「今日は何もしたくない…」
そう思うときはありませんか?
「最近、なぜか無気力だなぁ…」
そんな状態になっていないでしょうか?
「何もしたくない(無気力)」は、心が何らかのサインを出している状態です。
体調不良か、心身の疲れか、または別の理由か。
何もしたくない原因を特定し、適切に対処していきましょう。
というわけで今回は、何もしたくない原因、楽になる考え方、対処法などを紹介しますね。
この記事の要点
- 何もしたくない原因は、体調不良・睡眠不足など
- 「何もしたくない=怠け」ではない
- 適切な対処法は、とにかく休む・楽しいことをイメージするなど
何もしたくないと感じる原因は?
朝起きて、「今日は何もしたくない…」と感じるのはなぜでしょうか?
真面目な人ほど「怠け心」によるものと断定し、自己嫌悪するでしょうが、決してそうではありません。
何かをする気力がない、ということは、心身が何らかのサインを出している状態です。
ここからは、何もしたくない原因を紹介しますね。
体調不良(風邪、生理など)
わかりやすい原因は、体調不良です。
たとえば風邪を引いていたり、高熱があったり、女性の場合は生理だったりですね。
たとえ大好きな仕事をしていたとしても、「今日は風邪気味で、やる気がでないなぁ」と思うときはあるでしょう。
体調が万全でないときは、誰しも気力が低下します。
天気や湿度の影響
天気や湿度の影響もわかりやすいですね。
たとえば雨の日、「会社に行くのが面倒だなぁ」と思いませんか?
それはつまり、天気や湿度に影響を受けているということ。
蒸し暑い夏の日、「今日は部屋にこもっていたいなぁ」と思いませんか?
それはつまり、温度や日光に影響を受けているということ。
人間は、思っている以上に気候や湿度などに影響されるのです。
睡眠不足
睡眠不足のときも気力は低下します。
ごく稀にショートスリーパーの人もいますが、最近の研究によると、遺伝的要素が強いそうです。
参考:短時間睡眠でも健康に影響ない「ショートスリーパー」の遺伝子、米研究者が新たに発見
ほとんどの人はまとまった睡眠時間を必要とし、睡眠時間が短ければ、それは心身が回復しないことを意味します。
忙しいと「睡眠時間を削って…」と考えがちですが、それをすると心身に疲れが蓄積されていきます。
前日に取り込んだ情報が処理されなかったり、体の疲れが取れなかったり。
睡眠不足は様々な問題を引き起こします。
偏った食生活および運動不足
生活習慣が乱れているときも、「何もしたくない」という気持ちになりやすいです。
たとえば偏った食生活をしているとき。
同じものばかり食べる「偏食」や、食事を抜く「不食」、不規則な時間の食事などですね。
また、慢性的に運動不足になっているときも心身のバランスを崩します。
部屋にこもる日が続いて、気持ちが暗くなった経験はありませんか?
適切に体を動かすことも、人間にとっては重要なのです。
忙しすぎる
忙しすぎるときも、「何もしたくない」という気持ちになりやすいです。
多忙さは一種のパニック状態を生み、思考を停止させる場合があるからです。
たとえば仕事が忙しくなり、最初はいきいきとしていたのに、ある日プツッと何かが切れた経験はありませんか?
そんな状態です。
忙しいのは良いことですが、忙しすぎるとストレスになります。
日常に刺激を感じられず、マンネリしている
日常に刺激を感じられず、マンネリしているときも、「何もしたくない」という気持ちになりやすいです。
つまりは、日常に飽きている状態ですね。
一日の流れがほぼ決まっていて、何が起きるか想像できると、ワクワク感はなくなるでしょう。
朝起きて、会社に行って、20:00頃に帰宅して、ダラダラして、0:00頃に寝る。
新しい出会いや、心ときめく恋愛や、没頭できる趣味もない。
そんな日常にいると、気力がなくなってきます。
肉体的に疲れている
肉体的に疲れているときは、何もしたくなくなります。
たとえば残業続きだった週の休みは、部屋でぐったり。
飲み会や接待が続くと、朝からどよ〜ん。
そんな状態になるでしょう。
「疲れているときこそ運動しよう!」と思える人は稀です。
ストレスが溜まり、精神的に疲れている
ストレスが溜まりに溜まると、何もしたくなくなります。
これは経験はありませんか?
