仕事や人間関係の問題で、精神的に疲れてしまうときがありますよね。
真面目な人は、落ち込んだときほど「これではいけない!」と自分を奮い立たせ、無理をしてしまいがちだと思います。
しかしながら、精神的に疲れているときに無理をすることは、精神疾患の原因になりかねません。
ぼくが2013年にうつ病になったときも、あらゆる問題で精神が疲弊していました。
そんな状態を放置した結果、鬱症状があらわれたのです。
うつ病の経験から学んだことは、休養することの大切さでした。
体を壊す前に、まずはゆっくりと休んで精神的な疲れを解消しましょう。
今回は、精神的に疲れたときの対処法を紹介しますね。
精神的に疲れたときに現れやすい症状
精神的に疲れたときは、気分が落ち込みますよね。
それ以外にも、次のような症状が心身に現れるでしょう。
- けだるい(倦怠感)
- すぐにイライラする
- 胸やけ、胃痛
- 風邪、発熱
- 眠れない、眠りが浅い
- 食欲不振、過食
- 肌荒れ、吹き出もの
- 動悸、息切れ
- 何もかもが嫌になる
上記のような症状を「ちょっとした不調」くらいで片付けてはいけません。
精神的に疲れた原因を把握して、ちゃんと対策していきましょう。
精神的に疲れる原因
では、なぜ精神が疲れてしまうのでしょうか?
精神的に疲れる原因は、主に次のようなものが挙げられるでしょう。
- 仕事のミスやトラブルが続いた
- 人間関係がうまくいかない
- 上司や同僚との意見の相違
- お金が無い
- 肉体的な疲労
- 病気、腰痛、肩こりなどの身体の不調
- バーンアウト(燃え尽き症候群)
- テクノ依存症(ネット中毒)
- ソーシャル疲れ(SNS依存)
仕事のトラブルや人間関係の問題で気分が落ち込むことは多いですよね。
また、「テクノ依存症」や「ソーシャル疲れ」は、スマートフォンが普及した現代ならではの原因と言えるでしょう。
精神的に疲れたときの対処法
メンタルの疲れは肉体の疲れよりも軽視されがちですが、実は深刻な問題です。
精神的に疲れたときは、その状態を放置せず、いくつかの方法で対処しましょう。
とにかくゆっくり休養する
まずはゆっくり休養しましょう。
真面目な人ほど休むことを「甘え」だと思いがちですが、人間にとって休養は大切です。
ベッドから起き上がれなくなる前に、有給休暇を使って休んでください。
たっぷり寝るのも良し、趣味を楽しむのも良し、大切な人と過ごすのも良し。
ストレス解消になることに打ち込んでください。
そして、体の異変を自覚しているなら、早めに病院に行きましょう。
仕事に行きたくないときは、次の記事を参考にしてくださいね。
生活習慣を見直す
生活習慣をイチから見直すことも大切です。
心身の調子が悪く、ストレスが溜まりやすいときは、ライフスタイルが不規則になりがちだからです。
主に次のような部分を重点的に見直してみましょう。
- 起床時間
- 食事の頻度と量
- 栄養のバランス
- 運動の習慣
- 体のケア(マッサージ、ストレッチなど)
- 趣味の時間
- 就寝時間
- 睡眠時間
食事が偏っていたり、睡眠が充分でなかったり、運動不足だったり。
精神的に疲れる原因が必ず見つかるはずです。
時間をかけてライフスタイルを改善していきましょう。
適度に運動する
精神的に疲れたときは、生活のなかに適度な運動を取り入れましょう。
運動は健康増進だけではなく、前向きなメンタルをつくるためにも役立ちます。
運動することで、脳内麻薬と言われる「βエンドルフィン」や、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を分泌させることにもつながるからです。
ただし、肉体を酷使しすぎないことが大切。
次のような運動で適度に体を動かすのがおすすめです。
- ウォーキング
- ランニング
- ストレッチ
- ヨガ
- 筋力トレーニング
部屋を綺麗に掃除する
精神的に疲れたときは、部屋を綺麗に掃除するのもおすすめです。
掃除する前は面倒だったのに、やってみたら気持ちがスッキリしたという経験は誰にでもあるはず。
