会社に人の悪口を言う人がいませんか?
近所に陰口や噂話が大好きなママ友がいないでしょうか?
悪口は、ときとしてコミュニケーションの源泉になり、人間関係のパイプを強くしてくれますので、何となく悪口に加担してしまうこともあるでしょう。
そうしているうちに、悪口の対象になった人に対して先入観を持ち、本当に嫌いになってしまう。
そしてまた別の批判対象を見つけ、悪口に精を出す毎日。
そんな人生、本当はイヤですよね。
悪口を言わない人になるためには、まず悪口を言わない幸せな人に習う必要があります。
あるアンケートによると、最も人の悪口を言うのは「30代」だそうですから、該当する人はとくに意識的に対策していきましょう。
今回は、人の悪口を言わない人になる方法を紹介しますね。
悪口とは?
悪口とは、どういった言葉のことを指すのでしょうか?
調べてみると、「他人を悪く言うこと。その言葉。」と説明されていました。
つまり悪口とは、他者に向けられるネガティブな言葉(評価)と言えそうですね。
悪口と愚痴は違う
悪口と愚痴は似ているように思えますが、実は違います。
愚痴の意味を調べてみると、「言ってもしかたがない事を、言っては嘆くこと。」と説明されています。
これではちょっと違いがわかりにくいので、もう少し調べてみると、「それによって周囲の同意を求めること」と説明されていました。
なるほど。
つまり悪口と愚痴の違いは、共感を求めるかどうかなんですね。
言いっぱなしなら悪口ですが、誰かに同意や共感を求めているなら、それは愚痴になります。
悪口とは無縁の幸せな人の特徴
それではまず、悪口を言わない人の特徴を見ていきましょう。
悪口とは無縁の幸せな人は、どのような性格なのでしょうか?
主な特徴をまとめてみました。
- 自信がある
- 自分に厳しく、他者には大らか(寛容)
- 余裕がある
- 相手の良い面を見つけるのが上手い
- 何事もポジティブに考える
- 伝聞情報(噂)を信じない
- 湿っぽい人間関係からは距離を置く
- 悪口は結局自分に返ってくることを知っている
自信があるとか、寛容だとか、そもそもの資質も備わっているようですが、伝聞情報(噂)を信じないように心がけたり、ドロドロした人間関係には近づかないなど、環境も整備しているようですね。
おそらく自分の弱さを自覚した上で、悪口に引き込まれないようにしているのでしょう。
悪口を言わない人になる方法
では、どうすれば悪口を言わない人になれるのでしょうか?
主な方法をまとめてみました。
ドロドロした感情はノートに書き出す
生きていれば、腹が立つこともありますし、嫌いな人にも出会うでしょう。
それを悪口にして吐き出すのは簡単ですが、うまく消化するのは難しい。
あまりにも感情に蓋をしすぎると、それがストレスになり、最悪の場合はうつ病になるかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、ドロドロした感情をノートに書き出すこと、
次のようなことがあったら、ノートに思いの丈を書きなぐってください。
- 腹が立ったこと
- 不満だった出来事
- ムカついた人
- 嫌悪感を抱いた人
- コンプレックスやトラウマに踏み込まれたこと
人に見せるわけではありませんので、言葉が汚くても、放送禁止用語を使っていても構いません。
とにかくネガティブな感情を思いっきり吐き出して、スッキリするのが目的なのですから。
全ての感情を出し切ったら、思いのほか気持ちが軽くなっていることに気づくでしょう。
ノートに書き出す方法は、次の記事で紹介している「モーニングノート」がおすすめです。
悪口を言われて傷ついたことを思い出す
誰かの悪口を言いそうになったら、悪口を言われて傷ついてことを思い出しましょう。
信頼していた人に悪口を言われていることを知り、傷心した経験はないでしょうか?
ブログやSNSに辛辣なコメントを書き込まれて、落ち込んだことはないでしょうか?
