖
- 暴飲暴食→血糖値の上昇
食べ過ぎると胃腸に負担がかかり、全身の血の巡りがわるくなります。
それに加えて血糖値を下げるインスリンの分泌が追いつかず、結果として過血糖の状態になり、それが眠気を誘発するのです。
とくに糖質(炭水化物)の摂りすぎには要注意。
たとえばランチのときに「ライス大盛り」にして、13:30頃から急激に気だるくなった経験はありませんか?
それは食べ過ぎによるものです。
疲れが溜まっている
疲れが溜まっているときも、予期せず眠気に襲われるのでしょう。
たとえば残業続きで体が疲れているときや、人間関係の問題でストレスを感じているようなときですね。
睡魔に襲われるのは、心身が休養を欲している証拠です。
睡眠が不規則(睡眠時間など)
睡眠が不規則になっているのも、突然眠たくなる原因です。
以下のような問題を抱えているときに、元気になるのは難しいでしょう。
- 不眠
- 過眠
- 眠りが浅い
- 睡眠時間が十分ではない
- 就寝・起床の時間がバラバラ
良質な睡眠は、健康の基礎。
それが崩れると体のリズムも乱れ、健康に悪影響を及ぼします。
不摂生をしている
不摂生をしているのも、眠たくなる原因です。
その具体例は以下のとおり。
- 夜更かし
- お酒の飲み過ぎ
- 暴飲暴食
- スマホの見すぎ
- ゲームのやりすぎ
夜更かしをすると生体リズムが乱れますし、暴飲暴食やゲームのやりすぎは安眠を妨げる原因になります。
不摂生は、日常生活に強く影響しますよ。
何らかの睡眠障害・精神疾患を抱えている
何らかの睡眠障害や精神疾患を抱えている場合も、突然眠たくなることがあります。
その具体例は、以下のとおり。
- ナルコレプシー(居眠り病)
- 不眠症・過眠症
- レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 肥満肺胞低換気症候群
- 精神疾患(うつ病など)
いつでもどこでも眠くなってしまう「ナルコレプシー(居眠り病)」や、逆にほとんど眠れない「不眠症」を抱えている場合は、日中に突然眠くなることがあるでしょう。
また、他の睡眠障害やうつ病などの精神疾患を抱えている場合も、夜間に熟睡することができないため、日中に眠くなることがあります。
眠たくなったときの対処法
では、眠たくなったら、どう対処すればいいのでしょうか?
空気を読まずにぐっすり寝てしまい、恥をかくなんてことは避けたいですよね。
ここでは、すぐにできる対策を紹介します。
昼寝をする(15分〜30分)
眠たくなったら、思い切って昼寝をしましょう。
昼寝のポイントは、寝すぎないこと。
15分〜30分後にアラームを設定し、時間になったら起きてください。
30分以上眠ってしまうと、スッキリするどころか逆に気だるくなってしまいますからね。
コーヒー(カフェイン)を摂る
眠たくなったら、コーヒー(カフェイン)を摂るのも手です。
カフェインには興奮作用がありますので、飲んでからしばらくしたら目がスッキリしてきますよ。
朝にコーヒーを飲む人が多いのも、それが理由です。
ちなみにカフェインは、紅茶や緑茶にも含まれていますので、好きなものをチョイスしましょう。
ガムやチョコレートを食べる
眠たくなったら、ガムやチョコレートを食べるのもおすすめです。
ガムの良いところは、噛み続けられること。
人間は噛むことで脳が活性化し、集中力が高まると言われています。
また、チョコレートに含まれているカカオにも目覚まし効果がありますので、いずれかを携帯しておくと便利ですよ。
ツボ押しをする
突然睡魔に襲われたら、ツボ押しするのもおすすめです。
以下のツボには、目覚まし効果があると言われています。
- 中衝(ちゅうしょう):手の中指→爪の生え際の下
- 合谷(ごうこく):手の甲→親指と人差指の付け根にあるくぼみ
- 百会(ひゃくえ):頭→頭頂部の真ん中
- 睛明(せいめい):目→鼻の付け根部分の横(2ヶ所)
- 風池(ふうち):首→襟足の下部にあるくぼみ(2ヶ所)
上記のツボをゆっくり揉みほぐしてください。
即効性はありませんが、ゆっくり刺激しているうちに目が覚めてくるでしょう。
体を動かす
眠くなってきたら、体を動かすとスッキリしますよ。
以下のような軽いものでOKです。
- 近所を散歩する
- 買い物に行く
- オフィス内を歩き回る
- 運動をする
- ストレッチをする
たとえば仕事中に眠くなったら、トイレまで歩いたり、オフィスを歩き回ってみること。
自由がきく職場なら、コンビニまでコーヒーを買いに行くのもいいでしょう。
自宅で眠たくなった場合は、運動やストレッチをしてみてください。
シャワーを浴びてリフレッシュする
眠たくなったら、思い切ってシャワーを浴びましょう。
職場にいる人は難しいでしょうが、自宅なら可能なはずです。