職場の人間関係がつらすぎて、平日はなんとか持ちこたえたものの、休みの日にドッと疲れがくる。
嫌な仕事を続けてきたせいで、あるとき急に気持ちが落ち込む。
思い当たるふしはあるのではないでしょうか。
精神的な疲れは自覚しづらいものですから、注意が必要です。
頑張りすぎて、燃え尽きた
頑張りすぎて燃え尽きるパターンもあります。
よくトップアスリートはオリンピック後に燃え尽き症候群(バーンアウト)になるといいますが、一般人にも似たような症状はあります。
たとえば全力で打ち込んできたプロジェクトが終わり、もぬけの殻のような状態になった。
最大の目標を達成し、ストンと力が抜けて、やる気を失ってしまった。
そんな状態です。
頑張ってきたからこその無気力ですね。
仕事や恋愛の失敗を引きずっている
仕事や恋愛の失敗を引きずると、心にモヤがかかった状態になります。
何をしても楽しくないし、みんなといても心から楽しめない。
ふとしたときに恥ずかしい失敗を思い出したり、心底傷ついたセリフを思い出す。
そんな時期が続くと、何かをしようという気力が低下します。
良いことも悪いことも「早く忘れる」が得策ですが、印象的な出来事であればあるほど心に強く刻まれるものです。
現実逃避したくなるほど重い悩みごとがある
現実逃避したくなるほど重い悩みごとがあると、他の何かをする気力がなくなります。
「それどころじゃない」という焦りもありますし、他のことを考える余裕がないのもあるでしょう。
たとえば仕事が嫌でしょうがないときは仕事自体に悩むでしょうし、少しでも楽しくする方法や転職の可能性についても悩むでしょう。
いろいろ考えるうちに頭がパンクし、思考が停止するのです。
人間関係がうまくいかず、人に気を遣いすぎている
人に気を遣いすぎているときは、人間関係に嫌気が差しますよね。
たとえば今までは何の問題もなかった上司と行き違いが増えたら、気を遣いませんか?
「あ、今日は機嫌が悪そう…」 「これも報告したほうがいいの…?」 「場を和ませなきゃ…」
そんな気遣いを続けると、精神的に疲れてきます。
主体的に人を気遣うのと、お互いの溝を埋めるために気遣うのとでは、精神的負担の度合いがまったく違いますからね。
やりたくないことを無理してやっている
やりたくないことを無理してやっているときも、無気力になりやすいです。
たとえば嫌な仕事をしているときは、朝起きた時から気持ちがどよーんとしますよね。
本当はしたくないダイエットを無理してやっているときも気持ちが落ち込むと思います。
能動的に楽しみながらやるのと、受動的に嫌々やるのとでは、精神的負担がまったく異なります。
何もしたくない時に思い出したい、気持ちが楽になる考え方
さて、「何もしたくない」という状態になったら、自己嫌悪しませんか?