そのときの自分の気持ちを思い出してみてください。
今から言おうとしている悪口が本人に知れたら、同じ気持ちになるのです。
それに気づいたら、良心が歯止めをかけてくれるでしょう。
連続21日間、悪口を我慢してみる
悪口を言わない人になるためには、連続21日間、悪口を我慢してみるのもおすすめです。
実はこれは、「もう、不満は言わない」という本で紹介されていた、世界中で600万人以上が実践したと言われる方法です。
人間の習慣を変えるには、最低でも21日間は必要とのこと。
つまり21日間連続で悪口を言わなければ、もう悪口を言わない人になれたということですね。
先ほどの本で紹介されているのは、手首にバンドをつけ、悪口を言ってしまったら、自分を戒めるようにバンドをパチンとしてから、反対の手首に付け替えるという方法です。
ちなみに悪口を言ってしまったら、たとえ10日間が経過していたとしても、また「1日目」からリスタートです。
実はぼくも過去に実践しましたが、クリアするまでに3ヶ月ほどかかりました。
大変でしたが、悪口にまみれていたそれまでの自分を変えられたように思います。
気になる方は、本をチェックしてくださいね。
ネット(SNS)はほどほどにする
人の悪口を言わない人になるためには、ネット(SNS)をほどほどにすることも大切です。
なぜならインターネットには、嫉妬や批判、心ない暴言が渦巻いているからです。
ネットを見ても自分をコントロールできる自信のある人は問題ありませんが、多くの人はその空気に引っ張られてしまうでしょう。
空気とは、匿名なら何を言ってもいい、炎上でも注目を集められればいい、いいね!をもらうためには人に迷惑をかけてもいい、という考え方ですね。
メンタルを正常に保つためには、ネットをほどほどにして、リアルな世界と向き合うことが大切です。
SNS依存に悩んでいるなら、次の記事も参考にしてください。
人や物事の良いところを見つける
人の悪口を言わない人になるためには、物事の良いところを見つける習慣を身につけること。
物事には、必ず良い面と悪い面があります。
たとえば厳しい上司にあたってしまったら、それは仕事のやり方を一から見直すチャンス。
勤務態度の悪い同僚がいるならば、それは自分自身のあり方を考え直すいい機会です。
良い面を見つけられたら、嫌いな人にも感謝できるでしょう。
ストレス発散の方法を見つける
今まで人の悪口を言うことでストレスを発散していたならば、悪口をやめたらストレスが溜まってしまいますよね。
ですから、新たなストレス発散方法を見つけましょう。
たとえば週末は思いっきり趣味に打ち込むとか、今までとは違う人たちと飲みに行くとか。
悪口をやめた機会に、トレーニングを始めるのも良いですね。
心の健康に関心ができたら、次は体の健康かも。
ランニングは心身の健康増進にぴったりですよ。
悪口好きな人間関係を断つ
悪口を言わない人になるためには、悪口好きな人間関係を断つことも大切。
たまたまですが、先日マクドナルドに行ったときに、こんな会話が聞こえてきました。
「佐藤さんって、いっつも人の悪口を言ってるよね。」
「あ〜 わかる〜 本当いやだよね。」
「何であんなに悪口が好きなんかな〜 性格悪いな〜。」
「人の悪口を言ってる自覚がないんだろうね〜。」
ちょっともう笑ってしまうレベルですよね。
彼女たちは、自分たちが悪口を言っていることに全く気づいていないのです。
それどころか、自分たちは正常な側にいて、相手が間違っているというスタンスでした。
そう思い込んでいるからこそ、ちょっと離れたぼくのところまで聞こえるくらい大きな声で話していたのでしょう。
悪口が大好きな人は必ずいます。
毎週のように居酒屋で悪口(陰口)を垂れ流すことを習慣にしている集団もいます。
そのような人や集団からは、距離を取りましょう。
笑い話(ネタ)に変える
人の悪口を言わない人になるためには、どんなことでも笑い話に変えること。
お笑い文化が盛んな関西では、よく「ネタにする」と言いますが、これは本当に素晴らしい習慣だと思います。
たとえ辛いことでも、本当は悲しいことでも、腹が立つことでも、笑い話にすれば自分も周囲も救われる。
