「社会人であればメモぐらいは取れ!」
そう言われたことがある人は多いのではないでしょうか? ご多分に漏れずぼくも働き出した時にはよく言われたものですが、いつしか自分のメモの取り方が人とは少し違うことに気づきました。
とくに仕事でオススメのメモのまとめ方を紹介します。
学生時代の勉強ノートの弊害
商談や会議の内容を全文メモしてしまう人は意外に多い
学生時代に授業の内容をノートに書いてきたと思います。
その際は教科書に出てこないポイントも逃さないために、先生の話を一語一句逃さずにメモしていくことも多いものです。こと勉強に関しては「量」がモノを言う部分もあるので、ノートという「データベース」を作っていく点ではそれでも良かったのです。
でも、そのノートの書き方を仕事におけるメモに当てはめてしまうと大変なことになります。
仕事では教科書に沿うように順序立てて話してはくれない
勉強では先生が教科書に沿って話をしていき、追加のポイントを口頭で話します。
ですからノートに全文メモしても、後で教科書と照らしあわせれば理解はできたのです。
でも仕事では相手はそんなに順序立てて話してはくれませんし、話が飛ぶことはしょっちゅう。余談も挟みながら自分で考えて要点を書き出していく必要があるのです。学生時代の「ほぼ全文メモ」は通用しません。
全文メモすると重要なポイントを聞き逃す
そして仕事の場合は「重要なポイントはここだよ!」と相手がいちいち親切に言ってはくれません。(中には言ってくれる人もいますが、すごく優しい人でしょうw)
書くことに集中すると、不思議なことに聞くことが疎かになります。そしてもっと不思議なことに「どうせ書いてるから、話はそこそこに聞いてても、後でメモ見ればいっか♪」という感じになり、これも学生時代の勉強の弊害でしょう。
社会人になると自分で考えて今日の会議の内容、今日の商談の内容をまとめていく必要があるのですが、この「要点を抜き出す」というのは訓練(経験)が必要です。でも大丈夫です!
社会人のメモは要点を抜き出せ!
メモの取り方でビジネスパーソンとしての評価をされる場合もある
■ダメな奴はメモ取らせてもダメだった
飲み込み悪そうだったんで教えるときにちょくちょくメモ取らせてたんだが、結局無意味だった。
「なくした」「どこにあるかわからない」「すぐにみつからない」という理由で何度教えても聞いてくる。
俺の教え方が悪かったのか。でもどうすりゃいいんだ。ほかのやつはちゃんと出来てるからどこが悪いのかわからない。
もう諦めて毎回人間グーグルとして答えるしかないのか。そのたびに作業中断するのすげーいらいらするんだが。
引用元: ダメな奴はメモ取らせてもダメだった.
この記事を見て、自分も何人かそういう人を思い出して笑ってしまいました。
こういう人は、「後で見ても分かるように記録する」よりも、「メモを取ること」自体が目的になってるんですよね。だからメモを取った時点でその人の目的は達成しているので、その後の仕事には活きないのです。
まずは聞く! そして要点のキーワードだけをメモする
先程も書きましたが要点を理解するには仕事の経験も必要です。でも逆に言えば、要点を理解する訓練を自分でしていかなければ、いつまでも理解できるようにはなりません。
大事なのはまず聞くこと!そして自分なりに要点を抜き出して「キーワードだけを」メモしていくのです。
*画像はぼくが先日ハワイ旅行した際に感じたキーワードをサクッとメモしたものです。
キーワードのメモがあれば話の内容を思い出せる!
不思議ですが要点のキーワードがあれば、会議の内容、商談の内容を流れで思い出せるのです。
ですから後ほどそのメモを見れば、次に自分がやるべき仕事のアクションがわかります。
こうしたメモに慣れてきたら、徐々に「余談の内容」「相手の今日の服装」「相手の趣味嗜好」なども加えていくと、パートナーと密な信頼関係を築けるようになります。
全文メモがあっても会議・商談の内容は思い出せないよ!
これが逆に全文メモがあっても内容は思い出せません。
やはり人間が記憶するとき、その時の「話のテンション」なども含めて記憶されるので、無機質な全文メモを見ても記憶がよみがえる可能性はとても低くなります。
なんでもメモしときゃOK!
そんなスタンスではなく、どうせなら良質で効果的なアウトプットにつながりやすいメモをしましょう!
*メモの取り方、ノートの使い方は「岡田斗司夫」さんの本を参考にしています。
今回のミラクリ:未来へのヒント
・全文メモしようとすると、相手の話を聞き逃す
・相手の話を聞き逃すと「要点を理解する」ことができない
・要点のキーワードだけをメモする練習をすれば、良質で効率的な仕事につながる