無気力状態に陥る人は、総じて真面目な性格をしていますから、無気力な自分を恥じ、自らお尻を叩こうとするでしょう。
でも、それはやめてください。
ここで紹介する「気持ちが楽になる考え方」にシフトするのが大切ですよ。
「何もしたくない=怠け」ではない
これは心に留めておきましょう。
何もしたくない時というのは、誰にでもあります。
布団から出たくない、仕事をしたくない、家事を誰かに任せたい、子供から離れて一人になりたい…など。
そういった思いに駆られることは誰にでもあるのです。
自己嫌悪や自己否定をする必要はありませんよ。
何もしたくなくなるほど頑張った自分を褒める
何もしたくなくなるのは、心身が疲れたからです。
では、なぜ疲れたかというと、頑張ったからです。
人と比べてどうか、ではありません。
自分なりに真面目に頑張ってきたからこそ、今は休憩を欲しているのです。
何もしたくないときこそ、自分を褒めるチャンスですよ。
ここまでの自分を振り返り、「よく頑張った」と言ってあげてください。
無気力な自分にもOKを出す
というわけで、何もしたくない自分もOKです。
「おやすみサイン」をちゃんとキャッチできたからOKなのです。
活動的な自分は好きで、ダラダラしている自分は嫌い。
そんな極端な自己評価をする必要はありませんよ。
先ほども言ったように、何もしたくない時は誰にでもあるのですから。
心が疲れて何もしたくない時の対処法
それでは、心が疲れて何もしたくない時の対処法を見ていきましょう。
大切なのは、「休む」「楽しむ」を念頭に置くこと。
無理に何かをしようとするのは逆効果です。
今の自分に合った対策を見つけてくださいね。
とにかく休む
何もしたくない時は、とにかく休みましょう。
先ほども言ったように、今まで頑張ってきたからこその無気力なのですから。
可能であれば仕事を休み、睡眠不足を解消して、体を労ってください。
会社を休むのが難しければ、今日は最低限の仕事だけにして、早めに帰宅してくださいね。
あえて、何もしない
「あえて、何もしない」という対策もおすすめです。
何もしたくない時に「何かしなきゃ」と焦ると、さらに精神的負担が増えるからです。
いっそのこと諦めて、気力が湧くまで何もせずにいましょう。
寝るのもいいですし、ただぼ~っとするのもいいです。
何もしなければ、そのうち何かしたくなりますよ。
好きなことを思う存分やる
「好きなことを思う存分やる」は、心に栄養を与える対策です。
好きなことをすると、心が満たされますよね。
静かに本を読んだり、好きな音楽を何度も聞いたり、何度見ても飽きない映画を見たり。
大好物のお菓子を食べたり、彼氏や彼女と過ごすのもいいです。
好きなことをとことんやれば、明日への活力が生まれますよ。
心が疲れた原因を書き出してみる
動く気力が少しだけあるなら、心が疲れた原因を書き出すのもおすすめです。
そう、何もしたくない原因を分析するのです。
「そういえば今週は深夜残業ばかりだったなぁ…」
「AさんとBさんの間に挟まれて、ストレスだったなぁ…」
今週あったことがわかれば、自分をどう労ればいいかもわかりますよね。
体の疲れには、充分な栄養と睡眠、お風呂、マッサージ、ストレッチなどを。
精神的な疲れには、趣味や大切な人との時間をあげてください。
好き・嫌い・やりたい・やりたくないを選別し、断舎離する
「何もしたくない」という状態になるのは、心身に疲れが溜まっている証拠。
つまり無理をしている証拠ですから、この機会に以下を書き出して断舎離しましょう。
- 好きなこと、嫌いなこと
- 必要なこと、不要なこと
- やりたいこと、やりたくないこと
大好きな仕事もあれば、嫌な仕事もあるでしょう。
心が通じる人もいれば、苦手な人もいるでしょう。
この機会に、それらを可能な限り整理するのです。
なかには断舎離できないもの(人)もあるでしょうから、その場合は今後の付き合い方を考えてください。
楽しいことや、感謝できることをイメージする
動く気力がまったくないから、「妄想」もおすすめですよ。
脳内で楽しいことや感謝できることをイメージするのです。
たとえば自分のやりたい仕事をやり、周りから頼られ、ありがたいと思っているところ。
大切な人と一緒にディズニーランドに行き、愛情を実感するところ。
何でもOKです。
脳はイメージしたことと、実際に起きていることの区別がつかないといいます。
つまり楽しい妄想をすると、楽しい経験をしたと脳は錯覚し、本当に楽しくなるのです。
気を遣う必要のない、元気をくれる人に会いに行く
心が疲れたとき、会いたい人は誰ですか?
幼馴染? 親友? 彼氏(彼女)? 家族?
