先日ある方とお話をしたときに、「ブログを書く目的は何なのか?」という話題になり、あれこれ議論している間に、自分がブログを書く目的がより明確になりました。
一般的な「ブログを書く目的」
人さまのブログを見ていると、ブログを書く目的は大きく3つです。
- ブログで稼ぐ(ブログ飯)
- 多くの人に読んでもらい承認欲求を満たす
- ブランディングして仕事につなげる
どれかに当てはまる人もいるでしょうが、3つすべてに当てはまる人もいるでしょう。
ぼく自身もブログの広告収入があるし、シェアされると承認欲求が満たされてうれしいし、ブログ経由でライターの仕事を頂くので、すべてに当てはまっていると言えます。
でもその一歩手前に、「本当の目的」がありました。
ぼくがブログを書く目的は「社会との接点をつくるため」
「向いてる、向いてない」という表現はあまり好きではありませんが、ブログが向いてる人って基本的に「孤独な人」だとぼくは思います。
いつも疎外感を感じる、人と一緒にいるときほど孤独感を感じる、そんな人のことで、友だちが多い、少ないこととは関係ありません。
つまりいつもどこかに葛藤や悩みを抱えている、そして内面で肥大化した自意識のやり場に困っている「めんどくさい人」のことです。
人間関係を構築して、人肌のぬくもりや、日常的な会話のなかで確固たる居場所を築けないからこそ、「文章を書く」という行為でもやもやを整理し、たまにちょっとした共感・承認を得ることで、なんとか人生に折り合いをつけているのです。
「アクセスアップして有名になるにはどうすれば?」に思うこと
いわゆる”ブロガー”さんに相談を受けることがあります。
- アクセスアップして有名になるにはどうすれば?
- フォロワーを増やして有名になりたい
- ブログでお金を稼ぎたい
ぼくは基本的にどのような目的であっても「表現すること」は尊重するというスタンスです。ブログに多様な目的があるということは、それだけ多くのユーザーがいるということでしょう。
とくに最近ではブログで年商・年収を公開する人が増えており、「自宅でブログを書いて生活できるなんて最高じゃん!」というノリで始める人が多いみたいです。
でも、相談をしてくれた人には必ずこう言います。
もっと他に得意分野があるんじゃないかな?
ちょっと冷たいかもしれません。
でも、インターネットを介して知り合った人に、無邪気に、そして熱量たっぷりにそのような相談をできる人は、人間社会で上手に生きていける資質が間違いなくあると思うんです。
つまり…
「人に頼まれてない、仕事でもないブログを頑張って有名にならなくても、今の仕事や人間関係のなかで十分お金を稼げるし、有名にもなれるよ。」ってことです。
本当の”リア充”はブログを書かなくても、他の場所で一旗あげることができるんですよ。
「文章を書きたい」「表現したい」という衝動がある
「社会との接点をつくるため」の前には、「文章を書きたい」「表現したい」という衝動があります。
やっぱりいつでも文章を書いていたいし、それが評価されようと、されまいと、アクセス(PV)があろうと、なかろうと、誰にも振り向いてもらえなくても、文章を書き続けていたい。
ライターとして月に数百本の原稿を書いていると、「そんなに書ける能力があるなら、自分でメディアを作ったほうがよっぽど稼げるし、有名になれるよ!」とアドバイスされます。
でもぼくのブログ・ライターの原点は「文章を書くこと」「表現すること」にあるので、文章が掲載される媒体がどこであろうと関係ありませんし、最低限の広告を配置するものの、自動化してアフィリエイトでお金ガッポガッポみたいなことにも興味がないんですよ。
フリーランスとして、文章を書くことで生活ができているのは、ぼくにとって幸せなことです。
みんなが表現者になる必要はない
鼻息荒くブログをはじめて、「ブログでお金を稼いで生活したい!」「有名になりたい!」という人は多いですが、半年もするとキレイにいなくなります。
やっぱり「お金を稼ぐ」「承認される」のもうちょっと前に、大切な原点があるんじゃないでしょうか。
ぼくの場合はそれは孤独感、疎外感、葛藤、コンプレックス、それらが折り重なって「文章を書く」ことに変わり、表現ツールとしてたまたま「ブログ」を選んだという順番です。
- ご飯を後回しにしてでも表現したいことはあるのか?
- なぜわざわざ文章を書くのか?
- ブログを通じてどうしたいのか?
鼻息荒い欲求の前に、この辺りを整理しておけば、継続することはきっと難しくないですよ。
ぼくはこれからもブログを書くでしょう。
手応えを感じた記事が鳴かず飛ばずでも、PVがなくても、フォロワーが増えなくても、収益が増えなくても、ずっと書きます。
そしてブログを通じてお仕事を頂いた人たちの場所で、また文章を書きます。
だって好きだから。
余談:コンテンツ提携がはじまりました。
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ミラクリから一言
今日もいっぱい書きますぜ!(手首イタイ…)