秋元康氏の言葉に触れて、「嫌われる勇気」という言葉を思い出しました。
嫌われる勇気とは「嫌われてやろう!」と思うことではなく、成果を出すために人に好かれようとすることを止めようと決意することです。仕事をはじめ、何かで成果を出そうとするときは「人から嫌われることを恐れない」ことが大事だと考えています。
集団を引っ張るリーダーとは、どのような人なのでしょうか?
愛されキャラや社交的な人も、誰かに嫌われている
いわゆる「愛されキャラ」のような人でも誰かに嫌われています。ものすごく社交的な”人たらし”だって、多くの人に好かれている一方で、必ず誰かには嫌われているのです。
愛されキャラであっても「あの人は八方美人だよね…」と言われることがあり、社交的な人たらしであっても「本音が分からない…」と言われることだってあります。人に好かれる確率が高いだけであって、嫌われないわけではないんですよね。
人目を意識せずに自由に生きている方が人から嫌われて、人間関係に苦労すると思ってしまいがちですが、それはどのような立場の人であっても絶対に変わりません。誰しも人に好かれたいと願い、嫌われることを恐れてしまいがちですが、それほど気にすることではないのです。
数々の名言を生み出す秋元康氏
AKB48、NMB48をプロデュースし、美空ひばり氏「川の流れのように」の作詞や、おニャン子クラブをスターに育て上げたことでも知られる秋元康氏は、作詞家としてのシングル総売上で歴代1位記録をもっている方です。
彼の語録は「名言」と言われ、音楽・芸能業界だけではなく、仕事の世界でも広く知られています。
自分の幸せが定義付けできない人は、何も手に入らない。
おもしろいものは、自分で見つけなくては。
時間に追われている人は人生を楽しめない。
無駄な時間の中にこそ、宝物は埋まっているのです。
成功を手にした人たちは何が違うのかというと、「行動を起こしている」ということです。問題は、やるかやらないかなんです。
秋元康氏の言葉はどこか本質的で、受け取った人があらめて自分を省みる”余白”を与えてくれます。派手なワードを駆使するよりも、本質的で静かに入り込んでくるような言葉を使うからこそ、彼が作詞した音楽は多くの人に、長く愛されるのではないでしょうか。
さて、彼の名言で「嫌われる勇気」についてあらためて考えさせられ、仕事で成果を出したいとき、圧倒的に成長したいとき、リーダーの立場を任されたときに大切にしたいものがありましたので、ご紹介します。
秋元康氏が考える「本当に人望のある人」とは?
会社組織・コミュニティの中心になり、リーダーとして人を引っ張る「本当に人望のある人」とは、どのような人なのでしょうか?
心に突き刺さったのは、この言葉です。
本当に人望のある人というのは、 けっこう人に嫌われています。好かれることも嫌われることもあるけれど、嫌いな人よりも、好きな人のほうがたくさんいる。または、好きな人からは、絶対的に好かれている。
そういう人のことを、人望のある人というのです。
「本当に人望のある人」について、勘違いしていたことを思い知らされる言葉でした。
それまでの自分は、働いている会社でリーダーの立場になったとき、部下や同僚に言うことを聞いてもらうために「好かれたい!」と考えていました。その結果として、みんなの意見を聞きすぎてしまい、リーダーではなく、単なる「調整役」に成り下がっていたのです。
ちがう、ちがう。
単なる調整役でも、中間管理職でもないのです。リーダーとは自らビジョンを示して、力強く人を引っ張っていく人のことですよね。
仕事の成果を求めるときこと「嫌われる勇気」が大事
「本当に人望ある人」は、必ず誰かに嫌われており、その一方で支援してくれる人が多いのです。
ファンがいれば必ずアンチがいる。
実力がある人だって、スキルが高い人だって、有名人だって、人気モデルだって、起業家だって、美人だって、イケメンだって必ず誰かには嫌われています。嫌われる勇気を持って力を発揮している人には共鳴・共感者が増える一方ですが、人に合わせてばかりいると八方美人で終わることになります。
八方美人なるとどうなるでしょうか?
やっぱり人に嫌われますよね?(笑)
そう、嫌われない努力ほどムダなものないのです。それよりも自分の好きな人を大切にして、自分のビジョンと目標に前向きに立ち向かったほうが、よっぽど豊かに生きることができるでしょう。
「嫌われない努力」をするよりも、嫌われる勇気を持って成果を求めていきましょう。万人に好かれることはありませんが、逆に言うと万人に嫌われることもないのですから。
ミラクリから一言
もっと欲求と目標に忠実でいい!