ぼくの友人にも、会社を倒産させた当時のことを屈託のない笑顔で話す人がいますが、本当に救われます。
この習慣を身につけた人は、もはや無敵かもしれません。
悪口を言う暇をなくす
つい悪口を言ってしまうのは、暇なのが原因かも。
つまり人とつるんで、悪口を言うだけの時間があるということなのかもしれません。
ですから、スケジュールを埋めてしまい、忙しくするのも効果的です。
プライベートの空き時間に、予定を入れてみてください。
友人と飲みに行くのも良し、スポーツジムに通うのも良し、1人でカフェで読書をしてから帰宅するのも良しです。
ネガティブな人間関係とつるむ時間がなくなれば、自然に悪口は減っていきます。
悪口は言わないほうがいい、これだけの理由
「悪口は言わないほうがいい」と頭ではわかっているのに、つい言ってしまうこともあるでしょう。
そんな自分を嫌悪し、ストレスが溜まる。
そのような負のスパイラルから、早く脱出したいですよね。
悪口を言うことのデメリットは、これだけあります。
- 言えば言うほど増幅する
- 物事の良い面が見えなくなる
- 人相が悪くなる
- 友達が離れていく
- 自己成長を妨げる
- 考え方自体がネガティブになる
- 時間やお金を浪費する
悪口を言っても気持ちがすっきりしないことや、ネガティブな感情が余計に増幅されることは、経験からわかっているはずです。
また、悪口を言い続けたことで考え方自体がネガティブになったり、人相が悪くなったり、友達が離れていった経験もあるでしょう。
悪口のデメリットは、計り知れません。
「脳は主語を理解できないから、悪口は自分自身を傷つける」という説も
「他人の悪口を言うと、自分自身が傷つく」という言葉を聞いたことがないでしょうか?
最近の脳科学の研究によると、これは事実である可能性が高いようです。
脳科学の分野には、「脳は主語を理解できない」という説があるとのこと。
つまり悪口を言った場合、それが他人に向けられたものであるとしても、脳は自分に対する言葉だと認識してしまうということですね。
悪口を言えば言うほど、自分が傷つき、自信を失い、もっと悪い人間になってしまうのかもしれません。
これには諸説ありますが、気をつけるに越したことはないでしょう。
要注意!人の悪口(陰口)を最も言うのは30代
ここでちょっと話題を変えて、興味深いデータを紹介しますね。
悪口には、年代的な傾向があるようです。
ここでは、「しらべぇ」というウェブサイトが20代〜60代の男女・1,400名に対して行ったアンケートを引用しますね。
このアンケートによると、「よく人の悪口(陰口)を言う?」という質問に対して、「はい」と答えた人は18.3%だったとのこと。
それを年代別に分類すると、次のようになったそうです。
年代別・「よく人の悪口を言う」と回答した人の割合
- 20代:19.3%
- 30代:23.8%
- 40代:19.4%
- 50代:18.0%
- 60代:11.0%
なんと、最も悪口を言う年代は30代、その次に40代、その次が20代だったそうです。
もちろん各年代のアンケートの参加人数にもよりますので、一概に結論付けられませんが、少なくとも傾向はわかるでしょう。
ぼくもこの記事を書いている時点で30代ですから、気をつけなくちゃ。
おそらく30代というのは、結婚や出産、年収などの格差が生まれはじめ、理想と現実のギャップに苦しんだり、嫉妬する人が増える年代なのでしょうね。
この事実を踏まえつつ、自分自身の感情をコントロールしていきましょう。
とくに嫉妬心には要注意です。
悪口から自由になれば、人生は楽しくなる
記事中でも紹介しましたが、ぼくにも人の悪口を言い続けていた時期があります。
そんな自分に嫌気が差し、改善を試みた結果、何とか現在の状況までもってこれました。
もちろん今でも人のことを悪く言いそうになったり、心の中で批判することはありますが、少なくとも悪口に支配されるようなことはなくなりました。
以前に比べて、人生が楽しいです。
気持ちもずっと楽です。
すぐに人の悪いところを見つけてしまうフィルターを外し、寛容になれたら、生きやすくなりますよ。
ミラクリから一言
人の悪口は、心身を蝕みます。