「自意識過剰」って厄介ですよね。
もし自分がそうなら、毎日いろんな被害妄想にとりつかれるでしょうし、周りの誰かがそうなら揶揄の対象になるでしょう。
自意識過剰を克服できれば一番ですが、これがなかなか難しい。
かつてうつ病を患ったぼくは、人の評価を気にしすぎて、周囲の目が気になりすぎて、鬱症状を進行させてしまいました。
その後、時間をかけてちょっとずつ自意識過剰を克服したのです。
今となっては「なぜあれほどまでに人目を気にしていたのだろう?」と不思議に思います。
今回は自意識過剰を克服する方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
自意識過剰がうつ病に影響した
ぼくは2013年にうつ病を患いました。
仕事のストレス、人間関係の苦しみなど、いろんなことが重なって鬱を発症したのです。
過剰に人目を気にする自意識過剰な性格も、うつ病に影響を与えたことは間違いないでしょう。
人目を気にしすぎることは、メンタルに強いストレスを与えるからです。
うつ病を克服してしばらく経った今では、以前よりも好きなように生きている実感があります。
では、どうすれば自意識過剰が治るのでしょうか?
自意識過剰とは、自分自身について過剰に意識している人のこと
まずは自意識過剰の意味を知っておきましょう。
自意識過剰とは、自分自身について過剰に意識している人、または自分の外見や性格に対して過剰に注意を払っている人のことです。
たとえば次のようなことに当てはまる場合は、自意識過剰と言えるでしょう。
- いつも誰かに見られているような気がする
- いつでもパーフェクトなファッションに身を包む
- 人にどう思われるかが気になる
- 自分の外見や性格に対する評価が気になる
- 「批判されている」が口癖
- 相手が好意を持っていると勘違いしやすい
人から見れば何も問題はないのに、被害妄想を膨らませるような人ですね。
原因は過去のトラウマ
自意識過剰の原因は、過去のトラウマだと言われています。
つまりは「過去に受けた心の傷」ですね。
親友だと思っていた人に悪口を言われた、髪型をバカにされたなど、人から受けた予想外の誹謗中傷に傷ついた経験をしているのです。
ですから常に周囲を見渡し、自分が嫌われていないか、悪口を言われていないかに注意を払ってしまうのです。
対人恐怖症につながる
自意識過剰の原因がトラウマなら、克服することを諦めるかもしれません。
ですが、自意識過剰であることはストレスを生み、最悪の場合、対人恐怖症の原因にもなりますので充分に注意してください。
ちなみにぼくはうつ病と対人恐怖症を併発しました。
もう二度と、あのときのような辛い思いはしたくありません。
自意識過剰を治す方法
それでは、いよいよ自意識過剰の治し方を紹介しますね。
たとえば「ポジティブになろう」と言ったところで「それができたら苦労しないよ」と思うでしょうから、具体的な行動をまじえて説明していきます。
とにかくたくさんの人に会う
とにかくたくさんの人に会うことが大切です。
たくさんの人と会い、会話をし、食事をしたら以下のようなことが見えてくるからです。
- 世の中にはいろんな性格の人がいる
- 好きなことをして生きている人たちもいる
- もっと自意識過剰で、ネガティブな人がいた
- 常に私のことに注目している人なんていない
- 今までの悩みなんかちっぽけなものだ
これがいわゆる「視野が広がる」ということですね。
毎日のように悩んでいたことは、実はちっぽけなもの。
もちろんたくさんの人に会っただけで救われるわけではありませんが、少なくとも前向きにはなれるはずです。
読書をする
人に会うのが億劫なら、読書をするのがおすすめです。
読書は自分の知らない異世界を体験できる、数少ない手段ですよね。
1冊1,000円〜1,500円でいろんな人の考え方に触れ、いろんな体験ができるのですから、コストパフォーマンスは抜群です。
読書のメリットをもう一度見直してみましょう。
「嫌われることもあれば、好かれることもある」という原点に立つ
自意識過剰の人は、嫌われることを常に心配していますよね。
ですが、嫌われることもあれば、好かれることもあるのです。
会社の人たちに嫌われているような気がしても、家族や親友には好かれているはず。
上司には嫌われていたとしても、仲良くしてくれる同僚はいるはずです。
「人望がある人」だって、全員に好かれているわけではなく、嫌われることよりも好かれることのほうが少しだけ多いだけなのですから。
趣味・仕事に没頭する
どうしても人の目が気になってしまうときは、趣味や仕事に没頭するのがおすすめです。
たとえば3〜5歳くらいの子供が遊びに集中しているとき、何度声をかけても気づきませんよね。
人間は本来それくらいの集中力があるのですが、大人になるに連れていろんなことに注意するようになり、集中力が散漫になるのです。
大好きな趣味や、やりたい仕事に集中すれば、他人のことはどうでも良くなるでしょう。
時間をかけて自信を養う
自意識過剰の1番の原因は、過去のトラウマによって自信を失っていることですよね。
ですから、時間をかけて自信を養いましょう。
自信は1〜2日でつくものではありませんが、以下のような成功体験を積み重ねれば、少しずつ背筋が伸びてくるはずですよ。
- プロジェクトを成功させる
- 上司に元気よく挨拶する
- 新規顧客の開拓数で1番になる
- 体を鍛えて、男らしくなる
- ヨガ・整体に通って猫背を改善する
- すぐに謝る癖を治す
小さな自信を積み重ねていきましょう。
いつも元気で前向きな人をよく観察する
いつも元気で、前向きで、社交的で、ポジティブ。
周りにそのような人はいませんか?
