「たくさんの読者に読んでもらえる”人気ブログ”に育てたければ、とにかく大量の記事を書け!」
これって多くのブロガーさんが主張されることではないでしょうか。一方で「数・量だけが全てではない! 効率的にブログを育てることも可能だ!」という意見もあります。主張としてはどちらも正解で、二者択一する話でもありませんが、それでもぼくは人気のブログに育てたければ「大量の文章を書く」ことをお勧めしたいです。
その理由を解説していきます!
ぼくが「月間300本」のブログ・原稿を書く理由
まず、ぼくは日々大量の文章を書いています。2014年は「9ヶ月間で1,500本」のブログを書きまして、我ながら自分を褒めたいぐらいに感じていましたが、2015年の今では「月間300本」のブログと原稿を書いています。
そうそう、「Webライターの収入が低いって本当?」という疑問から、たくさんの原稿依頼を受けて仕事をしていますが、結論としてはお金を稼げることが分かりました。
ぼくの場合はブログからの収入は微々たるものなので、フリーランスとして生きていくためのライターでお金を稼ぎ、ブログと原稿を書いているわけです。一日に最低2〜3万文字は書いている計算になります。
・お金を稼ぐため
・ブログを育てるため
これが大量の文章を書く目的です。
今で開設一年半ですが、ブログを育てることで仕事にも繋がりやすいため、地道に書いています。
ブログ運営の視点では、否定的な意見もある
さぁ、「大量の文章を書け!」という主張に対して、「それだけが全てではない」という否定意見もあります。
これはちょっと難しい話ですが…。
Google先生にブログをしっかりと評価してもらうための「SEO」の知識に乏しい人が、大量の記事を書いてしまうと、めちゃくちゃな構成の文章を書いてしまったり、誰にも読まれず外部リンクが集まらない記事を増やすことになります。
結果的にブログに「低品質コンテンツ」が増えることとなり、PV(アクセス)を増やすには逆効果だ、ということです。
これも真実です。
人気ブロガーの3タイプ
インターネットで話題をさらう記事を連発する、大人気のブロガーには大きく三種類います。
・サイト運営に詳しいタイプ
・文章がおもしろいタイプ
・情報発信力があるタイプ
あなたはどれでしょうか?
ぼくはどれでも無さそうな、どこかには入りそうな雰囲気ですが、それはまぁ良いとして…それぞれの得意なスタイルで運営しているんですね。なかには上記の3条件をすべて兼ね備えている強者もいます。
効率的なサイト運営ができるのはSEO上級者か、天才だけ
最近では、ITの仕事をしていない一般人でもSEOに詳しい人が増えました。
「わずか6ヶ月で50万PVのブログに育てる秘訣!」
「まったく更新しないブログが50万PVを維持!」
そんな情報を見ることが増えましたよね。すると「あぁ大量の記事を書くだけが全てではないんだな…」と感じて、マイペースなブログ運営に走る方がいます。
でも、ちょっと待ってください!
上記のような効率的なブログ運営ができるのはSEO上級者です。つまりサイトの仕組みをしっかりと理解したうえで、検索キーワードの設定など、高いスキルを駆使した施策をしているからこそ、短期間でGoogleからの高い評価を得ることができたわけです。
そして、短期間でスターダムへと駆け上がっていくもう一つのタイプは、もっとシンプルで残酷…ズバリ「文章・表現力の天才」です。おもしろいからこそ多くの人に発掘されて、一気に人気ブロガーへとかけ上がっていくのです。
誰しも一度はコレに憧れますよねー。
でも書けば書くほど、超えられない表現スキルの差を感じちゃいますよねー、はい。
プロのコピーライター曰く「文章力は生まれつき」
電通のコピーライター「田中泰延(ひろのぶ)」さんが、下記のようなことをツイートされていました。
文章って、たくさん書くと上手になるとか、ないんだよね。文章は、生まれつき。コピーライター23年やって先輩も同年代も後輩も新入社員も、文章でお金稼いでる、いろんなレベルの人1000人は見てきたからこれホント。
— 田中泰延 (@hironobutnk) July 15, 2015
マジかよ…。。◯
最初にこのツイートを見たときには、「そんなことはない! 誰にでもチャンスはある! 尊敬してたのに裏切られた! 鳥貴族つれてって!」ぐらいに感じていました。でもぼくも物書きの端くれ、月間300本の原稿を書いていると、これは真実だと思ってきたんですよね。
”憧れの作家”のようには絶対になれないんだと。
表現力はなかなか向上するものではないし、もっと基本的なところで言うと、有名な作家さんたちは感性、つまり「目の前の風景を切り取る視点」が圧倒的に違うんですよ。
おしゃれな言い方をすると、「世の中を見る目の解像度」がまったく違う。
え?おしゃれじゃないって?うるせー。
これはね、どれだけ大量に文章を書いて鍛錬しても、そもそもの視点の違いは埋められない。フォーカスが合っていないのであれば調整できますが、レンズの性能がそもそも違うんですよね。
絶望的ですね。
スキルアップするのは要約力と編集力
では、生まれ持った文章力、表現力のない人にはチャンスがないのか?これが一番気になるとことですよね。
この記事の結論がここです。
ご安心ください、チャンスはあります!