何もしたくない時こそ会いに行きましょう。
人間関係のしがらみから離れて、気を遣う必要のない人に会いに行きましょう。
そして元気をもらいましょう。
外に出て日光を浴び、体を動かしてみる(散歩、筋トレなど)
これは力づくですが、「あえて動く」という対策もあります。
外に出て日光を浴び、体を動かすのです。
人間は日光を浴びると「セロトニン」というホルモンが分泌され、幸せな気持ちになります。
さらに運動をすると、テストステロンやドーパミンが分泌され、やる気が出てきます。
「何もする気がないのに運動するのか…」と思うかもしれませんが、気が向いたらぜひやってみてください。
ぼくの経験上、劇的に気分が変わりますよ。
回復の兆しが見られなければ、病院に行く
どれだけ対策しても「何もしたくない」が改善されない場合は、早めに病院に行きましょう。
「うつ」などになっていないか、チェックしたほうがいいからです。
メンタルヘルスは専門家に任せるのがいちばんですよ。
ぜひ早めに対策してくださいね。
逆に何もしたくない時にやらないほうがいいNG行動とは?
ここまでは何もしたくない時の対策を紹介してきました。
では逆に、やらないほうがいいことはあるのでしょうか。
最後に、無気力のときのNG行動を紹介しますね。
食事を抜く
食事を抜くのはできるだけやめましょう。
空腹になったり、栄養バランスが崩れると、余計に気持ちが不安定になるからです。
食事を用意する気力がないなら、スーパーでお弁当を買っても構いません。
たくさん食べる必要ないので、栄養バランス(品数)だけ意識してください。
自分を責める
自分を責めるのもやめましょう。
何度か言いましたが、「何もしたくない=怠け」ではありませんし、サボりでもありません。
むしろ今まで頑張ってきた証です。
今は休憩のときだと捉えてください。
「そういうときもあるよね」という、ゆるい考えも大切ですよ。
さらに無理して頑張ろうとする
さらに無理して頑張ろうとしないでください。
ここまで紹介してきた対策の中には、何もしたくなくなった原因を分析するとか、体を動かすといったものもありましたよね。
でも無理してやる必要はないのです。
布団から出る気力すらない時は、そのまま寝てください。
外に出る気力すらない時は、ボーッとしてください。
「何もしたくない」という気持ちに素直に従いましょう。
長い間、人との関わりを遮断する
何もしたくない時は、人と関わることが面倒になると思います。
気を遣ったり、話を合わせたりするのはエネルギーが必要ですからね。
休んでいる間は孤独になってもいいですが、しばらく孤独が続くと、気持ちが落ち込んでしまいますよ。
人間は、他者との関わりによって承認され、存在意義を確認するところがあるからです。
少しだけ元気になったら、徐々にでも他者との関わりを持ってくださいね。
SNSやネットサーフィンに時間を費やす
SNSやネットサーフィンもやめたほうがいいですよ。
まずはSNSについて。
気分が落ち込んでいる時ほど、他者を自分を比べやすくなるからです。
「インスタに映る同期は、人生が全部うまくいっている。それに比べると自分は負け組で、孤独だ…。」
そんな思いに駆られるのは、決まって気分が落ち込んでいるときです。
それはネットサーフィンも同じ。
気分が落ち込んでいる時に出会う記事は、決まって気分をさらに落ち込ませる記事ですよね。
何もしたくない時はスマホやネットから離れましょう。
仕事や家事など、必要最低限の部分を放棄する
「何もしたくない」という気持ちはわかります。
布団から出られないほどしんどい気持ちもわかります。
それでも必要最低限の生活は維持するように意識してください。
たとえば仕事や家事などですね。
それらを放棄すると、自己嫌悪でさらに落ち込んでしまうからです。
頑張る必要はありません。
最低限のことを、今日できる範囲でやるだけでいいのです。
何もしたくない時は誰にでもある。無理しないで!
何もしたくない時は、誰にでもあります。
明るく元気でポジティブな人にも、何もしたくない日はあるのです。
だから無理しないでください。
自己嫌悪も自己否定もしないでください。
ここまで頑張ってきた自分を褒めてあげてください。
そして、しっかり休んでください。
仕事を休むのが難しければ、今日は早く帰りましょう。
早く帰るのが難しいなら、帰りにちょっとしたご褒美を買いましょう。
何もしたくなくなるほど疲れた心と体に、栄養をあげてくださいね!
ミラクリから一言
「あえて、何もしない」をやると、不思議と何かをしたくなってきます。