「部屋は心の状態を表す」と言われますが、たしかに一理あると思います。
部屋を整理整頓することで、頭のなかもクリアになります。
手間をかけずに掃除したいなら、「部屋を活かせば人生が変わる」という本を参考に、そもそもの物量から減らしていきましょう。
ただし、掃除が苦手な人は逆にストレスを溜める可能性がありますので、注意してくださいね。
転職する
仕事が嫌で嫌でしょうがないときは、転職するのも選択肢の1つです。
転職は逃げだと思われているフシがありますが、実はそうではありません。
今の辛い環境でなんとか踏ん張るのも尊い決断ですが、環境を変えて、心機一転を図るのも大切だと思います。
前職では「ダメ社員」だったのに、転職した途端に水を得た魚のように活躍しだした事例はいくらでもありますからね。
体を壊すくらいなら、早めに転職してしまいましょう。
会社を辞めるべきタイミングは、次の記事で紹介しています。
追い詰められたときは、今よりも精神的に楽な仕事を探す
仕事が辛くて辛くてしょうがない場合は、今よりも精神的に楽な仕事を探すことです。
ご承知の通り、「楽して稼げる仕事」は存在しませんが、「今よりは気楽な仕事」はあるはず。
たとえば売上のノルマに追われているなら、ノルマのない仕事を探せばいいのです。
ぼく自身にも、売上予算から解放されてホッとした経験や、社内のしがらみから逃れられて楽になった経験があります。
環境を変えるのは勇気がいることですが、環境の変化は「人生を変える」といっても過言ではありません。
次のような仕事や会社を探してみてください。
- ノルマのない仕事
- プレッシャーの少ない仕事
- 1人で黙々とこなせる仕事
- 人間関係が良好な会社
- 残業を良しとしない会社
- 風通しの良い組織
メンタルが疲弊したときにやらないほうが良いこと
メンタルが疲弊したとき、逆にやらないほうが良いこともいくつかあります。
ぼくの体験談も含めて、注意したいことを紹介します。
過剰な運動
精神的に落ち込んでいるときは、過剰な運動は避けましょう。
特定のスポーツでストレスを解消できることがわかっているなら良いですが、気分転換のためにするのはおすすめできません。
肉体的な疲労が、精神的な疲れを増大させる可能性があるからです。
たとえば激しい筋肉痛のときは、気分が優れませんよね。
日常生活に支障をきたすような怪我をしたときも同様だと思います。
運動は適度がいちばん。
あまりにも激しい運動やスポーツのし過ぎにはくれぐれも注意してください。
夜更かし、徹夜
夜更かしや徹夜も絶対にやめましょう。
うつ病の原因にもなる睡眠不足は、メンタルと密接な関係にあるからです。
ちなみにぼくがうつ病になったときも、1日の睡眠は4〜5時間程度でした。
できるだけ睡眠のリズムを崩さず、最低でも1日6時間は寝ること。
そうすることで精神的、肉体的な疲労が解消されます。
睡眠を軽視しているなら、次の記事をチェックしてくださいね。
強引にポジティブになろうとする
嫌なことがあって落ち込んでいるときは、無理やりポジティブになろうとせず、今の気持ちを認めてあげてください。
どんな状況でもポジティブになれるのが理想ですが、すぐに考え方を変えるのは難しいもの。
そこでネガティブな自分を嫌悪すると、ストレスは2倍になってしまいます。
もちろん前向きな考え方は大切ですが、ゆっくりで大丈夫です。
規則正しい生活に勝る対策はない
精神的に疲れたときの対策として、規則正しい生活に勝るものはありません。
現時点で生活リズムに気を配っているとしても、気分の浮き沈みが激しいなら、何かが欠けているはずです。
睡眠? 栄養? 休養? 趣味の時間? 運動?
欠けているものを埋められたら、仕事や人間関係のバランスが自然に取れてくるはずですよ。
時間をかけて対策していきましょう。
ストレス診断テストもぜひ活用してくださいね。
ミラクリから一言
ぼくは、知人に言われた「ネガティブになるくらいだったら早めに寝ろ」という言葉を大切にしています。