「仕事ができる人」と「仕事ができない人」は何が違うのでしょうか?
仕事ができる、できないに明確な定義はありませんが、知らず知らずのうちに周囲の人をどちらかに分類しているでしょう。
自分自身がどう思われているのかも気になると思います。
できれば「仕事ができる人」でありたいですよね。
仕事ができる人になるためには、まず仕事ができない人の特徴を理解すること。
仕事ができない人の共通点を理解し、その逆の習慣を身につけていきましょう。
今回は、「仕事ができない人」から「仕事ができる人」になるためのポイントを紹介します。
仕事ができない人の特徴
仕事ができない人には、どのような特徴があるのでしょうか?
思い当たるものをまとめてみました。
- そもそも仕事が遅い
- スケジュールの管理ができない
- 期限(納期)に対する意識が低い
- 仕事の優先順位を決められない
- 理解力がない
- ネガティブな口癖がある
- 報連相ができない
- 責任感がなく、すぐに他人のせいにする
- 相手の要望を汲み取れない
- プライドが高い
- 言い訳が多い
- 同じミスをくり返す
- 失敗しても、反省しない
- 書類やデータの管理が乱雑
- 人の意見を否定するだけで代替え案がない
もちろん仕事ができる、できないは人それぞれですから、一概に言えない部分もあります。
ただ、仕事ができない人は上記の特徴をいくつか備えているのは間違いありません。
完璧主義すぎる場合も
仕事ができない人は「だらしない」イメージですが、中には普段はしっかりしているのに、仕事になるとあり得ないミスを連発するような人もいますよね。
そのような人は完璧主義すぎる性格が、仕事に悪影響を及ぼしているようです。
「自分が納得するまで提出しません」「完璧になるまでは言えません」などと言う人は、その典型例でしょう。
よく言えばアーティスティック、わるく言えばエゴイストですね。
完璧を目指している間に仕事を頼んだ側のハードルがあがってしまうため、ミスが強く印象づけられるのです。
この性格的要因は、「努力できない人」にも共通しています。
仕事ができない人は「大人の発達障害」の可能性も
仕事ができない人は、発達障害の可能性もあるようです。
ちなみに発達障害とは、次のような精神疾患のことです。
- ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- LD(学習障害)
いわゆるメンタルの病気ですね。
学業の成績は優秀だったのに、会社で働きだしたらその頭脳が役に立たない。
他にもコミュニケーションに障害があったり、多動的で落ち着きがなかったり、極端に内向的だったり。
そのような傾向がある人は、発達障害なのかもしれません。
「発達障害に気づかない大人たち」の著者である福島学院大学の星野仁彦教授は、大人にも発達障害が多い理由を次のように解説しています。
一方的に自分の気持ちをまくし立てるんだけど、人の話を聞かないんです。
さらに問題なのは、朝の起床を始め、夜の睡眠、お金、時間、食事、整理整頓、提出物などの管理ができない。
しかも、感情のコントロールができないため、些細なことでもカーッとなってしまい、仕事上では致命的になりかねないのです。
引用元:ダイヤモンド・オンライン
本当は発達障害なのに、「ちょっと変わった人」で片付けられるケースが多いんでしょうね。
一方で発達障害の人は、奇抜な発想をしたり、飛び抜けて行動的だったりしますので、その特性をどう生かすかだと思います。
発達障害については、次の記事でも解説していますよ。
仕事ができる人になるために見直したいポイント
それでは、仕事ができる人になるためには、どうすれば良いのでしょうか?
