ミラクリ

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「窓際族」から勝ち組になれたのに虚しかった経験。人のために働く大切さ。

 

「窓際族」からナンバーワンになれたのに虚しかった経験。

 

営業一年目は、ほとんど成績を残せなかった。

うろ覚えだが、10人の営業マンのなかで7番目ぐらいだったと記憶している。どうせならぶっちぎり最下位だったほうが後々おもしろかったのに、なんとも中途半端である。

 

当時働いていた会社では、営業マンにひとりアシスタントが付いていたのだが、営業一年目のぼくにアシスタントはいなかった。しかし二年目に差しかかる頃、上司からアシスタントが付くと告げられた。営業一年目の成績はまったくふるわなかったものの、二年目に向けて新規案件が増えていたぼくとしては嬉しい話だったのだが、とても奇妙なことを告げられた。

 

「小林のアシスタントは、東京支店の斉藤さんだから…」

 

え……?

当時ぼくが働いていたのは大阪本社、それにも関わらずアシスタントをしてくれるのは東京支店の女性という話だった。ちなみに斉藤さんは社内での評価が著しく低い女性で、つまりは「仕事がデキない人」というレッテルが貼られている人だった。

 

こうして、いわゆる「窓際族タッグ」の戦いが始まった。

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窓際族が組み合わさった最強タッグ

ぼくは成績がふるわない若手営業マン、斉藤さんは仕事がデキないアシスタント。

考えうる限り、これ以上のコンビは無さそうだった。

 

今となってはインターネットを利用したリモートワークが主流になっており、「働く場所や人との距離感は関係ない」ように言われているが、営業マンとアシスタントという密接な間柄において、距離があることは死活問題だった。

 

どうする?

やるからには言い訳をしたくない…。

参考:「お金を稼ぐ力」に必要な3つの要素が、なかなか衝撃的w

 

仕事をするからには勝ちたい

まずは斉藤さんとみっちり面談をして、東京出張のときには二人で飲みにも行った。

意外なことに、いつも淡々とした斉藤さんも「仕事がデキない人」というレッテルを脱ぎ捨てたいと考えており、次第に二人の意見は一致した。

 

その頃は4月。

「よし、冬の査定で勝とう!」

12月まで余裕をかましている時間はなかった。

参考:しばらくは評価されない仕事を、やり続けられる覚悟はありますか?

 

 

同じ事務所で働くよりも、密接に情報共有。

それからは、二人でとにかくあらゆることに手を尽くした。

大阪←→東京の距離感を縮めるために、頻繁に電話し、ほんの些細なことでもメールを入れて、情報を共有した。

 

営業二年目になったぼくは、新規顧客を広げつつあり、毎日忙しく飛び回っていた。事務所にいる時間が少なくなったにも関わらず、案件の量は日増しに増えていく。

 

商談が終わるとすぐに斉藤さんに連絡をして、自分がやるべき仕事と、斉藤さんにお願いする仕事の振り分けをした。

参考:「好きな仕事で生きていく」なんか、もう諦めなさい。

 

顔を合わせるのは2週間に一度だけ

東京の顧客も増えてきたことで、2週間に一度、2泊3日で出張もしていた。

顔を合わせられるチャンスはその時だけなのだが、「冬の査定で勝とう!」と決意したぼくは、東京出張の日中は商談でパンパンにしていた。しかもそれが3日間続く。

 

他の営業マンは、出張であっても商談の合間に東京支店で仕事をしていたが、ぼくがそんなことをしていたら斉藤さんにも申し訳なかった。「言ってることと、やってることが違うやんけ…」サボってるように思われるのも嫌だった。

 

しょうがない。

顔を合わせて打ち合わせできるのは「早朝」か「夜」しかない。

 

東京支店に7:30に出社して打ち合わせをし、9時前には商談に出発。

18:00頃に東京支店に帰り、少しだけ打ち合わせをして、そのまま一緒に食事へ… 東京出張のときはこれが日課になった。ただし、お互いに”既婚”ということもあり、”不倫”を疑われないように第三者を食事に誘うなどの配慮もした。

 

いま振り返ってみると「考えすぎだろ!」と思ってしまうが…。

当時は冬の査定で勝つためにも、不要なノイズが湧き出ないように、プロセスと結果で評価されるように、それだけを考えて必死だった。

参考:仕事の「信用を積みあげる期間」と「お金を稼ぐ段階」を混同すると、もー大変w

 

 

