感受性が強すぎると、いろんなことに気づいてしまいますよね。
あ、空気が変わった…。
あ、今のはたぶん嘘だ…。
ときには誰も気づかず、言葉にもできない「曖昧なもの」まで感じ取ってしまい、気分が滅入るときもあるでしょう。
感受性が強い人は、繊細で芸術家肌。
それゆえに傷つきやすく、すぐに感情を押さえ込む傾向があります。
そんな状態が続くと、溜まりに溜まったストレスが「うつ病」という形で表面化する可能性もありますので、適度に気分転換をしましょう。
また、感受性が強すぎる方は、「HSP(Highly sensitive person)」という症状を抱えている場合もあります。
記事の後半でHSPのチェックリストを紹介しますので、ぜひ自己診断してくださいね。
今回は、感受性が強い人の特徴を紹介します。
感受性が強いとは?
感受性が強いとは、変化や刺激を感じ取る能力が優れていること。
一般的な言い方にすると、「空気を読める」とか、「流れを感じ取れる」ということになるでしょう。
「感受性」の後には、「強い」「豊か」「鋭い」といった表現が使われます。
強すぎる感受性は、うつ病の原因になる
ちょっと驚かせることになるかもしれませんが、強すぎる感受性は、うつ病の原因になる可能性もあります。
たとえば、次のような特性を持っていませんか?
- 心配・不安になりやすい
- 孤独感・疎外感を感じやすい
- 感情を押さえ込んでしまう
- 他人の嘘を見抜いてしまう
- 空気の変化に敏感
- ストレスや疲れを溜めがち
このような特性を持っていると、あまりにも心が揺れ動くため、ストレスや疲れを溜めやすくなります。
それが「うつ病」という形で吹き出す可能性もありますので、くれぐれも注意してくださいね。
ストレスは健康の大敵ですから。
感受性の弱い人はサイコパス!?
ちなみに参考までですが、感受性の弱い人には次のような特徴があります。
- 人に感情移入しない
- 常に冷静沈着
- 感情のコントロールが上手
- 喜怒哀楽がわかりづらい
- 興味のないところには徹底して無頓着
あまり感情を露わにしないタイプですね。
中には「サイコパス(精神病質者)」と呼べるくらい、感情を表に出さない人もいるでしょう。
今すぐ診断!感受性が強い人の10の特徴
それでは、いよいよ感受性が強い人の特徴を紹介しますね。
あなたはいくつ当てはまるでしょうか?
ぜひ自己診断してください!
人の変化に気づきやすい
感受性が強い人は、人の変化に気づきやすい傾向があります。
誰かが髪型を変えたらすぐに気付きますし、ネイルや小物を変えた場合も同じ。
人の表情の変化にも敏感なので、社交辞令が通用しません。
その言葉が嘘だったり、本音ではなかったりすると、表情からそれを読み取ってしまうからです。
曖昧なものまで感じ取ってしまう
感受性が強い人は、ときに曖昧なものまで感じ取ってしまいます。
たとえば次のようなもの。
- 空気
- 違和感
- 言葉の力
- 表情の変化
- 心の動き
- 発言の意図
人がなかなか気づかないことや、言葉にするのが難しいようなことですね。
このような機微にも敏感なので、頻繁に心が揺れ動きます。
周囲の人に流されやすい
感受性の強い人は、周囲の人に流されやすい傾向もあります。
観察眼があまりにも鋭く、人の気持ちを理解できるがゆえに、すぐに人に感情移入してしまうからです。
決して悪気はないのですが、「自分がない」とか、「八方美人」と評価されているかもしれません。
流されやすい性格には、ご注意を。
すぐに感情を押さえ込んでしまう
感受性の強い人は、すぐに感情を押さえ込んでしまいます。
人の気持ちに無頓着ならガンガン発言できるのですが、なかなかそうはいきません。
「Aさんは本当はこう思っている…」とか、「Bさんは実はこうしたいはず…」などと考えてしまうからです。
気を使いすぎるというか、配慮のしすぎでがんじがらめになっている状態ですね。
本音を押し殺しているうちに、人に合わせるのが常になってしまったのでしょう。
繊細で傷つきやすい
感受性の強い人は、繊細で傷つきやすいところもあります。
しかも、ショックを受ける回数が人よりも多い。
直接的な言葉だけでなく、相手の表情やその場の空気感も察知してしまうので、当然といえば当然でしょう。
たとえば、一緒に飲んでいる相手が「退屈だな〜」というような表情をしたら、すぐにそれに気づき、楽しませられなかった自分を責めます。
感受性の強い人は、自己嫌悪(あるいは自己否定)の塊です。
1人の時間を大切にしている
感受性の強い人は、1人の時間を大切にしています。
とても繊細なので、多くの人とあまりにも長い時間を過ごしていると、疲れてしまうからです。
それゆえに、会社の飲み会や慰安旅行のようなものが苦手。
あれこれ気を使い過ぎて人に嫌な思いをさせたり、自分がぐったりしてしまうくらいなら、参加しないほうがいいと考えているでしょう。
1人になって、心をメンテナンスする時間が必要なのです。
感動することが多い
感受性が強い人の素晴らしいところは、感動することが多いところ。
上司から同じ話を聞かされても、その都度あらたな気づきを発見し、ちゃんと驚いてくれます。
もちろん、初めて訪れたような場所では、感動の連続です。
ちゃんと驚いたり、楽しんでくれるので、一緒にいるといい刺激になるでしょう。
素直な性格のおかげで、人生に彩りが生まれています。
芸術的な才能にあふれている
感受性の強い人は、芸術的な才能にあふれています。
たとえばブログを書かせたり、SNSで発信させたら天下一品。
やり方なんか教えなくても、あっという間にファンを獲得するでしょう。
他にも絵を描いたり、ピアノを弾いたり、料理が上手だったり。
アーティスティックな技術はなくても、人を魅了する会話ができるかもしれません。
人の視点に立って物事を考えられる
感受性が強い人の素晴らしいところは、人の視点に立てること。
「人の気持ちになって考えよう」とよく言われますが、まさにその体現者です。
たとえば仕事では、取引先の気持ちになってプロジェクトを推進するでしょう。
恋愛では、彼氏(彼女)の本音をくみ取り、自ら身を引くようなことも。
観察眼があまりにも鋭く、対処も適切なので、気を使われたことに気づかない場合もあります。
ストレスや疲れを溜めやすい
感受性の強い人は、ストレスや疲れを溜めやすい傾向もあります。
人の何倍もいろんなことを感じ取り、その都度心が揺れ動いているのですから、当然といえば当然ですね。
「もっと鈍感だったら良かったのに…」と思うかもしれませんが、性格だからしょうがない。
前述しましたが、ストレスはうつ病の原因になりますので、適時発散してくださいね。
また、ストレス耐性を高めることも大切ですよ。
感受性の豊かな人がストレスを解消する方法
では、溜まりに溜まったストレスはどう解消すれば良いのでしょうか?