主なポイントをまとめていきます。
自分自身の評価基準を持っているか
仕事ができる人になるためには、自分自身の評価基準を持つことが大切です。
会社勤めのサラリーマンであれば、上司や経営陣から人事考課(査定)を受けるでしょうが、それとは別にプロセスの評価基準を持っておくこと。
たとえば次のようなものです。
- 訪問件数
- 企画件数
- 新規顧客の開拓率
- 総売上に対する新規顧客の割合
- 既存顧客のフォロー
- 残業時間・休日出勤の推移
これらは結果ではなく、結果を出すまでのプロセスですよね。
会社が評価するのはあくまでも「結果」ですから、自分自身で「プロセス」の目標を設定し、定期的に評価しましょう。
なぜなら日々の細かい積み重ねによって結果が生まれるからです。
また、定期的に達成率をチェックすることで、仕事に対するモチベーションが上がります。
「頑張っているつもり」になっていないか
仕事ができる人になるためには、「頑張ってるつもり」を捨てることです。
どれだけ残業をしても、休日出勤をしても、それが結果につながるわけではありませんが、長時間労働をすればするほど「頑張ったつもり」になるのも事実だと思います。
ですから、労働時間や仕事量を物差しにしないこと。
無駄な仕事が無いかを日々チェックし、最小の労力で最大の結果が得られるようにしていきましょう。
「要望を理解したつもり」になっていないか
仕事ができる人になるためには、顧客や上司の要望を徹底的に聞くことです。
ワガママな部下の意見にも耳を済ませることです。
仕事でミスが起こる原因は「コミュニケーションの行き違い」がほとんどですから、まずは相手が何を望んでいるのかをしっかり理解すること。
要望が理解できれば、自動的にやるべきことも決まります。
的はずれな仕事をする人は、メールを読み飛ばしたり、会話を聞き流しているはずです。
「とりあえず頑張る」のような曖昧な目標を立てていないか
仕事ができる人になるためには、明確な目標を立ててください。
売上、粗利、利益率、新商品の発売など、とにかく明確な数値目標を立てましょう。
逆に「とりあえず頑張る」のような曖昧な目標しかなければ、現状はいつまでたっても変わりません。
先ほど紹介した「自分自身の評価基準」と合わせて、いちど目標について考えてみてください。
「ミスをしやすいポイント」を理解しているか
仕事ができない人は自己反省をしないため、同じミスを何度もくり返す傾向にあります。
ですから、仕事ができる人になるためには、「ミスをしやすいポイント」を理解し、対策してください。
そもそも頼まれた仕事に対する認識が間違っていたのか、報連相を怠ったのか、関係部署に依頼するタイミングが遅かったのか。
直近の失敗を分析すれば失敗の傾向がわかるはずですから、それを改善していきましょう。
部署(チーム)と協力できているか
仕事ができる人になるためには、部署(チーム)と協力できているかを見直すことも大切です。
つまり「自分1人でやろうとしていないか」ということですね。
あたり前ですが、1人でできることは限られています。
でも、仕事ができないと揶揄されるような人は、すべての業務を自分1人で抱え込んだ挙句、納期に遅れたり、意図とは違う資料を作ってしまうもの。
チームで協力すれば、仕事のスピードは格段に上がり、間違いがあったとしても早めに気づけます。
うまく人を頼ることも、大切なポイントです。
否定したときに、別の解決策を提案できているか
仕事ができない人は、人の意見をよく否定しますが、代替え案は出しません。
上司の意見が気に入らない、同僚のアイディアは失敗するはずだ、というごく個人的な感情だけで否定をしているからです。
仕事ができる人になるためには、何らかの意見を否定したときに、別の解決策を提案すること。
その解決策が採用されようと、されまいと、この一歩が大切なのです。
日頃から自分の意見を持つ癖をつけておけば、必ず仕事に役立ちますよ。
「逆算思考」ができているか
仕事ができる人は例外なく「逆算思考」をしていますが、仕事ができない人は「積み上げ思考」であることが多いです。
両者の違いをまとめてみました。
- 逆算思考:納期は10日だから、今日はここまで仕上げておこう
- 積み上げ思考:とりあえず仕事を進めて、完成したときに提出しよう
逆算思考ができる人は、期限に対する意識の高く、スケジューリングがしっかりしていますが、積み上げ思考の人は、期限そっちのけでマイペースに仕事を進める傾向にあります。
この考え方の違いは、思いのほか大きいものです。
ネガティブワードが口癖になったら要注意
自分自身が仕事ができない人になっていないか、セルフチェックしてみましょう。
もし次のような言葉が口癖になっているようなら、同僚たちから「仕事ができない人」と思われているかもしれません。
- 忙しい
- 疲れた
- でも…
- 帰りたい
- ちゃんと◯◯したはずなのに…
- 人手が足らない
- 自分なりに頑張りました
- この仕事に向いていない
- ◯◯さんの指示通りやったまでです
- いろいろ事情があって…
- 会社の方針と合わない…
仕事ができる人は、基本的にポジティブで、周囲の人をうまく巻き込みます。
逆にいうと、ポジティブだからこそ人が集まってくるんでしょうね。
いつもネチネチ不平不満ばかり言っている人の側には同じような人が集まるものですから、口癖には注意してくださいね。
仕事ができる人は失敗したときほど信頼を深める
仕事ができる人は失敗をしないのか、といえばそんなことはありませんよね。
人間ですから、いわゆる「エリートビジネスマン」と呼ばれるような人でも必ず失敗はします。
むしろ人の何十倍も失敗したからこそ、著しい成果をあげているのです。
では、なぜ同じように失敗しているのに、「仕事ができる人」と「仕事ができない人」に評価が分かれるのか。
それは仕事ができる人は、失敗したときほど信頼を深めているからです。
失敗したら、すぐに責任を認めて謝罪。
その後すぐにリカバーに走り、その状況を関係者に逐次報告。
そのような誠実な対応をしているからこそ、ミスをしたときほど逆に周囲からの信頼が厚くなるのです。
「ピンチをチャンスに」と言いますが、仕事ができる人たちはまさにそれを実践しています。
ミラクリから一言
仕事ができる人になりた〜〜い!