些細なことで落ち込んだり、被害妄想にとらわれる自分とは何が違うのでしょうか?
自分と彼らの性格的は違いをはじめ、立ちふるまいなどもよく観察してみてください。
いつもポジティブな人には、以下のような習慣があるものですよ。
- 不平不満を言わない
- 謙遜はしても、卑下はしない
- 人の良いところをすぐに見つける
- 規則正しい生活を心がけている
- 自分から元気よく挨拶する
日常的な口癖でさえも見逃さず、くまなく観察してみてください。
気づいた良いところは、全て自分のものにしましょう。
謙遜したつもりが、卑下や自己否定になっていませんか?
自分の性格を分析して、ポジティブに書き換える
自分の性格を分析すれば、ポジティブに書き換えられるところが見つかるはずです。
たとえば以下のようなものです。
- 内向的だから、内向的な人の気持ちがわかる
- ネガティブだから、ちょっと先のリスクに気がつく
- 人目が気になるから、人のことをよく観察できる
- トラウマがあるから、人に優しくできる
物事は「表裏一体」と言いますが、それは性格的な特徴も同じです。
一方から見ればネガティブな性格も、視点を変えれば前向きな要素が必ず見つかりますよ。
海外に行き、己のちっぽけさを認識する
日本国内でいろんな人に会うことが恥ずかしかったり、抵抗を感じる人もいるでしょう。
そんなときは、人間関係のしがらみや自らのキャラクターに縛られない海外に行くのがおすすめです。
ぼくはアメリカ、インドネシア、オーストラリア、フィリピン、イタリアなど、いろんな国を旅しました。
その度に己のちっぽけさを知り、もっと広い視点で考えようと決意したものです。
「世界は広い」という言葉の本当の意味を知るために、現地に行ってみましょう。
スマートフォンでは得られない体験ができるはずです。
自意識過剰は恋愛面においてもマイナスポイント
自意識過剰という状態は、恋愛面においてもマイナスポイントです。
いわゆる「自意識過剰な女」「思い込みが激しい男」のような人は面倒ですからね。
異性から敬遠される自意識過剰な人は、以下のような行動をします。
- 自虐と見せかけた自慢
- 人よりも優れているように演出する
- 人の話を遮り、いつでも自分中心に会話する
- 個性的であることをアピールする
- 悩んでいるフリをした自慢
- 些細なことで嫌われたと勘違いする
- すぐに謝る
自意識過剰であること、強い自己顕示欲があること、承認欲求が強いこと。
この3つが複雑に絡み合い、めんどくさい人が出来上がるのです。
恋人ができないと悩んでいる人は、自らの言動を見直してみましょう。
大丈夫・誰も注目していないから!
自意識過剰なときは、自分を追い詰めやすく、ストレスを溜めやすいですよね。
でも、大丈夫です。
誰にも注目されていませんから!
「注目されていない」は、存在価値がないということではなく、自分が思っているほどは見られていないという意味合いです。
どんなファッションに身を包もうが、どんなジョークを言おうが、それはそれとして認められるものですよ。
ぼくも自意識過剰を100%克服できたとは言えませんが、それでも以前よりはずっと楽に生きられるようになりました。
生真面目になりすぎず、適度にゆる〜く考えていきましょう。
ミラクリから一言
「誰もお前なんか見ていない」という言葉をポジティブに考えるのが、克服の第一歩です。