おもしろいように仕事が取れた

12月の査定に勝つまでには8ヶ月しかなく、いつも焦っていた。

しかもぼくは成績がふるわない営業マン、周囲の目も厳しい。

 

しかし2ヶ月もすると、今思い出してもおもしろいぐらいに仕事が取れた。

もちろん「窓際族タッグ」はポカミスも多く、クライアントから叱られることも多かったが、それでも二人で密接に協力することで、あらゆる面のレスポンススピードを上げていった。

 

それがウケた。

価格面では競合他社に負けていようとも、拙速であろうとも、とにかく相手を先回りして仕事をこなす。それだけで相手の心を掴んで、優先的に仕事を頂けることが身をもって分かった。

参考:天才型の「こじ開ける力」 と、蓄積型の「隙間を見つける力」 あなたはどっち?

 

変わりだす周囲の目

仕事がとれて、売上・利益が数字として積み上がると、分かりやすく周囲の目が変わってきた。

それまでは「窓際族タッグ」として、他の部門に仕事をお願いしても分かりやすく後回しにされた。

 

「どうせ”アイツら”がこの仕事を決めてこれるわけない…」

そう思われて当然の状況だった。

 

しかし数字の力はスゴイ。

ぼくたち窓際族タッグが仕事をお願いすると、「”コイツら”の仕事を手がければ数字になる!」と思われて、徐々に優先してもらえるようになった。

 

数字やお金が人を集めるのは本当だと思う。

しがない会社員ですら、数字の威力によって仕事を優先してもらえたり、ちやほやされたり、「仕事の秘訣」を聞かれたりするのだから。

参考:「ブサイク」「仕事デキない」と言われるうちは、愛されている証拠

 

 

査定で「A」をもらえた喜び

その後も爆発的に仕事を取りつづけて、結果的に冬の査定は「A評価(最上位)」をいただけた。一年目のしょぼい成績と比較すると、あまりにもインパクトが大きかったそうだ。

 

これで勝ち組だ…。

 

ぼくは人生で「自分が誇らしい」と思えた瞬間がそれほどないが、この時の達成感はいまだに覚えている。

それと同時に、「評価を覆したい」と考える斉藤さんへの責任を果たせた気がして、なんだかホッとした。

 

そして、アシスタントとして大活躍してくれた彼女も、同様の成績をもらえるはずだった。

参考:「仕事が楽しい!」と言う人を疑ってしまうレベルの憂鬱さ。

 

最後の最後までチャンスを逃す

結果から言うと、斉藤さんは家庭の事情で、12月の査定直前に退職してしまった。

 

会社の経営幹部が、査定を確定するころ、斉藤さんから「話があります…」と言われてランチに誘われた。この喜ばしい時期にはマッチしない深刻な表情を見て、「これは何かある…」と感じた。

 

そこで、家庭の事情で会社を辞めることを告げられた。

もちろん慰留しようとしたし、せめて「退職するにしても、これまで頑張ってきた分の査定が終わってから…」と言ったが、家庭の事情ですぐに引っ越しする必要があることから、もはやどうしようもなかった。

 

「仕事がデキない人」と言われていた斉藤さんへの責任が果たせたハズだったのに…

最上位の評価を受け、相応のボーナスを受け取らせることはできなかった。

 

彼女は最後の最後までチャンスを逃してしまった。

参考:子供に怒った話。「自分で選択した!」と言えることが、あなたにはいくつありますか?

 

 

人のために、誰かと一緒に働くことの大切さ

この8ヶ月はなんだったのか…。

ぼくはいつの間にか、自分の評価が上がったことよりも、「一緒に頑張ってくれた人」がいなくなった寂しさの方に心を奪われてしまった。

 

結局、仕事は自分だけのためではなく、「誰かのためにがんばる」という意志がエネルギーを生むような気がする。自分の顕示欲、上昇欲、成長欲、金銭欲だけでは、摩耗していつの間にかペラペラになってしまう。

 

仲間のため、クライアントのため、家族のため…。

何でもいい。その思いがあれば、自分でも意外なぐらい大きな力を発揮できる。

 

得体のしれない甘酸っぱさだけが残った経験だったが、ビジョンを持って本気になれば、自分も意外とやれることは分かった。

斉藤さん、元気かな…。

参考:「レールの外」で生きることを恐れていた人が、幸せを掴むまでの一部始終

 

ミラクリから一言

孤独の時間は大切だけど、ひとりは虚しいもんだよ。

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