著書やテレビ出演で大活躍中の脳科学者、中野信子さん。
独特の語り口で人間の行動原理を説明するのがおもしろいですが、彼女が脳科学を勉強しようと考えた背景には、幼少時代の苦悩があったそうです。
コンプレックスへの興味を追求した結果、仕事まで決定づけたエピソードが面白かったです。
中野信子氏「もうちょっと楽に生きたい」と考えて脳科学に辿り着いた
だいたい人間に興味をもつ人は(自分が)おかしいから興味をもつんですよ。自分がおかしいことがモチベーションになって(笑)
(東京生まれ。小学校から成績は抜群だった。テストの時何気なくクラスメイトに言った。「授業で習ったのに勉強するの?」「どうして100点取れないの?」 中野氏が思ったことを口にすると誰も相手にしてくれなくなった。コンプレックスに苛まれ、人付き合いの上手なクラスの人気者がただただ妬ましい。少女時代の中野氏は、人には言えないネガティブな感情に支配されていた。)
「なんとか人に合わせたい」とか「もうちょっと楽に生きたい」という希望があって脳の勉強を始めたので。
(「楽に生きたい」中野氏は東京大学で脳の研究にたどり着く。脳の働きを理解すると、他人と違う行動をしてしまう自分に説明がついた。快楽を研究することで、人と付き合うことにもポジティブになれた。
引用元: 情熱大陸.
本物の「変わり者」だけが持つコンプレックスが将来の職業を決めてしまったんですね。
小学校の時の「なんで100点取れないの?」も、大人から見れば「嫌味なやつ」なんでしょうけど、中野信子さんにとっては純粋な疑問でしか無かったんでしょうね。
「ぼくはちょっとひねくれた性格なんで、◯◯に対しては◯◯だとか思っちゃうんですよー」という意見が大してひねくれて無い場合が多い現象に誰か名前を…。
— 小林トシノリ/ミラクリ (@enrique5581) 2015, 1月 25
「自称:変人」「自称:ひねくれ者」は大抵フツーの人なんですけど、自分が変であることに気づいてない人は正真正銘の変人です。
参考:猪子寿之氏:全ての常識に懐疑的で「ランドセル」を背負っていた高校時代.
変人には変人の生きる道がある
中野信子さん、すいません、すごく前向きな意味です(笑)
自分が他人とは違うことを理解するからこそ、他人のことに興味を持って客観的に分析できる。そして脳の機能を解明することで自分が生きるヒントになる。
中野信子さんの場合は「コンプレックス」と「学習欲」と「生存欲」のようなものが全て満たされる職業を選ぶことができたんです。最近よく感じるんですけど、自分が持つコンプレックスには強い欲求があるので、そこを起点として仕事を選んだ人は、強いエネルギーを発揮します。
ぼくも長らく他人と交わるのが下手で、会社組織でも浮いていたんですけど、その分独立してからは一定の距離感で人付き合いができるので楽です。変な人には変な人の生きる道があるんですよ。
今の場所でなじめなくても大丈夫! つぎ次!
現代社会はいろんな場所にコミュニティが存在します。
地域、友人、サークル、学校、会社、家族、インターネット、などなど。
よくありがちなのは、今の場所に馴染めないからといってすごく悩んでしまう人なんですね。ぼくはそういった人からよく相談を受けるのですが、あまり悩む必要はないです。いや、ぼくも悩みすぎて軽度のうつ病になってしまったのですが、その経験からも「悩む必要はない!」と断言できます。
どうしても日本では「今の場所で頑張り続ける!」とか「今の場所で挽回して見返す!」ことに発想が寄りがちなんですけど、「次の場所に進む」ことだって立派な選択肢なんですよ。
サークルに馴染めないなら辞める。
会社に馴染めないなら転職する。(もしくは独立する。)
友人と馴染めないならその集団を抜ける。
もっとシンプルに考えていいです。
中野信子さんのようにコンプレックスへの興味を追求した結果として、仕事まで決めてしまう人もいますが、そのレベルではなくても「自分に合った土地を選ぶ」ことをシンプルに考えられるしたいです。
参考:「今の場所で挽回する」よりも「今すぐ環境を変える」方をオススメします!.
今後に注目!フォローしよう!
公式サイト:中野信子 « 株式会社ビッグベン.
ブログ:中野信子オフィシャルブログ「l'esprit d'escalier レスプリ・デスカリエ」.
ミラクリから一言
中野信子さん、超おもしろいです(笑)