「人気ブログに育てたい?じゃあ大量の記事を書こう!」という本題に戻りますが、どれだけ大量に文字を書いても、腱鞘炎になるぐらいキーボードを叩き続けたとしても、文章力はアップしないことに我々は絶望しました。まず立ち直りましょう。
大量の文章を書くことでスキルアップするのは「要約力」と「編集力」なんですよ。つまり、かつては1万文字で表現していたことが、2千文字でサクッと言えるようになる。バラバラに散らばった情報を、読者に分かりやすいように収集し、再構成できる、その力です。
ちょっと希望が見えてきましたね。
「情報発信力」は今すぐ手に入る武器
はい。そしてブロガー、ライターとして戦略的に考えると、情報発信力は強い武器になるんですよ。
だってよく考えてみてください? 50〜100万PVのブログなんかすぐに作れますか? すぐにインターネットメディアから引っ張りだこのライターになれますか?
無理ですよね。
でも「情報発信力」、つまり「日々大量の記事を書くこと」なら、すぐにできませんか?みんなが認めるような結果(数字)をだすには、やはり年単位の時間が必要ですが、今すぐ手に入る数字はその辺に転がってるんですよ。
人気のプロブロガーさんたちも一日3〜10本の記事を普通に書いてるじゃないですか、しかも一人で…、しかも会社員のときから…。でも失礼を承知で言えば、プロブロガーが作家のような「なめならか美文」を書いているのか?というと話は別なんですよ。
要は「文章力」ではなく、「情報発信力」を武器にしているのです。
でも、誰もそこまで本気ではやらないから!だからこそチャンスがあるんですよ。
ニーズを理解すると、読者が増える
大量の記事を書き続けることで、編集力と要約力が身につくことは前述しました。
あと2つメリットがあります。
まずブログの更新頻度が高ければ、人の目につく機会が増えて「読者に発掘してもらいやすい」、これ以上の説明は必要ないでしょう。もう一つは「読者のニーズと呼吸」を身をもって理解できるようになることです。
たまに大手メディアにピックアップされて、アクセスがあわわ・・・みたいなことも
読者の年齢層は? 男女比は? ウケやすいネタは? よく読んでくれる人は? インフルエンサーは?などなど。Googleアナリティクスの数字面から、SNSのソーシャルリアクションの面から、肌で感じるようになります。
あとは解析して、仮説を立てて実行、PDCAをまわすってやつですよね。すると自然に読者は増えていきます。
「バズる記事の書き方」は読者無視かもですよ?
よくブロガーの方が「バズらせたい!」「バズる記事を書きたい!」という姿を見かけます。要するにはてなブックマークや、著名人(インフルエンサー)によって大量に記事を拡散されて、PVを稼ぎたいという欲求ですよね。
でもそれって、普段サイトに集まってくれてる読者を無視する視点じゃないですかね?
だって普段読んでくれている読者の人が「これは良記事!」と感じてくれたら、その周囲にいる人にシェアされ、結果的にインフルエンサーの目について拡散される、その順番です。
でも「バズらせたい!」という人は、SNSや人のブログをチェックしまくって、「これはバズるネタだ…ぐへへ。。」みたいなことをやっているような気がします。それは手段と戦略として悪いことではないのですが、大切なのは足元の読者じゃないですかね。
仲間内でもおもしろい話ができないのに、いきなり大観衆をわかせるネタを考えている、そんな感じです。(ちがう?)
まとめ:更新頻度の高さには、メリットがいっぱい
というわけで…人気ブログに育てたい、ブログをきっかけにして名を上げたい、仕事につなげたいと考えている人は、ブログの更新頻度を上げてみてはいかがでしょうか?
まとめると…
- 編集力がアップ
- 要約力がアップ
- 「情報発信力」という武器が身につく
- 人(読者)に気づいてもらいやすい
- 読者のニーズと呼吸を体で理解できる
ですね。
あ…ぼくのブログが「人気ブログ」と言えるのか・・・この定義を忘れていましたね。
まぁいっか。
そんじゃーね!
ミラクリから一言
「要約力・編集力アップとか言いながら文章なげぇ」ってツッコミは無しで!