感受性の豊かな人は、そこが知りたいですよね。
主な方法をまとめてみました。
親友や家族に思いの丈を話してみる
まずは、親友や家族に思いの丈を話してみること。
誰かの悪口でも、夫(嫁)に対する不満でも、友人に対する嫉妬でも構いません。
悲しかったことでも、苦しかったことでも、恥ずかしいようなことでも構いません。
正直な気持ちをそのままぶつけてみましょう。
そうすることによって、自分の感情を表現する習慣が身についてきますよ。
怒り・不安・疎外感・孤独感などを思いっきりぶちまける
次に大切なのは、感情を思いっきりぶちまけること。
感受性が豊かだと、怒り・不安・疎外感・孤独感など、いろんな感情を抱えていると思います。
それらを次のような方法で思いっきり発散してください。
- 趣味に打ち込む
- 1人カラオケでシャウトする
- 枕に向かって思いっきり叫ぶ
- ネガティブな感情を紙に書き出し、それを破り捨てる
じっとしているだけでは、心のモヤモヤは解消されませんよ。
誰かと一緒にするのは恥ずかしいでしょうから、1人で思いっきり発散してください!
自分に合った仕事(適職)を見つける
最後は、仕事を変えること。
今の職場でストレスが溜まるなら、職種から見直してみましょう。
芸術的な才能を生かせるのは、たとえば次のような仕事です。
- アーティスト
- デザイナー
- ライター
- アロマ・ヨガの専門家
- 化粧品・美容関係
- 整体師
- 在宅勤務の専門職(プログラマーなど)
もちろん上記でなくても構いませんし、転職するだけでも構いませんよ。
職場環境を変えるだけで、心の調子が整う場合もありますからね。
たとえばMIIDAS(ミーダス)のようなサービスで、自分の市場価値を診断(無料)してみるか。
リクナビNEXTのような大手で求人を見てみるか。
レバテックキャリアに登録して、転職のスペシャリストに相談してみると良いでしょう。
感受性が鋭すぎる人は「HSP(超敏感な人)」かもしれない
ちょっとだけ専門的な話になりますが、「HSP」という性質をご存知ですか?
感受性が鋭すぎる人は、その疑いがあるかもしれませんよ。
HSP(Highly sensitive person)とは、アメリカの研究者であるエレイン・アーロン氏によって提唱された概念です。
具体的には、街中の騒音や光にもすぐに反応してしまうくらい過敏な人のこと。
情緒不安定で、ストレスに弱く、シャイ(内向的)な傾向もあります。
日本語的に訳すと、「超敏感な人」ということになるでしょう。
そして、アーロン氏によると、なんと人口の15%〜20%は生まれつきHSPであるとのこと。
これはちょっと驚きですね…。
日本人向けのHSP診断を研究している高橋亜希氏によると、HSPの人には次のような性質が見られるそうです。
- 大きな音や雑然とした光景などの強い刺激がわずらわしい
- まぶしい光、強いにおい、触り心地の悪い服、サイレンの音、戦争映画、暴力シーンなどが嫌い
- 繊細な味・香りが好き
- 美術や音楽に深く感動する
- 一度に多くのことが起こっていると不快になる
- 短時間に多くの仕事をこなさないといけないとイライラ、おろおろする
- 暗い部屋などプライバシーが保てる場所に逃げ込みたくなる
- 変化の少ない穏やかな毎日が送りたい
- 他人の気分に左右されやすい
- 周りから繊細とか内気だと言われる
引用元:ライブドアニュース
上記のいくつかが強く当てはまるなら、HSPの疑いがあるかもしれません。
HSPは病気ではないので、治療する必要はありませんが、ストレスを溜めやすい体質であることの尺度にはなるでしょう。
自分なりのストレス対策を見つけてくださいね!
感受性が豊かなのは、素晴らしい魅力
感受性が豊かなのは、素晴らしい魅力です。
もちろん本人的はしんどい時もあるでしょうし、「もっと無頓着になりたい…」と思うこともあるでしょう。
でも、人の気持ちを理解できる能力は、何にも代えがたいもの。
それをうまく生かせれば、人間関係における強力な武器になりますよ。
繊細な部分を大切にしつつ、ストレスをうまく発散する。
これがポイントです!
ミラクリから一言
もう一度言います、感受性が豊かなのは素晴らしい魅力です。