熱いシャワーを浴びれば、血行が促進され、心身が活性化しますよ。
一気にシャキーーン!とさせたい場合は、冷たいシャワーを浴びるのもいいでしょう。
1つだけ注意したいのは、湯船にはつからないこと。
お風呂に入ってしまうと逆に気だるくなってしまいますので、シャワーに留めてください。
睡魔よさようなら!一日中元気でいる方法
眠たくなったときの対処法も重要ですが、できれば突然眠気に襲われないようになりたいですよね。
そうなれれば、眠気対策なんか必要ありませんから。
ここでは、一日中元気でいるための方法論を紹介します。
規則正しい睡眠を心がける
1つめは、規則正しい睡眠を心がけること。
就寝と起床の時間を一定にし、睡眠時間も十分に確保してください。
「最適な睡眠時間」というのは、自分で見出すしかありません。
7時間以上寝なければ調子が悪くなる人もいれば、4時間程度で疲れが取れる人もいるのです。
以下の記事を参考に、自分に合った睡眠習慣を確立してくださいね。
就寝前のルールを決める
規則正しい睡眠を心がけるのと同時に、就寝前のルールも決めましょう。
以下のようなことを心がければ、睡眠の質が向上しますよ。
- お風呂は就寝の1時間前まで
- カフェイン・お酒は就寝の1時間前まで
- テレビ・ゲームは就寝の30分前まで
- 夕食はできるだけ早めに摂る
- 就寝前のスマホ操作はやめる
- 入眠準備としてストレッチをする
- かるく瞑想して気持ちを鎮める
いずれも熟睡するために大切なことです。
とくにスマートフォンに使用されているブルーライトは、交感神経を刺激し、安眠を妨げると言われていますので、ご注意ください。
SNSにハマりすぎている方は、以下の記事も参考にしてくださいね。
生活習慣を整える
突然睡魔に襲われないようにするためには、生活習慣を整えることも重要です。
たとえば以下のようなもの。
- 食生活
- 運動
- ワークスタイル(働き方)
バランスのいい食事を心がけ、定期的に運動もすること。
そのためには、ワークスタイルを見直すことも重要です。
仕事を優先させすぎると、どうしても食事や運動の時間を削ってしまいますからね。
ストレスを解消する
健康的な生活を送り、突然睡魔に襲われるようなことにならないためには、ストレスを解消することも大切です。
仕事が休みの日はちゃんと休養し、趣味に没頭する時間を設けてください。
趣味がなければ、本を読んだり、気分転換に散歩したり、友達と飲みに行くのでも構いません。
好きなことをしていると、脳からセロトニンという神経伝達物質が分泌され、幸せな気持ちになります。
逆にセロトニンが不足すると、憂鬱になりやすくなり、疲れも溜まりやすくなりますので、ご注意ください。
アンケートで発覚!97.1%の人が睡眠に満足していない
睡眠に関して悩んでいる人は、予想以上に多いようです。
「フジ医療器」の調査によると、実に97.1%の人が「睡眠に対して不満を持っている」と回答したのだとか。
では、それらの人は、睡眠に対してどんな悩みを抱えているのでしょうか?
平日の睡眠時間は「6時間〜7時間」が多数派
20代~80代の男女4,723名にアンケートを取ったところ、平日の睡眠時間は「6時間〜7時間」が多数派のようです。
平日の睡眠時間
- 6時間:35.9%
- 7時間:27.7%
- 5時間:16.2%
- 8時間:10.3%
- 5時間未満:7.7%
- 9時間:1.7%
- 10時間以上:0.4%
引用元:フジ医療器
合計63.6%の人が、6時間〜7時間は寝ているみたいですね。
ただ、5時間未満しか寝ていない人が7.7%もいるのは、ちょっと気がかりです。
睡眠に対する不満は「寝ても疲れがとれない」が1位
同じ調査によると、睡眠に対する不満は以下のようなものが上位だったそうです。
(睡眠に対して)最も不満に感じることは何ですか?
- 1位:寝ても疲れがとれない:18.1%
- 2位:何度か目が覚める:13.6%
- 3位:なかなか寝付けない:10.6%
- 4位:朝すっきりと起きられない:10.0%
- 5位:トイレが近い:8.8%
引用元:フジ医療器
「寝ても疲れがとれない」ということは、睡眠の質に問題があるのでしょう。
年を取るごとに睡眠時間は短くなると言いますが、ちゃんと熟睡できていれば疲れはとれるはずですから。
この記事を読んでいる方は、きちんと対策してくださいね!
突然眠気に襲われないためには、良質な睡眠を取ること
突然眠気に襲われるというのは、つらい問題ですよね。
ぼくもうつ病を発症した時期に、突然睡魔に襲われることがよくあり、かなり困りました。
一日中元気でいるためには、良質な睡眠を取ること。
食事や運動も大切ですが、まずはしっかり眠ることが大切です。
睡眠を疎かにしていると、そのうち「無気力」に襲われてしまいますよ!
ミラクリから一言
睡眠を甘く見ないで!